こんにちは! Webクリエイタースクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG(通称デジLIG)」運営スタッフのくぼと申します。
最近STUDIO(校舎)でよく話していた受講生から転職が決まったと報告を受けて、ルンルンな気分です。
今回のテーマは、未経験からでも目指すことができる職業のひとつ、「グラフィックデザイナー」。当スクールにもグラフィックデザイナーへの転職を希望する多くの社会人の方が通われています。
どうやったらグラフィックデザイナーになれるのか、グラフィックデザイナーに向いている人の特徴について紹介していきます。
- スクールに通う場合は……
- 「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」では未経験から「現場レベルの」グラフィックデザイナーを目指せます。働きながら学ぶ社会人も多数!
現役で活躍するプロから学べ、面接対策や就職斡旋など永続的な支援も受けることができます。 また、Webデザインコースと組み合わせてハイブリッドなデザイナーになれることも!
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目次
グラフィックデザイナーとは
グラフィックデザイナーとは、広告・本や雑誌の表紙・お菓子のパッケージ・チラシ・ポスター・看板など、紙に限らずモノ全般に対するデザインをするお仕事です。
ポスターやパッケージ、広告において、クライアントがターゲットに伝えたいメッセージや想いをこめたグラフィックを作成していきます。
歩いていると目に入ってくる看板、電車に貼られている広告、お店に並ぶ商品・販促物など、見かけない日はないくらいグラフィックデザインは身近に溢れています。日常を彩るだけでなく、ビジネスの場面でも商品購入をサポートしたり、情報を伝える手段の一つとして生活に欠かせない役割を担っているのです。
グラフィックデザイナーの具体的な仕事内容
仕事内容としては大きく3つの工程があります。
ディレクション、制作準備
クライアントの目的やゴール、予算、納期を明確にして、「いつまでに何をどんな状態にしたら良いか」を具体的に企画し決めていきます。
ディレクターや営業担当がクライアントと直接やりとりを行うことが多い一方、会社によってはデザイナーも同行するパターンもあります。
デザイン制作
コンセプトを決めて、デザイン制作に取り掛かります。
奇をてらったデザインや、オシャレさやカッコよさが求められるのではなく、大切なのは「クライアントの目的に即した行動をユーザーに取ってもらえるのか」というです。
コンセプトに立ち返りながら、当初の目的からブレない設計をして、具現化していきます。
納品までの修正、微調整
クライアントやディレクターと確認を取りながらデザインができ上がったとしても、それで終わりではありません。
クライアント側から企業カラーやロゴ、コピーなどに合わせて、あらためて細かい修正依頼が入ることもあります。
ただし、前の工程で決めた企画やコンセプトにマッチしているかをブラさずに、きちんと自分の意見をクライアントに提案することが求められます。
未経験からグラフィックデザイナーになるには?
未経験からグラフィックデザイナーになるには、以下のルートが考えられます。
「美大卒の人しかなれない……」「絵を描くのが上手くないとなれない……」ということはまったくないのでご安心くださいね。
①スクールに通う
もっとも一般的な方法であり、業界未経験の方でも最短で、効率的にグラフィックデザイナーを目指すことができ、そのために必要な環境も整っています。
「聞きたいときにプロに質問・相談ができる」
「周囲の仲間たちとモチベーション高く学習できる」
「スクールに通いながら実案件、クライアントワークができる」
「転職・面接対策まで個別サポートしてもらえる」
などのメリットがあります。
スクールに通われる場合、弊社スタッフに聞いた「グラフィックデザインを学べるおすすめスクール」をこちらの記事で紹介しています。
💡グラフィックデザインを学べるおすすめスクール5選【2023】
②独学でスキルを習得する
デザインに関する本やYouTubeなどを見ながら「作り方や基礎を覚える」ということが気軽にできる時代になりました。
スクールと比較してコストを抑えることができますが、「わからないことがすぐに解消できない」「モチベーションが続かない」など挫折報告も多くあります。
独学で勉強する方法について詳しく解説している記事については、こちらご確認くださいませ。
💡グラフィックデザインの独学方法と必要な知識を解説!
