こんにちは、インハウスマーケティング部のりこぴんです!
先日、元LIGのエンジニアであるYouTuber・セイト先生のチャンネルにて配信されたライブイベント「2026年最新・AIとWebデザインの最前線」にゲストとして登壇させていただきました。
クリエイター特化型転職エージェント「LIG Agent」でマーケティングを担当している立場から、「AIが来てデザイン現場や採用市場って実際どうなっているの?」というテーマでセイト先生と対談。本記事では、その模様をレポートとしてお届けします!
登壇者
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合同会社BugFix代表 堀口セイトさん大学を卒業後、株式会社LIGにWebエンジニアとして就職。その後、フィリピン・セブ支社を立ち上げ、代表・VPoEに6年間従事。現在は合同会社BugFixにて、ITエンジニアの転職に特化したAIプログラミングスクールSiiDを運営。SNSの総フォロワー数は約14万人で、現役エンジニアでもある。 |
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株式会社LIG りこぴんLIGのインハウスマーケターとして従事。SNS運用、SEOコンテンツ制作、広告運用など、LIGのマーケティング活動全般を横断的に担当。デザイナーとしての制作経験もあり、現在も副業でデザイン業務に携わっている。 |
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目次
AIの登場でWebデザイナー市場はどう変わった?
はじめに、ズバリ「AIの登場で転職市場は変わったか?」というテーマから話が始まりました。

セイト:さっそく聞きたいのですが、AIの登場でWebデザイナー市場ってどう変わりましたか?
りこぴん:正直なところを言うと、劇的に変化したとは言えないですね。多少の変化はあるんですが……。Xを見ていると「AIで全部終わった」的な投稿がたびたびバズりますが、転職市場の現場はそこまで激変しているわけではない、というのが正直な実感です。
セイト先生もエンジニア視点から同じように感じているようで、話が盛り上がりました。
- セイト:それ、エンジニア側でもすごくわかります。Xを見ているとAIで全部終わった感が出てるんですけど、実際の現場はそこまでじゃないな、という。
りこぴん:Xって、極端な意見や煽り気味の投稿のほうが伸びやすい場所なので、話を大きく受け取りすぎず、参考程度に見るのがよさそうだと感じています。現場ではAIだけでデザインを完結させているケースはほぼないので、「怯えすぎなくて大丈夫!」……というのが正直な実感です。
ただ、まったく変化なし、というわけでもないのが難しいところで——。
セイト:ただ、まったく無風というわけでもないですよね?
りこぴん:そうですね。「ただ作るだけ」にとどまるデザイナーさんは、今後なかなか厳しくなっていく可能性はあると思います。
たとえば採用の場面でも、企業がポートフォリオを評価する際のポイントが変わってきている印象があって。デザインのUIがいくら綺麗でも、「なぜそのデザインにしたか」をビジネス視点やユーザー目線で説明できるかどうか……という能力への期待値が、以前より高まっている感じがします。
デザイナー兼ディレクターのような「クリエイティブディレクター」ポジションの募集は今後増えてくる見込みです。
セイト:今のデザイナーには、マーケターやディレクターのような視点も求められているんですね。
ビジネス視点の話をすると、LIG Agentの責任者であるしょうへいさんから聞いた印象的な話を紹介しました。
りこぴん:うちの営業メンバーから聞いた話なのですが、面接で「制作をした上でどのような成果につながりました?」という質問に対して、「お客様から『前よりも良いデザインになったよ、ありがとう』と感謝の言葉として評価をいただけました」と答えてしまうと、それだけでは評価されないといった採用トレンドになっているようです。
セイト:シビアですね……!
りこぴん:そうなんです。これはLIGだけでなく、他制作会社でも、事業会社でも重視されるようになっていると思います。リサーチや分析、企画・設計といった制作前の文脈と、運用時の数値改善やPDCAをどう回してどう改善につなげたかなどの制作後の文脈。このどちらか一方は押さえておきたいですね。
AIスキルそのものより「目的意識」のある人が強い
では、「AIが使えること」自体は、転職の合否や給与に影響するのでしょうか? ここも正直に話しました。
セイト:AIを使えること自体は、転職の合否や給与に影響しますか?
りこぴん:あまり変わらないのが正直なところです……! AIで生成したデザインは著作権や意匠権の問題もあるので、100%AIに任せるのは難しい。だから「AIで作れます」というスキル単体は、そこまで評価につながらないのが現状です。
セイト:意外ですね! ではAIの活用で評価される人って、どういう人なんですか?
りこぴん:AIを使って提案書を作ったり、今まで1案しか出せなかったものを3案・5案に広げたりできる人、ですね。アウトプットのスピードと量を上げる方向にAIを活かせる人は、やっぱり重宝されて、それが給与や案件につながっていく印象があります。
セイト:以前も、平凡なデザイナーさんは1案、頼れるデザイナーさんは2〜3案出してくれるという印象はありましたが、AIでそれがやりやすくなったと。
りこぴん:「AIをツールとして使える」というよりも、「目的意識を持って使える人が評価される」という感じだと思います。
5年・10年後はまだわかりませんが、現状だとAIを活用して、いかに生産性を上げられるかを求められています。これはデザイナーに限らず、一般的に多くの職種で求められているポイントになるかと思います。
仕事が変化しているデザイン領域
AIの登場で、逆に仕事が減っている領域についても話が及びました。
セイト:仕事が減っているデザイナーの特徴はありますか?
