転職エージェント「ReNew by LIG Agent(リニュー)」でリクルーティングアドバイザー、キャリアデザイナー二足のわらじで日々企業様・求職者の方と面談を担当している久保です。
人材紹介会社・エージェントを利用することで、効率的かつ効果的に採用活動を進めることができますが、利用にはメリット・デメリットが存在します。
本記事では、リクルーティングアドバイザー・キャリアデザイナー双方の目線で、おすすめの人材紹介会社をご紹介いたします。各社を徹底比較し、違いを解説していきますので、ぜひ最後までご覧くださいませ!
人材紹介会社を利用するメリットとデメリット
メリット①採用のプロのノウハウを取り入れることができる
人材紹介会社には、採用に関する専門知識に加え、キャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザー双方の豊富な経験が蓄積されています。
- キャリアアドバイザー(CA):面接対策やキャリアプランの相談に応じており、候補者の技術力だけでなく、コミュニケーション能力や転職の背景など、人物面での理解も深めている。
- リクルーティングアドバイザー(RA):企業担当として求人内容の精査から、応募者の心に響く企業の魅力発信まで、幅広くサポートをおこなう。
CAとRAの両面からの視点を活かしたアドバイスをくれるため、求職者の心をつかむ求人情報の作成や、企業文化に合った人材をバッチリ紹介してくれることが、人材紹介会社利用の大きなメリットといえるでしょう。
業界・職種に精通したコンサルタントが、採用成功に向けた戦略立案やアドバイスを提供します。求人票の作成やターゲット人材の選定、面接アプローチなど、プロのトータルサポートを受けることで、効率的かつ効果的に採用活動を進めることができます。
また、採用以外の人事課題にも詳しく、さまざまな企業事例を持っているため、採用したあとの育成や評価に関する課題解決についても頼ることができます。現在、多くの企業が人材確保に苦心していますが、それと同様に、社員教育や評価制度の整備にも課題を抱えているケースが少なくありません。
メリット②採用プロセスをアウトソースできる
採用プロセスの一部や全体をアウトソースすることで、企業の人事部門が他の業務に集中できるのも大きなメリットです。採用担当者の業務として求人票作成や候補者スクリーニング、面接スケジュールの調整、その他にも多々ある間接業務の手間が大幅に削減されます。
採用活動の負担削減は、リソースの最適化など企業全体の効率化にも繋がります。
メリット③非公開求人として採用活動を行うことができる
人材紹介では、企業の戦略的な採用活動のために「非公開求人」として求人を出すことが可能です。競合他社に情報を漏らすことなく必要な人材を確保できるため、特に競争の激しい業界やハイクラス・エグゼクティブポジションにおいては非公開求人が重要になってきます。
メリット④幅広い人材ブールにアクセスすることができる
幅広い人材業界特有のネットワークを持っており、自社でリーチができない人材に対しても独自のルートを活用してスカウトすることができます。
自社採用サイトや説明会などプル型採用手法では立ち入れない領域のため、ターゲットのレベル感や職種の難易度によっては、人材紹介会社に頼まなければ応募がまったく入らない事態も散見されます。
逆にターゲットに見合わない人材からの応募がくることも採用担当の業務を圧迫するリスクのため避けたいところですが、人材紹介会社がスクリーニングをすることでミスマッチを防ぐことができます。ヒアリングを通して企業の課題感、募集フェーズに応じた候補者を紹介してくれるため、効率的な採用が期待できます。
メリット⑤成功報酬であることがほとんどで、初期コストが抑えられる
人材紹介会社を通して採用を行う場合、初期費用なしで採用活動を進めることができます。候補者スクリーニングやその他サポート、紹介を何人受けたとしても基本無料であることがほとんどです。
最終的な報酬は採用が決定した場合のみ発生するため、候補者のスキルと期待される貢献度を十分に見極めた上で採用を決定できます。採用時の初期投資リスクを最小限に抑えながら、自社に適した人材を見つけることが可能です。
