アニメーション動画の作り方・考え方をスクール運営が伝授【初心者向け】

アニメーション動画の作り方・考え方をスクール運営が伝授【初心者向け】

Yohei Ueda

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こんにちは!! Webクリエイタースクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」(通称:デジLIG)運営スタッフの植田です!!

日常の中でよく見るアニメーション動画。たとえば電車内の広告動画、タクシーの広告動画、SNSの動画、etc……。

今回は、そんなすっかり生活の中に溶け込んでいるアニメーション動画の作り方についてまとめました!

アニメーション動画のメリット、作り方の流れ、必要なツールやアプリなどをご紹介します。

アニメーション動画の特徴やメリット

とにかくわかりやすい

アニメーション動画の一番の大きな特徴として、とにかくわかりやすい! ということが挙げられます。

文字だけで伝えようとする動画と、イラストや写真をアニメーションに入れ込みながら伝えようとする動画では、圧倒的にわかりやすさ・伝わりやすさが違います。

何を・どのように・どういった目的で使うのかを一目でわかりやすく伝えることができるため、企業のサービス紹介動画や商品紹介動画にアニメーション動画が使われることが多くなっています!

制作コスト抑えることができる

2つ目の特徴としては、動画制作にかかるコストを抑えることができるということです。

理由としては、パソコンとソフトさえあれば動画の制作が可能という点。

たとえば実写動画でしたら、まずは機材の準備(カメラ・照明・音声器具)や場所の確保、撮影にアサインするスタッフ(俳優・メイクさん・それぞれの機材のスペシャリスト)など、クオリティを高めようとするほど費用感も増加していきます。

もちろんそれだけの費用をかけられる予算感や、かけた予算を回収できるクオリティになれば問題はないのですが、やはり依頼側のハードルはある程度高くなります。

対してアニメーションは動画に使うイラストや写真素材、音声さえ用意することができれば、あとはパソコンや編集ソフトがあれば制作から納品まで可能です。この費用対効果の高さが、アニメーション動画普及の要因のひとつになっていると考えられます。

再編集がしやすい

アニメーション動画は、変更があったときなどに再編集しやすいことも魅力の1つです。

たとえば商品紹介動画をリリースしたあとでも、商品のデザインが変わった際の商品画像の差し替え、それに伴う動画全体のバランス調整(背景やテロップの変更)なども比較的簡単にできます。

継続的な修正依頼なども入ってきやすい構造であり、企業においてもフリーランスにおいても、継続案件による収益の増加や安定が見込める可能性が高くなります。

アニメーション動画の作り方を3ステップで紹介

①企画書の制作

アニメーション動画に限らず、まずはどんな人に何を伝えたいのかを決めるために企画書を制作するところから始まります。

どの動画にもなにかしらの制作意図があり、ターゲットに目的を伝えるために作られていることがほとんどです。ごく一部のターゲットに絞ったコンテンツであるがゆえに、理解し難い動画になっていることもあります。

逆に、すべての人に刺さる動画を作ろうとして誰にも刺さらない動画になってしまうことも多くみられます。まずはどんな人に何を伝えたいのかを明確にするためにも、企画書を作る必要があるのです。

これを最初の工程としておこなっておくと、制作の途中で軸がぶれてしまったときも立ち返り、軌道修正がしやすくなるというメリットがあります。

②絵コンテの作成

企画書が完成し、目的・ターゲットなどが決まった次の工程は、絵コンテの作成です。絵コンテとは、どんな動画の構成で、どういったテイストで動画を作り込んでいけばよいのか、を大まかにまとめたものになります。

クライアントに見せても伝わるよう、最低限次のような要素を盛り込むようにしましょう。

  • どんなシーン切り替えがあるのか
  • 動画に出てくる要素の動き方
  • 動画に出てくる、効果音・セリフの中身
  • カットの長さ
  • カット、シーンの番号

なによりも伝わりやすさが大事なので、イラストだけではなく文字などで追加説明することもよくあります。

③ツールを使ってアニメーション制作

絵コンテをもとにいよいよアニメーションを作っていく段階です。

アニメーション制作が可能なツールを使い、企画書で決めた目的を達成するために絵コンテをもとに制作を進めていきます。

主な工程は以下になります。

  1. 動画に使う要素の素材を集める
  2. 動画全体のカットの秒数やシーンの切り替わりを決める
  3. 素材(オブジェクト・キャラクター)に動きをつけていく
  4. 効果音やテロップを追加
  5. 最終確認をして、動画を書き出す

アニメーション動画は、ゴールから逆算して作っていくというのがコツになります。

まずはじめにそのシーンの最終的な画面のデザインを決めます。最終的にそのデザインにするためにいろいろなモーションをつけていく作り方が、プロの中では一般的な手法です。

ゴールから逆算、ということを意識するだけでも、全体のバランス・クオリティが上がります。

アニメーション動画制作に必要なツール・アプリをご紹介!

