SEOでも重要!「AIっぽくない文章」を作る3つのポイント

SEOでも重要!「AIっぽくない文章」を作る3つのポイント

Hiroaki Inoue

Hiroaki Inoue

こんにちは、インハウスマーケティング部 SEO担当の井上です。

2024年3月、今年初となるGoogleコアアップデートが実施されました。今回は質の低いコンテンツの排除や中古ドメインの悪用、ドメイン貸し対策など、ユーザーのためにならないコンテンツへの対策が目立っていましたね。

その中でAIが大量に生成した価値のないコンテンツについても言及されていたのですが、個人的にちょっとドキっとしたことがありました。

実は僕が作成した記事、AI検知ツールを通すとなぜか「ほぼAI」と判定されてしまうことがあるんです。

※ユーザーローカル社のサービス「生成AIチェッカー」を使用。

先日執筆したある記事を試しにツールに通してみたら、AI度80%を記録しました。この記事はSEO担当の先輩社員からも「内容は悪くないけどAIっぽさが悪い影響を出しているかも」と指摘を受け、よろしくない状況な気がしてなりません。

そこで今回は、なぜAIっぽい文章だと判断されたのかを自分なりに分析し、改善方法を考えて実践してみました。SEO記事のライティングや編集に携わっている方の参考になれば幸いです。

※本記事はあくまで筆者の体験を紹介するもので、AI検知の回避を目的としたものではありません。

生成AIの使用に対するGoogleの見解

そもそもSEOの観点で、GoogleはAIで生成されたコンテンツをどう評価しているのか気になりますよね。その答えはGoogle検索セントラルのAI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンスで述べられています。

制作方法は問わず高品質のコンテンツを評価

Google のランキング システムは、E-E-A-T(専門性、エクスペリエンス、権威性、信頼性)で表される品質を満たした、オリジナルかつ高品質のコンテンツを評価することを目的としています。この詳細については、検索の仕組みで説明しています。コンテンツがどのように制作されたかではなく、その品質に重点を置く Google の姿勢は、信頼できる高品質な検索結果をユーザーに提供するうえで、長年にわたって有用な指針となってきました。
出典:AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス

上記の通り、公式で回答されていました。要はAIを使う・使わないが問題なのではなく、「ユーザーにとって信頼できる有益な情報を提供することが重要」とGoogleは考えています。

ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる

では、ユーザーにとって有益な情報とはなんなのでしょう。Googleが掲げる10の真実の最初に、「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」と書かれています。これがまさに答えなのではないでしょうか。

たとえば「卵焼き レシピ」と調べて以下2つのタイトルの記事を見つけたとしましょう。

  • 美味しい卵焼きの作り方
  • 3000回の試作を経て爆誕!超トロふわ卵焼きの作り方

この2つを並べて見たとき、後者の方が気になったという人が多いのではないでしょうか。

なぜならこのキーワードで検索する人は「美味しい卵焼きが食べたい!」「今から卵焼き作るんだけど料理が上手って思われたい……」などなど、なんらかの問題やニーズを抱えているからです。そのニーズを汲むと、後者の記事の方がより美味しそう、料理上手に思われそうな卵焼きが作れそうと思っていただけるのではないでしょうか。

こんな感じで、キーワードを検索しているユーザーの状態やニーズを突き詰めていけば、ユーザーにとって有益なコンテンツがおのずとできあがるはずです。
※もちろんタイトルだけじゃなく、コンテンツの中身もめちゃくちゃ重要です。

なお、ユーザーにとって有益になっているかどうかを考えるときには、Google検索セントラルの「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」というページが参考になります。2024年3月にはコンテンツの質を自己評価できる質問一覧も追加されたので、記事制作に携わっている方はぜひ一度見ておいたほうがよいかと思います!

生成AIっぽい文章の特徴とは?

上記を踏まえたうえで「生成AIっぽい文章ってなんなの?」「どんな文だと質が低いの?」ということを自分なりに分析した結果、大きく3つの特徴が分かりました。

1.オリジナリティや一次情報がない

生成AIをある程度使った経験がある方なら、生成AIの回答を見て「無難だなあ」「誰でも言えそうなこと言ってるなあ」と思うことがよくあるのではないでしょうか。

これは生成AIの仕組み上、Web上の情報を寄せ集めた文章しか生成できないからです。

専門的な説明は割愛させていただきますが、生成AIは過去の大規模なデータを学習して言語モデルを構築し、ユーザーの送ったプロンプトに応じた文章を生成します。その際、単語のあとに来る単語を学習データから確率論的に選ぶため、どうしても無難かつ平均的な文章になりがちなのです。質問を理解して回答しているわけではなく、それっぽい返答を作っているだけだとよく言われていますね。