デメリット①一定の紹介手数料が発生する
人材紹介会社を利用する場合、成功報酬なので初期費用はかかりませんが、最終的に入社決定時に紹介料が発生します。多くのケースで年収の30〜35%が紹介料となるため、採用予算を超えてしまう可能性があります。
世の中的な動きとして1人あたりの採用費は増加傾向にあります。難易度の高い職種やハイクラス人材の採用には、前述した割合以上の紹介料がかかるケースもあるため、最終的にコストがいくらかかるのかという点は、事前に十分な確認と理解が必要です。
デメリット②社内に採用ノウハウが蓄積されない
人材紹介会社に依存しすぎると、社内での採用ノウハウが蓄積されにくいデメリットがあります。任せっきりになってしまうと、採用担当者が候補者とのコミュニケーションスキルやエンゲージメントを高めるスキルを磨く機会を逃してしまう可能性があります。長期的に会社の採用力を強化するためには、自社内に採用ノウハウを蓄積していくことも重要です。
ただし、採用のプロフェッショナルである人材紹介会社に任せた方が効率的な部分と、自社で取り組むべき部分を見極めることが大切です。最大限効果が上がる仕組みを、それこそ人材紹介会社に頼りながら構築していけると良いのではないかと思います。
失敗しない!人材紹介会社の選び方
専門職なら特化型がおすすめ
特定の職種や業界に特化した人材紹介会社は、その分野に精通したリクルーティングアドバイザーがそろっており、求める人材と企業を適切にマッチングできます。特定の分野での経験が豊富なため、候補者のスキルセットやキャリアゴールを見極める力が強いのが特徴です。
逆に幅広い人材が必要な場合は、総合型の人材紹介会社が適している場合もあります。
ネットワークの広さと質はどうか
人材紹介会社は、自社のデータベースに登録している求職者だけでは、すべての求人に対応することは困難です。そのため、業界独自のネットワークも活用して幅広く人材を募集するのが一般的です。
実際の採用を進める前に、求職者の募集経路やチャネル、また求人に合わせたスカウトが可能かどうかなど、具体的な活動内容を確認することをおすすめします。
さらに、自社メディアの運営など独自の集客チャネルを持つ人材紹介会社では、一般的な転職サイトには登録していないような潜在的な候補者へのアプローチも可能です。幅広く、かつ質の高いネットワークを持つ人材紹介会社ほど、求める人材像に合致した優秀な人材を紹介できる可能性が高くなります。
サービス・担当コンサルタント(RA)の質はどうか
単に人材を紹介するだけでなく、採用の戦略立案や求職者の本質を見極めるような選考・面接サポート、採用後のフォローアップなど、人事領域全般までサポートを行なっているかどうかも選定のポイントです。
複数の人材紹介会社を併用することは一般的で、採用成功への有効な手段ではありますが、理想的なのは、採用から人事課題まで一貫して相談できる、自社のことをよく理解し痒いところまで手が届くような担当者との出会いです。
採用の成功だけでなく、採用プロセス全体の改善提案や、近年高騰している採用コストの最適化にもつながる可能性があります。
おすすめの人材紹介会社・サービスをジャンル別に比較!
おすすめの人材紹介会社ををジャンル別にまとめました。
IT・Web業界に特化している人材紹介会社・サービス
ReNew by LIG Agent(リニュー)
https://liginc.co.jp/renew/btob
まずは弊社のご紹介をさせてください。ReNew by LIG Agent(リニュー)は、Webデザイナー、UI/UXデザイナー、エンジニア、ディレクター職など、Web・クリエイティブ業界の採用に特化している人材紹介会社。
世界的なWebデザインアワードを数多く受賞している制作会社LIGが運営しているため、難易度の高いクリエイター採用のノウハウ伝授や、教育課題までフォロー体制があるのもポイント。また、現役クリエイターから厚い信頼を得ている自社メディア「LIGブログ」から候補者を集める独自チャネルを持っています。
ポテンシャル層のデザイナー採用においても、一定の年数経験のあるデザイナー採用においても、ぜひ一度相談いただく価値がある人材紹介会社であると自負しております。ぜひ以下よりお問い合わせください!
