Webデザインスクール・デジLIG運営の清水です。
- デジLIG(デジタルハリウッドSTUDIO by LIG)とは
- 株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携をし、運営しているWebクリエイター養成スクール。現在、上野・池袋・大宮・北千住・川崎・町田にて受講生を募集していて、個別説明会は各STUDIOとオンラインで開催中!
本連載では、キャリアチェンジに成功した方のインタビューを通して、未経験からの学習方法や就職活動のノウハウ、スクール生活についての情報をお届けしています!
今回は、デジLIGでWebデザイナー専攻を受講後、未経験からWebディレクター職に転職された中村さんにインタビューしました。
卒業後の3ヶ月間は受講生のサポートスタッフとしてもご協力いただいた中村さん。在学期間の学習についてやサポートスタッフ期間、現在のお仕事についてもお伺いしましたので、ぜひご覧ください!
人物紹介:中村さん【STUDIO川崎 2023年2月生/Webデザイナー専攻+即戦力デザイン集中講座】 もともとは商社の企画職で、2023年2月からデジLIGに入学。卒業後は3ヶ月間、卒業生サポートスタッフとして校舎にて受講生サポートも担当。現在はWebディレクターとして転職し、2024年3月から業務に携わっている。 |
スクール入学の経緯
ーーまずはWebディレクターへの転職おめでとうございます!
ありがとうございます!
ーー今日は転職に関するお話もお伺いできたらと思いますので、よろしくお願いいたします。さっそくですが、中村さんがWebデザインを学ぼうと思った背景を教えてください!
前職が理美容の商社のマーケティング企画職で、メーカーさんが出した新商品の紹介用ポップや商品カタログをサポートでちょっとだけ作成していたことがあり、趣味で絵も描いていたので、もともとグラフィックも含めてデザインに興味がありました。
グラフィックデザインよりもWebデザインの方がスピード感のある課題解決ができそうと感じ、仕事における自分のやりたいことに近かったためWebデザインを学ぶことにしたんです。
ーーお仕事のなかで興味を持ってのスクール入学だったんですね!
そうですね、絵を描くのが好きだけどそれを仕事にしようとはまったく思ってませんでした。ただ、たまたま入った会社でそういったデザイン制作の経験を積めたこともあって、デザイン業界に興味を持ったという感じです。
ーー学習方法としてスクールを選ばれたのはどうしてですか?
性格的に独学は絶対無理だなと思いました。調べていると独学の方が意外と多いっていうのもみたんですが、私の性格的にスクールなどに入って体系的に教えてもらわないと理解ができないタイプなので、基礎部分をしっかり学びたかったことと、横の繋がりや仕事先の紹介につながるような人脈に期待してスクールを選択しました。
デジLIGは自宅が川崎校に近く通いやすかったのと、校舎の綺麗さやスタッフさんなどの人の雰囲気で直感的にいいなと思ったスクールですね。
ーー数あるスクールから選んでいただきありがとうございます! 決まった期間で基礎から体系的に学べることや、一緒に頑張る仲間がいることはスクールのメリットですよね。
自分の成長を感じた実践の期間
ーーここからは在学中のお話を聞かせてください。学習中に楽しかったことはありますか?
「できない……」と何時間も悩んでいたことを突然理解できたり、一歩進んだと実感できたりする瞬間ですね。はじめの頃、私は即質問するというよりは、まずは自分で調べてみたり、いくつか質問がまとまってから聞いたりするタイプだったので、それが解決できたときの気持ちの上がり方がすごかったです(笑)。
ただ、もっとこまめにトレーナーさんに聞いたほうが理解が早いなと後から思いました。人にもよるかとは思いますが、いろんな学習の進め方を試してみるのが良いかと思います。
ーーそうですね、自分で考えてみる力をつけながらもスクールのいつでも質問できる環境を最大限活用いただく形がおすすめです!
ちなみに中村さんもお仕事と並行しての学習だったんですよね?
そうですね! ただ会社はもう退職して実は実家の仕事を手伝っていた形なので、一応仕事はしていたんですが、他の人よりは融通が利く環境だったと思います。
ーーなるほど、お仕事とも両立して学習されていたんですね!
中村さんの1日のスケジュール
ーー在学中大変だったことはありますか?
コーディングですね……。理解に時間がかかり、カリキュラムを進めることが大変でした。なかでも卒業制作での実装が体感的に一番つらかったですね。
ーーコーディングが大変というお声は本当によく聞きますが、乗り越えた方法はありますか?