逆に言うと、たとえ人が作っていたとしても、Webで拾える情報しか載っていないコンテンツは質が低いと言わざるを得ません。僕が作成したAI度が高い記事をあらためて見返してみると、この観点が十分に考慮できていなかったのが原因のように思えます……。

2.書いている人の顔が見えない

オリジナリティや一次情報とも密接に関係するのですが、書いている人の顔が見えるかどうかも重要です。

LIGブログでは社員自身が業務で得た知見やノウハウを記事にして発信していますが、一部の記事はLIGブログ編集部の名義(無記名)で掲載しています。

無記名の記事は第三者視点なので生成AIに近い文体となります。よってAI度も高くなるだろうと仮説を立て、試しに僕が以前書いた記事と、無記名の記事をAIチェッカーに通してみました。

▼無記名の記事

▼僕の記事

予想に反して、無記名の記事の方がAI度が低く判定されました。どうやら口調や語彙よりも、全体の文脈から個人の経験や感情が読み取れるかのウェイトが大きく影響するようです。

▲無記名の記事より抜粋

その観点で見ると、無記名の記事は書き手の経験や知識がコンテンツに大いに反映されていて、書き手のパーソナリティがありありと伝わってきます。

▲僕の記事より抜粋

一方、僕が以前書いた記事は一応自分が使っている画像編集アプリのことを載せたりしているものの、ネットで調べれば似たような情報が出てきますし、自分自身の経験や人となりが記事に活かされていません。単に一次情報を載せるだけでなく、「なぜ」「どのように」という視点も大切にして書かなければいけないなと痛感しました……!

ちなみにLIGブログでは無記名の記事でも、検索上位に表示されている記事が多くあります。そのほとんどがAIチェッカーを通してもAI度10〜40%未満(人が書いたと判断される基準内)の記事となっていました。
※AI度だけで順位が決まるわけではありませんので、ご承知おきください。

3.きれいな文章なのに読みにくい

文章を分かりやすく伝える文型のひとつにPREP法やSDS法というものがあります。

  • PREP法:結論→理由→具体例→結論の順で書く方法
  • SDS法:要点→詳細→要点(まとめ)の順で書く方法

この2つの文型、ChatGPTがめちゃくちゃ使いがちなのです。こうした文型は分かりやすく手短に情報を伝えられるという点では優秀ですが、ChatGPTの場合はやたら読みにくい文章になっていることがあります。

たとえば「SEOはなぜ重要?」と聞いてみました。

お手本のようなSDS法が出ましたね。ただ、生成AIの場合はその性質上、表面的なことしか書けないので、かえって分かりにくい文章になっているのが分かるかと思います。

加えてカタカナや熟語がやたら多く、似たような内容を繰り返している箇所があるのも分かりにくさの要因でしょう。それなのにAIだから誤字脱字はないし、文章の書き方自体はきれいなんですよね。

むしろちょっとしたケアレスミスがあったり、用語の誤用があったりするほうが人間らしさの証明になる時代が訪れつつあるのかも……!

生成AIっぽくない文章の書き方

では、どうすればAIっぽくない文章にできるのか。シンプルに、さきほど紹介したことの逆を実践していけばよいです!

1.経験や学び、感情を具体的に書く

独自性のある記事にするために1番重要なのは、自分の経験を具体的に盛り込むことです。AIっぽさを除くため以前に、コンテンツ制作の基本といって過言ではないでしょう。

これは「成功体験や独自のノウハウを述べよ!」というわけではありません。今回の僕の記事のように自分で調べた経験・学びを書くのでもよいですし、「◯◯のハンバーガーは××より肉厚でジューシーだった!」などの単なる感想であっても、オリジナリティのある記事につながります。

現状の生成AIは具体的な体験や感情の表現が苦手ですので、ここさえクリアすれば圧倒的にAIっぽさは消えます。どんなに小さなことでもよいので、主観的な意見を具体的に書くことが大切です。

また、生成AIは過去のデータをもとに言語モデルを構築しているので、最新の情報やトレンドにふれることでAIっぽさをなくすという小技もあったりします(ただ、そのうちAIも対応できるようになるかと思います)。

2.パーソナリティを惜しまず出す

独自性に加えて、筆者の「人となり」が伝わるような書き方もできればなおよいです。

特に企業のメディアやブログだと記事を書くときにかしこまって、あえて個性を隠して書いてしまうという方もいるかもしれません。個人的にはとてももったいないことだなと思います。

