「デザイナーとして自信をつけるために」実践を繰り返して不安を乗り越えたスクール活用法

「デザイナーとして自信をつけるために」実践を繰り返して不安を乗り越えたスクール活用法

Taiga Akiyama

Taiga Akiyama

こんにちは! Webデザイナースクール「デジLIG」の秋山です。

デジタルハリウッドSTUDIO by LIG(デジLIG)とは
株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携をしてはじめたクリエイター養成スクールのこと。Webデザイナーや動画クリエイターを目指す方向けのカリキュラムを展開している。現在、上野・池袋・北千住・川崎・町田・大宮にて受講生を募集していて、無料説明会は毎日開催中!

本連載では、キャリアチェンジに成功した方のインタビューを通して、未経験からの学習方法や就職活動のノウハウ、スクール生活についての情報をお届けしています!

今回は、デジLIGでの学習を経てWeb制作会社にデザイナーとして転職した赤羽さんにインタビューしました。一度未経験デザイナーとして就職し、さらなるキャリアアップを目指してデジLIGの「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を活用して学習をされた赤羽さん。その経緯とスクールでの生活、転職活動について伺いました!

ico 人物紹介:赤羽さん【STUDIO川崎 2023年12月生/Webデザイナー専攻 グラフィックデザイン経験者プラン】

賃貸不動産の営業職として従事したのち、自動車関連企業のインハウスデザイナーに。デジタルハリウッドSTUDIO by LIGにてWebデザインを学習し、2024年12月からWeb制作会社のデザイナーとして新たなキャリアをスタート。

「このままでいいのか」学び直しのためにスクールへ

――学習のきっかけを教えてください!

大学の就職活動では広告業界に行きたいという思いがあったのですが叶わず、不動産の営業職としてキャリアをスタートしました。その後クリエイティブ職への思いが捨てきれず、1年半ほどで退職し、職業訓練校で勉強し始めたのが最初でしたね。

――職業訓練校ではどのくらい学習されたのですか?

訓練校に通う中でポートフォリオを制作し、自動車関連の事業会社でインハウス(自社のデザイン業務をおこなう)デザイナーとして約2年間勤務しました。当時のポートフォリオを振り返ると、デザイン性はほとんどなく、構成も非常にシンプルなものだったと思います。

――インハウスデザイナーとして働かれていたのですね! 再度学び直そうとなったきっかけは何でしたか?

入社後は先輩デザイナーのもとで学びながら業務に取り組んでいました。主にサムネイル制作など、個人で完結するデザイン業務を担当していたのですが、次第に「より幅広いジャンルのデザインに挑戦したい」という気持ちが強くなりました。

また、デザインを体系的に学んだ経験がなかったため、基礎からしっかり学び直し、スキルを磨きたいと考えるようになりました。

制作会社への転職を目指すうえで、まずは必要なレベルのポートフォリオを作ることが重要だと感じ、学び直しを決意しました。

――長い目でキャリアを考えたときに、さまざまな経験が積める環境に転職したい気持ちになったのですね。そのためにしっかりとポートフォリオを作らなければならないと。

そうですね。そのためにスクールで学び直そうと、いろいろと調べて比較していました。

――デジLIGで学ぼうと思ったポイントは何でしたか?

一番はオンラインだけではなく、通える場所にSTUDIO(教室)があるという点が魅力的でした。またLIGさんという制作会社が運営しているからこその実践的なカリキュラムを入学説明会で見せていただいたときに、すごく魅力的だなと感じたんです。転職支援がちゃんとしているところも、私の中ではポイントが大きかったです。

最終的には、「キャリアアップ支援金」も適用できることも重なり、デジLIGに決めました。

デジLIG生同士の交流がモチベーションに

――デジLIG在学中はどのように過ごされていましたか?

黙々と作業を進めてしまうタイプだったのですが、デジLIGのサポートスタッフ制度があるおかげで、周りの方と話す機会を作れたのが良かった点です。

サポートスタッフの方から話しかけてくれたことで、一緒にスクールで学ぶ方たちと情報交換ができ、結果的に仲良くなれてモチベーションも上がりました

サポートスタッフ制度とは
サポートスタッフ(通称:サポスタ)は、デジLIGのカリキュラムを修了した転職活動中の先輩たちが、スタッフとして運営業務をサポートしてくれる制度。活動期間中は各STUDIOに常駐し、主に学習でつまずいている受講生の相談相手となってくれます。詳しくは下記もご参考ください!