さきほどの回答とも関連があるんですが、入学してすぐの頃は動画1個理解できないと、その動画を理解できるまでずっと視聴したり、すごく検索して調べたり、質問をまとめて聞いたりなどいろいろしてたのでとても時間がかかっていたんです。それで理解できたらいいんですが、やっぱりそもそもカリキュラム内である程度動画のボリュームがあるので、後半はもう推奨スケジュールに間に合わせるっていう目標にシフトして進めていました。
もちろんしっかり理解するのもいいのですが、今となっては結局一番スキルが身についたと感じるのは卒業制作期間での実践なので、それまではもっと駆け足でもよかったのかなと思いますね。
ーー卒業生だからこその視点ですね! コーディングにつまづいている同じ状況の方にアドバイスするとしたら、やはりそこがポイントでしょうか?
そうですね。わからなかった部分はメモしておくなど、100%の理解でなくてもまずは先に進めて、時間が合うときにトレーナーさんに聞いてみる形がいいのかなと思います。教材を進める時点では完璧に理解できなくても、卒業制作など実践を経て理解が追いついてきたり、解決につながったりすることも多いです。
ーー進めるなかで理解が難しくてもあまり不安になりすぎずで大丈夫ということですね! このお話は、今同じお悩みをもって不安な受講生には少し心が軽くなるアドバイスになりそうです。
ーー中村さんは、卒業生サポートスタッフ(サポスタ)※としても3ヶ月間在校生をサポートいただきましたが、いかがでしたか?
※卒業制作まで取り組まれた転職活動中のデジLIGの卒業生に、サポートスタッフとして受講生の受講フォローや質問対応に入っていただくこと
任期の3ヶ月間対応させてもらいましたが、やってよかったなと思っています。やっぱり人に教えることで自分の復習にもなりましたし、新たな気づきに繋がりました。
ーー誰かに教えることで自分の理解も深まるというお話はよく聞きますよね!
あとは、受講生の成長をみられたり、受講生と仲良くなれたりしたのも嬉しかったです!
最初は私から話しかけて、「学習の進捗どうですか?」とお話を始めていくんですが、だんだん何回か慣れてくるともう受講生さん側から「今このくらい進んだんです!」など、話しかけてくださって。自分から話しかけていただけるくらい、自分がその方の学習サポートができたんだなと思うと嬉しかったですね。
ーー運営からしても、サポスタさんの存在は本当に大きいです! 同じ受講生・カリキュラムを経験しているということで、より同じ目線に立ってアドバイスいただける分響くのかなと思いますし、サポスタさんを通じて受講生同士つながっている様子も見受けられます。
こういった形をデジLIGの文化として続けたいと思いますね。
目的意識をもって制作したポートフォリオ
ーー未経験からの転職で大変だったことはどんなことですか?
実績が少ない中でのポートフォリオ制作ですね……。卒業制作で作ったポートフォリオを含め5つの実績を載せました。
ーーポートフォリオはみなさんしっかり作り込まれる分、苦労されている方も多いです……! 苦労したなかで、中村さんが工夫した点はありますか?
ポートフォリオのターゲットである採用担当の方が、どんな視点を持ってポートフォリオを見ているかを一番重視したので、忙しいなかで相手がストレスなく、応募者の情報を得られるサイトにできるよう心がけて制作しました。
これは実際に今働かせていただいている会社の面接のときに褒めていただいた部分でもあるのですが、私のポートフォリオはトップページですぐに私の正面からの大きい写真がバンと載っているんです。最初は本当に恥ずかしくてそれにしないつもりでした(笑)。
ただ、面接担当の方がどういうふうに応募者を見ているのか考えたときに、もちろん経歴なども見ると思うんですが、見た目の雰囲気や印象から、「うちの会社に居そうかな、居なさそうかな」っていう、直感的なところを見てる方って多いんじゃないかと思いました。写真によって私はこういう人間ですよっていう安心感を表現できるとも思ったんですが、それに加えてうちの会社に居そうかなっていう直感的な部分も情報として得て欲しいので、正面からの写真を思いきって載せたんですよね。そうしたらピンポイントでそこを褒めていただきました。
もちろん会社や働いている方によるとは思うんですが、評価として、見た目の雰囲気や清潔感など、写真はやはり印象に残りやすいんだなと実感しましたね。
ーーターゲットが何を求めているかを考えて制作して、それがしっかり刺さっている、まさにデザイナーとしての視点が備わっていると証明されたようなエピソードですね!
転職後の仕事について
ーー中村さんはWebディレクターとして転職されましたが、なぜWebディレクターを目指されたのでしょうか?
