LIGのYouTubeチャンネル「LIG CH」で、いつも明るく、そしてわかりやすくデザインの知識を届けている、りこぴんさん。
弊社のチャンネルをすでにご存じの方なら、「りこぴんさんって、どんな人なんだろう?」と気になっているかもしれません。
出典:LIG CH
りこぴんさんがLIGに入社したのは、2024年の5月。第二新卒として未経験でWebの世界に飛び込み、同年12月からYouTubeチャンネルの更新を再開すると、なんとわずか3ヶ月で登録者数が5,000人も増加。チャンネル開設から12年目にして、ついに登録者1万人突破へと成長させました。
その活躍の裏側には、理想のキャリアを追い求めて現状に満足することなく学び、考え、主体的に行動し続けるりこぴんさんのひたむきな姿がありました。
金融業界からLIGへ。そして入社後に大きな転機を経験し、LIGの顔として活躍するに至るまで。りこぴんさんのキャリア観や日々の仕事術について、じっくりと伺いました。
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株式会社LIG インハウスマーケティング部 / マーケター / 佐藤 莉子(りこぴん)大学卒業後、大手金融機関での勤務を経て、Webマーケターへ転身。2024年5月にLIGへ入社し、マーケターアシスタントとしてSEO記事執筆やSNS運用など、幅広く担当。その後LIGのYouTubeチャンネル「LIG CH」の専任担当に。企画からディレクションまで一貫して手がけ、わずか3ヶ月で登録者数を5,000人増やすなど、チャンネルの急成長に貢献。👉️メンバーページ |
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なお今回は、当時りこぴんさんをYouTube担当に抜擢した、上司のまこりーぬさんにも話を伺っています。
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株式会社LIG LIGブログ編集長 / 人事部長 / 齊藤 麻子(まこりーぬ)自身のXでの発信がきっかけで、りこぴんさんの応募を受け、面接を担当。彼女のポテンシャルを見出し、第二新卒・未経験ながらLIGのマーケターアシスタントとして採用した。その後YouTubeチャンネルの専任担当としてりこぴんさんを抜擢し、チャンネル復活の機会を与えた。👉️メンバーページ |
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安定の先に見えた危機感。金融業界から、自らが「当事者」になれる環境へ
――りこぴんさんは新卒で大手金融機関に入社されたそうですが、まずはそこからキャリアチェンジを考えたきっかけについて、お聞かせいただけますか?
はい。新卒のときは「大手に入って安定したキャリアを築きたい」という気持ちが強かったんです。ただ、実際に働き始めると、もっとスピード感をもって成長したい、という想いが日に日に強くなっていきました。
――前職の環境では、その成長スピードに限界を感じてしまった、ということでしょうか。
そうですね。前職は安定した環境で多くのことを学ばせていただいたのですが、自分としてはもう少し早いペースで様々な経験を積みたいという思いがありました。
また、より「当事者意識」を持って働きたいというのも大きな理由です。
自分の仕事が会社全体にどのような形で貢献できるのか、その実感をより深く得たいと考えていました。たとえば、業務の中で気づいた点があり、Webサイトの表記をよりわかりやすくする提案をしたことがありました。
――ご自身で改善提案をされたんですね!
