こんにちは! デジLIGのにしこです!
- デジLIG(デジタルハリウッドSTUDIO by LIG)とは
- 株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携をしてはじめたクリエイター養成スクールのこと。Webデザイナーや動画クリエイターを目指す方向けのカリキュラムを展開している。現在、上野・池袋・大宮・北千住・川崎・町田にて受講生を募集していて、無料説明会は毎日開催中!
本連載では、キャリアチェンジに成功した方のインタビューを通して、未経験からの学習方法・就職活動のノウハウや、スクール生活についての情報をお届けしています。
今回は、未経験からYouTubeコンテンツ制作会社に就職し、動画編集からコンテンツの数字分析までを担当されている小宮さんにインタビューしました。
人物紹介:小宮さん【STUDIO川崎 2022年11月生/ネット動画ディレクター専攻/現場JOB!動画クライアントワーク講座】 前職は新卒として営業職を経験し、現在はコンテンツ制作会社の動画編集チームとして制作からコンテンツ分析までを行う。 |
コロナをきっかけにキャリアチェンジを決心
――動画編集を学ぼうと思ったきっかけを教えてください。
新卒で入った会社では営業をしていたのですが、自分がコロナウイルスに感染してしまったことがきっかけで、直接人と会う働き方はリスキーだなと考えるようになったんです。
YouTubeなどで動画を見るのは好きで、自分でもスマホで簡単な動画をよく作っていたので、その次にできることとして動画クリエイターが思い浮かびました。
――スクールで学ぶメリットはどんなところにありましたか?
独学ではなくきちんと学べる場所のほうがモチベーションやインプットのスピードや質の面で効率が良いと感じました。課題も月に一回にあるので、独学よりも目標値がきちんと見えやすいという利点もありました。
また、オンラインと来校を併用することで自分の気分に合わせて作業することができました。
オンラインはいつでも学習が進められて便利ですが、誘惑も多いため、自分としては来校型が合っていましたね。他の受講生さんが頑張っている姿も目に入るため、自分も頑張ろうというモチベーションを作れました。
――学習期間の中で印象に残っていることがあればお聞きしたいです!
とくに印象に残っているのは卒業制作です。卒業制作では、トレーナーさんからフィードバックをもらいながら自分の好きなテーマで動画を作っていくのですが、完成作品に対して他の受講生さんからさまざまな反応をもらえるのはすごく良かったです!
作品をプレゼンする「卒業制作発表会」を意識して、客観的に見ても気持ちよく、そして面白く内容が伝わるように工夫することで、より良い作品が作れました。自分の好きな分野と、聞き手のことを考えるという二軸でモチベーションを持って取り組めました。
実践を通じて得られたプロ意識
――トレーナーさんとのコミュニケーションはいかがでしたか?
現場JOB!動画クライアントワーク講座(以下現場JOB講座)で、お尻を叩かれて自らモチベーションに変えたようなエピソードはあります(笑)。
現場JOB講座は、「Xリーグ」という実際のクライアントから依頼を受けて、企画の段階から納品まで取り組んでいくというものでした。生のクライアントが関わっているということもあり、トレーナーさんからは、「先生」としてではなく「現場のプロ」として、時には厳しいフィードバックをいただくこともあったんです。
コンペ用の企画書も「これじゃぜんぜん意図が伝わらないよ」とストレートなフィードバックをもらいながら、プロのレベルに近づこうと何度も何度も修正を繰り返しながら進めていきました。
現場の実務レベルと比較するとまだまだマイナスにいる自分を、トレーナーさんの叱咤激励でプラスに引き上げていける環境だったので、大きなモチベーションに繋がりました。
――現場JOB講座ではかなり高いレベルが求められるんですね……!
トレーナーさんが現場に立っている方なので、制作意図からきちんと指摘してくださるんです。
今の仕事でも「どうしてこのデザインにしたんですか」と問われることは常にあり、そこで「いや、なんとなく……」なんて答えたら怒られます。すべての作業に意図・根拠を持つということはトレーナーさんとのやりとりで培われましたし、現場で求められる重要な力だと思います。
▲現場JOB講座で現地に赴きクライアントワークに取り組む小宮さん
――今回小宮さんの企画がコンペで採用されたそうですが、どの部分が評価されたのだと思いますか?
企画書の文言のまとめ方、あとはプレゼンテーションする際の話し方と企画の実現性だと思います。
――企画の実現性というと?
MCを招いて選手にインタビューするというシンプルな企画にしたんです。
たくさんある案の中で、構図がわかりやすく、かつ企画から2週間しか準備期間もない中で、制作の工数として現実的なところが評価されたのだと思います。
――企画の立ち上げをシンプルなインタビュー形式で発案されたきっかけは何でしたか?
