音声認識・音声解析AI開発に強い企業まとめ【2024年版】

音声認識・音声解析AI開発に強い企業まとめ【2024年版】

Michitoshi Kudo

Michitoshi Kudo

こんにちは、テクノロジー部 部長の工藤です。

AIによる音声認識・音声解析は議事録の自動作成やコールセンター業務の改善などで活用されるようになりました。自社にも導入したいけど「どの会社に開発を依頼すればいいか分からない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこで、音声認識・音声解析AI開発に強い企業を7社厳選し、2024年2月時点の最新情報でご紹介します。

活用方法や導入のコンサルができる企業から、専門性の高い業界に対応できる企業まで幅広く紹介しているので、ご参考になれば幸いです。

▼音声認識に限らず、AIシステム開発に強い企業を探している方はこちら!
AIシステム開発が得意な企業を厳選して紹介

音声認識・音声解析AI開発が得意な企業一覧

最初に音声認識・音声解析AI開発に強い企業7社を比較しやすいよう、表でまとめました。
※表は左右にスクロールします
※社名をクリックorタップすると、詳しい紹介までジャンプします。

社名 サービス名 特徴
株式会社LIG 生成AIコンサルティング 音声認識AIの導入支援や、
付随するシステム開発まで一貫して支援
エス・アンド・アイ株式会社 AI Digなど コンタクトセンター向けAIの導入・運用支援、
認識率向上支援、活用支援まで可能
株式会社ACES ACES Meet 商談内容の自動文字起こし、要約、
解析をおこなう自社独自のAI
株式会社ATR-Trek 多言語音声翻訳など 多言語音声翻訳や、
オフラインでの翻訳ソリューション
アーニーMLG株式会社 Olaris 話者の自動識別、感情分析も可能な
日本語特化音声認識AI
Hmcomm株式会社 AI音声認識・自然言語解析
AI異音検知 など
コールセンター業務改善、異音検知など
多彩なソリューションを提供
ティ・アイ・エル株式会社 RECORiS GPT-4を搭載した音声認識・音声解析アプリ

株式会社LIG

株式会社LIG
おすすめ理由:AI導入からシステム実装・保守までワンストップで支援

トップバッターが自社で恐縮ですが、弊社LIGをご紹介させていただきます。

弊社はWeb制作やシステム開発をルーツとしており、2023年には生成AIやXRの専門家である梶谷健人氏を顧問に迎え生成AIコンサルティングサービスを提供しております。

「AIを導入したいけど何から始めればいいか分からない」という企業さまに対し、特定のプロダクトにとらわれず、AIを活用した戦略策定からプロトタイプ作成、システム実装まで一気通貫でご提案できることが強みです。

たとえば弊社の実務においてもOpenAI社のWhisperを活用した文字起こしなど、音声認識AIを活用しています。ノウハウを持ったプロがお客様のニーズや課題に応じて、最適なソリューションを提案させていただきます

音声認識AIの活用を検討中の方は、ぜひ下記ページからサービス詳細をご覧ください。

>>LIGの生成AIコンサルティングサービスを見る

社名 株式会社LIG
所在地 東京都台東区小島2-20-11
電話番号 03-6240-1253
資本金 10,000,000円
費用 要問合せ

エス・アンド・アイ株式会社

エス・アンド・アイ株式会社出典:エス・アンド・アイ株式会社

おすすめ理由:コンタクトセンターの業務改善に役立つAIサービスを提供

エス・アンド・アイ社はコンタクトセンター向けの音声認識AI開発に特化した企業です。

音声データをもとにAIが回答を提案する応対支援システム「AI Dig」シリーズを提供しているほか、音声認識システム運用支援サービスも実施。音声認識AIの導入・運用支援、認識率向上支援、活用支援と3つの軸でサポートしてくれます。

