こんにちは! デジタルエデュケーション部のくぼです。
私たちが運営するWebクリエイタースクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG(以下デジLIG)」では、未経験から動画クリエイターとしてキャリアチェンジやスキルアップを目指す受講生さんのサポートをしています。
近年では、日々の生活のなかでもYouTube、Instagram、FacebookといったSNSに掲載する動画広告などを通して、日常的に動画広告を観る機会が増えました。
今回は動画業界のなかでも動画編集者に注目して、気になる年収や年収の上げ方、さらにはこれからの市場動向についてまとめていきたいと思います。
これから動画編集者を目指したいと思っている方や副業を始めたいと思っている方、駆け出しクリエイターで収入を上げたいと思っている方はぜひ参考にしてください。
- この記事を読んでわかること
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- 動画業界の現状と今後の需要について
- ズバリ、動画編集者の収入がどれくらいか
- クリエイターとしての共通認識、大事な考え方
- 動画編集者としての年収の上げ方
目次
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動画業界の現状と今後の需要について
結論から言うと、動画市場は今後ますます拡大すると予測されています。それを示したのが以下の動画業界の動向を表したグラフです。
出典:サイバーエージェント、2021年国内動画広告の市場調査を発表より
これは株式会社サイバーエージェントのオンラインビデオ総研と株式会社デジタルインファクトが共同でおこなった、国内動画広告の市場動向調査の結果です。2022年では約3,000億円である動画広告市場は、5年後には約3.5倍の1兆円まで伸びることが予測されています。
この調査結果をみると、動画広告の市場は右肩上がりということが一目でわかりますね。
このような動画広告市場の成長が予測される背景には、5Gや巣篭もり需要の拡大があります。
例えば5Gが拡大すると、重たかった動画視聴がストレスフリーになり視聴時間が伸びたり、巣篭もり需要の拡大でSNSを利用する時間が伸びます。
結果として動画広告やSNSマーケティング、DtoC*ビジネスに注目が集まり、そこへ企業がリソースを投下していることで動画広告市場も伸び続けるといった具合ように紐づいています。
- *DtoCとは
- DtoCとはCとは、Direct-to-Consumerの略で、自社のECサイトで直接顧客へ販売するビジネスモデルのことです。
世の中が新型コロナウィルスの影響で様々な制限を受けている中で、個人個人ができる範囲で楽しめるツールが「動画」であり、人が注目するものには企業が投資をする。理にかなっていますよね。
上記のように、動画市場が伸びている理由の一つとして「世の中的にそうなっていったから」というのが大きいように思います。
そしてその勢いはまだ止まりそうにないので、「動画需要が減少している」や「動画編集は稼げなくなっている」という懸念は杞憂なものだと考えてよいでしょう。
- おまけ:Youtubeの現状
- 皆さん、Youtubeはよく観ますか? 僕は昔からゲームや歌い手さんが好きなので、ゲーム実況動画や歌ってみた動画をよく観ますが……現在Youtubeのチャンネルって全部でどれくらいあるかわかりますか?
なんと世界に5100万もチャンネルがあるそうです……想像以上でした。日本のチャンネルは約54,000もありました。チャンネル登録者が少ない個人アカウントは含まれていないので、実際はもう少し多そうですね。
他にもトピックとして以下まとめてみましたので参考に!