はい。ただ、その提案を実現するまでには多くのステップや調整が必要で、組織の規模が大きいこともあり、なかなか形にするのが難しい状況でした。そうした経験を通じて、もっと事業全体を俯瞰的に理解し、よりスピード感を持って改善に取り組める環境で挑戦したいと考えるようになりました。
そんな想いから、私のなかで「会社のネームバリューに頼るのではなく、自分自身の力で価値を生み出せるような人間になりたい」という、一つのキャリアの軸ができました。
――その理想を実現するために、Web業界への挑戦を決めたんですね。
はい。それに、前職でWebサイトの改善提案をしたときに、そもそもWebの知識がない自分のもどかしさを痛感した経験も大きかったんです。
改善したいという気持ちはあっても、当時の私にはWebの知識がまったくありませんでした。だから、その改修にどれくらいの工数がかかって、どれだけ大変なことなのかを具体的に示すことができず、説得力のある提案ができなかったんです。
――その経験が、Webを本格的に学ぼうという強い動機になったんですね。
そうなんです。将来を見据えた働き方ができるという点に加え、そうした経験もあって、Web業界にはもともと興味を持っていました。ただ、いざ転職活動を始めても当時はスキルがなかったので、ぜんぜん書類が通らなくて……。
未経験でも目に見える成果として語れるのはWebデザインだと思い、本気で勉強しようと決意しました。そして、LIGが運営しているWebクリエイタースクール「デジLIG」に入学しました。
「この人みたいになりたい」という想いから、LIGの扉を叩いた
――りこぴんさんはデジLIGに在学中に、LIGに入社されていますよね! 転職活動はどのように進めていったのでしょうか?
「自分が実現したいことを本当に叶えられるか」と「社内の人の雰囲気はどうか」を軸に会社を探していました。そのために、気になる会社の上司にあたりそうな方のXをとにかくたくさん見て、その方の性格や思考を探りまくりました。
――すごいリサーチ力ですね! そこでLIGに興味を持ったのでしょうか?
そうなんです。Xを見ていたときに、LIGでマーケティング部の責任者をしていた、まこりーぬさんを見つけました。女性で管理職としてバリバリ働かれている姿、そして会社員でありながら本を出版されるなど、個人としても活躍されている点が、まさに自分がなりたいロールモデルそのものだったんです。
――まさに、まこりーぬさんが理想の人物だったんですね!
はい。そしてまこりーぬさんの発信を追いかけていたとき、この投稿が目に飛び込んできたんです。
マーケも営業も人事もなんでもどんとこい!経験値つめるならガンガンやります!!!みたいなミラクルな若手の方いないだろうか😳😳😳(切実)(成長機会を約束します)(DMください)
— Mako Saito / LIG inc. (@makosaito214) March 4, 2024
――すごいタイミングでチャンスが舞い込んできましたね!
これを見てすぐにDMを送りました。面接では「まこりーぬさんのようになりたいです!」と、直接ラブコールを送りました。

――憧れの存在を見つけ、直接熱意を伝えられたんですね! まこりーぬさん以外にも、LIGの「人」の魅力に触れる機会はあったのでしょうか?
はい、デジLIG受講生時代に一番お世話になった、デジタルエデュケーション部のしょうへいさんも、もう一人のロールモデルでした。
在学中、デジLIGの校舎でしょうへいさんご自身のキャリアの話などもたくさん聞いていたんですが、前職でマネジメントクラスだった方が、LIGの環境や文化に魅力を感じて転職を決め、「仕事が面白い」と言いながら働いている姿に、私もこんなふうに働きたいと強く思ったんです。
――りこぴんさんが重視していた「そこで働く人たちの雰囲気」が、LIGにはあったんですね。
そうですね。そういった社内にいる人たちの視座の高さと、そこに近づきたいという自分の目標。それが合致したので、「ここで働きたい」と強く思いました。
「機会があればなんでもやる」入社後に訪れたチャンスと、未経験からのYouTube担当
――憧れだったLIGに、マーケターアシスタントとして入社されたりこぴんさんですが、入社当初はどんなお仕事をされていたんですか?
最初はまこりーぬさんのアシスタントとして、本当にいろいろな業務を担当しました。SEO記事の執筆やメルマガ配信、採用関連の資料や記事内画像の制作など、マーケティングに関わることを幅広くやらせていただきました。
――入社してみて、LIGの印象に変化はありましたか?
