「LIGでやったことすべてがノンフィクションでした」元執行役員のそめひこが語る真実

「LIGでやったことすべてがノンフィクションでした」元執行役員のそめひこが語る真実

キャシー

キャシー

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こんにちは、ライターのキャシー(CK_livi)です。

私がLIGのOBたちにLIGでの日々や今現在のことをインタビューする連載、

題して

「キャシーのOB訪問(販売)

第7回目のゲストは、元執行役員のそめひこさんです。

 
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そめひこさんがLIGで3年間過ごした中で「今だから語れること」を聞いてきました。
 

そめひこが今だから語れること

部屋改造記事はすべてノンフィクションだった

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ー 社長からいじられる記事が人気でしたが、あの記事の裏側ってどうなってたんですか?

部屋を改造されたシリーズは、すべてノンフィクションでおこなわれていました。撮影の一週間前くらいに、「◯月◯日、そめひこ部屋あけといて!」から始まるんです。リアルな表情を撮るために、事前に撮影内容が教えられるということは一切ありませんでした。部屋を風呂場にされる記事がありましたが、当日現場にいた社員5人に全裸を見られてマジでショックでしたよ。

 
 
ー 今までの企画で一番印象的だったことは?

社長のゴウさんの「そめひこの家に砂まいたら面白いんじゃね?」という発想から、僕の部屋が砂浜になった企画がありました。普通、部屋を砂浜にするのって大変じゃないですか。最近知ったのですが、あれってゴウさんが家族全員を連れ込んで、砂をまいて楽しんでいたらしいです。

吉原ゴウの長男が砂をまいて楽しむ姿 吉原ゴウの長男が砂をまいて楽しむ姿

最近ゴウさんの奥さんに会ったときに、「あのときはありがとう! 砂まくの、すごく楽しかったー!」って言われて、「いや、知らねえよ!」って思いましたね。

 
ー あらゆる記事に登場していましたが、もともと表に出ることに抵抗はなかったんですか?

それまでに出来上がっていたLIGブログのブランディングを、自分が出ることによって壊しちゃったら嫌だから、入社当初は表に出たくありませんでした。でもクリエイターらと話しているときに「面白いことをするために僕を使いたいなら、出るよ」と言ったことがあったんです。そこからですね、悲劇の始まりは。

 
ー 悲劇(笑)。いじられることに対しては、どう感じていましたか?

見せ方という点での反省点が残りましたが、僕自身は楽しかったですね。いずれも僕とゴウさんがすごく仲良しだからこそ成立した企画だったのですが、記事に「パワハラだ」みたいなコメントがついたのを見て、「確かにそう見えるし、良くない見え方になっている」「反省すべき点があるな」と思っていました。実際に「つらくないの?」と聞かれたこともあるのですが、僕もゴウさんにいたずらしていましたし、あれは僕たちのプロレスでした。
 

入社当日ハイになって社員のお尻を触り、夜呼び出された

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ー LIGで働いていたときってどんな生活を送っていたんですか?

毎朝9時30分から経営会議があったので、それに合わせて出社し、そこからは死ぬほど働いて寝る。その繰り返しでした。さすがに死んだことはありませんでしたが、トチ狂ってる生活でした。

 
ー なぜそんなに頑張れたんですか?

LIGに入るまでは「この人たちと天下を取りに行きたい」と思えるまで、燃えあがれるような人たちと出会ったことがなかったんです。以前、そうした仲間を集めて面白いチームを作ろうと藍染職人になったことがあるけど、振り返るとやっぱりLIGって特別でした。あそこで出会えた仲間の存在は、何物にも変えられないぐらい大きかったんです。一緒に働く仲間が最高であればほかは何もいらない。だから、働いているというよりも、純粋にLIGのみんなと一緒に何かができることが楽しすぎて、結果として働いちゃってましたね。

 
ー 社員との珍事件ってありますか?

