セールス採用 / グシャッてからが本当の自分だった
セールス採用 / グシャッてからが本当の自分だった
2015.11.24
#41
【Webライター・編集者】最初の一歩

文章を書くのが苦手なので、ライター・石井恵梨子氏に「文章の極意」を聞いてきた

ケン

みなさん、こんにちは。LIGMOチーム・編集者のケンです。

編集という仕事をしていると、いろいろな文章を目にしたり、文章を修正したり、ときには自分で書いたりします。いざ自分で文章を書こうと思ったときに、僕の場合はいつも書き出しに苦労します。みなさんも「文章を書く」という行為に対して何かしら問題を抱えていたり、書き出せなかったりするときはありませんか? そこで、今回は尊敬してやまない音楽ライター・石井恵梨子さんに「文章の書き方」を伺いました。

DSC_0019 人物紹介:石井 恵梨子(いしい えりこ)
1977年石川県金沢市生まれ。高校卒業後上京し、1997年から「CROSSBEAT」誌への投稿をきっかけにライターとして活動をスタート。洋楽・邦楽問わず、パンク、メタル、ロックなど、ラウドでエッジのあるものをメインに幅広く執筆。現在は「音楽と人」、「週刊SPA!」などに寄稿。著書『東北ライブハウス大作戦〜繋ぐ〜』(A-Works刊)が全国書店やライブハウスなどで発売中。

石井さんは、良いことも悪いこともハッキリと書くライターさんです。石井さんの書く文章は、まとまりがあって、ストレスを感じずスラスラ読むことができます。みなさんの中にも音楽雑誌を読んでいるときに「取材・文=石井恵梨子」という文字を見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

石井さんがどうしてライターになったのかを皮切りに、ライターに必要なことは何か、文章を書く上で重要なことなどをお聞きしました。これからライターになりたい人や、ライターとしてさらに上を目指したい人も「石井恵梨子流文章の書き方」を一緒に学びましょう。

きっかけは「X JAPAN」

DSC_0023

1997年、雑誌「CROSSBEAT」(注1)への読者投稿をきっかけにライターになりました。当時「CROSSBEAT」には、ランダムアクセスという読者投稿を受け付けるページがあったんです。一般読者も投稿してるし、同じようにライターさんも書いていて、1アーティストについて好きに語る、みたいなページでした。そこに送った原稿が載って、嬉しくなって、月刊誌なのに月に2本、3本と書いて送っていたら、編集部から「そんなに書きたいならレビューでも書きませんか?」と連絡がきて。

その前に、小野島大さん(注2)の「音楽ライター講座」に通っていたのですが、小野島さんはこの「CROSSBEAT」に繋がりがあったので「今回投稿してきたの、ウチの生徒だよ」みたいに言ってくれてたから、興味を持ってもらえたんでしょうね。「どういうのが書きたいの?」みたいな話をして、最初はレビューを書きました。

初めてインタビューしたのは、専門学校に通ってたときだから19歳ですかね。洋楽のライターとしてスタートしています。「Everclear」という、アメリカではちょっと売れていたオルタナティヴ系ギターポップバンドのギターボーカルに取材しました。通訳さんがいたので言語の心配はありませんでした。

ライターになろうと思ったのは、中学生のとき。すごい早いですよね。思い込んだっていうだけなんですけど。きっかけはロックバンドの「X JAPAN」です(笑)中学生のときに好きになった、はじめて知ったロックバンドです。でも、彼らは私の住んでいた金沢までコンサートをしに来ないので、毎月雑誌を読むしかなくて。

毎月読んでたらYOSHIKIと喋っている人がいるぞ、みたいな。文・構成=◯◯って書いてあって「こいつイイな〜」って(笑)もしかして「文・構成=◯◯」になったら、本人に会えるんじゃないかって。そこでライターになろうって決めちゃったんですよね。

(注1)1988年に創刊されたシンコーミュージックから出版されていた洋楽中心の月刊誌。2013年に惜しまれつつ休刊。

(注2)音楽評論家。主な著書に『音楽配信はどこへ向かう?』(インプレス)『ロックがわかる超名盤100』(音楽之友社)など。さまざまな雑誌やWebサイトに執筆。石井恵梨子さんの師匠。

文章をとにかく読む

Stack of magazines on chair, close up

私、本当に暇だったからなのか、暗かったからなのか、読む時間がハンパなかったと思います。好きなバンドも、そうじゃないバンドも載っているのが雑誌だから、全ページ全文字読むんですよ。誰が書いているかをじっと読んで、編集後記まで読む。全部読んで、また読み返すみたいな。

当時はお金もなくて月に2冊しか買えなかったので、そればっかり読んでましたね。どのライターさんの文章が好きだとか、このバンドの発言はこっちの雑誌の発言とどう違うかとか、すごく細かい違いまで気にしながら読んでました。

あと、「インタビューってどのくらいの時間でやるんだろう」って思って、書いてある会話を全部自分で口に出してみたことがあります。5000字の原稿だと10分ぐらいで終わるんです。でも、実際はインタビューって1時間くらい取材するでしょう? 知らないけど編集後記にそう書いてあるんだから(笑)、その他の時間は何を喋ってたんだろうとか。本当に気持ち悪いね(笑)そういう中高生でした。

文章をひたすら読むこと以外には、ワープロを習いました。今で言えば、パソコンですね。日本語入力で練習したので、文字を打つスピードは早いです。それは役立っていると思いますね。でも、実際に書いたことはなかったので、ただただ好きで「この世界に行きたい」っていう憧れでやってた真似事に近いですね。ライター講座に通うようになってから、初めて好きな音楽について書くようになりました。