- 生成AIをどう活用すればいいか分からない
- AIの進化が早すぎてアップデートに追いつけない
- 生成AIを導入したけど社内でなかなか浸透しない
生成AIの活用にあたり、このような悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では生成AIコンサルティングサービスを提供している同業でもある弊社の視点で、生成AIコンサルティングサービスを依頼するならおすすめの会社7社を厳選し、2024年10月の最新情報で紹介します。
パートナーの選び方や生成AIコンサルが提供するサービス内容の例なども紹介していますので、ぜひご参考になさってください。
著者:株式会社LIG テクノロジー事業部 部長 工藤 充世アクセンチュア株式会社にて、スクラッチ・パッケージ開発のデリバリー部隊に所属。100人規模のSIプロジェクトを多数経験。SI経験15年以上。経験領域はアプリ、IF、データ基盤、インフラ。クライアントファーストを信条にソリューションの提案からデリバリーまで幅広く実施。 |
・文字起こしを1分で完了、コーディング工数20%削減など多彩な実績あり ChatGPTだけでなく、貴社のニーズに応じた技術を駆使して幅広い要望をご相談いただけます。下記フォームよりお気軽にご連絡ください。
・課題に応じてテキスト生成、画像・動画・音声などさまざまなツールを提案
・生成AIの基礎からレクチャーするセミナー、ワークショップも対応可能
目次
生成AIコンサルティングサービスを提供する会社
さっそく生成AIコンサルティングサービスを提供する会社を7社紹介します。弊社でも「できるだけ安心できる会社を選びたい……」というお声もいただきますので、従業員数100名以上の知名度の高い会社を中心にピックアップし、各社の強みやサービス特徴をまとめました。
株式会社LIG
最初が自社で恐縮ですが、弊社LIGも自信をもっておすすめできる企業です。弊社は2007年にWeb制作事業からスタートし、2023年7月から、AIに精通したメンバーによって構成された 「AI専門チーム」も立ち上げて社内外へのナレッジシェアを加速して参りました。
自社の業務においてもChatGPT、Claude、Geminiを始めとする生成AIツールを活用しており、毎月さまざまなAI活用ノウハウをメディアで発信しております。
生成AI戦略顧問としてさまざまな企業の生成AI活用支援を行う、梶谷健人氏*を迎え入れており、「AIを活用したいけど、どう進めたらいいのかわからない」などの漠然とした悩みを抱えている企業さまにも最新の技術・知見をもってご提案させていただきます。また、AI活用に関するPoCやプロトタイプ開発など、開発領域にも対応しているのも弊社ならではの強みです。
実際に弊社でも生成AIを活用し、コーディングをはじめ様々な業務効率化をおこなっております。「まずは活用事例だけでも聞いてみたい」という方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。
▼生成AIワークショップ開催事例 【ワークショップ開催事例】生成AI時代のメディア戦略を考える|パーソルキャリア様(doda)
- *梶谷健人氏とは
- 株式会社POSTS代表。生成AIなどの先端テクノロジーやプロダクト戦略を軸にしたアドバイザーとして10社以上の顧問に従事。株式会社VASILYでのグロース担当や、新規事業立ち上げとグロースを支援するフリーランスを経て、2023年8月まで株式会社MESONの代表としてXR/メタバース領域で事業を展開。著書「いちばんやさしいグロースハックの教本」「生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方」。
プレスリリース:LIG、顧問に梶谷 健人氏を迎え入れ「生成AIコンサルティング」事業を本格スタート
設立年 | 2007年 |
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URL | https://liginc.co.jp/ |
従業員数 | 230名(2023年4月1日時点 連結) |
生成AIコンサルティングの支援内容 | 業務効率化支援(マーケティング・バックオフィス・開発領域など) ワークショップ 社内向け勉強会(単発/複数開催可) 生成AIプロダクト開発 生成AI事業戦略の策定 生成AI活用ガイドラインの策定 AIガバナンスの策定 生成AIサービスの導入レクチャー など(相談する) |
事業内容 | コンサルティング事業 Webサイト制作事業 システム開発・アプリ開発事業 マーケティング支援事業 など |
株式会社リブ・コンサルティング
