【広告代理店必見】TikTok広告の提案に役立つ!推しポイント8選

【広告代理店必見】TikTok広告の提案に役立つ!推しポイント8選

Mako Saito

Mako Saito

広告代理店のみなさん、こんにちは! LIGのマーケターのまこりーぬ(@makosaito214)です。

この記事に興味を持っていただけた と い う こ と は ……! きっとみなさん、「そろそろクライアントへTikTok広告を提案してみたいなぁ」あるいは「TikTok広告を提案してみたものの、ちょっと反応が鈍かった(涙)」なんて思いを抱えているのではないでしょうか。

そこで今回は広告代理店を代表するスペシャルゲストをお招きして、「TikTok For Business(※)」アカウントマネージャーのお二人にあれやこれやと疑問をぶつけました!

※誰でも気軽にTikTok広告を出稿・運用できるプラットフォーム

ゲストはこの方、株式会社キーワードマーケティング代表取締役の滝井さん(@hidenoritakiiです!!!

ico ゲスト:株式会社キーワードマーケティング 代表取締役 滝井秀典 さん2003年、Googleアドワーズが日本でサービスを開始した直後より、検索キーワード広告とランディングページの実践・研究を行い、その成功理論を書籍『1億稼ぐ検索キーワードの見つけ方』で発表、5万部以上のベストセラーとなる。 キーワードマーケティングでは、設立時から延べ1,000社以上のアカウントを診断およびコンサルティングしており、現在は上場会社や成長率の高いベンチャー企業に対する広告運用代理事業を拡大している。先日うざい広告記事で共演。

提案に使えるキラートークが盛りだくさんの取材となりました! 広告代理店のみなさん、ぜひご覧くださいね。

取材相手:TikTok For Business, PARTNERSHIP MANAGER, GLOBAL BUSINESS SOLUTIONS 菅原 忍さん
広告代理店、広告プラットフォームを経てTikTok For Businessへ。さまざまな広告営業部門やアライアンス業務を経験した後、現職に着任。新規開始や再挑戦したい代理店のグロース実績多数。
取材相手:TikTok For Business, ACCOUNT MANAGER, GLOBAL BUSINESS SOLUTIONS 荒 春樹さん
外資系大手求人プラットフォームにて3年ほど広告営業に従事。現在はTikTok For Businessオンラインアカウントの広告事業部門にてAPACグローバルと連携しTikTok広告の更なる拡販にむけて奮闘中。

住宅購入の資料請求も急増中!?広告主の実態

icoみなさん本日はよろしくお願いいたします! まずは滝井さんにちょっと質問です。実際のところキーワードマーケティング社においてTikTok広告の提案頻度は上がっていらっしゃいますか?

icoはい、間違いなく上がっていますよ。弊社が積極的に提案するようになったのは2021年の夏からです。利用ユーザーが急増していることは誰が見ても明らかなので、広告代理店としては当然 “提案媒体の一つ” として捉えるべだと思っています。
参考:2021年のTikTokの盛り上がり
icoただ、ふだんTikTokを見ていない広告主の場合、正直なところまだ提案が通りづらい印象があります。
 
40〜50代の決裁者はもちろんのこと、30代前後の担当者であってもまだTikTokを触ったことがないケースがありまして。打ち合わせ中にアプリの画面を見せながら一生懸命説明するものの、いまいち出稿先としてピンとこないようなんです。
 
「こんなハイブランドもTikTok広告を出稿しているんですよ」と事例を見せていくと少しずつ興味持ってくれますね。
icoたしかにTikTokを使ったことがない人からすると、ユーザー層も幅広い世代に広がり、投稿コンテンツも様々なジャンルに増えている現状を、なかなかご存知ないかもしれませんね。
 
菅原さん、TikTok広告は現在おもにどのような業種・商材の広告主が活用しているのでしょうか?

ico認知目的ですとエンタメ・レジャーから官公庁まで、本当にさまざまな業界でご利用いただいています。とくに親和性があり出稿が多いのは音楽・映画・アニメ・出版といった業種です。
ico最近だとTikTokを起点に曲が流行ったり本が売れたりしますもんねぇ。
ico一方で獲得(CV)目的の広告出稿が多いのは、ヘルスケアやビューティー関連のEC、美容サロンやアパレル、金融業界です。また、最近出稿が増え始めているのが人材と不動産ですね。たとえば住宅購入の資料請求数を順調に伸ばしている広告主もいらっしゃいます。「博報堂・博報堂DYメディアパートナーズ コンテンツファン消費行動調査2021」によると、日本のTikTokユーザーの平均年齢は34歳という調査結果が出ており、これから30〜40代向けの広告出稿がさらに加速するのではないかと考えています。

