現役デザイナーが「トレーナーは絶対やるべき」と断言するワケは?講師業の6つのメリット

現役デザイナーが「トレーナーは絶対やるべき」と断言するワケは?講師業の6つのメリット

Ten Tanaka

Ten Tanaka

こんにちは! デジLIG運営の天(@10TEN10TAN10)です。

トレーナーは絶対やるべき。フリーランスになってからも安定した収入源になるし、なにより自分自身が一番成長できる

そう断言するのは、デジLIG大宮校で活躍する築地トレーナー。自身もデジタルハリウッドSTUDIO渋谷校の卒業生で、会社員からフリーランスへとキャリアチェンジを果たし、現在は複数のスクールで講師として活躍されています。

なぜそこまでトレーナー業を推すのか? デザイナーとしてのキャリアにどんなメリットがあるのか?

今回は、トレーナーのリアルな働き方から感じているやりがい、そして「教える仕事」がもたらすキャリアの可能性まで、本音で語っていただきました。

デジLIG(デジタルハリウッドSTUDIO by LIG)とは
株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携をしてはじめたクリエイター養成スクール。Webデザイナーや動画クリエイターを目指す方向けのカリキュラムを展開している。現在、上野・池袋・大宮・北千住・川崎・町田・柏にて受講生を募集していて、無料説明会は毎日開催中!

築地トレーナープロフィール

ico 築地 海露穂(つきじ ひろほ)トレーナーWebデザインスクール講師/ブランドプランナー。デザイナーや制作会社、社内でデザインを行う事業会社向けに、デザイン研修を実施。デザインツール導入から、デザイン実務まで、実践的な学習を支援。

【講師実績】
文化服装学院/産業技術大学/デジタルハリウッドSTUDIO/デジタルハリウッドSTUDIO by LIG/こうち(高知)スタートアップパーク

デザイナーからトレーナーへ。きっかけは「憧れ」と「恩師の一言」

――築地さんがWebデザイナーを目指したきっかけから教えてください。

実は最初からデザイナーを目指していたわけではないんです。

大学卒業後、メーカーの人事として就職したのですが、自分には合わなくて。個人的にWebライティングを習っていたこともあり、ECサイトを運営する事業会社のコピーライター・Webディレクターに転職しました。

そこで衝撃を受けたのが、社内のデザイナーたちがリモートで働いている姿だったんです。すごく羨ましくて。自分はサイトを作ったこともないのに指示だけ出している状態でしたし、出社もある。「つくる側に回りたい」という気持ちが強くなり、Webデザインに本格的に興味を持ち始めました。

ただ、周りに独学でやっている人がいなかったこともあり、自宅と職場から通いやすかったデジタルハリウッドSTUDIO渋谷に入学することにしました。最初の1ヶ月は会社と両立していたのですが、通勤時間や残業を考えると学習時間が取れなくて。「本気でやるなら集中しよう」と決めて退職しました。採用にも携わっていたので、すぐに後任の採用を進めてしっかり引き継いで辞めましたね(笑)。

――「トレーナー」を始めたきっかけは?

卒業制作を担当してくださった恩師からのお誘いがきっかけです。

デジハリ卒業後、インハウスデザイナーとして働き始めたのですが、隙間時間に副業をやりまくっていたんですよね。主にスタートアップ向けに「納期が短い!」ということを強みに頑張っていたら、それを知った恩師から「トレーナーもやってみてはどうか?」とお誘いをいただきました。

常に新しいトレンドを追いかけ続けられる環境にメリットを感じて、副業と並行しつつ、まず週末を中心にトレーナー業務をスタートしました。

トレーナーの仕事内容とは?
デジLIGには、Webデザイン、動画制作、グラフィックデザインを学ぶ受講生が在籍しています。学習の基本は動画教材「Any」を視聴してデザインソフトの使い方やデザインの基礎を学び、課題制作に取り組む形式。トレーナーは受講生の疑問解消をメインに、クリエイティブ業界での働き方やトレンド、進路相談にも対応します。

トレーナーの詳細を見てみる(Wantedlyへ)

トレーナーをやって良かったと思う6つの理由

――実際にやってみて「やってよかった!」と感じるポイントはありますか?