出典:生成AI(Generative AI)活用コンサルティング|株式会社リブ・コンサルティング
株式会社リブ・コンサルティングは、DXを活用した幅広い分野のコンサルティングサービスをおこなう会社です。
生成AIのコンサルティングサービスにおいては、ビジネス部門(現場中心の活用)とDX部門(DX主導で現場に落とし込んでいく手法)、どちらからでのアプローチも支援しています。
設立年 | 2012年 |
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従業員数 | 300名(2023年7月時点、グループ) |
事業内容 | 総合経営コンサルティング業務 企業経営に関する教育・研修プログラムの企画・運営 |
PwC Japanグループ
出典:生成AI(Generative AI)コンサルティングサービス|PwC Japanグループ
PwC Japanグループは、国内外に事業展開する大手総合系コンサルティングファームで、生成AIコンサルティングサービスもいち早く提供開始しています。
PwC Japanグループといえば、世界154カ国721拠点のグローバルなネットワークが特徴。世界の最新情報や潮流を把握した上で最適なソリューションを提案可能です。
生成AIコンサルティングサービスでは、グループ内の各法人に所属する専門家が連携をとりながら、生成AIを活用した事業化支援や導入支援、生成AI特有のリスク管理などを総合的にサポートしています。各分野のユースケースやニーズに精通していることは、他社と比較して大きな差別化ポイントといえるでしょう。
従業員数 | 約10,200人(2022年時点) |
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おもな法人 | PwCあらた有限責任監査法人 PwC京都監査法人 PwCコンサルティング合同会社 PwCアドバイザリー合同会社 PwC税理士法人 PwC弁護士法人 PwC総合研究所合同会社 PwCサステナビリティ合同会社 PwCビジネスアシュアランス合同会社 PwCビジネスソリューション合同会社 PwC Japan合同会社 |
株式会社日立コンサルティング
出典:生成AIコンサルティングサービス|株式会社日立コンサルティング
日立コンサルティング社は、2023年6月より「生成AI(Generative AI)コンサルティングサービス」の提供を開始しました。同社は自社の業務内で生成AIを活用することで多くのユースケースを蓄積し、これらの知見を活用し、生成AIで業務改善をしたい企業を支援しています。
また、同グループである日立製作所「Generative AIセンター」と連携して、データサイエンス、プライバシー保護、AI倫理、セキュリティ、知財管理などの面からも支援が可能です。
設立年 | 2002年 |
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従業員数 | 460名(2023年2月末時点) |
事業内容 | マネジメントコンサルティング (経営計画、事業戦略、新事業構想~立上げ支援) 業務コンサルティング (業務改革、働き方改革、バリューチェーン改革) ITコンサルティング (IT構想、IT戦略、デジタル技術活用) |
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
出典:生成AIアドバイザリサービス|伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
2023年5月に生成AIアドバイザリーサービスとして、生成AIの概要や活用方法に関する勉強会、技術面での支援、プロンプト作成のコンサルティング、生成AIの組み込みコンサルなどをおこなっています。
著作権侵害や情報漏洩などのリスクも考慮したサービスを提供しており、会社の状況に応じて選択可能です。
設立年 | 1972年 |
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従業員数 | 単体 5,019名、CTCグループ 10,120名(2023年4月1日現在) |
事業内容 | コンピュータ・ネットワークシステムの販売・保守、ソフトウェア受託開発、情報処理サービス、科学・工学系情報サービス、サポート、その他 |
KPMGジャパン
出典:KPMGジャパン
KPMGジャパンでは監査、税務、アドバイザリーの3つの分野にわたる監査法人を所持しています。2023年6月より、KPMGジャパンの各法人が保持する専門性を活用し、各領域を包括的に支援する生成AIコンサルティングサービスの提供を開始しました。