「思った以上になんでもやらせてもらえる」というのが、一番の驚きでした。入社してすぐに、LIGの風通しの良さを実感する日々でしたね。
YouTubeに関してもそうですが、若手の自分にもこんなに裁量を与えてくれるんだ、と驚きましたし、皆さんコミュニケーション能力が高くて、本当に人がいいなと感じます。
――たしかに、LIGは意見を尊重してくれますよね。
はい。それに、純粋に「愛社精神」を持てる会社だと感じています。自分が本当に良いと思っているものを、自信を持って勧められるのはすごく大きいですね。
デジLIG受講生時代にLIGの方々にお世話になった経験も大きいですし、LIGが作るWebサイトや提供しているサービスそのものが好きなんです。もちろん、一緒に働く「人」も好きですね。
――YouTube担当になったのは、どういった経緯だったのでしょうか?
入社してすぐの頃から、「来期からYouTubeやってみない?」というお話はいただいていたんです。私自身、「機会をいただけたものはなんでもやる」というスタンスだったので、迷いなく「やります!」と答えました。
▼YouTube始動直後の想いは、こちらの記事でりこぴんさんが詳しく語っています。 LIGのYouTubeチャンネルが再始動しました!
――未経験の領域に、不安はありませんでしたか?
もちろん、めちゃめちゃ不安でした。「誰が出る?」「何を喋る?」「本当に成功する?」って。
でも一方で、これからの時代に、自分という人間をどんどん外に発信していく必要性も感じていたので、挑戦できることをポジティブにも捉えていました。
――すごく前向きですね!
以前、ある本で「AI時代を生き抜くには、出川哲郎になれ」という言葉に出会って、すごく共感したんです。
これからの時代、AIに代替されないためには、出川さんのような唯一無二の価値を確立して、それを外に発信していくことが不可欠だと感じていて。YouTube担当という役割は、まさにそれを実践できるチャンスだと思いました。

成果の裏にあった、ひたむきなインプットと分析
――YouTube担当になられてから、再始動後すぐに公開された「デザインの基本28原則」の動画、すでに10万回(※取材当時)再生されていますね!
▲デザインの基礎知識がわかりやすく学べると話題に。チャンネル復活のきっかけとなった動画がこちら。
はい。当時の率直な気持ちは、もう「え、なんで!?」という感じで(笑)。本当に驚きました。
ただ、この動画が伸びたのは、元になったLIGブログの記事がとにかく素晴らしかったからなんです。
――元になった記事、ですか?
この動画は、以前LIGブログで公開された「デザインの基本」を解説した記事をベースに、制作しています。
その記事は、退職された先輩も含め、本当にたくさんの方々の時間と想いがこもった、渾身のコンテンツだったんです。動画が伸びたのは、もともとのコンテンツが持っていた力が大きかったと思っています。
▼動画の元になった記事はこちら。歴代LIG社員の想いが詰まった渾身の記事を、りこぴんさんが動画でさらに多くの人へ届けました。 はじめに教わるデザインの基本。気をつけるべき28のポイント
――りこぴんさん自身も、YouTube始動にあたってかなりの準備や分析をされたのではないでしょうか?
そうですね、本格的に担当することが決まってから、まず過去のLIGチャンネルの動画をすべて見直して、課題を洗い出すところから始めました。企画や台本、話し方から編集まで、どう改善すればもっと見やすくなるかを考えましたね。
他の業界も含めて再生回数が多い動画をとにかくたくさんチェックし、LIGのチャンネルをさらに良くするためのヒントを探しました。
視聴者の方がサムネイルを一目見ただけで「面白そう!」と思えるような工夫や、動画の内容がより伝わりやすくなるような見せ方など、参考にできる点がたくさんありました。
――その分析力がすごいですね。
いえいえ。デジLIG受講生時代、デザインに特化した「デザイン集中講座」を受講していたときに、講師が「良いものを作るには、良いものをとにかくたくさん見ることが大事」とおっしゃっていて、それがすごく心に残っていたんです。
動画でもまずは再生されているチャンネルを徹底的に研究して、良い部分を真似ていくことから始めよう、と思いました。
――デジLIGでの学びが、そんなところでも活きているんですね! ちなみに特に意識して変えたことはありますか?