たくさんありますね。私は主に6つあると思っています。

①社会的な信用が上がる
「無名の会社のデザイナー」より「知名度のあるスクールの講師」と名乗るほうが信頼され、案件にもつながります。

②安定収入が得られる
兼業時代は安定した副収入に、フリーランスになってからは必要な収入の1/3は安定して得られています。制作だけだと収入の変動が大きいので、自分の挑戦への足がかりになっていますね。

③基礎知識が定着する
実務に入ると案件を回すことに精一杯で、「基礎」がどうしてもおざなりになってしまいます。基礎知識自体が実務のスキルに直結するわけではないものの、やっぱり大切だなと思う場面は多くて。質問を受けることで自分の理解が深まります。「教える=学び直す」という感覚ですね。

④ツールのアップデートに強くなる
業界的にツールは日々アップデートされますが、フリーランスになると一人で追いかけるのはやはり大変です。教えるためにキャッチアップに敏感になりますし、最新情報を追いかけ続けるモチベーションになっています。

⑤人脈が広がる
社会人スクールということもあり、普段の生活ではつながり得ない人とのつながりが広がります。毎月何十人もの受講生、講師との出会いがあって、「いつかお仕事をパスしたいな」と思えるような受講生に出会えるのも嬉しいです。

⑥「知識で稼ぐ」という選択肢が増える
普通にデザイナーだと制作をして収入を得ることになりますが、企業研修や講師、教材・講座開発に携わることで、自身の知識をリサイクルできます。「個人で教材を売る」というのはハードルが高いですが、スクールという枠組みがあることで、教えることをお仕事にしやすいんです。

トレーナーのリアルを聞いた!楽しさ、難しさ、向いている人

――トレーナーをする上でどんなスキルが必要だと感じますか?

デジLIGの講師であれば、デザインからコーディングまで基本的な業務経験は必要です。一人でサイトのデザインからコーディングまでできて、クライアントワークの経験、チームでの経験もあるといいかなと思います。

ただ、自分の得意分野以外の質問がくることももちろんあります。そんなときはその場でできる限りの対応をしつつ、どうしても回答が難しい場合は他のトレーナーに質問もできるので、そこで自身の学びも深まる。これもスクール講師のメリットだなと感じています。

――トレーナーをする中での、楽しいことや難しいなぁと感じることはありますか?

楽しいのは、コミュニティの中で仕事ができることですね。独立すると孤独になりがちですが、スクールに行くと受講生さんや運営スタッフとコミュニケーションを取りながら進めていけるのでそれはやっぱり楽しいです。スクール独自のコミュニティに属せるのもメリットだと感じています。

難しいのは、学習が辛く感じる受講生の気持ちに寄り添うことです。躓いたポイントを詳しく伺うたびに、苦手な分野は人それぞれだなと感じます。私の場合、コーディングが苦じゃなくて、逆にバナー制作がつまらないと感じるタイプで(笑)。

Webデザインと一つとっても、デザイナー、エンジニア、ディレクターなど道は様々です。なので、何かが難しく感じても学習を続けると乗り越える道は拓けるので、まず目の前の壁を一緒に乗り越える方法を考えるようにしています

――「トレーナー」ってどんな人が向いていると思いますか?

自分自身が学習し続けるのが好きな方ですね。デザイン業界を生きる道を選ぶと、流行りだって日々変わるし、ツールもどんどん進化し続けるので、学び続けないといけません。新しいことをどんどん学び続けるのが好きな方が、デザイナーにも、講師にも向いていると思います。

また、受講生の成長を”自分ごと”として喜べる人。これが一番大事かもしれません。

スクールとデジLIGの魅力は?トレーナー視点、受講生視点から

――「トレーナー」目線での活用方法はありますか?

