こんにちは。ディレクターのむむです。
いつもLIGブログをご覧いただきありがとうございます。
さて、突然ですがみなさんがLIGブログを知ったのはいつぐらいですか?
5年前?
3年前?
それとも、1年前?
もしかしたら、今初めてご覧いただいた方もいるかもしれませんね。
LIGブログは、LIGの仕事や出来事を知ってもらうため、2012年1月から本格的に運用を続けていますが、会社を上げて組織的にグロースさせようと考え、動き出したのは2014年12月からです。そして、2015年には月間800万PVに達するまで成長してきました。(現在は550万PVです ※2016/11/1補足)
では、どのようにしてPVを伸ばしたのか。
LIGが歩んだ実際の数字を出しながらノウハウを講義するイベントを開催するとのことだったので、詳細を知るにはとてもいい機会と考え、私も一緒に参加してきました!
「LIG’s DIRECTION school 2016 with 日本ディレクション協会」とは?
- ディレクションってなに?
- 具体的にはどんなことをするの?
- どんなスキルが必要になるの?
などなど、体系的に学びにくく、独自で現場でしか学ぶことができなかった「ディレクション」を学ばせてくれるスクールです。
初級と上級の2コースがあり、難易度に合わせて受講可能!
本日の講師
今回の講師は私の上司でもあるヒロさんです。アートディレクターのスキルも持ちながらマネジャーをこなすヒロさん。2人のお子さんがいらっしゃいます。
今回の講師:長岡 宏 氏株式会社LIG マネジャー 大規模サイトからコーポレートサイトまで、多様なWebデザイン業務、アートディレクション、プロジェクトマネジメントを経験。LIGに参加後、制作部のリーダーとしてクリエイターの育成、アートディレクション、チームマネジメント、データ分析、グロースハックなどを担当 |
さて、今回の「LIG’s DIRECTION school 2016 with 日本ディレクション協会」どんなイベントだったのか振り返っていきたいと思います。
PVを上げるために行ったこと
まずはじめにPVをあげるためには、グロースハックが必要不可欠です。
グロースハックをおこなうには、自分のサイトをよく知り、チームをつくり、行動することが大切です。
そもそもグロースハックとはどういうことでしょうか?
- グロースハックとは
- 商品・サービスの改善をモニタリングしながらその商品・サービスを成長させることを指します。
ちなみに、私はグロースハックという単語に対し「成長を、ハックする」ということかと考えながら、実際には深く理解できていない状態でこの講義を受け始めました。
会場は1つのテーブルを4〜5人で囲みながらスライドを見て講義を受けていました。
テーブルに座るのは初対面の方々!! 少し緊張しますね。
今回の講義で使用したスライドはLIGブログのアナリティクスデータをお見せしているため写真を撮ることができませんでした。
ここだけの話というやつです。
そのため会場では、熱心にタイピングする姿とペンを握りしめ紙にメモを取る姿が見受けられました。聞き逃さないぞという意気込みが伝わってきます。
LIGにおけるグロースハック体験記
実際にアナリティクスのデータをスライドで見ながら講義は進んでいきました。
今回お見せできないのが少し残念ですが、PV数の上がり方には法則性があり、試行錯誤しながら進んでいったことがうかがえる内容でした。
では、PVを上げるためにグロースハックをどのようなことをおこなったのかを順にご紹介していきます。
1. 自分のサイトをよく知る
まずはユーザーのニーズを知る必要性があります。
3C分析やSWOT分析、ボジショニングマップを活用し、下記を導き出し他者との差別化を図ります。
- 誰のためのサービスか
- なぜこのプロダクトを購入、利用するのか
- どうすればもっとこのサービスを使ってくれるのか
- 競合の調査
- 競合のサービスとの比較検討
ここではとにかく課題を洗い出します。
2. チームをつくる
社内環境を整え、グロースハックへの理解を求めることをおこないました。
まずはじめにチーム体制を整え、組織を作ります。
その上で注意するべき点は下記となります。
- 決済者を巻き込む
- 社内から理解を得られるように動く
- チーム内でデータ分析まで可能なようにする
- 最小人数にてチーム編成
できるだけ少人数にし、フットワークを軽くおこなえる体制にすることが大切です。
3. 行動する