PC編

After Effects

アニメーション制作の定番といえばAdobeが提供しているAfter Effectsです。映像業界でも多くのプロフェッショナルが使用しているソフトになります。

After Effectsの得意分野は、アニメーション動画を作ったり、実写にアニメーションを合成したり、でき上がった動画にあとから調整としてエフェクトをつけること。After Effectsの名前の由来は実はここから来ています。

もともとはでき上がった動画にエフェクトをつけるソフトでしたが、今ではさまざまな機能が追加されアニメーションの制作もできるようになったのです。

アマチュアからプロまでさまざまなニーズに対応していることから使われるシーンも幅広く、業界でもかなり歴史の長いソフトになっていて、使っておいて間違いのない定番ソフトです。

今はネットでもソフトの使い方を無料で学ぶことはできますが、アニメーション動画を作る上で大事なのは、動画の展開を考えたり、どの部分にどの効果をつけるのか、といった「構成の考え方」の部分です。

この記事を見られている方の中にも、ツールの使い方のその先まで学ばれたいと思われている方がいらっしゃると思います。そんな方には、独学ではなくスクールに通うことをおすすめしております。

💡動画編集スクール・講座のおすすめ17選はこちら

スマートフォン編

FlipaClip

FlipaClip

スマホでアニメーション動画を制作する場合にすぐに名前が上がるアプリといえばこちら。

基本無料で使える上に、課金すればさらに高度な機能も使えるようになり制作の幅が一気に広がります。

ご自身で描いたイラストを動かしたり、声を録音してキャラクターに命を吹き込んだり……とさまざまな楽しみ方があります。

FlipaClipをダウンロード iOS / Android

Animation Desk

Animation Desk

Animation Deskは、直感的で使いやすいアニメーション制作アプリです。

子どもから大人までユーザーは幅広く、実際にお子さんの想像力を引き立てるツールとしても有用です。

大人が趣味として楽しむにも十分な機能が基本無料で使えるので、とても便利なアプリになっています。アニメーション初心者の方にも、安心しておすすめできるアプリですね。

Animation Deskをダウンロード iOS / Android

Folioscope(iOSのみ)

パラパラ漫画のようなアニメーションを作るのに向いているアプリです。

アニメーションのようなスムーズな動画制作にはあまり向いていませんが、誰でも簡単にGIFを制作できるので、初心者の方にとくにおすすめのアプリになっています。

Folioscopeをダウンロード iOS

アニメーション動画のご紹介

それでは上記で紹介したソフトではどんな動画を作ることができるのか、実際に見てみましょう!!

今からご紹介する動画はどれも当スクールで学んだ卒業生が制作した作品です。

After Effectsで作った動画

上記のように画面の移り変わりが激しいカッコいい動画制作も可能ですし、インフォグラフィック動画のような、広告表現にもよく使われる動画制作も可能になっています。

スマートフォンアプリで作った動画

動きはシンプルながら、お手軽にストーリー性のある動画が作れるのがスマホアプリのいいところですね!!

まとめ

2025年には、動画広告市場が1兆円規模になるともいわれています。

参考リンク:日本の動画広告市場、2025年には1兆円突破の見込み【サイバーエージェント調べ】

興味があるという方は、スキルを身につけておくと近い将来役に立つ可能性は非常に高まっています。

独学で極めるのはなかなか難しいアニメーション動画作成。スクールに通って基礎を体系的に身につけることで、その後の成長速度は飛躍的に上昇します。

「本格的に学んでみたい!」という方には、動画クリエイタースクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」を本気でおすすめします。現役動画クリエイターとして最前線で活躍しているプロが講師を務め、3ヶ月で「現場レベル」の知識・技術・実績獲得を目指せます。永続的な就職サポートもあり!

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Yohei Ueda
Yohei Ueda Digital Education / Education / Career Designer / 植田 洋平

デジタルエデュケーション部所属。キャリアデザイナーとして人材事業やクリエイタースクールの新規開拓営業を担当。学生時代はダンスサークルを立ち上げ、関西初の学生主催ダンスイベントを企画・運営。カナダへの1年間の留学経験を持つ。コミュニティ形成とグローバルな視点を大切にしながら、クリエイティブ人材の発掘と育成に尽力している。

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