③未経験で就職して働きながら学ぶ
求人数は少ないですが、「未経験可能」という求人に直接応募してデザイナーになるという道もあります。
ただ未経験可といっても実際には「デザインツールが使える」「基礎的な作品が作れる」「スクール卒」など、条件がある場合も少なくありません。
また、副業という形でクラウドソーシングに載っている案件に挑戦する手もあります。こちらも案件を取るにはポートフォリオと、場合によって経験が求められることがあります。
未経験応募を進めた結果、まったくの未経験からでは難しいこということがわかってスクールを検討される方はとても多いです。
グラフィックデザイナーになるのに必要な資格・スキル
グラフィックデザイナーになるために必要な資格はなく、スキル(ポートフォリオ)が8割を占めるといっても過言ではありません。
資格・検定などが転職の武器になることはありますが、企業がもっとも重視するのは「どういったものが作れる人なのか」という点です。
なので必要なスキルとしては、Illustrator、Photoshopなどのデザインツールを活用して作品が作れることがマストです。
デザインツールの中でもAdobeのIllustratorとPhotoshopはデザイナーの必需品で、制作の現場で必ず活用する場面がきます。さまざまなツールがあり活用法も多様化していますが、この二つは必ず押さえておきましょう。
Illustrator
テキスト・画像などのデザイン素材を作ることが出来るツールです。自由にデザイン出来ることからグラフィックやロゴを作りたい場面で活躍してくれます。
Photoshop
主に画像や写真の加工ができます。写真や画像全体の色合いを変えたり、一部を切り取ったりと、魔法のようなツールです。
その他の要素
ツールが使えることに加え、さらに次のステップとして「作りたいものだけが作れる、言われたものが作れる」ではなく、「クライアントに求められるモノを自分で考えて作れる」ことが求められます。ポートフォリオを作る際は、そういったことも伝わるようにしましょう。
むしろツールが使えることよりもデザインの考え方や経験(引き出し)はとても重要です。
たくさんのデザインや良い作品に触れて身につけましょう。基礎なしに応用や新しい発想は生まれないので、引き出しにインプットして、作品を作ることでアウトプットしていきましょう。
グラフィックデザイナーに向いている人
グラフィックデザイナーに向いている人は、オシャレやセンスがある人とは限りません。
いろんな受講生を見てきた経験から、こういった人が向いているなと感じた特徴を挙げてみます。
- デザインそのものに興味がある
- なぜなのかつい考えてしまう、考えるのが好き
- SNSなどで情報収集するのが好き
- 時間を忘れて何かに没頭した経験がある
- もっと良くしたい「プルスウルトラ」の精神(向上心)がある
- 情報の整理が得意
- 思いやりがある
グラフィックデザイナーの年収相場
引用:求人ボックス
求人ボックスによるとグラフィックデザイナーの平均年収は「446万円」でした。幅がありますが、800万円を超えるプレイヤーもいたり、スキルによって大きく変動することがわかります。
またモノづくりにおいては、本人に対する評価よりも制作物に対する評価で収入(単価)が変わってきます。
最初は低いかもしれませんが、実践・実績を積み重ねていくことが単価アップに繋がります。副業などで副収入を得ているデザイナーも多くいますので、実際の総収入は額面よりも高い傾向にあるように感じます。
引用:求人ボックス
スマホの普及でWebデザイナーの求人数が増え続けてますが、グラフィックデザイナーの求人数も、トレンド平均値である11,000件から16,000件と約半年で145%増えています。
グラフィックデザイナーの将来性は?
デザインは日常やビジネスの場面で、必要情報の取捨選択や商品購入のサポートなど、情報を伝える手段の一つとして生活に欠かせない役割を担っています。
将来性という意味では、今後Webだけでなく、技術の進歩によりメタバース(仮想空間)など新しい生活の場やコミュニティが発生すると、必ずデザインの目線が必要となります。
コーディングや3Dといった専門技術を兼ね備えなくても、デザイナーの目線で助言を求められたり、よりデザインの考え方が必要となる時代がやってくるでしょう。
もちろん、Webなど新しい技術への知識や考え方を取り入れる、ということができればより活躍ステージは広がっていきます。
〇〇デザイナーとの違いは?