- YouTube は、毎月140億回以上の訪問者数を誇り、世界で2番目にアクセス数の多いウェブサイト。
- 日本の YouTube のユーザー数は、2021年約7815万人です。2025年には、9,762万人に達すると予測されています。
- YouTube のアクティブユーザー数が最も多いのはインドです。インドでは少なくとも、4億6700万人が定期的に YouTube にアクセスしています。
- YouTube には、毎分500時間以上の動画がアップロードされています。1時間あたり約3万時間のコンテンツが新たにアップロードされていることに相当します。
- 2021年1月時点で、日本国内の20歳から29歳の 97% 以上の人が YouTube を利用している。
- 日本国内で100万円以上の収益を上げた YouTube チャンネルの数は、前年比 40% 増加した。
ビジネスとしてYoutubeなど動画プラットフォームが活用されることは今はもう一般化してきましたよね。他にもTiktok、Instagram、FacebookなどのSNS媒体を活用する動画マーケティングはまだまだ求められている世の中です。LIGブログではYouTubeを使った動画マーケティングに関する記事もあるので、ぜひチェックしてみてください。
動画編集者の年収について
動画編集を仕事にした場合、年収はどれくらいなのでしょうか。正社員の場合、フリーランスの場合、副業として動画編集をする場合に分けて解説いたします。
正社員の場合
求人ボックス 給料ナビ「動画編集の仕事の年収・時給・給料」によると、動画編集の仕事の平均年収は約407万円。日本の平均年収と比較すると低い傾向にあります。
月給で換算すると34万円、初任給は23万円程度が相場で、アルバイト・パートや派遣社員では平均時給がそれぞれ1,085円、1,645円となっています。
ただし給料分布が314万〜832万と幅が広く、勤務先やスキルによって大きな差があることが見受けられます。より優れた作品を生み出したり、効率よく制作ができる動画編集者には多くの依頼が集まり、収入面でも記載の金額以上の期待ができそうですね。
フリーランス、副業の場合
フリーランス、副業としての年収を分解すると「単価×本数」となります。なので、「●●円のお仕事を月に何個受注したか」が1ヶ月分の給料。その12ヶ月分が年収ということになります。
▼月収イメージ例
単価 | 本数 | 月給 |
---|---|---|
1本1,000円〜3,000円 | 40件(制作ペースは平日1日2本想定) | 40,000円〜120,000円 |
1本5,000円〜20,000円の案件 | 20件(制作ペースは平日1日1本想定) | 100,000円〜400,000円 |
1本50,000円〜100,000円 | 8件(制作ペースは1週間2本想定) | 400,000円〜800,000円 |
自分の時間の中で案件の数を調整することで、目標収入を目指すことができるのがクリエイターの大きな魅力ですよね。要するに、頑張ったぶん給料が上がるということです!
実際の案件はクラウドソーシングサービスなどで調べてみてください。たくさん案件が出てきますよ!
実際どれくらい稼げるのか
ネット広告やSNSで見かける「初月から簡単に50万円!」「年収1,000万プレーヤー続出!」という情報を「信用ならんなぁ」と思うのは僕だけじゃないはず……!
スポーツの世界でも、たまにルーキーが大活躍をすることがありますが限られているし、安定した成績を出そうとすると、どんな世界でも鍛錬や実践の積み重ねが求められますよね。ですが、実際にそれだけ稼いでる人がいて、現実的に可能な世界であることは間違いないです。
例えばいっぱい稼ぎたい人は多くの案件を高い単価で受注する必要がありますが、そのぶん高いスキルと効率的にアウトプットすることが求められます。スキマ時間で月数万円を目指したいという人は、自分にあった案件を選んで仕事にしていくことが大切です。
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年収を上げるにはどうすれば良いのか
上流工程のスキルを身につける
正社員で働きながら、「給料を上げてください」と言って「いいよ、昇給させてあげるね」と応じてくれる会社があれば素晴らしいことですが、そんな簡単ではない場合が多いと思います。
会社員の場合、求められるスキルや成果を示して、それをクリアできれば昇給していくという人事評価制度がある場合が多く、それに基づいて時期によるものもあります。
例えば単に動画編集をするだけでなく、ディレクションができたりマーケティングもできたりと、より上流工程に携われるようになればおのずと年収も上がってくるはずです。