社名 エス・アンド・アイ株式会社
所在地 東京都港区西新橋1-7-14 京阪神 虎ノ門ビル 受付:9F
資本金 490,000,000円
費用 要問合せ
実績例 パーソルワークスデザインに、フルクラウド型コンタクトセンター基盤Genesys Cloud CXを導入 ※外部サイトに遷移します

株式会社ACES

株式会社ACES出典:株式会社ACES

おすすめ理由:商談・会議の内容を記録・要約・分析できる「ACES Meet」を開発

AI研究の第一線を走る、東京大学松尾研究室発のACES社。ヒトの知見や業務のデジタル化をAIの力で支援しており、“事業や現場にとっての価値”を生み出しています。

同社では、会議や商談の内容を自動で文字起こし・要約・分析できるサービス「ACES Meet」を提供。議事録作成の工数削減、受注率向上や育成効率の向上に役立てられます。

社名 株式会社ACES
所在地 東京都文京区湯島二丁目31番14号 湯島ファーストジェネシスビル3階
資本金 100,000,000円
費用 要問合せ
実績例 1日あたり50分かけていた議事録作成をACES Meetで代替!若手社員の教育にも活用 ※外部サイトに遷移します

アーニーMLG株式会社

アーニーMLG株式会社出典:アーニーMLG株式会社

おすすめ理由:話者分離・感情分析が得意な独自のAIが魅力

アーニーMLG社では、自社独自の音声認識AI「Olaris」を開発・提供しています。一般的に、音声認識AIは話者を分けて認識する精度を高めるのが難しいと言われていますが、Olarisは話者の自動識別や感情分析が可能な点を強みとしてうたっています。

日本語のビジネス会話に特化していて、特定の業界や業務にあわせたモデルの用意も可能です。

社名 アーニーMLG株式会社
所在地 福岡県福岡市博多区博多駅東1-12-6 花村ビル7F-8F
資本金 201,026,523円(資本準備金含む)
費用 Olaris
・クラウド型API提供:従量課金1分あたり1.5円〜
・AWS/オンプレ型提供:従量課金同時接続数1あたり5,000円〜
※それぞれ条件により金額が異なるため、公式サイトをご確認ください
実績例 要問合せ

株式会社ATR-Trek

株式会社ATR-Trek出典:株式会社ATR-Trek

おすすめ理由:オフラインでも利用できる多言語翻訳システムを開発可能

ATR-Trek社は音声認識システム「vGate ASR」や、「vGate Translate 音声翻訳システム」を活用したソリューションを提供している企業です。

同社のシステムはオフラインでも利用可能なのが特徴で、音声翻訳システムは多言語翻訳にも対応。業界や業務に応じて専用のカスタマイズもできるため、幅広いビジネスで活用できます。

社名 株式会社ATR-Trek
所在地 大阪府大阪市淀川区西中島6-1-1 新大阪プライムタワー18F
資本金 100,000,000円
費用 要問合せ
実績例 日中翻訳システムの開発(住友ゴム工業株式会社) ※外部サイトに遷移します

Hmcomm株式会社

Hmcomm株式会社出典:Hmcomm株式会社

おすすめ理由:AI異音検知やコールセンター向けシステムを開発

音に特化したAI企業として創業したHmcomm(エイチエムコム)社では、コールセンター業務改善AI「Voice Contact®」や、AI異音検知「Fast-D®」などのソリューションを提供しています。

「Fast-D®」はAI技術者でなくてもモデル作成やメンテナンスができ、製造業やインフラ、医療など専門性の高い業界で活用できるのが特徴です。

社名 Hmcomm株式会社(エイチエムコム)
所在地 東京都港区芝大門2-11-1 富士ビル 2階・5階
資本金 公式サイトに記載なし
費用 要問合せ
実績例 巡回点検業務の負荷を15%軽減(シンテックホズミ社) ※外部サイトに遷移します