参考:日本のTikTok ユーザーは平均34歳、博報堂調査が示す実態

成果報酬で出稿する代理店も!CVの実態

ico弊社のクライアントのほとんどは獲得目的で広告を出稿していますが、TikTokのような動画広告はどうしても認知目的というイメージを強く持たれがちです。広告主の「本当にコンバージョンがとれるんですか?」という不安はどのように説明すれば解消できるでしょうか?
ico滝井さんのおっしゃる通り「TikTok広告は認知目的で出すものでしょう」と思われるケースは非常に多いです。しかし実態はまったくそんなことはありません。むしろ逆と言ってもいいくらいです。たとえば単品リピート通販などは、成果報酬で広告出稿している代理店が非常に多いんですよ。
ico成果報酬で広告出稿! コンバージョンがとれる媒体でないとさすがにその取り組みはできませんね。

ico配信先や広告メニューからもコンバージョンの獲得しやすさを説明できます。
 
「TikTok For Business」の配信先は大きく3種類あります。一つはご存じのとおりTikTok。あとは「BuzzVideo」というキュレーションアプリと、多様なアプリに出稿できるプラットフォーム「Pangle(パングル)」です。
 
実はこのPangleでコンバージョンが伸びるケースが最近増えています。とくにコスメやヘルスケア領域だとTikTokよりPangleで成果が出ている企業様もいらっしゃるので、必ずセットで出稿するのがオススメですね。

icoまた、2021年4月に提供を開始した「リード広告」で順調にコンバージョンを獲得している企業様もいらっしゃいます。
 
TikTokの登録情報が自動で入力フォームに反映されるため、ユーザーは毎回個人情報を入力せずに気軽にフォームを送信
できます。こうしたリード獲得に特化したフォーマットを活用すれば、コンバージョン率が高まります。

参考:効果的に見込み顧客を獲得する「TikTokリード広告」の提供を開始

icoコンバージョン獲得を目的としたメニューが明確に存在するのは提案するうえでありがたいですね。「TikTok広告ではきちんとコンバージョンがとれます」と啓蒙しやすいです。

攻めの入札タイプでCV獲得がさらに加速

icoあと、コンバージョン目的の企業様には「最小単価(Lowest Cost)」という入札タイプがオススメです。
 
もともとTikTok広告には「目標成果単価(CostCap)」という、目標数値におさまるように広告配信をコントロールする入札タイプしかありませんでした。この設定だと目標数値を守ることが優先されるため、配信が出づらくなることがあります。
 
一方で新しく登場した「最小単価」は、最小のコンバージョン単価になるようにシステムが自動で動きます。日予算を消化しながらコンバージョン数の最大化を目指す設定ですね。
icoイメージとしては、目標成果単価は “守り”、最小単価は “攻め” の入札タイプです。某有名RPGで例えると「いのちをだいじに」と「ガンガンいこうぜ」。この攻めの入札タイプの精度が進化していまして、各社コンバージョン数をどんどん伸ばしています
icoなるほど、よいお話を聞きました。まこりーぬさん、これは代理店にとって極めて有益な情報ですよ。
ico承知しました! 復唱します! コンバージョン目的なら、日予算に対してコンバージョン数を最大化させる攻めの入札タイプ「最小単価」がおすすめ。こちらでガンガンいこうぜ! ですね!

クリエイティブの肝は “ほどよい雑さ”

icoTikTok広告でコンバージョンが獲得できるイメージがかなり湧いてきましたね……!
icoあともう一つ、オススメの提案トークがあります。TikTokは全画面表示で視覚的なインパクトがある、そして聴覚にも訴えかけられるため、リッチな情報で商品を紹介できるという利点があります。しっかりと魅力を伝えられるからこそ、コンバージョンへ導けるんです。

icoたしかに情報量の多さはTikTok広告ならではの武器ですよね! 成果が出ているクリエイティブになにか共通点はありますか?
icoオーガニック投稿に極めて近い、ネイティブ感のあるクリエイティブですね。TikTok広告は強制視聴ではないためすぐにスキップされる可能性もありますが、コンテンツがおもしろい、興味がある、好きだと思ってもらえると、広告であってもきちんと最後まで見てもらえます。
ico「Spark Ads(スパークアズ)」という広告メニューもオススメです。クリエイターや企業のオーガニック投稿を広告でブーストできるメニューのためネイティブ感が強く、エンゲージメントやコンバージョン率が高い傾向にあります。

参考:TikTokのオーガニック動画を通常の動画視聴体験フォーマットとして「おすすめ」フィードでブーストが可能に|新しいネイティブ広告フォーマット「Spark Ads」をグローバルリリース

事例:PR投稿を「Spark Ads」でブースト配信、TikTokクリエイターのアカウントを活用した自然な広告接触が購買に直結【株式会社I-ne】

icoネイティブ感、ですか。それって具体的にはどう出したらいいのでしょうか?
icoほどよい雑さや自撮り感を出してリアルを演出することですね。機材や工数を投下して作った一球入魂のクリエイティブよりも、スマホで撮ったようなクリエイティブのほうが成果がいいことも多々あります。なかには自撮りして素材を入稿している代理店さんもいらっしゃいますよ。
icoTikTok広告の管理画面には「動画エディター」機能がついていて、誰でも簡単に動画広告を作れます。説明書いらずで感覚的に使えるツールなのでとてもオススメです。
ico動画エディターは私も先日使ってみましたが、iMovieのようにサクサク使えて本当に便利でした!!!