――具体的にどんなことを会話されたりしましたか?
サポートスタッフの方々には転職活動中の方が多く、私自身も今後転職活動を控えていたため、知りたいことがたくさんありました。とくに、サポートスタッフの野木さんには就職活動の経験を詳しく教えていただきました。就職活動を行う上での軸の考え方や、面接でよく聞かれる質問、ポートフォリオの見せ方など、率直にさまざまなことを質問でき、とても参考になりました

※サポスタだった野木さんの学習・転職事例も公開しています!

――受講生同士の交流を通して、転職活動に活かしていたのですね! 逆に大変だったと思う場面はありましたか?

学習は自分との闘いだなと思いましたね……! 受講開始から3ヶ月くらいは、あまり学習に手をつけられず、かなり進捗が遅れていたんです。途中で巻き返して、だいぶ追い上げたという学習期間でした(笑)。

――どうやって巻き返したのですか?

とにかくSTUDIOに通うことを徹底しました。とにかく足を運んで、閉館時間までずっと作業することで遅れを取り戻していました。ほとんど家では学習しませんでしたね。

「絶対に転職する、やるしかない」という気持ちで、取り組んでいました。

クライアントワークにこだわった卒業制作

――根性で巻き返したのですね! その後、学習の集大成である卒業制作があったと思いますが、どのように取り組まれましたか?

Webサイトの企画から完成まで一人でおこなう卒業制作では、まずサイトを作らせていただくクライアントを探すところから始めました。

せっかく作るのであれば、クライアントワークかつ自分の興味があるものがいいと思っていました。動物が好きだったこともあり、以前から気になっていた近所のトリミングサロンに「お話聞いてもらえませんか?」と電話でアポを取り、初めて伺ったんです。あの時はとても緊張したのを覚えています。

「Webサイトの制作の勉強している身で、転職活動のためにサイトを作らせていただけませんか?」とお願いをしたら、ご了承いただけて作ることになりました。

――面識がなかったところに行かれたのですね! 制作工程で印象的なことはありましたか?

コーディングが難しかったですね。柔らかい雰囲気のサイトにするために動きでどう見せるかを、何度も何度も試しながら調整していた記憶があります。

コーディングがうまくいかないときは、その都度トレーナーに聞いて、解説していただいて、一個一個ずつ進めていきました

――そうなると、2ヶ月の中で進めていくためにスケジュール管理も重要になりますね。

そのあたりもトレーナーからアドバイスいただいてましたね。よく相談していた上野トレーナーに教えていただいたのが、「スタディプランナー」という3ヶ月間のスケジュール帳でした。

「スケジュール管理がしやすいからいいよ」とおすすめされて、私も学習期間中と転職活動中で2冊使っていました。毎日毎日予定を書き込んで、どのくらいの時間を使ったかを記録できるのですが、すごい役立ちました。

そういった現場のデザイナーが実務でやっていることも教えていただけたのは、今でも役立っていますね!

採用担当者を驚かせたポートフォリオ

――卒業制作のあと、転職活動はどのように進められましたか?

転職活動は、LIGのエージェント「ReNew」と、転職サポートで紹介いただいたウェブスタッフさんやクリークアンドリバーさん、マスメディアさんの4つのエージェントに登録していました。

21社ほど応募して、そこから7社面接に進み、今の会社に入社しました。ポートフォリオが出来上がってから応募して、およそ1ヶ月くらいで内定が決まりました

――1ヶ月は比較的スムーズな印象ですが、転職活動で大変なことはありましたか?

なかなか簡単に決まるものではないので、気持ちの切り替えは大事ですね。落ち込んでいる余裕はないので、どんどん応募していくのも大事だと思いました。ただ、転職活動の軸は自分の中でしっかり決めて、その軸に合っているかどうかちゃんと確認して進めていました

制作会社といっても、会社さんによって仕事内容もまったく異なってくるので、なるべく面接のときに具体的な業務内容まで聞くようにしていました。

――ポートフォリオはどのような工夫をされましたか?

ポートフォリオでどうやって差別化できるかという点は考えていました。重要性を理解していたので、制作に時間はかかってしまいましたが、スクール課題ではなく、なるべく自主制作の作品を選んでいましたね。卒業制作のほかは、卒業後に制作した架空のサイトデザインやバナーデザインを載せました。

スクール卒業生だと、面接で「スクールで作ったものなんだよね」というような認識があるようで、「これはイチから自分で作っています」と言うと、驚かれる場面が多かったですね。

――自主制作は具体的にどのような流れで作ったんですか?

