51歳パソコン初心者が挑んだ動画制作。苦悩と成長のスクール奮闘記

51歳パソコン初心者が挑んだ動画制作。苦悩と成長のスクール奮闘記

Ten Tanaka

Ten Tanaka

こんにちは! デジLIGの運営担当の天(@10TEN10TAN10)です。

デジLIG(デジタルハリウッドSTUDIO by LIG)とは
株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携をしてはじめたクリエイター養成スクール。Webデザイナーや動画クリエイターを目指す方向けのカリキュラムを展開している。現在、上野・池袋・大宮・北千住・川崎・町田にて開校、無料説明会は毎日開催中!

本連載では、クリエイターにキャリアチェンジに成功した方のインタビューをとおして、業界未経験からの学習方法・就職活動のノウハウや、スクール生活についての情報をお届けしています。

今回は、「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を活用しデジLIGで学ばれた三井田さんにインタビュー。

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業とは、転職を目指す方を対象に、リスキリング講座の受講料の一部が補助される国の支援制度です。詳しくは上記リンクをご覧ください。

今回は、支援制度を活用してスクールで動画制作を学び、見事スキルアップを実現された三井田さんの、気合と根性で乗り越えたスクール生活をご紹介します。

ico 人物紹介:三井田さん【STUDIO池袋 2024年4月生/ネット動画クリエイター専攻】
福祉施設で働く中で、動画編集スキルの必要性を感じ、デジLIGにてほぼパソコン初心者の状態から動画制作を学ぶ。現在も動画制作スキルを高めるために日々勉強中。

直感で決めた51歳の挑戦

――福祉施設でのお仕事と並行して、「動画」について学ぼうと思ったきっかけを教えてください。

現在、福祉施設で機能訓練指導員として働いています。リハビリ職の立場から、現場スタッフに状況に応じた適切な介助方法を指導することが主な業務の一つです。

日々の業務の中で、利用者さんたちのビフォーアフター映像を数多く撮影しているのですが、これらの映像を有効活用できないかと考えていました。たとえば、「このような状況ではこういう対応が適している」とか、「このようなアプローチなら利用者さんに受け入れられやすい」といった内容を、動画としてまとめられないかと。それによって、施設全体のスキルアップにつながるのではないかと思ったんです。

ただ、現状では撮りためた動画をそのまま見るだけでは長くなりすぎてしまうため、適切に編集できないかと考え、動画編集について学ぼうと思い立ちました。

また、コロナ禍で面会が制限された際、言葉だけでは家族に利用者の様子を十分に伝えられませんでした。リハビリの経過や日常生活、レクリエーションの様子などを動画で撮影し、家族に届けたいと考えたのもきっかけの一つです。

――業界的にも「動画」は使われる場面は多いのでしょうか?

はい、多いですね。内部研修では、以前はパワーポイントで文章や画像を使っていましたが、動画のほうが経過や比較をわかりやすく示せ、参加者の反応も良いんです。リハビリのビフォーアフターなども、動画のほうが印象に残りやすいと感じます。

動画での資料制作を思いついたのは今年からで、すぐにスクールを探し始めました。

――簡単な動画であれば、スマホでもできてしまう時代ですが、スクールを選んだ理由はありますか?

スマホでの動画編集という発想もなく、パソコンも持っていませんでした。入学してからはじめてMacを触ったくらいでしたし、一人で学ぶ自信がありませんでした。

動画編集の外注も考えましたが高額だったため、「動画スクール」にたどり着いたんです。誰かにやってもらうよりも、自分で作り上げたいという思いもありました。

デジLIGのサイトで「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」を知り、学び終えたら50%キャッシュバックされるのであればチャレンジしてみようと思いました。

――いくつかスクールは検討していたんですか?

実は、最初に見つけたのがデジLIGでした。すぐに説明会に参加し、そこで説明してくれたしょうへいさんの人柄で決めました。

51という年齢になり、新しいことへの挑戦は慎重になっていたのですが、久しぶりに直感で決めました。しょうへいさんの誠実さが伝わってきたのが大きかったですね。加えて、STUDIOの清潔感と静かで落ち着いた雰囲気も好印象でした。

そして、6ヶ月経ってすべてのカリキュラムを終えてみて、自分の判断は間違えていなかったと思っています。

パソコン初心者だからこその苦労

――在学中について教えてください。学習はいかがでしたか?

正直、最初は本当に苦しかったですね。パソコンをほとんど触ったことがない状態からのスタートだったので、基本的な操作にも戸惑う日々でした。

Any(動画教材)をひとつずつクリアする達成感はありましたが、とくにはじめのころは、他の受講生よりも時間がかかることも多くて大変でした。

繰り返し視聴して理解できたときは嬉しかったですが、仕事との両立も含めて、体力的にもきつい時期がありました。

――お仕事との両立とのことで、どのようなスケジュールで進められていたのでしょうか?

パソコンを持っていなかったので基本はSTUDIOで作業を進めていました。土日は終日(10〜19時)、平日はトレーナーが常駐する火曜日の仕事終わりに通うようにしていました。

はじめは日曜日を完全オフにしていましたが、いよいよもう間に合わないとなってからは土日両日ともSTUDIOに通いましたね。振り返ってみると、この1〜2ヶ月間は精神的にもかなり追い詰められていて、本当に大変な時期でしたね……!

※動画コースの場合、トレーナーの常駐曜日はSTUDIOによって変わります。

――そんな厳しい時期をどのように乗り越えられたのでしょうか?