はじめはデザイナーになろうと思っていたんですが、未経験から転職すると考えたときに自分の経歴や性格を鑑みると、ディレクターのほうが転職しやすいなと思ったんです。
もともと前職でデザインに触れていたとはいえ、あくまでサポート程度で、メインは企画の部分でした。その経験からいくと、提案や調整を担っていくディレクターのほうがあっていました。商社の企画職ということもあり、作って欲しい人と実際に使う人の間に立って仕事をしており、お客さんが解決したいことはなにか考えることは経験があったので、それは今役立っていると感じます。
あとは性格的に人と話したり、調整したりするのが合っているのでそれもポイントでしたね。より沢山の人と関わって、さまざまな要素を調整するなど、自分で裁量をもって仕事をしたいと思っていました。
実は自分の周りの人にも「(中村さんは)100%ディレクター向き」と言われたこともあり、その客観的な意見も大事にしたかったです。
ーーそうだったんですね!自己分析だけでなく、自分の身近な人からの意見はとても参考になりますよね。
そうですね! 「自分はやっぱりディレクターかな?」と思っていたところに、客観的な意見で確信したというか、後押しがあったって感じですね。
あとは進路で迷っていた際にエージェントさんから「たとえば恋人を喜ばせようと思ったときに、その恋人が好きなレストランを検索したり、好きそうな場所を探したりして、こういう感じで行こうって予定を決めていくのが好きか、もしくは自分で食材を選んで、料理を作り上げるのが好きか、どっちですか」って言われたときに、前者だったのでディレクターかなと思いました。
ーーなるほど、全体を考えながら提案や調整をするか(ディレクター)、あるいはそのなかのある部分を担当して制作していくか(デザイナー)、どちらに興味があるかを考えるきっかけに良さそうな例えですね!
そうですね、自分の性格を振り返ることができました。
ーーまだ転職されたてかと思いますが、実際にWebディレクターになってみていかがでしょうか?
まだ1ヶ月も経っていませんが、マルチタスクが大切だなとすごく思いますね。会社や業界関係なく、仕事はみんなそうかもしれないですが、よりマルチタスクやスケジュール管理が求められていると感じます。ただ、様々な業界のいろんな案件に関われて視野が広がりますし、社内外問わず沢山の人と話せるので刺激があって楽しいです!
ーークライアントさんとより密に関わっていくディレクター職ならではの経験ですよね! Webディレクターさんは具体的にどういったお仕事をされているんでしょうか?
そうですね、ディレクターというと最初の提案や全体のスケジュール管理などを対応する印象が強かったです。ただ実際に業界に入って、作って終わりではなく、当たり前ですがアフターフォローまでしっかりディレクターさんが対応していくのだなということをとても実感しました。
たとえば、あるお店の顧客管理や在庫管理、シフト管理を一括でできるシステムがあってその開発を1からうちの会社が対応する案件があるとします。そこにディレクターが入って、こういう感じにデザインできるよねとか、こういう感じの機能があったらいいよねと考えて制作していきますが、それだけで終わりではないんですよね。その後バグが出たら、「この条件だと検索したときにこうなってしまうので調整が必要だな」とか、すごく細かい部分の修正が必要になります。
ーーそういったところもやはりディレクターさんが対応に入るんですね。
もちろん開発のところなどは開発チームが対応するのですが、どういう問題が起きていて、「ここをこう直してこうしたいから、こういう対応をお願いします」などの指示出しや、「でもそれをしてしまうとこのくらい工数がかかっているから、だったらこうした方がいいよね」という判断も、ディレクターがおこないます。
チームの全体像だけでなく、細かい部分でどのくらい工数かかるかなども、ディレクターの指示が影響するので、見ているところ、考えることも多いですね。
ーーディレクターさんはデザインについても関わることがありますか?
まだ全員の仕事の状況を細かく見られてるわけではないのですが、ただディレクターさんはだいたい対応してもワイヤーフレームまでですかね。
ディレクターの中でガッツリデザインまでやりますという人はいないかもしれないです。ディレクションもデザインもどちらも一応、ある程度できる前提で、得意な方をメインにしている印象です。もちろんデザインはまったくできないですという方もいらっしゃいます。
ただ、ある程度分けられていますが、一切関わらないことはないので、デザインの知識はあったほうが絶対に良いと思います!
ーーありがとうございます!ディレクター職の重要性や現場での役割がとてもわかりやすく伝わってきました。実際に一緒に働く先輩方などを見て、楽しそうだなと思う部分はありますか?