たとえばカメラの前で話すときも、見ている人と会話するような感じを意識しました。YouTubeコンテンツは気軽に見る人の方が多いと思っているので、なるべくラフに話すように心がけています。
また、私自身はいわゆる「デザイナー」ではないので、「この人が喋っていても、説得力がないな」と思われてしまうのはできるだけ避けたかったんです。そのために、個人でもデザインのお仕事を積極的に受けるようにしました。
――ご自身で仕事を受けていたんですか? プロ意識がすごいです。
ありがとうございます。Webサイト制作やグラフィックデザインなど、実際にデザイナーとして手を動かす経験を積むことで、自信を持って発信できるようになるかな、と。
――そこまで頑張れる原動力は、どこから来るのでしょうか?
一番は、結果を出して会社に貢献したいという想いですね。前職は2年ほどで転職したので、今度こそは長く活躍して、会社の成長に寄与できる人材になりたいんです。
また、もともとテレビや動画を見ることが本当に好きなので、競合調査も趣味の延長線上にある感覚です(笑)。好きなことを仕事にできているからこそ、どんどん深く学びたくなるし、自分の成長が会社の成果に直結している実感があるのも、やりがいに繋がっています。
ジェネラリストとして描く、マーケターとしてのキャリアプラン
――この1年でりこぴんさんがマーケターとして一番成長したと感じる点は何ですか?
「ただの作業員」ではなく、会社に対しての自分の貢献度合いがわかるようになった点ですね。自分で考えて、自分で仕組みを作り、自分で成果を持ってくる、という経験ができたのは大きかったです。最近では少人数ですが、チームのディレクションも任せてもらえるようになりました。
――マネジメントの視点も養われているんですね。今後のLIGチャンネルについては、どんな目標を持っていますか?
「LIGブログに次ぐ、第二の柱」に育てていきたいです。そのために、バズの再現性を高めたり、YouTube経由でのお問い合わせを増やしたりと、課題はまだまだたくさんあります。
目標としては…… 登録者100万人を目指したいですね(笑)。まあ、数字はちょっと大げさかもしれませんが、それくらいたくさんの人に愛されるチャンネルにしたいんです。「LIG CHが更新されたから見よう」と思ってもらえるような、熱心なファンを増やしていきたいですね。
――100万人! すごい目標ですね。
そのためにも、これからは自分がいなくてもチャンネルが回るような仕組みを作っていくことが重要だと思っています。
最近では動画編集のマニュアルを作成したりと、チームとしてチャンネルを運営していくための体制を整えているところです。私一人の力ではなく、チームとして動いていけるよう、今まさに試行錯誤中です。
――りこぴんさんご自身のキャリアについては、今後どのように考えていますか?
動画編集やデザイン制作もモノ作りとして好きですが、キャリアとしてはもっと広くマーケティングに関わっていきたいです。動画をマーケティング施策の一つとして捉え、その領域にさらにコミットしていきたいですね。
将来的には、クリエイティブ領域を強みにした、マーケティング全般を担えるジェネラリストになるのが目標です。そして、会社の看板がなくても「個人として仕事が舞い込んでくる」くらい、自分自身のスキルや経験をつけていきたいと思っています。
――最後に、りこぴんさんから皆さんへ一言お願いします!
LIG CHでは、デザインのノウハウを中心に、今後も役立つ情報をどんどん発信していきます。
ぜひ、チャンネル登録よろしくお願いします!!!
おわりに
YouTubeチャンネル「LIG CH」で見せる明るい笑顔の裏には、自身のキャリアを冷静に見つめ、仕事にひたむきに向き合うりこぴんさんの謙虚な姿がありました。
第二新卒でありながら、自分の成長がどう会社の貢献につながるかを常に考え、行動に移す。理想の自分から目をそらさない誠実さ、成果を出すために泥臭い努力を続けるプロ意識、そして、どんなことでも楽しみながら学びに変えてしまう探究心。
LIG CHでの大きな成果は、決して偶然ではなく、りこぴんさんのこうした一つひとつの積み重ねのうえに、なるべくしてなったのだとわかり、ただただ感心させられるばかりでした。

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