生成AIの適用領域への創出や、生成AI事業への参入支援、また生成AIを活用した企業の発展などを総合的に支援可能です。
従業員数 | |
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主な法人 | あずさ監査法人 KPMG税理士法人 KPMGコンサルティング KPMG FAS KPMGあずさサステナビリティ KPMGヘルスケアジャパン KPMG社会保険労務士法人 KPMG Ignition Tokyo |
Ridgelinez(リッジラインズ)株式会社
出典:生成系AIコンサルティングサービス|Ridgelinez株式会社
Ridgelinezは、企業のDX推進を支援する富士通グループのコンサルティング会社です。同社は業務内でChatGPT4を活用することで、システム運用やセキュリティ対策も含めた知見を蓄積しています。
富士通グループである強みを活かし、人工知能研究所の最新AI技術やAI倫理研究における知見を組み合わせて包括的な視点でクライアントを支援します。
設立年 | 2020年 |
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従業員数 | 365名(2023年3月1日時点) |
事業内容 | DX推進を主体としたコンサルティング事業、テクノロジーを活用した新規事業開発 |
生成AIコンサルティングのサービス内容
まだ多くの企業が、何の業務でどんなAIが活用できるのかを模索しているなかで、「生成AIコンサルティングが具体的に何をしてくれるの?」とまだイメージが沸きにくい方もいらっしゃるかと思います。
そこで弊社が提供している生成AIコンサルティングサービスを例に挙げつつ、生成AIコンサルが提供するサービス内容の一例をご紹介します。
ヒアリング
初回打ち合わせではどのように生成AI活用をおこなっていきたいか、ヒアリングをします。
この段階では具体的なアイデアをお持ちでなくても、「業務でどう活用できるかイメージが湧かない」「社内教育をしたい」など、漠然としたお悩みをご相談いただいても問題ありません。そのためのコンサルティングサービスだからです。
また、生成AI活用のイメージだけではなく、会社(チーム)の事業戦略や目指すビジョンもヒアリングする場合もあります。今は新たな生成AIサービスが生まれたり、めまぐるしいスピードでAIが進化する過渡期であるため、将来的に置き換わる業務領域や社会の変化なども考慮しながら、最適な提案をさせていただくためです。
提案
ヒアリングを通してお伺いした「どんな業務を改善したいのか」、「生成AIで何を実現したいのか」など、要望に応じて最適なツールやソリューションの提案をおこないます。
また、生成AIを活用することによって会社(チーム)がどんな状態になるのか、世の中にどんな影響を与えるのかを具体的なコンセプトもお伝えします。
コンサルティング
ご契約後は各社の課題に応じたコンサルティングをおこないます。具体的には以下のような内容があります。
- 現状把握・方針策定
- 業務フロー策定
- プロンプト開発
- テスト運用・改善
事業内容と具体的な業務内容を把握し、生成AIをどのように活用できるか検討します
生成AIを活用してどのように業務改善をおこなっていくのか、方針をすり合わせてフローを策定していきます。
各業務の効率化・改善をおこなうためにプロンプトエンジニアリングを実施。各社の業務に応じたプロンプトを提供いたします。
策定したフローとプロンプトに沿って実際に業務を運用し、さらに改善できるポイントがないかブラッシュアップをおこないます。
具体的に何をどこまでできるようにするかは、各社様の課題と要望しだいです。たとえばWeb制作会社の場合はデザインカンプの自動生成、コーディング効率化、マーケティング会社の場合はデータの自動収集や広告の自動作成などが考えられます。
勉強会、ワークショップ
「社内で生成AI活用を促進したい」「自社でAI人材を教育したい」という場合、勉強会やワークショップを開催することも可能です。
弊社では「生成AI時代のメディア戦略を考えるワークショップ」を実施した実績がございます。
生成AIの普及によってメディア運営の在り方が変わりつつあるなかで、クライアントのメディアが提供すべき価値を改めて見直し、他のメディアとの差別化を図ることを目指しました。
詳細は以下よりご覧いただけます。 【ワークショップ開催事例】生成AI時代のメディア戦略を考える|パーソルキャリア様(doda)
システムやアプリの開発(開発を伴う場合)
必要に応じて、チャットボットや議事録書き起こしアプリなど、生成AI活用に伴う各種システムやアプリを開発します。セキュアな環境でChatGPTを利用したい場合はAPIを使う必要があり、その導入サポートも可能です。
