Googleアナリティクス初心者が見るべき「セッション」を解説

Googleアナリティクス初心者が見るべき「セッション」を解説

Hiroaki Inoue

Hiroaki Inoue

こんにちは、エディターのあっきーです。LIGではパートナー企業様のオウンドメディアの運用、記事制作を支援しています。

Webメディアに携わる人であれば、Googleアナリティクスはほぼ100%ふれるツールと言っても過言ではありません。しかし、Web業界に初めて転職した人など、これまで一度もGoogleアナリティクスに触れたことのない人にとっては何をどう見ればいいのかわからない、とっつきにくいツールとも思われがちです(実際、僕がそうでした)。

そこで今回の記事はマーケターではない方でも最低限知っておきたい、オウンドメディアで見るべきGoogleアナリティクスの指標を1つに絞って解説します。LPや採用サイトなどの分析とは異なるお話も多々ありますので、あしからず。

この記事はこんな人におすすめ!
・自社メディアにGoogleアナリティクスを設置しているけど、サイト全体のPV数くらいしか見ていない
・Googleアナリティクスを活用する方法やどんなことができるか何もわからない
・Webマーケターじゃないけど簡単なサイト分析ができるようになりたい

「そもそもGoogleアナリティクスってなに?」「Googleアナリティクスの用語わけわからん」という人は以下の記事をまず読んでみてください。

▼Googleアナリティクスの登録から設置までの手順について

▼基本的な用語の解説

▼「オウンドメディアってなに?」という人はこちらへ

目的の確認:なぜGoogleアナリティクスを見る必要があるのか?

そもそもなぜ皆さんの企業や団体はオウンドメディアを運営しているのでしょうか。主な目的としては以下のようなことが考えられます。

  • 記事を通してユーザーとの関係を深めていきたい
  • 自社サービスの資料請求につなげたい
  • 商品購入につなげたい
  • 自社ブランドのファン作りを行いたい

こうした目的を達成するためには大前提としてサイトに人を集める必要があり、人を集めるためには良質なコンテンツが必要です。自社のチームでコンテンツを制作したり、外部のパートナーに依頼したりと、様々な手段で記事が増えていったそのタイミングで! ここで! やっと! 役に立つツールのひとつがGoogleアナリティクスなのです。

オウンドメディアは記事の制作や拡散だけでなく、分析・改善までを行なって初めて「メディアを運用している」といえるのではないでしょうか。Googleアナリティクスを使えば、分析・改善を実施する際に重要な指標を得られるため、多くのWebメディアがこのツールを取り入れています。

Googleアナリティクスってどんなふうに役立つの?

Googleアナリティクスは一言でいうと、ユーザー情報をまとめて分析・把握でき、SEO対策やサイト改善に役立つツールです。自社のターゲットユーザーにサイトを見てもらえているか。どのページが見られていて、どのページが見られていないのか。ユーザーはサイト内でどのような行動を行なっているのかなど、得られる情報は様々。

ユーザーの行動・情報を分析することで、サイトがさらに成長するために必要な施策や改善案を策定するのが、Googleアナリティクスのスタンダードな使い方といえます。

Googleアナリティクス初心者が見るべき指標「セッション」とは?

そこで今回の記事で提案したい見るべき指標こそがセッションです。僕自身、セッションの意味、活用法を押さえるだけで、Googleアナリティクスの見方がずいぶん変わりました。

公式のヘルプによると、セッションとは下記の通り定義されています。

セッションとは、特定の期間にウェブサイトで発生した一連の操作のことです。たとえば、1 回のセッションには、複数のページビュー、イベント、ソーシャル インタラクション、e コマース トランザクションなどが含まれます。

1回のセッションが終了した時点で、次の新しいセッションを開始することが可能です。セッションは次のいずれかをきっかけに終了します。

時間による期限切れ:
操作が行われない状態で 30 分経過後
午前 0 時
キャンペーンの切り替わり:
キャンペーン経由でサイトにアクセスして離脱した後、別のキャンペーン経由でサイトに戻ってきた場合。

引用:アナリティクスでのウェブ セッションの算出方法 – アナリティクス ヘルプ

要するにセッションとは、ユーザーがサイトを訪問した回数を表している数字のこと。セッション数が高ければ高いほど、サイトに集客力があると言い換えられる指標です。

PV、UU、セッションの違いって?

「じゃあ今まで俺が見てたPVってなんだったんだ!」「UU(ユニークユーザー)なんてものもあるじゃないか!」と、Googleアナリティクスを見てると訳がわからなくなっちゃいますよね。PVとUUの違いを知るのも重要なので、あわせて解説します。

PVは単純にWebページが読み込まれた回数を計測した数値。UUはサイトを訪問したユーザー数のみを計測した数値です。表にまとめると以下のようになります。

セッション PV UU
サイト(コンテンツ)への初回訪問 +1 +1 +1
他のページへ遷移 0 +1 0
同一ユーザーのサイト訪問 0 +1 0
一定期間の間をあけて訪問 +1 +1 0