このようなスキルを身につけられれば、会社員だろうがフリーだろうが、評価・単価が上がる傾向にあります。 年収差36万円!動画編集者がディレクターになるためのスキルを紹介
単価を上げる・案件を増やす
フリーとして、個人で仕事を取る場合には人事評価制度なるシステムはなく、基本的な収入の計算式は「単価×量」となります。つまり「いくらの案件を何件受注したか」ですね。
単価を上げるには、相手(発注者)が求める期待値を超える感動を作品としてアウトプットし続けることです。そうすれば単価をどんどん上げていくことができます。クリエイティブを生み出すことの醍醐味の一つでつよね。
ポイント:期待値を超えるアウトプットをするためには
もちろん動画編集者においては編集スキルが1番大事ですが、そのスキルをもう少し細分化すると、以下のような要素が出てきます。
- テレビ・YouTube・SNSにおける媒体ごとのポイントを押さえる
- 「単なる編集者」から脱却し、エディターとしての自覚を持つ
また、そのアウトプットスピードを上げることができれば、それだけ量をこなすことができます。両方上げるのか、どちらかに注力して仕事を取っていくかは人によって相性が分かれる部分だと思います。
信頼してくれるお客様を見つける
そして収入アップさせるための大事な考え方として、完全に自分を信頼してくれるお客様を見つけることができるかがとても重要になります。
そのためには以下のようなことが必要です。
- 納期厳守
- クライアントの目的を理解し、相手のコミュニケーションコストを下げる
- クリエイターとして作品の質を上げることにこだわり続ける
動画編集にはセンスが必要だと思っている人もいるかもしれませんが、本当に生まれ持ったセンスだけで戦っているクリエイターはそうそういません。仕事を継続してもらえる人は、ビジネスマンとしての基本もしっかりと押さえています。上記に書いてあることは当たり前のように聞こえるかもしれませんが、それを継続するのは意外とむずかしかったりします。
積み上げてきた信頼関係がちょっとしたことで台無しに……なんてことにならないように、「親しき中にも礼儀あり」は心得ておきましょうね。
また、自信を持って提案してくれる人は信頼できますよね。「視座を高く持ち、良いサービス・プロの作品に多く触れる」ことで自分の作品に自信を持ってアウトプットすることが大事です。
「ただ編集をする人」ではなくディレクターの目線を持つ
納品する媒体によって適した構成・音・長さなどが大きく異なってくるため、色調整、合成、テロップ入れなど、映像にかかわる中心的な役割を担い、クライアントの意図に沿った動画を作り上げる必要があります。そのため構成についても理解し、最適な表現・ワークフローの提案ができるようになると、それはもう単なる編集者ではなくなってきますよね。
例えば、テレビ業界においては、そもそも音・カラーにおいて範囲じゃないと放映できないという基準があり、それを知っておく必要があります。
スマホ中心のSNS動画においては、Youtubeのような16:9(横型)の画面ではなく縦比率となるため、見え方や見せられる範囲がまったく異なります。
動画を最後まで視聴した人の割合を表す完全視聴率は、横型より縦型の動画のほうが約9倍高くなるというデータもあります。(Vertical video pays off for Snapchat|USA TODAYより)
また、動画を見るターゲットがどんな層で、どんな時に見ているのかを考えてそのターゲットに「何を訴求するのか?」によって音楽やカラーを演出を変える必要があります。
ディレクターがクライアントと打ち合わせのをして構成を決めることが多いですが、編集者自身がディレクターの目線で作品作りができれば、クライアントの満足度は必ず上がるし、お互いのコミュニケーションコストを抑えられてwin-winですよね。
▼もし未経験から目指される場合は、転職や副業支援のあるスクールを選びましょう。以下で詳しく比較しています。 【2024年12月最新】動画編集スクールおすすめ目的別18選
まとめ
いかがでしたか。動画エディターを目指す人が、本記事を読んで少しでもモチベーションに繋がっていると嬉しく思います。
動画編集のスキルは確実に右肩上がりで伸びていきますし、いろんな業界においても活躍するステージが用意されています。また、全国的にみたときにまだ浸透していないエリアや業界があるので、ますますの伸びが期待できますよね! 身につけておいて損はないスキルだと断言できます!
動画編集者を目指したい人へ
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