パートナー企業により対応できる範囲は異なりますが、必要なシステムの機能や要件の洗い出し、設計、開発、保守運用などをおこないます。
AIを活用したシステム開発が目的の場合は、AIを使ったシステム開発に強い企業15選もご覧ください。
なお、弊社LIGでは上記でご紹介した生成AIコンサル、勉強会・ワークショップ、システム開発まですべて対応しております。過去の事例を聞いてみたいなど、少しでも気になることがあればぜひお問い合わせください。
→LIGに相談してみる
生成AIコンサルティングサービスを依頼するメリット
生成AIは新しい分野であるため、導入が進んでいない企業が多いのが現状です。また、生成AIの深い知見を持つ人材もまだまだ少ないため、社外にコンサルティングを依頼することは多くのメリットがあります。
生成AIコンサルティングを依頼するメリット
- 生成AIに精通した人材不足を解消できる
- リスク対策を行える
- 社員のスキルアップが見込める
生成AIに精通した人材不足を解消できる
生成AIを活用するにあたって「社内に詳しい人がいない」という問題はよくあります。外部パートナーを通してAIに精通した人材を確保できることは、コンサルティングを依頼する最大のメリットとも言えるのではないでしょうか。
生成AIは非常に進化のスピードが早く、普段から利用している人は「昨日までは無理だったことが今日はできるようになった」という体験を何度もしています。そうした最新の技術やトレンドを常にキャッチアップして競合他社と差をつける意味でも、生成AIコンサルティングとパートナーになることは重要といえます。
リソースが潤沢な大企業の場合は生成AI活用専門のチームを組んでキャッチアップすることも可能かと思いますが、そうでない場合は他の業務と並行しながら生成AI活用にも取り組まなければなりません。すると主業務を優先しなければならず、せっかく導入した生成AIがうまく活用できず社内に浸透しない……というのもありがちです。
そうならないためにも、社内でエバンジェリストとなる社員を立てて活用を推進したり、外部の人材にコンサルティングを依頼したりするなど“選択と集中”を図ることをおすすめします。
弊社LIGでは生成AI活用に特化した人材が、貴社課題に応じたコンサルティングをおこなっております。「業務にどう活かせばいいか分からない」「ツールの選定からお願いしたい」など、お気軽にご相談ください!
LIGにコンサルの相談をしてみる
リスク対策を行える
生成AIを導入する際に切り離せない問題として、セキュリティ面の課題があります。
生成AIのデータが不適切に扱われると、情報漏洩やプライバシー侵害、フェイクニュースやフィッシング攻撃などに利用されるリスクが高まります。
また、生成AIが生成したコンテンツが、差別的・偏見を助長する・不適切な内容などであった場合、企業の評判や信頼性に悪影響を及ぼす可能性があります。
以上のように生成AI導入において、データの取り扱いには最新の注意を払う必要があります。そのため、生成AIコンサルティングを依頼することでプロジェクトの問題やリスクを適切に対処してくれるため、大きなトラブルを未然に防ぐことができます。
社員の生成AIスキルアップが見込める
コンサルティングを通して社内でも生成AI活用が進むと、自社内に生成AIに詳しい人材がしだいに増えていきます。
生成AI活用の第一歩は、まず使ってみることです。コンサルティング企業による勉強会やワークショップを通して最新の生成AI情報や活用方法を学ぶことで、自社で生成AIを活用していく文化を醸成していけるのも大きなメリットです。
生成AIコンサルティング会社の選び方
生成AIはまだ新しく、実績や評判で会社を比較することが難しい分野です。そのような中でも、コンサルティング会社選びに失敗しないため、3つのポイントを解説します。
- 専門性や知見が豊富であるか
- 実務や現場の理解は十分か
- 要望を実現できる技術を持っているか
専門性や知見が豊富であるか
生成AIをビジネスに活用するには、導入時に直面する課題・リスクについて考慮する必要があります。
- 例えば
-
- AIモデルの選定:ビジネスに適したモデルの選定や、カスタマイズ方法などを検討する
- セキュリティ面の課題:企業機密や個人情報の漏洩、著作権など第三者が所有する権利の侵害に関するリスクを考慮する
生成AIの導入には、データプライバシーの問題や知的財産侵害のリスク、倫理的な問題などこれらの課題を慎重に検討し、適切な対策を講じることが必要です。
生成AIに関連する法律については現在、議論されているところですが、法的なリスクが存在することは間違いありません。