うちのECでもTikTok広告って使えるの?疑問を解消→実践してみた!

icoクリエイティブ作成時にはぜひCreative Centerもご活用いただきたいですね。TikTok上でいまどんな動画・音楽が流行っているのか、ここにすべてまとまっています。流行りの音楽に類似する音源を広告に設定するような機能もあるんですよ。私自身、動画エディタやCreative Centerのパワーアップ速度には驚いています。

https://ads.tiktok.com/business/creativecenter/pc/ja

ico我々のような検索広告に強い代理店にとっては動画クリエイティブの準備が悩みのタネでしたが、スマホで自撮りした動画を管理画面上で編集するだけで十分成果を出せるなら安心ですね。

アラフォー・アラフィフユーザーの実態

ico滝井さん、TikTok広告における不安、無事解消できましたか?
icoそうですね。本日お聞きしたことをきちんと説明していけばかなり提案も通りやすくなるのではないかと思います。あとはアラフォー以上の決裁者が納得してくれるかどうか……。ちなみに、お二人が考える一番の提案トークってなんですか?
icoやはり一番はユーザーの年齢層が上がっていることを伝えきれるかどうかだと思います。
icoもし従来の動画のイメージが強いのであれば、ハウツー動画やルーティン動画など、コンテンツのラインナップがまるっと変わっていることをぜひお伝えいただきたいですね。
icoそういえば、滝井さんご自身はふだんからTikTokをよくチェックされていますよね? どんなコンテンツをチェックされているんでしょうか?

ico私はゴルフのレッスン動画をよく見ています。しばらくスコアが不調だったんですが、TikTokで流れてきたコツを試してみたらものすごくうまくいったので、ついつい他のコツもないかなと探しちゃいますね。あとはコスパがいい宿を紹介する人気の旅行アカウントにもハマっています。実際にTikTokで紹介されていた宿に泊まったこともありますよ。あぁ、あとはニュース系の投稿もよく見ます。 ニュースサイトよりTikTokでニュースを見ている時間のほうが長いかもしれません。これはなんでかっていうと、TikTokはレコメンドの塩梅がすごくいいんですよ。普段、自分に興味があるニュースしか入ってこなくなりがちですが、TikTokだと自分からはフォローしないけど興味関心のあるコンテンツが勝手に流れてくるんです。楽しくてついTikTokを開くのが毎日の習慣になっちゃっていますねハハハハ

icoその情報が一番説得力ある提案トークでは???

2022年はTikTok広告にチャレンジしよう!

icoさいごに、代理店のみなさまへぜひメッセージをお願いします!
ico手前味噌ではありますが、勢いのある広告プラットフォームであることは間違いありません。この波に乗り遅れることなくぜひチャレンジいただきたいと思っています。ご出稿お待ちしております!
ico現在TikTok広告ではさまざまな業種で成功事例が驚異的なスピードで生まれています。ご興味を持ってくださっている代理店のみなさまには、まず一度お試しいただけると嬉しいですね。
ico本日のお話を踏まえて、我々も改めて「TikTok広告を提案していこう」と強く感じました。貴重なお話をありがとうございました!
icoみんなで乗っていきましょう、このビッグウェーブに!!!

まとめ:TikTok広告の提案に役立つ!キラートーク8選

  • コンテンツが多様化し利用ユーザーの年齢層が上がっている。これからは30〜40代向けの広告配信が加速すること間違いなし!
  • コンバージョン目的でTikTok広告を活用しているおもな広告主は美容やEC、金融業界。最近は人材・住宅不動産も増加傾向にある。
  • 単品リピート通販など一部の商材においては、成果報酬で広告を出稿している代理店も存在する。
  • さまざまなアプリに広告を配信できるプラットフォーム「Pangle」でのコンバージョン獲得も伸びているため同時出稿がオススメ!
  • ユーザーが手間なくフォームを送信できる「リード広告」メニューを活用すればコンバージョン率UP!
  • 日予算に対してコンバージョン数を最大化させる攻めの入札タイプ「最小単価」で成果を伸ばす企業様が増加中!
  • クリエイティブの勝ちパターンはネイティブ感のあるもの。自分で撮影・編集した動画でも十分に成果が見込める。
  • TikTok広告の管理画面上には誰でも簡単に動画クリエイティブが作れる「動画エディター」が備わっているため超便利!

今回滝井さんと一緒に取材することで一層TikTok広告に対する理解が深まり、クライアントへ提案するイメージが具体的に湧きました!

ぜひみなさんもこれらのトークを引っさげ、TikTok広告の提案にトライしてみてはいかがでしょうか?

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以上、まこりーぬがお届けしました!
 
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Mako Saito
Mako Saito LIGブログ編集長 / 人事部長 / 齊藤 麻子

1992年生まれ。2014年九州大学芸術工学部卒業後に採用コンサルティング会社へ新卒入社。法人営業から新規事業推進、マーケティング業務に従事したのち、2018年にLIGへ。2023年にLIGブログ編集長、2024年に人事部長に就任し、現在は自社のマーケティング・人事業務を担う。副業ではライターとして活動中。あだ名は「まこりーぬ」。著書『デジタルマーケの成果を最大化するWebライティング』(日本実業出版社)

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