主に転職サポートを受けながら増やしていきました。Webサイトのデザインを作るのか、バナーを作るのか、その割合も決めた上で、「Webサイトだったらこういうものを作ったほうがいいかもね」とアドバイスをいただきながら全体像を決めていきました。

企画には時間をかけて、必ずチェックいただいてからデザインに入るという流れで制作していました。転職サポートのアドバイスもあり、架空の作品といえど、デザインの意図を聞かれたときのことを想定して、実際にありそうな設定を細かいところまで考えて作るようにしていました。

また、LIGのデザインメンターサービス「Deview!も活用してデザインのフィードバックをもらいながら、3ヶ月かけてポートフォリオを制作しました。

――デジLIGをフル活用いただいていたのですね!

デジLIGのスタッフさんとも距離が近く、お話しできたのはすごく良かったなと思っています。転職のタイミングでもキャリアアドバイザーにマンツーマンで担当してもらい、たくさん面談をしていただけたのは大変心強かったです!

理想のデザイナーとしての再出発

――新しい職場でのお仕事の状況はいかがですか?

現在は研修期間中で、基礎的なデザインツールの学び直しや、UI/UXに関するテキストを読み込み、演習を行っています。研修が終わったあとに実案件に携わっていく予定です。一緒に働く方もみなさんすごくいい人で、お話ししやすく働きやすいです。

基本的にリモートワークで、はじめは懸念していましたが、慣れてしまえば業務もスムーズにできています。わからない部分はすぐにオンラインツールを繋いで質問できるので、コミュニケーションが取りづらいこともなく、安心して仕事ができています

――なるほど、改めてWebデザイナーとして再出発された感じですね!

一度はデザイナーとして働いていましたが、デザイナーとして、自分に対する自信のなさがあったんです。スクールで学び直し、新たに制作会社にチャレンジすることができて、自分の自信に繋がりました。新しい扉が開いたなっていう感覚があります。

――赤羽さんのチャレンジに、我々もサポートができて嬉しく思います!

これからWebデザイナーを目指す方へ

――改めて、スクールを活用する上で大事だと思う点を教えてください!

私は学習後半からようやくスクールをフルに活用しはじめたのですが、もっと早い段階からトレーナーや受講生、サポートスタッフの方々と積極的に交流を持てば良かったと感じています。

最初の一歩として、気軽に声をかけてみるだけで充分です。そうすれば自然と「こんにちは」と挨拶を交わせる関係になれるはずです。スクールに知り合いがいるだけでも通いやすくなりますし、通う楽しみも増えると思います。ですので、なるべく早い段階からコミュニケーションを取ることをおすすめします。私のように後悔することがないように!(笑)

――ありがとうございます! 私たちもさらに、受講生間の交流が深まるような工夫を心がけてまいります!

さいごに

今回は、制作会社でWebデザイナーとして活躍されている赤羽さんにお話を伺いました。

一度Webデザインを学んで就職されたあと、改めてデジLIGで学び直して再スタートを切った赤羽さん。その経験を活かし、卒業制作では実践的なクライアントワークに挑戦し、ポートフォリオにもオリジナル作品を盛り込むなど、随所に工夫が見られました。

これは「理想の企業でデザイナーとして働きたい」という強い思いの表れだと感じます。

今回のインタビューを通じて、数年先を見据えたキャリアビジョンを持ち、それに基づいて転職の軸を定め、着実に準備を進めることの重要性を改めて実感しました。

ただし、まだデザイナーとしてどんなキャリアを目指したいか、具体的なイメージが湧かない方も多いはずです。それは自然なことで、学習を進める中で目指したい方向性が見えてくることも多いので、学びながらキャリアを考えていくのも一つの方法です。

デジLIGでは、カウンセラーによるセミナーや個別面談を通じて、皆さんのキャリアプランニングをサポートしています。

私たちは、Webクリエイター・動画クリエイターを目指す方々を全力で応援しています。多くの転職実例をもとに、一人ひとりに最適な学習方法をご提案いたしますので、興味をお持ちの方は、ぜひ無料個別説明会にお越しください。

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Taiga Akiyama
Taiga Akiyama Digital Education / Education / Leader / 秋山 大河

大学卒業後、地元長野で地域密着型のメディア・出版・広告を扱う会社に企画営業を経験。並行して、複数の地域振興団体に所属し、自治体と青少年育成・まちづくりに取り組む。その後に不動産会社で広報職を経験し、LIGに入社。デジタルハリウッドSTUDIO by LIGのセールス・企画・運営を担当し、クリエイターを目指す方々のサポートを行う。

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