ウェブスタッフ
ウェブスタッフは、5,000社を超える企業・官庁・団体との取引実績のあるIT・Web専門人材サービスのパイオニアです。候補者との綿密な面談を通じて、企業の求める人材像にマッチした方を的確に紹介してくれるでしょう。
HIGH-FIVE
HIGH-FIVEはクリークアンドリバー社が運営する、業界特化型人材紹介サービスです。採用代行(RPO)、クリエイター人材紹介を通して、採用活動に伴走してくれます。採用代行の相談ができるので、業務的な負担が大きい担当者様におすすめのサービスです。
マスメディアン
マスメディアンはIT・Webの中でも特に広告業界に強みを持つ人材紹介会社です。マーケティング・クリエイティブ関連の専門誌を発行する「宣伝会議」のグループ会社として、宣伝会議のネットワークを駆使して人材紹介を行なってくれます。
マイナビクリエイター
マイナビクリエイターは大手媒体の中でIT・Web業界に特化している人材紹介サービスです。大手媒体としての実績やコンテンツに強みがあります。取り扱う職種や求職者の幅が広いため、業界特化と総合型エージェントどちらか迷っている場合などに相談してみると良いでしょう。
製造業に特化している人材紹介会社・サービス
高木工業株式会社
https://www.yes-takagi.com/index.html
高木工業株式会社は、創業90年以上の歴史を持つ実績豊富な会社で、製造業特化の求人サイト「求職.net」を運営しています。業務請負事業で長年培ってきたノウハウがあるため、製造業の各工程に精通しており、技術者の現場目線を兼ね備えて採用支援を行なってくれるのが強みです。
株式会社コンフィデンス・インターワークス
製造業に特化した「工場ワークス」というサイトを運営している製造業に強みを持つ人材紹介会社です。登録者数も多く、製造業に特化しているエージェントの中でトップクラスの実績を誇っています。
医療・ヘルスケア業界に特化している人材紹介会社・サービス
ジョブメドレー
https://job-medley.com/company/
ジョブメドレーは、株式会社メドレーが運営する医療・ヘルスケア業界に特化した人材紹介サービスです。医療介護業界で最大級の求職者数を誇り、医科・歯科・介護・保育・美容など、医療・福祉関連の57職種に対応しています。幅広い職種をカバーしているため、医療機関や福祉施設の採用ニーズを一元的にサポートできることが大きな特徴です。
株式会社リクルートメディカルキャリア
リクルートメディカルキャリアは、リクルートグループの医療専門人材紹介部門として、医療従事者に特化した人材紹介サービスを提供しています。医療業界での実務経験を持つ専門コンサルタントが、採用戦略の立案から、医療機関特有の経営課題解決まで、きめ細かなサポートを行っています。
サービス業界に特化している人材紹介会社・サービス
株式会社iDA(アイ・ディー・エー)
iDAは、アパレル・ファッション業界に特化した人材紹介サービスを展開しています。大手アパレルメーカーから新進気鋭のブランドまで、幅広い企業との取引実績を持ち、採用戦略の立案から人材紹介まで、一貫したサポート体制を整えているのが特徴です。
ホテル・旅館求人コム
ホテル・旅館求人コムは、宿泊観光業界のWebマーケティングを手がける株式会社アビリブが運営する、ホテル・旅館業界特化型の大手求人サイトです。求人情報の掲載に関わる煩雑な実務のサポートや、採用を迅速に進めるための各種支援プランを用意しており、宿泊施設の採用ニーズに幅広く対応しています。
グルメキャリー
https://www.joffice-tokyo.co.jp/
20年以上のノウハウを持つ株式会社ジェイオフィスが運営する、飲食業特化の人材紹介サービスです。あらゆる飲食店と求職者のマッチング実績があります。専門的な調理人や店舗スタッフなど幅広い人材に対応しており、高いコストパフォーマンスを実現することができます。
ハイクラス人材に特化している人材紹介会社・サービス
ビズリーチ
https://bizreach.biz/service/bizreach/
ビズリーチはハイクラス人材に特化したエージェントです。PRに力を入れているため全国の求職者から、なかでも20代〜30代の紹介に強みがあります。業界に特化していなくてもミドル〜ハイクラスまで多く候補者を紹介してくれるため、特定の業界、スキルを求める場合でも相談してみる価値はあるでしょう。
JAC Recruitment
https://www.jac-recruitment.jp/
