事例から学ぶ、優れたキャッチコピー10選。 第一回「コピーされるコピー」

John


事例から学ぶ、優れたキャッチコピー10選。 第一回「コピーされるコピー」

こんにちは。ジョンです。12月からブランディングチームという部署に異動し、コピーライターとディレクターをしています。

過去、ぼくが言われてきたセリフで多かったのが「いいコピーって何?」と「オレ(ワタシ)のコピー書いてよ」でした。前者については、ぼくもまだまだ修行中の身なので偉そうなことは言えないのですが、自分なりの“いいコピー”をまとめてみましたので、この場を借りて共有させていただきたいと思います。

第一回目は、コピーされるコピーです。

コピーされるコピーって何?

つまり、他者にマネをされるコピーです。つい言ってみたくなるコピー、ともいえるかもしれません。コピーされるコピーの良さは、世の中に流通していく力があることだと思っています。

 

広告とは、読んで字のごとく広く告げることを目的としていますから、世の中に広がっていく言葉はその企業や商品、サービスの存在を多くの人に知らせてくれるという意味でも非常に貢献度が高いです。以下では、ぼくが知っている範囲で「コピーされるコピー」を紹介させていただきます。

コピーされるコピー10選

1. JR SKI SKI

JRSKISKI
個人的に毎年楽しみにしている『JR SKI SKI』のキャンペーンコピーです。中には「ぜんぶ○○のせいだ」と言い換えてみた人もいらっしゃるのではないでしょうか?
流通していく力とはまさにこれで、つい口にしてしまうことで人から人へと伝播していくことほど、コピーライターとしてうれしいことはないと思います。

2. リポビタンD

ripoD
たくましい肉体の男性ふたりが崖でこのセリフを叫ぶCMは、もうお馴染みですよね。たとえば自分が頑張らなきゃいけないときに、「ファイト!」って言われたら、「一発!」って言いたくなってしまいます。
それに「リポビタンDのタウリンは何mg?」という問いに答えられない人がいるのだろうか?と思ってしまうほど、ぼくらの記憶に刷り込まれています。これってすごいことだと思うのです。

3. 東京メトロ

tokyometro
こちらは車内マナーを啓蒙する広告でした。
禁止を促すコミュニケーションって上から目線になりがちなので、すごく難しいと思っています。なのにこのコピーは(ビジュアルで使用されていたイラストとの相乗効果で)ユーモアのある表現になっていました。これはプライベートでも使いやすいですよね。「うん、それ、家でやろう」みたいな。

4. 映画『アベンジャーズ』

avenjars
このコピーが世に出て以降、「○○よ、これが▲▲だ。」は社内の会話でもたまに使われていた気がします。何か大きいことを言いたいときに、この構文はついつい使いたくなってしまうから不思議です。ここまで強く言い切られると、送り手の確固たる自信が感じられるからでしょう。

5. NOVA

nova
英会話教室の競合優位性をズバリと言い当てながら、覚えやすく、言いやすい言葉に仕上がっています。駅前留学と言えばNOVA、と強く刷り込む力を持っていますよね。「どこ行くの?」「ちょっと、駅前留学に」なんて会話も多く生まれたのではないでしょうか。

6. JR東海

JRTOKAI
定番中の定番かもしれませんが、このコピー抜きで「コピーされるコピー」を語ることはできないでしょう。

SNSを見ていても、思い立ってどこかに行こうとした人が「そうだ ○○、行こう。」というコメントとともに投稿しているのを今でもよく見かけます。言葉がこうして一人歩きしていくって、本当にすごいことだと思います。

7. かっぱえびせん

calbee
お馴染み、『かっぱえびせん』のコピーです。
「やめられない」のあとに、つい「とまらない」を続けたくなってしまう不思議。世の中には他にもやめられない・とまらないものは数多く存在すると思いますが、もう、このフレーズは使えません。かっぱえびせんのイメージで独占されていますから、使ったところで人はかっぱえびせんを想起してしまうことでしょう。

8. タワーレコード

tower
世に出て以来、この構文をマネした言葉を多く目にするようになった気がします。やはりこのコピーも覚えやすく、言いやすい特徴がありますよね。タワーレコードで働く人とお客さんをつなぐ、名コピーだと思います。

9. サッポロビール

sapporo
きっと、クールポコもここから拝借したのでしょう。

こちらは1971年のコピーですから、ぼくは生まれていません。現在よりも男性社会だったと仮定すると、世の男性は、このコピーが放つ潔さや男らしさに心打たれたのでは……と考えてしまいます。ちゃぶ台の前であぐらをかいて、じっと黙ってビールを飲む。マンガ『巨人の星』も同時代だったことを考えると、星一徹のような父親が憧れになった時代なのかもしれませんね。

10. リゲイン

regain
このコピーが登場したのはバブル期だと聞いています。ぼくは幼かったので分かりませんが、イケイケな時代を生きるビジネスパーソンの間で多く使われたのではないでしょうか。当時、このコピーが日本を元気づけたような気がしてなりません。今でも、男性の太い声が響くCMソングは耳に残っています。

さいごに

いかがでしたでしょうか?

いずれのコピーも覚えやすい・使いやすいといった共通点がありますね。多くの人に使われて消費されていく言葉は、企業やサービスの認知を一気に広めてくれます。“いいコピー”の定義はこれだけではないですが、プロモーションや広告に取り組む際、「この言葉は伝播していくか?」という視点で見てみるのもいいかもしれません。

 

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
(第一回、と銘打ったので、第二回も書きます。いつか。)

 
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ディレクター/コピーライター

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