チーム編成も決定してから、あとは行動あるのみです。そして実現可能な目標を設定しましょう。
裏打ちされていない数字を掲げた場合、チームが疲弊してしまう可能性が高く目標が達成できなくなる原因となるため注意が必要です。
- 定量・定性両方のデータ分析を行う
- フェーズごとに戦略を立てる
- ニーズ・行動を分析し、はじめに立てたシナリオを再定義する
- 改善フェーズに優先順位をつける
- KPIを設定し、効果がありそうな課題をもとに試作を考える
- 試作実行・検証・学習・レポートを行う
- レバレッジを見つける
LIGブログでは1日の公開本数を2本から3本そして4本と徐々にタイミングを見ながら公開記事本数を増やし、なおかつトレンドを狙ったコンテンツの作成を心がけるなど試行錯誤を繰り返しました。
そして何より大切なことはとにかく客観的な視点を忘れないことです。
グロースハックを体験する
一通りグロースハックに関する考え方を学んだあとは、いよいよグループワークです。
今回はグロースハックに重要な「AARRRモデル」というユーザーの行動を細かく分けた考え方を活用し、課題に取り組みました。
- AARRRモデルとは
- ユーザーの行動変容を大きく下記5つに分けた非常にシンプルな考え方のフレームワーク
- Acquisition・・・ユーザー獲得
- Actication・・・利用開始、初回の印象
- Retention・・・継続、リピート
- Referral・・・紹介、シェア
- Revenue・・・収益の発生
グループワークのお題は、「いいオフィスの会員数、またはイベント開催数を増やすには?」という内容でした。参加者からは、現在の会員さんの特徴、いいオフィスを選んで開催するメリットなどの質問が飛び交います。積極的にグループワークに参加している姿が見受けられ活気づいていました。私はAARRRモデルに当てはめるのが初めての経験だったので苦戦を強いられました。
グループワークで困っているとスタッフが巡ってきて考え方のヒントを出してくれます。とてもこの一言に救われます。
最後には、それぞれのグループで話し合って導き出された内容を発表し拍手をして終了しました!
LIG流、サービスを成長させるグロースハック術講座を振り返って
講義が始まる前にはグロースハックという単語への理解もすこし怪しいものでしたが、事例を知り、フレームワークを体験することで理解度が上がりました。
LIGブログは、記事本数を増やし、SNSにて拡散されやすい記事と、検索流入を促す記事を書き分けることで裾野を広げていく施策をおこない、一方ではサイトのUI改善も同時におこないながら客観的にみてどうかという部分に重きを置いていたことがわかりました。
定量・定性データを参考にしながらスピード感を持って人を巻き込み進めていく力が、グロースハックにはとても必要な能力だと感じる講義内容でした。
LIG’s DIRECTION school 2016はまだまだ続きます!
今回私が参加したのは、『LIG’s DIRECTION school 2016 with日本ディレクション協会』上級コースの5回目でした! コースをお申し込みでない方も、初級・上級ともに今から単発での受講が可能です。
次回は11月20日(日)に、初級コースの6回目「プロジェクトはサイトが完成してからがスタートだ!ビジネスを成功に導くサイト運用術」を開講します。
次回はディレ協の会長による講義!
“なんだかわかりにくくて、つい及び腰になってしまいがちなWeb解析。実際には最もエキサイティングで、最もディレクターの活躍が期待されている分野。学んじゃいましょうよ。その面白さと超具体的な手法、お伝えしますから。”とのこと。
なんて心強いお言葉なんでしょう。気になる方はぜひご確認ください!
それでは、また「LIG’s DIRECTION school」でお会いしましょう!
▼前回までのレポートはこちら クライアントの満足を引き出すコミュニケーション術とは?LIG’s DIRECTION school 2016開催レポート カスタマージャーニーマップをつくる上で意識したい3つのポイント 案件終了後のクローズドMTGが実は商機?コミュニケーションを改善する3つのポイント ディレクターこそ知っておきたいオウンドメディア運用の3つのポイント プロジェクト管理はどうすれば良くなる?現役ディレクターが教えるフローのポイント
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