クライアントから与えられた条件提示のなかで、重要なポイントが2点あったんです。
- 選手の魅力を引き出す
- アメフト初心者でもわかりやすい内容にする
加えて、見えない条件として納期が短いところもあって、あまりに特色の強い企画はできないと思いました。
野球選手のインタビューが好きで参考としてよく見ていたのですが、「いつもガツガツ野球をやっているのに裏ではこんな良い人だった」というような選手としての姿とプライベートのギャップが面白かったんです。さらに1対1でフォーカスしたほうが、より濃い内容が伝わると思いました。
――現場JOB講座の中で学んだことで、ほかに役立っていることがあれば教えてください。
動画視聴者のことを意識する力です。たとえば動画に入れ込む情報にしても、入れたいだけ入れるのではなく、適切な量や形を考えながら入れこむ必要があります。
また、テロップの長さや位置など、細かな視認性もつねに考えていました。画面を縦軸に見る人もいればZ型に見る人もいるため、目の動きを想像しながらレイアウトを作っていました。
――まさにデザインの領域ですね……!
実務ではクライアントが求めていることがなんなのかを察知しなければなりません。自分中心ではなく、自分の芯を持った上で相手のことを考えるデザイン力が身に付きました。
また、トレーナーさんからのフィードバックを受けて、いろいろなパターンを実践していった積み重ねが今のレイアウトやデザインスキルに繋がっていると思います。
ふだん見るYouTubeのコンテンツや、電車の中の広告やパッケージなど、日常生活の中にもアイデアのもとはたくさん転がっています。つねに目を向けて応用していく意識も、トレーナーさんとのやりとりで身につきました。
――実際に作品がYouTube上に公開されて、なにか反響はありましたか?
「次も期待しています!」といったコメントもあって、制作側として見てくれる人のありがたみを感じました。1から企画してみなさんの目に届けるところまでおこなったので、作ったものへの思い入れも強いんです。自分が制作したものが外に出て、実際に反応がもらえた経験は、今でも心の支えになっていますね。
▼実際に小宮さんが作った作品はこちら!
そびえ立つ未経験の壁
――就職活動ではどのような企業を目指されていましたか?
YouTuberの動画編集をおこなうような動画制作を扱う企業を中心に見ていました。ただ、やはり動画業界の未経験の入口は狭く、30〜40社ほど受けても門前払いになるような苦しい思いもしました。
――厳しい就職活動のなかで無事採用が決まったわけですが、ご自身で考える評価された点はどんなところでしょうか?
ポートフォリオをとおしてPremire Proなどのソフトを扱うスキルが証明できたのが大きいです。独学ではなく、自らコストを払ってスクールで学び、かつ4〜5つほどきちんとしたクオリティの作品を作れていた点は響いたと思いました。
採用が決まった際も、自分のスキルを認めてくださった企業に入社を決めたんです。面接の最初の20〜30分で「いいですね!」とおっしゃってくださって、未経験でも自分の作品を認めてくれるんだと正直びっくりしました!
――素晴らしいです! スクールのサポートで活用されたものがあれば教えてください!
スタッフのしょうへいさんが転職面談で親身に相談に乗ってくださったのが印象に残っています。ふだんは茶化し合うくらいの近い距離感なのですが、やるべきときは本当に真面目な姿勢で向き合っていただきました。そのメリハリのある関係性は非常に支えになりました。
ようやく立てたスタートライン
――現在の職場ではどんなことをされているのですか?
今の会社では投資系の情報を扱うYouTubeコンテンツをメインに扱っていて、その中でも主に動画のサムネイル制作や編集、コンテンツのアナリティクス分析をしています。編集とマーケティング的なデータ分析の二軸で仕事をしていますが、今のところきついと感じることはありません。
むしろデータ分析に関しては、大学が経営学部だったということもありもともと好きな分野で、視聴者がどんなアクションをとるか考えるのがすごく性に合っているんです。将来的には、データ分析のコンサルティングの仕事をメインにしていっても良いなと考えています。
また今はベンチャーでもあるので、幅広く業務を担当しているのですが、この先会社が大きくなって人員が増えれば、マーケティングで重要なポジションに手を挙げるということも視野に入れています。
――幅広い業務をされていますが、あらためてスクールで学んだことで役に立っていることがあれば教えてください。
新卒で仕事をしていたときよりも入った直後のキャパシティーが増えたと感じていて、働く上での導入の部分に関しての知識がしっかり身についたのだと思います。
――職場の教育環境などはいかがですか?
ベンチャーなので教育システムができ上がっているというよりは、1対1でわからない部分を解消できる近い距離感で、スクールの環境とよく似ているなと思います。
たとえば、在学中は集中して取り組んでいなかったPhotoshopで静止画を作る機会が多いんです。ただ、隣に先輩がいて1日10回くらいは質問したりすぐに聞けてわからない部分を作らない環境があるので、非常にありがたいと感じています。
これだけ「要経験」といわれている業界のスタートラインに立てて、今後もっと興味のあるテーマが見つかったときにもチャレンジできて、さらにステップアップできる環境にいるというのはすごく嬉しいです!
さいごに
――さいごにこれから動画制作を学ぼうとされている方、今学習をされている方にメッセージをお願いします!
制作の現場では意識することが一番大事です!
どんな制作にも必ず目的があって、何のために動画を作っていくのかを常日頃から考えることが大事だと思いますし、後々に必ず活きていきます。それが巡り巡ってこれからの縁になっていきますし、やりがいにもつながっていくので、ぜひ頑張ってください!
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