「企業の成長をリードするエグゼクティブ転職ならJAC Recruitment」がキャッチコピーのハイクラス人材エージェントです。日本だけでなく外資系出身のバイリンガルな人材の紹介も可能な点が強みです。
doda X
パーソルキャリアの運営する「doda」の中でもさらに経営層・事業部長など、経営・組織経営の中核を担う人材に特化している人材紹介サービスです。dodaだけでなく他社のデータベース、コンサルタント個人のネットワークから候補者の紹介が可能なネットワークの大きさは大手媒体の強みです。
採用を成功に導く!人材紹介会社との上手な付き合い方
人材紹介会社を最大限に活用し、採用活動を成功に導くためには、単に紹介を受けるだけでなく、企業としての戦略的な関わり方が重要です。ここでは、人材紹介会社と上手に付き合うための具体的な方法を紹介します。
複数社併用することで比較検討する
複数の人材紹介会社を併用することは、異なる角度からの候補者の紹介を受けられる点で有効な戦略です。各紹介会社は、得意分野や候補者ネットワークの特性が異なるため、複数社を併用することで、より広範囲の人材プールにアクセスできます。
また、何事にも言えることですが、比較検討することで、紹介会社ごとのサポート品質や候補者の質の違いを把握することができます。
最初から1社に絞って採用を進めるのではなく、複数併用しながら自社に最適なパートナーを見極めていきましょう。
求人要件を明確に伝え、双方の理解を一致させる
採用成功の鍵は、企業が求める人材像を明確にし、それを人材紹介会社に正確に伝えることです。具体的な職務内容、必要なスキル、求める人物像や企業文化との適合性などを詳しく共有することで、ミスマッチを防ぎ、より適切な候補者の選定が可能となります。
また、面談や打ち合わせを定期的に行い、相互の理解を一致させることも大切です。効率化のためにエージェント向け合同説明会を行う企業もありますが、マッチングの精度を上げるためには個別でコミュニケーションを重ねていく必要があります。
定期的なフィードバックを通じて連携を強化する
候補者の紹介を受けた際には、採用担当者からフィードバックを伝えるようにしましょう。たとえば「この候補者のスキルは十分だが、重視しているチーム開発の経験が不足していた」といった具体的なフィードバックを提供することで、紹介会社も次回以降、より適した候補者を紹介しやすくなります。
フィードバックを通じて紹介会社とのコミュニケーションが深まり、採用プロセス全体の質が向上します。逆に、「なぜこの候補者を推薦したのか?」をエージェントからも吸い上げることで、ミスマッチの候補者をスクリーニングしてもらうことにもつながります。
採用プロセスの進捗を共有し、タイムリーな対応を心がける
採用プロセスにおいて、進捗状況や今後のスケジュールを人材紹介会社と共有することで、両者の連携がスムーズになります。たとえば、面接予定日や採用決定までのスケジュールを共有することで、紹介会社側も候補者に対して適切なタイミングでサポートを提供できます。
採用プロセスがスムーズに進むと、候補者の意欲も高まり、早期離職のリスクも低減します。
コンサルタントのノウハウを積極的に吸収し、振り返りと改善を重ねる
人材紹介会社のコンサルタントは、採用市場の最新動向や面接のポイント、実践的なスキル評価など豊富な知見を持っているため、積極的にアドバイスを求めてノウハウを吸収しましょう。専門知識を積極的に活用しつつ、自社の状況に合わせた採用手法を確立していくことが大切です。
採用活動の振り返りでは、以下の点を整理していきます。
- 上手くいった点
- 改善が必要な点
- それらの要因(自社に問題があるのか外的要因なのか)
たとえば、特定のスキルを持つ候補者の紹介が少なかった場合、その理由を探り、次回に向けた改善策を話し合います。定期的な振り返りとエージェントとの面談を重ねることで連携力が高まり、採用プロセスもより効果的に進められるようになります。
まとめ
ここまで読んでくださりありがとうございました。
人材紹介会社にはそれぞれ特徴があり、メリットとデメリットが存在します。闇雲に人手不足の採用難航市場に飛び込むのではなく、人材紹介会社は灯台の灯りのように目的や成功までの道のりを示してくれる存在でもありますので、自社採用課題に合わせて上手く活用していきましょう。
基本的に初期費用がかかるものではないため、情報収集や自社の根本的な問題が何なのかを特定するために、一度相談してみることをおすすめします。ぜひ弊社にもお問い合わせいただければと思います。
みなさまの採用が成功することを祈っております!