入社日当日にハイになって、管理課のマネージャー(男)のお尻を触っちゃって、その夜呼び出しを食らったことがありました。入社日前日から出社して徹夜でデバッグ作業を手伝って、朝ハイになってたんです。ついつい愛情表現のつもりで触っちゃいました。コミュニケーションの取り方って大事ですね。

最低賃金だった給料が2ヶ月で2倍に。全社員におごりまくった

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ー 給料、結構もらってましたよね?

過去の記事で「給料が2ヶ月で2倍になった」と書いてあったことがありますが、事実です。でも、僕は自分から給料を上げて欲しいと言ったことは一度もありません。ゴウさんから「自分で給料決めろ」と言われていましたが、LIGで働けてること自体がハッピーだから入社時の最低賃金のままでいいって思っていたんです。でも2ヶ月でマネージャーになったときに、それじゃ示しがつかないということで給料を一気に上げられました。

 
ー 当然のことではありますよね。

もらっている額を僕自身が背負い切れるかどうかわからなかったので「上げないでください」って言いましたが、「アホか! もらった分のパフォーマンスを出せばいいだろ」ってことで給料を上げられて……。ずっとその繰り返しでした。もらった分をできるだけ部下に還元しようと思って、部下とご飯に行ったら、毎回全員分奢っていましたよ。使い道もそんななかったので。

 
ー 私もご馳走になりました。ありがとうございました。

いえいえ。僕はもともと欲が全然ないんですけど、今はお金に対する価値観が変わりました。自分ごとではなく、会社ごとで考えたときに、手段としてのお金は必要だなと。そういう意味でお金って大事だなって考え方にはなってきました。今さらながら(笑)。

「絶勝!」なんて一度も言ったことがない。Twitterアカウントの真相

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ー そめひこさんってTwitterアカウントが 2 つありますよね。

僕が呟いてる本物アカウントと、ゴウさんが呟いてる偽アカウントがあります(笑)。僕、偽アカウントにログインすらできないんですよ。ただ、LIGを退社してゴウさんとのコミュニケーションが減ってしまったので、あの偽アカウントでゴウさんと戯れ合えるならこのままでいいと思ってます。それを楽しんでいる自分もいるので、ゴウさんにはどんどん自由に呟いてほしいですね。

むしろ、紛らわしいから自分の本物アカウント消そうかなと思ってるくらいです。

 
ー 偽アカウントはかなり気合いの入った発言が目立ちますが、本物のそめひこさんとは違うんですか?

そうですね、クライアントさんに「そめひこさん、絶勝!!」って言われたことがあるんですけど、絶勝なんて言ったことないし!(笑)

 
一番驚いたのは、某イベント会場に行ったときに「そめひこさんですよね? Twitterフォローしてます。お子さんおめでとうございます!」って言われて、結婚してないし子供もいないのにどういうこと?って思ってTwitter見たら、ゴウさんがそういうツイートをしてたんですね。自分自身、そこをどういう風に対応していくのかも楽しかったです。

 

走りながら考えて、ただ我武者羅に突っ走った日々

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ー LIGで働いた3年間で得たものって何ですか?

今のこの人生があるのは、すべてLIGのおかげだと思ってます。なかでも、一番得られたものは人脈です。LIG在籍時に出会った皆さまのおかげで、今の仕事や人間関係が成り立っているんです。

あとは、なんでもやる力ですね。LIGに入った当時、マネタイズがほとんどできていない部署を全部任せられたんですよ。めちゃくちゃハードだったし、何度も闇に落ちそうになったこともありましたが、周りに助けられ、走りながら考えていました。そこで見えてきた答えをどうスケールさせていくのか、まったく未知な0をいかにして10にするのか……をやり続けたことが、一番の力になりました。そういう体験をさせてもらったのは良かったです。

 
ー 逆に、捨てたいものってありますか?

唯一捨てたいのは、狭い世界でしか通用しないタレント化した要素ですね。そめひこという名前には、実績を除いたそういう部分が含まれていると思うんです。「そめひこさんは何ができるのかわからないけど、とりあえず登壇してくれませんか?」みたいな。そめひこの名前が先行して何かが進むというのは、実績以上が出せないので迷惑もかかりますし、削れるものなら削り落としたいです。
 

自分勝手な理由でLIGを辞めてしまった

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ー なぜ、LIGを退職したんですか?