つまり、PVは実際のサイト訪問者数より多い数値になり、UUはリピーターを計測できないため実際にサイトを訪問したユーザー数より少ない数値となる可能性があります。

したがってサイトの集客力を数値化するのであれば、セッション数を基準とすればリピーターのユーザー、新規ユーザーの両方の数を測定することができます。

【応用編】セッションを活用してサイト分析・改善をする方法

本来であればサイトの分析・改善は専門的なマーケターに依頼するのがベストではあります。しかし、社内に専門的な知識を持った人がいない、外部に依頼するにも予算がないという場合も少なくはないかと思います。

しかし何もしなければ何も状況は変わりません。まずは自分たちでできることを試してみるのも手ではないかと思います。

ここではWebマーケターじゃない人でも試すことができる分析・改善策を紹介します。以下で紹介する数値は、アナリティクスの「ユーザー」→「概要」の画面を開くと確認できます。

新規セッション率を見てコンテンツ施策を立てる

新規セッション率とは、全セッションのなかから初めてサイトを訪れた割合を指しています。この割合が高いか低いかによって、ユーザーのニーズを読み取ることができます。

・新規セッション率が高い:新規ユーザー向けのコンテンツが求められている
・新規セッション率が低い:リピーター向けのコンテンツが求められている 

新規セッション率が高いということは、サイトで取り扱っている商品の理解度が低い、あるいは知名度があまりないといったことが考えられます。この場合は新規ユーザー向けのコンテンツを様々な切り口で拡充させると、購入の後押しになる可能性があります。

逆に新規セッション率が低い場合は、商品に対する理解度が高いリピーターがメインユーザーと予測できるでしょう。商品に関する情報を頻繁に更新する、ブランディングを目的として記事を充実させるなど、ファン層の定着を図る記事が効果的といえます。

後者の例のひとつが、ゲームの攻略wikiです。記事のテーマはたった1つのゲームのことしか記載していませんが、コンテンツの内容が充実している(≒役立つ、一度じゃ読みきれない、反復性がある)ため、リピーターの獲得につながっています。

ページ/セッションを見て回遊率を分析する


「ページ/セッション」の項目は、ユーザーが一回の訪問で何ページ遷移したかを表しています。この数値が高ければ高いほど、ユーザーがサイト内の様々なコンテンツを見ているということになりますので、PV数もその分高くなります。

ページ/セッションの数値が低い場合は、サイトの構造そのものに問題があるか、関連記事のリンクが少ないなどの要因が考えられます。サイトの改修は予算・期間が必要ですが、記事の冒頭に関連するテーマの記事リンクを貼るなど、すぐにできる改善策もあります。

平均セッション時間を見て記事の内容をリライトする


1回の訪問でどのくらいの時間サイトにとどまっていたかを表しているのが、「平均セッション時間」。数値が高いほど、じっくりと記事が読まれていると言い換えられます。

滞在時間が短い場合は、ユーザーが求めている内容が記載されていない、流し読みされているなどの要因が考えられます。記事のリライトなどコンテンツの質を改善することが必要ですが、コンテンツSEOに精通した人材がいないと改善が難しいのが難点。Webマーケティングに精通した、外部の企業に改善を依頼することも検討してよいでしょう。

LIGでも皆様のオウンドメディアのコンテンツ制作をサポートしております。少しでも気になる方はぜひお問い合わせを!

▼コンテンツSEOについてはこちらも参照

ページ別訪問数を見てページ単位の集客力を分析する


Googleアナリティクスではページ別にPVやセッションの数を見ることもできますが、特定のページのセッション数を見るときは「ページ別訪問数」をみるようにしましょう。

なぜなら、セッションは最初に訪問したページでのみ計測され、ユーザー数はそれぞれのページで計測されるためです。そのため、ページによってはユーザー数のほうがセッション数より多くなってしまい、そのページにどれくらいの集客力があるのかを正確に測ることができません。

「ページ別訪問数」は、指定したページが1回以上閲覧されたセッション数を表していて、重複を除外したPV数ともいえます。この数値が低い場合は、検索エンジンからの流入が獲得できていないことなどが考えられます。タイトルや記事の内容を見直しリライトする、他の関連する記事に内部リンクを貼ってユーザーがアクセスしやすくするなどの対策を検討してみてはいかがでしょう。

まとめ

ここまで紹介してきたのはGoogleアナリティクスの機能のごく一部。その他にもGoogleサーチコンソールやミエルカなど、オウンドメディアの運営に役立つツールは実に様々です。

LIGではGoogleアナリティクスやサーチコンソールの使い方をまとめた記事も多数掲載しています。もっと詳しく知りたい人は、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

Googleアナリティクスの使い方まとめ

▼Googleサーチコンソールの基本的な使い方

関連情報:Googleアナリティクスの特徴・レビュー紹介ページ

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Hiroaki Inoue
Hiroaki Inoue In-house Marketing / SEO Marketer / 井上 寛章

愛媛県の出版社で、地域情報誌の編集者として6年半勤務。グルメ、レジャーなどライフスタイルに関わる雑誌・WEBアプリの記事制作や、広告制作を行う。2020年にLIGへジョインし、クライアントのオウンドメディア運営支援を経験。その後、LIGブログのPR記事制作ディレクターとなる。

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