トレーナーをすると指導する上で教材の質問を受けることがあるので、動画教材(Any)も見られます。私的には結構メリットだと思っていて、シンプルに知らない分野のコンテンツが見られるのも面白いです。

※Webデザイナー専攻の動画教材でも、サブパートという形で動画・グラフィック領域の入門動画が含まれています💡

Anyの内容はもちろん基礎ではありますが、実務に入ると日々目の前の仕事をこなすことになり、新しいツールは知れても、どうしても基礎の部分がおざなりになってしまうんですよね。

でも、新しいツールを知る中でも、「やっぱり基礎ってとても大事だな」と痛感する場面が多かった。改めて指導する中で動画を見返したり、初学者の方へ基礎を細かく説明する機会があることが、自身の基礎知識アップにつながったと思います。

――受講生さんの上手なスクールの活用方法はありますか?

STUDIO(校舎)には、「友人・人脈をつくりに行く」くらいの気持ちで通うのがおすすめです。もちろん勉強は大事ですが、交流の時間もしっかり取ってほしいなと感じます。

そのコミュニケーションの中で、カリキュラムだけではなく仕事での悩みを話したり、自分の今の悩みを解決した先輩もいます。私自身、STUDIO渋谷の仲間たちとは今も交流があり、仕事の相談もする仲です。会社外や大人になってできる友人も大切ですよね。

――「デジLIG」の魅力はありますか?

デジLIGのみなさんは仲がいいですよね! 受講生のつながりが広がるように、サポートスタッフ制度も影響しているのかなと感じます。

サポートスタッフ制度とは、デジLIGの卒業生を対象に、STUDIOに常駐しながら在校生をサポートする制度

受講生主体のイベントも多く、私も楽しく参加させていただいています!

――これまでのトレーナー業の中で、記憶に残るエピソードはありますか?

受講生のデザインが一気に変わった瞬間ですね。特にデジLIGオリジナルの「デザイン集中講座」を受けられた方の急変にはいつも感動します。

もちろんカリキュラムを終えればサイト制作はできるようにはなりますが、就職に直結するかと言われると、やはりその方自身の努力も必要になってくると思います。

最初は苦戦していた人でも、ある日突然「こういうことか!」と掴んで、作品の完成度がぐっと上がることが本当にあるんです。デザインは学べば上達できる――その瞬間を見るのが本当に嬉しいですね。

――最後に一言お願いします!

トレーナーは、スキルを”教える”仕事であると同時に、”自分を育てる”仕事だと思います。現場経験を活かしたい方、フリーランスで安定した軸を持ちたい方には特におすすめです。私自身、トレーナーを始めてからキャリアが広がりました。ぜひ一歩踏み出してほしいです。

さいごに

築地さんが「トレーナーは絶対やるべきだ」とおっしゃっているのを噂に聞き、今回インタビューをさせていただきました。

いつも親身に受講生の質問に答えてくださる築地さん。自身のスキルアップはもちろん、受講生のことを思い、優しく、時に厳しく接している姿勢が、なぜ頼られるのか――それがよくわかるインタビューでした。

これまでのインタビュー記事もぜひご覧ください。

トレーナーを検討している方は、お気軽にご相談ください!

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天でした◎

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Ten Tanaka
Ten Tanaka Digital Education / School Operator / Leader / 田中 天

大阪市立デザイン教育研究所、成安造形大学卒業後、京都芸術大学院を修了。在学中は芸術学を中心に多くのコンペティションに挑戦し功績を残す。カプセルトイメーカー、キャラクターライセンス事業の広報を経て、2018年にLIGに入社。デジタルエデュケーション部にてクリエイタースクールであるデジタルハリウッドSTUDIO by LIGの運営を中心にキャリアサポートを行う。

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