やっぱりクライアントさんが「これを求めていた、こういう機能欲しかったんだよね」というものをバーンと打ち出せているのを見ると「うわ、めっちゃ楽しそうだな」と思います! これやりたいなって(笑)。
ーーまさにクライアントさんに提案したり、調整したりと裁量権をもって動いていくディレクターさんならではのやりがいですね! 業界に入った中村さんから見て、こんな方がディレクター職に向いているだろうなと思う点はなんでしょうか?
まだ入社して1ヶ月経っていないので偉そうに言えることではないんですが、対人関係、コミュニケーションの部分ですね。
やはりいろんな業界の人と話すことになるので、何の知識もない業界だとしても、何か理解しよう、相手のことをもっと知りたいという姿勢がしっかりある人が向いているのかなと思います。
ーーやはり、コミュニケーションの部分が重要になってくるんですね!
そうですね、私の会社のディレクターさんですごいなと思う人も仕事面だけでなく、純粋な性格の部分を見ても、やはり誰とでもすぐに仲良くなれるとか、性格として持ち合わせていらっしゃるなと思いますね。ただ、「コミュニケーションが好きな方」というよりかは「コミュニケーションが苦ではない方」ですね。好き嫌いというよりは苦でないかで考えた方がいいと思います。
ーーなるほど、好きだけで入ってしまうと大変でしょうか?
辛いと思います。なんというか、実際に働いている方を見ると、自分の意見をガンガン言えればいいわけではなくて、調整して色々な人に伝える力が大事なのかなと思うので。初めて会った人とすぐ仲良くなれるという方が多いですが、それだけあればいいわけじゃないですね。
ーーお話を伺って、ここはすごくディレクター職を目指される方のポイントになりそうだなと感じました! 多くの方が、ディレクターはコミュニケーションが好きな人や、コミュニケーションが得意って思ってる人じゃないといけないというイメージをもっていると思います。
全然! ぱっと見めっちゃ明るい、おしゃべり上手とかそういうことではなくて、どう組み取ってどう他の人に伝えるかとか、そういうことを考えて実行できることが大事なのかなと思います。そういう人の中に初めて会った人と仲良くなるのが得意な人が多いってだけで。
ーーこれはぜひWebディレクター職に興味を持っている多くの方に伝わってほしいです! 最後にこれからWebデザインを学ぶ人、Webディレクターを目指す方へアドバイスをお願いします!
周りにいる人を沢山頼るのがおすすめです! これは私の性格の裏返しですね。先にお伝えした通り、自分で質問を溜めたり、考えすぎちゃったりするタイプなので、入学したときの私を思い返して今これをお伝えしました。あのときの自分に会えるなら、これを伝えますね。もっとガンガンいろんな人に聞いていいよ、と。トレーナーさんや運営スタッフ、サポートスタッフさんや他の受講生など、抵抗もあるかもしれませんが、校舎でもSNSでも勇気を出して話しかけると色々な話が聞けますし、情報も手に入ります。
ーーそうですね!ぜひこちらの記事を読んでいるみなさんも、最大限スクールのサポートを活用していただければと思います。中村さん本日はありがとうございました!
【番外編】採用担当の方からメッセージ
未経験からWebディレクターとして転職された中村さん。転職された企業の採用担当の方に、中村さんの評価ポイントをお伺いしました!
①目的意識がしっかりとしている
ポートフォリオの作品は、どれも明確な目的意識を持って制作されており非常に高く評価できました。また、中村さん自身の写真がポートフォリオのトップページにあったのですが、「面接する方が『この人うちの会社にいそう!』と思ってもらえるような写真を選びました」との説明を受けました。採用という目的を意識した考え方やその発言が素晴らしいと感じました。
②向上心がある
弊社では向上心を持ち、勉強熱心な従業員の姿勢を評価し応援しています。好奇心旺盛で現状に甘んじない考えを持った中村さんはうちの会社にピッタリだと思いました。
③笑顔とお人柄
実際の仕事の現場では、高い技術やセンスよりも笑顔やお人柄が重要な要素になることもあります。この人なら信頼を築いていける!と思えた中村さんのキャラクターは採用においても重要なポイントでした。
インタビュー内で中村さんがおっしゃっていたことが、しっかり評価につながっていて素晴らしいですね!
みなさんも転職や、Webディレクターを目指す上で、ぜひこちらのポイントを参考にしてみてください。
まとめ
今回は、業界未経験からWebデザインを学び、現在はWebディレクターとして業界に入られた中村さんにお話をお伺いしました。
受講する側だけでなく、サポートスタッフとして在校生に教える・支える側も経験された中村さん。今回のインタビューが少しでもWebデザイナー・Webディレクターを目指す方や、現在学習中のみなさんの参考になれば幸いです!
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