セキュリティ面については企業に与える影響が大きいため、生成AI導入に精通している会社を慎重に選びましょう。
実務や現場の理解は十分であるか
生成AIの導入にあたっては、実務の理解が不可欠です。業界・業種によっては特有の法律知識が必要な場合もあるため、理解がなければ適切な施策の導入が難しくなります。
そのため、自社の業界・業種への理解が十分であるコンサルティング会社を選ぶのがおすすめです。
要望を実現できる技術を持っているか
まずは自社内で要望を明確化し、コンサルティング会社にできるだけ具体的に伝えられるように準備をします。それに対し、実現可否をわかりやすい言葉で話してもらえるコンサルタントを選ぶといいでしょう。
生成AIは活用領域が多岐にわたる故に、自社の依頼したい領域における技術的な知見があるかはどうかを確認できると安心です。
ここまで3点紹介してきましたが、「すべて満たしている会社が分からない」という場合はぜひ一度弊社LIGにご相談ください。
弊社はWeb制作やシステム開発などの事業の中で生成AI活用を進めているほか、生成AI活用に特化した人材がコンサルティングをおこなっています。生成AIを組み合わせたプロダクトの開発経験もありますので、ぜひお気軽にご相談ください。
→LIGに生成AI活用を相談してみる
生成AIを導入するメリット
生成AIは、コンテンツ生成、データ解析、自動化などの分野で企業の業務を大幅に効率化したり、新たなビジネスを創出したりする力を持っています。ここからは、生成AIがどのようにして企業にメリットをもたらしているのか、具体的にご紹介いたします。
生成AIを導入するメリット
- 業務の効率化・標準化
- カスタマーエクスペリエンスの向上
- 新規サービス・事業への活用
業務の効率化・標準化
生成AIの得意分野のひとつが、繰り返しおこなうルーティン業務を自動化して作業効率を上げることです。
たとえば、以下のようなシーンで効率化を期待することができます。
- フォーマット化されたビジネスメールの作成
- 日々のSNS投稿文のアイデア出し/作成
- 議事録作成
- ニュース記事の要約・翻訳
- ルーティンワークのデータ処理/集計/分析
ルーティン化されている、またはある程度のアウトプットのフォーマットが決まっている業務であれば、生成AIで効率化できる可能性が高いです。また、個々のスキルにかかわらずアウトプットのクオリティを一定の品質で保てるため、業務の標準化にも繋がります。
カスタマーエクスペリエンスの向上
カスタマーエクスペリエンス(CX)は、ユーザーが商品やサービスに接した時点から一連の体験のことです。カスタマーエクスペリエンスを向上させることで競合他社と差別化でき、自社の価値にもつながります。
生成AIはユーザーの好みに応じたサービスの提供にも使われており、たとえば、以下のような場面で活用されています。
- CS(カスタマーサクセス)の自動化:サイト上にチャットボットを設置し、ユーザーからの質問に24時間体制で回答
- パーソナライズされた情報の提供:コンテンツの視聴履歴や他のユーザーからの評価に基づいて、個々のユーザーに最適な商品や情報を提供
- カスタマーレビュー分析:顧客のレビューから感情や意見を分析し、サービス改善点を特定
ユーザーが求める情報をすべて人の手で処理しようとすると、膨大なリソースが必要です。生成AIを活用して情報をまとめ、素早く提供することで競争優位性の確保にもつながります。
新規サービス・事業への活用
生成AIの進歩は目覚ましく、新しいビシネスモデルやサービスの創出への活用も期待できます。
最近では、MidjourneyやAdobe Fire flyのような画像生成ツールや、AIVAやAmper Musicのような音楽生成ツールも提供されています。このようなクリエイティブ生成ツールは、短時間で複数のパターンを生成できるため、クリエイティブ制作のアウトプットを助けてくれます。
また生成AIが登場してから、生成AIを使ったビジネスは年々増加しています。今後も新しいビジネスモデルが登場し、さらなるイノベージョンの促進が期待できます。
生成AIを活用した新規ビジネスの事例
昨今、AIを使ったビジネスがいくつも生まれていますが、私はそれらの多くに共通するのは「AIが超高度な効率化であることを生かしたビジネス」だと感じています。
現時点では、「人力では採算が合わなかった量のタスクをこなす」、「人力では対応できない速度でこなす」、ひいては「ユーザー1人に対して複数人体制の対応者がいるようなタスク量をこなす」というようなサービスが生まれている印象です。
ここではビジネス(事業)においてどのようにAIが活用されているか、2つの実例を紹介します。