りこぴん:転職市場において「この人は明らかに減っている」というのはあまりないですね。結局、その方の持つスキルや経験次第というベースは変わりません。ただ職種単位で言うと、グラフィックデザイナー(紙媒体など)は求人数が減っていて、平均給与も下がっている傾向はあります。
セイト:その辺りは以前から言われていますよね。紙媒体が減ってデジタルへシフトしている、という流れ。
りこぴん:そうですね。うちはWebクリエイタースクール「デジLIG」も運営しているんですが、最近は未経験の方だけでなく、現在グラフィックデザイナーとして働かれている経験者の方の受講も増えています。グラフィックのデザインスキルとWebのスキルを掛け合わせて、WebやUIUXなどのデジタルのデザイナーにシフトしたい、という需要が高まっている印象です。
セイト:エンジニアも似た流れがありますよね。コーダーやテスターから、より需要の高い開発エンジニアへキャリアを変えたい方の相談をよく聞きます。
経験者だけでなく、未経験からの転職事情についても話しました。

セイト:経験者の転職事情とは別に、初心者枠についても伺いたいです。未経験の方がWebデザイナーに転職する壁は上がっていますか?
りこぴん:これもベースは変わらずですね。AIの影響で難しくなったとか、逆に楽になったとかというのはあまりない感じです。
セイト:リアルってそんなもんですよね(笑)。
りこぴん:難易度の変化はないんですが、引き続き簡単ではないとは言えます。コロナ禍以降、Webデザイナーを目指す方が爆発的に増えたので、受け入れ体制のある企業の数と比べると、競争は激しい状況です。
求人選びで気をつけたいこと
経験者・未経験者問わず気をつけたいのが、求人選びです。視聴者の方からも「求人票やカジュアル面談で地雷企業を見極める方法はありますか?」という質問をいただきました。
りこぴん:Webデザイン業務と謳いながら実際はまったく違う業務をやらされる、「求人票の内容とは実態が違う求人」も一定数あるので、注意が必要です……!
セイト:デザイナー界隈でもあるんですね……! エンジニア界隈でもまったく同じことがあります。
りこぴん:個人的な意見ですが、抽象的な言葉が並んでいる求人は少し慎重に見たほうがいいかもしれません。「アットホーム」「成長できます」といったパッションばかりアピールしているような。
口コミサイトを見たり、企業のホームページをしっかり確認したりすることも大事です。デザイン制作会社なのに自社サイトが整っていなかったら、ちょっと気にかけてみるポイントかなと思います。
セイト:エンジニア目線でも同じですね。企業サイトの事業概要に「派遣」や「コールセンター」などまったく違う事業が書いてあったら要注意です。
「Webデザイナー募集」と書かれていても、実績を見るとぜんぜん違う事業がメインだったり、デザインの傾向が求人内容と噛み合わなかったりすることもあるので、複数の情報源で裏取りする感覚は持っておいたほうが安心です。
AIが来ても、評価される人の本質は変わらない
今回の対談を振り返ると、「AIが来たから根本がひっくり返った」というよりも、もともと評価されていたスキルである言語化力や数字を見る力、提案の幅などの重要度がさらに上がった、というのが一番のポイントでした。
裏を返せば、「AIが脅威かどうか」はその人がどんな働き方をしているかによって大きく変わってくるということだと思います。
言われたものを作るだけであれば、AIの台頭は向かい風になるかもしれません。一方で、ビジネス視点を持ち、提案や言語化ができる人にとってはAIはむしろ武器になり得ます。今回のイベントを通じて、改めてそう実感しました。
では、具体的にどうしていけばいいのか。私自身が転職支援の現場で感じるのは、まず「なぜそうしたのか」を言葉にする習慣をつけることが、一番の近道だと感じています。デザインでも、施策でも、「なんとなくこれがいいと思った」を「ユーザーのこういう行動を想定して、こう判断した」に変えていく。その積み重ねが、AIには代替できない価値につながっていくはずです。
「作るだけ」から「考えて広げられる人」へ。これはデザイナーもエンジニアもあらゆる職種でも、まったく同じ流れだと感じています。
セイトさん、イベント登壇にお招きいただきありがとうございました!
「自分の市場価値って実際のところどうなんだろう?」
「自分は今後どうなっていけばいいんだろう……」
そんなふうにキャリアに不安を感じている方、LIG Agentではそんなモヤモヤに寄り添いながら、一緒にキャリアの棚卸しを行っています。
今すぐの転職をお考えでなくても、自分の市場価値を知るために相談してみたいといった方も大歓迎です。ぜひお気軽にご相談ください!