一言で言うと、自分の力不足を感じたからです。今年(2016年)1月に会社に退職を告げるまで、やめることを考えたことはありませんでした。でも、人事部とメディア事業部の両方を見ながらいっぱいいっぱいになったとき、昨年(2015年)末だったかな……「自分がいない方がいいんじゃないかな」って思い始めて。考え方、能力、さまざまな観点から自分がLIGにいることでスケールが止まっちゃう可能性があるって思い、退職を決意しました。スケールさせていく過程で、中間管理職がよく陥る悩みらしいですね。カルチャーを保ちつつ、ときには過去を捨て去って、変化させて進んでいくってのは難しいですよね。結局、自分勝手な理由で辞めちゃったなって思いもあります。

 
ー 独立の道を選ばれた理由は?

誘ってくれた会社がいくつかあったので、独立しようかどうか悩んでいました。すごく好きな人たちからのお誘いだったので嬉しかったのですが、そこに入って馴染めるかどうかを考えたとき、僕自身が結構クセが強い人間なので「崩してしまうかもな」と思い、「だったら経営者になってとことん好きな仲間を集めよう」と。そして株式会社MOLTSを立ち上げました。

 
ー なるほど。退職エントリーはグッときました。

LIGの退職エントリーに、「社員が結構辞めてるけど大丈夫です」って書いたんですよね。退職した人が胸誇れるような会社であってほしいし、「LIGを出た人は起業家として成功してるよね」って言われるために、僕は今、一生懸命頑張っています。

もちろん、これからもずっとLIGを応援しています。

 
 
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ー ありがとうございます。私もずっとそめひこさんを応援しています。

 
 

 
 
 
 

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ー ところで・・・

 
 
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ー この本って、どう思いますか?

 
 
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え?

 
 
 
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ー まあそうなりますよね、落ち着いてください。ちなみにですが、任期満了に伴い、ラッセンは終了させていただきました。これからこのOBインタビューは、最後にOBの方々に感謝の気持ちを込めてプレゼントを贈る企画になりました。この本、読んだことありますか? ドナルド・トランプとロバート・キヨサキという二人の億万長者が、今後のアメリカの格差社会を生き抜くために必要な心構えや具体的なヒントを示している本です。既存の教育制度はファイナンシャル教育が欠けており、その結果変化に対応できない人々を育ててしまっている。そのせいで、今後アメリカは貧富の差が激しくなり、中級階級が消え、金持ちはどんどん金持ちになるんだそうです。私はまだ途中までしか読んでいませんが理解しようと思っても内容が全然頭に入ってきません。アメリカ社会で生きているわけではないので、完全に他人事だと思っているからでしょうね。私って、そういうところがあるんです。元株式会社LIGチーフエグゼクティブマネージャー兼、環太平洋戦略事業部アース・グローバル・ナノユニバース統括責任者のそめひこさんなら内容を全て理解できるだけでなく、遠い国で起こっている社会問題も自分ごとのように捉え、この本から多くのことを学びとり、やがて悟りを開くのではないかと思い今日この本を差し上げることにしました。ちなみに、ネットで注文すると送料がかかり数百円上乗せされる上に到着まで最低でも1日はかかるでしょう。それに、到着するまでに地球がある保証なんてどこにもありません。だからこそ今この場で、この本をそめひこさんのプレゼントします。余計なお世話だと思ったら、断っていただいても構いませんので。この件は、恨み辛み妬み嫉みなしで行きましょう。

 
 
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え!?

 
 
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わかりました。その本ください。

普通にラッセン買うつもりでいたから、お金も用意してきたんですけど……。

 
 
 
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ー それなら、この本に払っていただいても構いませんよ。

 
 
 
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ー ということで、2,000円になります。

 
 
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今後の学習に役立てます。

 
 
 
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本は宝ですね。

そめひこさん、ありがとうございました!

 

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ライター兼日本人ぽい外国人のキャシーです。 今生きているこの世界は、魂が体験している一瞬の夢でしかない。という考えのもと生きています。趣味は換気です。

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