エンジャパン:離職予防ツールに自動判定AIシステムを搭載
エン・ジャパン株式会社が運営する離職予防ツール『HR OnBoard』(https://on-board.io/)は2024年6月1日(土)から、AIによる自然言語処理システムを活用した新機能を搭載します。
本機能により、これまで管理者が目視で確認していた回答者のフリーコメントを自動で判定。フォローを必要とする社員が発している「SOSサイン」を、より精度高くスピーディにキャッチすることで、適切かつ迅速な対応を可能にします。当社は本機能を通じて、「防げたはずの早期離職」の減少を実現してまいります。
(引用:エン・ジャパン株式会社:離職予防ツール『HR OnBoard』が新機能搭載
毎月3問のアンケートを通してAIがコメントを分析し、「晴れ・くもり・雨」と3段階で離職リスクを判別してくれるサービスです。
回答に1つずつ目を通す前に、直感的にリスクを把握できるため、人事の業務効率改善などの効果も期待できそうですね。
伊藤園:AIモデルを使用したTV-CMを放映
出典:伊藤園ニュースリリース
LAI model株式会社は、AI model(AIモデル)を株式会社伊藤園の特定保健用食品「お~いお茶 カテキン緑茶」のTV-CMにAIタレントとして日本で初めて起用。今回そのTV-CM第二弾として、声もAI技術で生成し表現領域を拡張したAI model(AIモデル)を新作TV-CM「食事の脂肪をスルー」篇に提供。
(引用:PR Times:AI model(AIモデル)の声もAI技術で生成。表現領域を拡張し『お~いお茶 カテキン緑茶』TV-CM第二弾に提供
AIを出演モデルに置き換えるという大胆な発想で注目を集めた事例です。話題性だけではなく、撮影コストや広告費の削減などにも貢献しています。
現在はAIによる合成音声で多言語対応できる技術も登場しているため、グローバル展開をおこなっている企業の場合はうまく活用すれば大幅な工数・コストダウンにつながるかと思います。
Gatebox:飲食店向けAI接客サービス
出典:Gatebox HP
飲食店向けAI接客サービス「AI幹事」を開発しました。最新の生成AI「GPT-4o」の画像認識技術を活用し、テーブルに設置したデバイスのカメラでグラスの空き具合を見ながらおすすめのドリンクや料理をAIが提案することで、お酒の場を楽しい時間に彩り、店舗の販売促進に繋げます。
(引用:Gatebox、飲食店向けAI接客サービス「AI幹事」を開発、「GPT-4o」でビールの残量を認識してAIが次の一杯を提案
「GPT-4o」の画像認識技術を利用した事例です。AI×接客の相性はとてもよく、今後このニュースをはじめとした、飲食店やホテルなどサービス業の領域で多くの活用事例が生まれることでしょう。
なお、弊社LIGでもコーディングやSEO、社内チャットボットなど、さまざまなケースにおける活用事例がございます。活用イメージが湧いていない場合は事例を聞くのが一番早いかと思いますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
さいごに
生成AIの導入コンサルティングに強みをもつ会社や選び方を紹介しました。
生成AIの導入を成功するためには、コンサルティング会社の実績や技術力を確認し、専門性の高い知見を持っているかをよく確認することが大切です。気になる企業があれば、問い合わせをし、複数社を比較検討すると良いでしょう。
今回ご紹介したポイントが、会社選びの参考になれば幸いです。
ここまでお読みいただいて、自社業務でどう活かせるかイメージが湧かなかった方もいらっしゃるかもしれません。しかし生成AIは汎用性が非常に高く、マッキンゼー社は生成AIを活用すれば現在の業務の60〜70%を削減可能と発表*1しています。
一方で、日本企業における生成AIの導入率は13.3%*2に留まっているため逆に考えると、一刻も早く導入することが競合企業と差をつけるチャンスともいえます。
「でも、どこに相談すればいいか分からない」とお困りでしたら、生成AIの専門家が顧問として参画している弊社LIGにご相談してみませんか?
- 生成AI専門チームが貴社に最適な選択肢を提案
- 顧問の梶谷健人氏を筆頭に、有識者の最新知見を提供
- ビジネスの戦略策定から導入・運用まで一貫して支援
ChatGPTだけでなく、貴社のニーズに応じた技術を駆使して幅広い要望にご対応可能です。お気軽にご相談ください。
LIGに相談してみる
*1参考:生成AIがもたらす潜在的な経済効果(Mckinsey & Company、2023年6月)
*2参考:一般ビジネスパーソン調査の日米比較(データサイエンティスト協会、2023年9月)