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取材のコツ8:取材対象者を楽しませる。あわよくば友だちになる。
参加してくれた相手(取材対象者)や、同席者(先方の担当者や編集者)を楽しませるのも、ライターの仕事の一部です。
原稿さえ良ければ……と淡々とした取材に終始するライターもいますが、経験上、取材現場が盛り上がったときの原稿は、取材対象者の満足度が全然違います。ノーチェックで原稿が通る確率も段違いです。
なぜなら、盛り上がった取材現場では、取材対象者が饒舌になるので、他のライターでは出てこなかったような重要な情報が引き出しやすくなるから。また、その様子を見て、先方担当者や編集者も安心してくれるからです。
参加している面々が気分よく過ごすと、一緒に何かをつくっているという一体感、チーム感が湧き上がってきます。こうなると、多少のムリも通りますし、多少のミスも怒られません。僕は取材中、同席者にもよく声をかけますし、取材対象者が固いと感じれば、昨晩の夕御飯の話を5分も10分も続けたりします。
取材現場に集まった面々を、その場限りの関係と割り切るのは得策ではありません。同じ目的を達成する仲間。協力し合う関係。あわよくば、このライターと一緒に飲みに行きたい。そう思わせた取材では、その後のやりとりがスムーズ。トラブルも激減します。
取材のコツ9:交通整理しながら取材進行する。
取材は情報を引き出す場であると同時に、使う情報と使わない情報を整理する場でもあります。重要度の低い話題を長引かせても時間のムダ。随時、取材対象者や先方担当者に、「この情報、書いても良いですか?」、「御社がプッシュするとしたらこの部分ですよね?」と確認をとりながら、取材を進行させましょう。
脱線が不必要に長引いたときは「本筋に戻しましょう」と言うべきですし、キメゼリフが期待はずれだったら「もう一度お願いします、他の方には言えない表現で」と要求すべきです。反対に、相手方にどうしても文章に起こしてほしい情報があれば、それもフォローしておくのが親切でしょう。
取材現場で情報の交通整理ができれば、同席者の間で原稿の完成イメージはかなり近いものになります。そうすると、提出した原稿がNGと判断される可能性も最小限に抑えられます。ハッキリと、トラブルの確率が減ります。
良いものをつくりたいという共通認識さえあれば、ライター側から何かを要求することは少しも失礼なことではありません。
取材のコツ10:脚色の許可を得る。
取材対象者がどうしても口ベタで、思うような情報を引き出せない場合もあります。そんなときは、ライターが推測して、提案するしかありません。
「先ほど◯◯と仰いましたが、◯◯さんが◯◯という行動をとって◯◯に導いたのですね?」という具合です。
イエスかノーかで答えてもらえれば原稿が成立するように導くのも、想定ゴールを誰よりも具体的にイメージしているはずのライターの仕事です。あらかじめ想定していたゴールが正しいかどうか、間違っているとしたらどこをどう直せば良いか。その答え合わせをすることは、どんなに口ベタな取材対象者でも可能です。
取材の終わりに必ず僕は、決まり文句として「ちょっと脚色が入るかもしれません。イケメンになりすぎたらゴメンナサイ!」と断りを入れることにしています。
もちろん、嘘をでっちあげて好き勝手に書くということではありません。言葉の前後を入れ替えたり、語尾を調整したり、ほんの少し口調を勇ましくしたり。ライターのちょっとした一手間で、取材対象者の魅力がグッと増幅しますよと、そのことのお約束というのが建前で……。本当に脚色を入れないと、どうにもこうにも原稿が書けないという状況もあり得ます。
上手に話せなかった取材対象者の方も、信頼関係を築くことができていると、ほとんどの方が「イイ感じにお願いします」とか「モテちゃうな」なんて、笑ってくださいます。
まとめ
取材は、スポーツの試合のようなものだとよく思います。
試合時間は60分、真剣勝負です。
万全の準備で会場に入って、相手の動きを見極めて、スキを見せたら攻めこんで、針の穴を通すような鋭いパスを通して……1試合が終わる頃にはクタクタです。想定通りの結果が出ることもありますし、どうも噛み合わずにズルズル負けた、という心境で終わることもあります。
それでも、自分の中にここで紹介した「コツ」のようなものがあれば、向上すると思うんですね。今回はこれができた、次回はこれができるようになろう。つぎは勝とう。その繰り返しで。
逆に、こうした基準がないまま、ぼんやりと取材をしても全然疲れません。
このコラムが、取材力向上の参考になると幸いです。
マジメなことを書きすぎて疲れたので、今夜はゆっくり愛娘と一緒に寝たいと思います。
明日も愛娘と一緒に寝たいです。
いつまで一緒に寝られるかな……。
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