Web上にある情報はAIが回答できるようになったいま、今後は「誰が作ったコンテンツなのか」を前面に出していくことが、他記事と差別化するために重要なポイントとなります。自分の知識やノウハウを発信することも大事ですが、それを自分らしく発信することが今後はより大きな意味を持つようになるでしょう。

ちなみに「誰が発信するか」はSEOの観点でも重視されています。詳しくはGoogle検索セントラルの「コンテンツに関する「誰が、どのように、なぜ」を考える」のページが参考になるので、ぜひご覧ください。

繰り返しにはなりますが、生成AIでつくった文章の語彙や語尾だけ変えて、中身はそのまま使うのはSEO的にもおすすめできません(原稿のベースとして活用したり、参考として見る分には問題ないです!)

3.読者のことを思って書く

とはいえ、「おれの思うがままに自由に書きなぐってやるぜ!」というスタンスもちょっと違います。大前提として読者に届かなければコンテンツを作る意味がないので、読者が読みやすいように書く努力は必要です。

ChatGPTはPREP法やSDS法を使いがちと言いましたが、それ自体が悪いことではありません。適切なタイミングで、適切な使い方をすれば効果的なのですが、人の目で見て読みやすいようにコンテンツを整理する作業はAIにはまだ十分できません。

見出しを整理してトピックを分けたり、ポイントとなる文章を太字にしてみたり、専門用語には補足を加えたり……。読者のためを思って書くと、自然とAIっぽさのない文章になるはずです!

実際にAIが作った記事と比較してみた

今回の記事はこれまで紹介したポイントを意識しながら執筆を進めてみました。では、この記事とまったく同じ構成案をChatGPTに与えて記事を制作させた場合、どのような違いが出るのか。実際にやってみました。

>>ChatGPTが作った記事を見る

同じ見出しを与えて、記事を作るよう指示を出してみました。最初に生成された記事は内容が薄かったので、1章ずつ深堀りさせてできる限り具体的な文章にしたのが上の画像です。

ぱっと見た感じある程度充実した内容になったように思えますが、同じことを言い換えただけの文章になっている箇所があるなど、やはり全体的に薄い内容になってる感は否めない印象ですね。

各章を同じように深堀りさせ、最後にコピペで一つの文章にまとめてAIチェッカーに通してみたところ……。

内容はちゃんとしてそうなのに、AI度90%でした。AIチェッカーすごい!

比較するために、この記事の全文もAIチェッカーに通してみると……。


最低の数字である10%になりました(よかった!)。

さいごに

生成AIっぽくない文章の作り方を紹介してきましたが、Googleも言っているように生成AIを使うこと自体は悪ではありません。

むしろ読者のためになるのであれば、AIも積極的に活用すべきだと思います。これはSEO記事だけでなくインタビュー記事も、極端な話メール1本作るのでもまったく同じことが言えるかと思います。

たとえばメディア運営においては「生成AIを活用しながら何をしていくのか」というスタンスを大切にし、AIが得意なことはAIに任せつつ、うまく業務に取り入れると有効です。
※関連記事:オウンドメディア運営における生成AIの活用方法

ちなみに今回の記事を書くにあたって、ChatGPTを超えたと話題のClaude3 Opusに「AIチェッカーに引っかからない文章の作り方」を聞いてみました。

AIに倫理観を諭される時代がすでに訪れていました。

LIGでは生成AIコンサルティングをおこなっています

生成AIはすさまじいスピードで進化しており、今回紹介したような課題を克服できる日もそう遠くないかもしれません。しかし、ビジネスにおいてはAI活用のリスクを把握したうえで導入を検討する必要があります。

LIGではChatGPTをはじめとする各種生成AIの導入コンサルティングをおこなっております。

AI事業の顧問として、生成AIやXRの第一線で活躍している梶谷健人氏を迎え入れ、常に最新のナレッジを社内でシェアしており、AIを活用した新規事業の創出や社内の業務改善を総合的に支援しています。

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Hiroaki Inoue
Hiroaki Inoue In-house Marketing / SEO Marketer / 井上 寛章

愛媛県の出版社で、地域情報誌の編集者として6年半勤務。グルメ、レジャーなどライフスタイルに関わる雑誌・WEBアプリの記事制作や、広告制作を行う。2020年にLIGへジョインし、クライアントのオウンドメディア運営支援を経験。その後、LIGブログのPR記事制作ディレクターとなる。

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