グラフィックデザイナーは「デザイナー」という表記から、Webデザイナー・DTPデザイナーなど混同されやすい職種があります。それぞれの違いを簡単にご説明します。
Webデザイナー
クライアントの目的に合わせてWebサイト全体のデザインをおこなう仕事です。
Webサイトに来てくれたユーザーがサイト内の見てほしい情報まで辿り着くように、情報とレイアウトを設計する必要があります。
DTPデザイナー
DTPソフトウェアを活用してデザイン制作や編集を行い、印刷機にかけたら印刷できる、という状態のデータを作成するお仕事です。
実際に印刷してみて、全体のレイアウトや色合いなどに問題ないかテストまで行います。
イラストレーションとの違い
イラストレーションは、文章やテキストだけで伝えたい情報をイメージしにくい場合に情報を補助・補完するために使われることが多く、目的がデザインとは異なり限定的なものになります。
グラフィックデザイナーの就活のポイント
就転職のサポートをしていて感じた点、現役デザイナーや採用担当者から聞いたポイントをまとめました。
企業様によって重要視するポイントや求めるレベル感は異なりますが、参考までにご覧ください。
①目的・課題意識が持てている
そもそもデザインの目的、ポートフォリオを作る目的もそうですが、「誰にどんな行動を取ってもらいたいんだっけ?」と常に目的を見失わないことが重要です。そのための課題・解決策が作品ですね。
たとえば就活で使うポートフォリオの目的でいえば、見てもらった採用担当・デザイナーの方に「社内のデザイナー・クライアントと一緒に働く姿を想像させる」そして「採用してもらう」ことです。
なんとなくで色やフォント、レイアウトを作成するのではなく、そこから逆算してオリジナルのポートフォリオの設計ができれば、印象に残りますし、マッチングの精度は高まります。
②そのデザインにした理由が話せること
制作の現場では多くの場合で「このデザインにした理由は何?」と聞かれます。
上司やディレクターに理由を聞かれて答えられないと、「そもそもクライアントの目的は何だっけ?」という制作の前の段階に戻ってしまうことも……。
さまざまなデータや経験をベースに自分の言葉で表現できると、デザイナーとしての説得力が増します。
③世の中の良いデザイン(トレンド)知識をちゃんと持っている
ご自身のデザインスキルが高いに越したことはなく、自分のデザインに自信を持つことはとても重要です。
ただ、世の中で良いとされているモノ、トレンドに敏感になり広い視点を持って外部から取り入れられる寛容さも大切です。
前例として、デザインレベルが高い方でも転職活動に苦戦したことがありました。
選考を受けた企業担当者様に理由を聞くと……
「ポートフォリオの作品に偏りがあるため、自分の好きなデザインを中心に作っているのかなと思った」
「SNSを普段チェックしますか? という質問に対して答えがNoだった」
「トレンド感などをキャッチアップする姿勢が感じられなかった」
という回答がありました。
とくに未経験からだと、知識の有無というよりは吸収しようとしている姿勢を見られる傾向にあるように感じます。
未経験からグラフィックデザイナーになっていきなりベテランデザイナーに勝つことは難しいですし、実際企業の採用担当者も勝てるとは思っていません。
大事なのは、2〜3年先に自社で活躍をしているイメージを持ってもらえるかどうかです。そのために柔軟性や寛容さ、トレンドをキャッチしていく姿勢を見せていきましょう。
まとめ
ここまでグラフィックデザイナーの仕事や将来性、なり方などポイントをまとめてみました。未経験からでもなれる・目指せる職であることは間違いありません。
未経験からデザイナーを目指してチャレンジしている受講生をたくさんサポートしていますが、本当にみなさん尊敬していますし、目標を叶えてほしいと思っています。
具体的にどうやったら良いのか、興味はあるけど自分にできるのか不安……という方が第一歩を踏み出すきっかけとして、デジLIGでは毎日個別説明会を実施しています。少しでも気になる方はぜひお気軽にご参加くださいね!