ティ・アイ・エル株式会社

ティ・アイ・エル株式会社出典:ティ・アイ・エル株式会社

おすすめ理由:カスタマイズ可能なtoC特化のソリューションを提供

ティ・アイ・エル社では、AIボイスレコーダーソリューション「RECORiS」を提供しています。

訪問営業や介護施設など、訪問先でNGワードや大声などを検知すると自動的にオペレーションセンターへ通報する機能があり、コミュニケーションのトラブル防止に活用できるのが特徴です。自社課題に応じた、既存システムにない機能の開発も相談できます。

社名 ティ・アイ・エル株式会社
所在地 東京都港区南青山五丁目12番24号 シャトー東洋南青山B1
資本金 公式サイトに記載なし
費用 RECORiS
・Liteプラン:1,000円〜(1アカウント1,000円+システム利用料)
・Standardプラン:60,000円〜(利用時間+システム利用料)
・Enterpriseプラン:要問合せ
実績例 訪問修理サービスにおける導入事例 ※外部サイトに遷移します

音声認識AIの開発費用について

結論から言うと、音声認識AIの開発費用は要件や規模、企業の状況など、さまざまな要因で大きく変わります。相場を一概にいうことは難しいため、まずは見積もりをとることが重要です。

また、今回紹介したように既製品のソフトウェアやアプリケーションを提供している企業も多くあります。ゼロからの開発ではなく、既製品のカスタマイズで課題を解決できるケースも考えられるので、自社の要望や課題を整理したうえで相談してみてください。

導入時の注意点・企業の選び方

課題に応じた音声認識AIか確認する

音声認識AIには議事録作成に特化したもの、異音検知などデータ学習を利用するもの、音声合成技術を利用して質問に自動で応答するボイスボットなど、さまざまな種類があります。

得意とする領域や対応できる範囲は企業により異なるため、今回の記事を参考に検討してみてください。

環境整備できるか検討する

音声認識AIは周囲に雑音が多い環境だと、認識精度が下がる可能性があります。

たとえば会議の議事録を取るためにAIを活用する場合、周囲がガヤガヤした環境だったり、声が拾いにくかったりすることが原因で、うまく文字起こしできないケースも少なくありません。

まずは録音に適した環境を用意できるかや、ヘッドセットなどノイズを防ぐ備品を用意できるかを検討しましょう。

また、外的な環境の整備だけでなく、必要に応じて内部的なルールも定める必要があります。たとえばコールセンター業務で音声認識AIを活用する場合、通話相手の環境はこちらではどうにもできないので、オペレーターが相手の発言内容を復唱するなど工夫が必要です。

開発・導入実績をチェックする

自社が抱える課題を解決できそうか調べるためには、開発実績や導入実績を確認するのがおすすめです。

音声認識AIの開発企業は、それぞれ得意・不得意な領域があります。自社と似たような課題に対する開発実績や導入実績をチェックしていくことで、相談する企業の候補を自然に絞れるはずです。

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さいごに

音声認識・音声解析AIは業界や職種を問わずに幅広く利用でき、業務効率化に役立てられる汎用性の高いAIといえます。

一方で、導入にともなう課題や活用方法を現場の視点で検討するなど、導入の先まで見据える必要があるのもたしかです。自社にノウハウがない場合は、必要に応じてコンサルティングができる企業に依頼することも検討してみることをおすすめします。

LIGでも生成AIコンサルティングや、AIを活用したシステム開発・アプリケーション開発の支援をおこなっています。以下のページで弊社の強みを紹介しているので、AI活用をご検討中の方はぜひご覧ください。
 
生成AIコンサルティングのサービス詳細はこちら

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アクセンチュア株式会社にて、スクラッチ・パッケージ開発のデリバリー部隊に所属。100人規模のSIプロジェクトを多数経験。SI経験15年以上。経験領域はアプリ、IF、データ基盤、インフラ。クライアントファーストを信条にソリューションの提案からデリバリーまで幅広く実施。

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