運営のみなさんの声掛けや協力もあり、なんとか課題もクリアできていましたが、本当に何度も諦めようと思いました。パソコンの基本操作から始めなければならない私にとって、Anyの説明についていくのも一苦労でした。オンラインでの質問も苦手で、もう限界だと感じていました。

2〜3週間、気持ちが乗らなくてSTUDIOに行けない時期もありました。何としても元を取り返そうと、STUDIO池袋のフリードリンクのコーヒーを飲み尽くしてやろうかとも考えたくらいです。

転機となったのは2ヶ月目の面談でした。しょうへいさんが私の状況を理解した上で、「ご自分で決めた挑戦ですよ。他の受講生のみなさんも、それぞれご自身の課題と向き合いながらチャレンジしているんです。諦めずに、一歩一歩着実に進んでいけば必ず上達していきます」と、背中を押してくれたんです。その言葉で、モチベーションを取り戻せたんですよね

※2ヶ月目には受講生一人ひとりの状況に合わせて、進捗確認と今後の学習方針を決めるための面談を実施しています。

光差し込む講師との出会い

――トレーナーからの指導でとくに印象に残っていることはありますか?

そうですね、しょうへいさんとの面談でかなりモチベーションは戻ったんですが、やはり不安のほうが大きい時期が長く続きました。

そんな中で救いになったのが、動画トレーナーの甲賀さんとの出会いでした。パソコンの世界がまったくわからない素人の私のレベルに合わせて、言葉を選びながら丁寧に説明してくれたんです

他の受講生と話しているときは、レベルの高い人にはそれなりの高度な質問も受けていましたし、個々のレベルに合わせた対応をしてくれる姿勢がとても心強かったですね。

――甲賀トレーナーからどのようなアドバイスをもらったのでしょうか?

Anyでの学習のポイントや、取り組む上での心構えを教えてくれたことが大きかったです。「わからない部分にあまりこだわらず、何度も見返さずに先に進もう」と、気持ちを楽にさせてくれたんです。たしかに、すべてを理解しようとしすぎていたことが、学習の遅れにつながっていたようにも思えてきました。

それでも大変でしたが、気持ちを新たに学習を続けようと思えるようになり、徐々に動画の中の先生が言っていることが理解できるようになってきたんです。

――他に印象に残っている講師の方はいらっしゃいますか?

工藤トレーナーにも本当に感謝しています。講師としても人間としても尊敬できる素晴らしい方でした。私の些細な質問にもまったくイヤな顔をせず対応してくださり、工藤トレーナーがいる日にSTUDIOに行くのが本当に楽しみでしたね。

Anyや課題で学んでいる目の前のことだけでなく、それらを踏まえた多くのアドバイスをいただけたと思っています。もちろん、他の運営スタッフのみなさんにもすごく丁寧に対応していただきました。

これからの目標と、動画を学びたいと思っている方へ

――今後の目標を教えてください。

動画スクールに通うきっかけにもあったように、この先も福祉業界の発展のための動画制作を続けていきたいと思っています。

卒業制作では、施設指導員向けの5分弱の映像作品を作ったのですが、まずはこの動画をシリーズ化していきたいですね! 主に認知症をテーマとした動画を制作し、一般の方々の理解を深め、適切な対応方法を広めていければと考えています。

今の自分の仕事に誇りを持っているので、このお仕事に動画の知識もプラスアルファになったらいいなと思っています。

――これから学ぼうを思っている方へメッセージをお願いします!

興味があるなら、ぜひチャレンジすることをおすすめします! 私自身、世界が広がったことをとても嬉しく感じています。費用的、時間的に余裕があるならば、この先も自身の武器となるスキルだと思いますね。

ちょっと面白いエピソードを紹介させてください。STUDIO池袋に見学に行ったとき、しょうへいさんに対応してもらったんですが、初めて見るMacのパソコンで、マウスの充電コードがパソコンのお腹に刺さっていて……「これは何ですか?」と質問したんです。そしたら、しょうへいさんがキラキラの笑顔で「これ、マウスです!」と答えてくれたんです。

まさかマウスも知らない人が入学するのかと、クラス中が恐る恐る振り返って私を見たことが、忘れられない「恥ずかしエピソード」になりましたね(笑)。そのくらいパソコンのことをまったく知らない状態での入学でしたが、卒業制作でしっかり動画を作り上げることができ、評判も良かったことが本当に嬉しかったです。

お仕事と両立しながらの学習は本当に大変でしたし、不安も大きかったです。でも、多少の困難を乗り越えてでも挑戦して本当に良かったと思っています!

さいごに

いかがでしたか? パソコンをほとんど使ったことがなかった三井田さんでしたが、運営のしょうへいさんとの出会い、講師陣との交流、そして運営のサポートもあり、完成度の高い映像作品を作り上げることができました。

インタビューの中で、三井田さんが「新しいパソコンが欲しい、このMacが欲しい」とパソコン初心者だったとは思えない会話で盛り上ったのが印象的でした。

未経験から新しいスキルを身につけた三井田さんの挑戦は、多くの方々にとって勇気づけられる素晴らしい例になったのではないでしょうか。

デジLIGでの学びにご興味をお持ちいただいた方は、ぜひ一度デジLIG個別説明会へご参加ください!

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三井田さんのこれからの挑戦も応援しています!

天でした◎

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Ten Tanaka
Ten Tanaka Digital Education / School Operator / Leader / 田中 天

大阪市立デザイン教育研究所、成安造形大学卒業後、京都芸術大学院を修了。在学中は芸術学を中心に多くのコンペティションに挑戦し功績を残す。カプセルトイメーカー、キャラクターライセンス事業の広報を経て、2018年にLIGに入社。デジタルエデュケーション部にてクリエイタースクールであるデジタルハリウッドSTUDIO by LIGの運営を中心にキャリアサポートを行う。

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