こんにちは。メディア事業部でクライアントのオウンドメディア運用支援に携わっている、外部メディアコンテンツ制作チームのカナメです。
最近、遅ればせながらAmazonのスマートスピーカー「Eco Dot」を購入しました。日々の生活をスマートにすべく、AIアシスタントである「Alexa(アレクサ)」を学習させるために色々と話しかけているのですが、一向に賢くなってくれる気配がありません。たまに無視されることもあり、寂しい気分になってしまいます。
と、話が逸れてしまいましたが、オウンドメディアの運営に携わっている皆さんは、企画のマンネリ化の悩みに消耗した結果、AIアシスタントがイケてる企画を日々量産してくれたら………なんて妄想した経験はないですか?
残念ながら、現時点ではそんな素敵なAIアシスタントは開発されていません。ですが今回、エディターとして培ってきた知見を集約し、記事コンテンツ企画で迷った際に立ち返るフレームワークについて、わかりやすく説明したいと思います。
目次
いざ、企画案の土台を設計! 3つの要素の掛け合わせで企画は無限大
記事コンテンツ企画を検討していく際、まずは整理しておくべき次の3つの要素について深堀りしましょう。
- コンテンツの目的
- ヒト(出演者)
- コンテンツタイプ
この3要素それぞれについて、担当するオウンドメディアではどんなケース事例が考えられるのかを、まずは洗い出していきます。そして洗い出されたパターンを組み合わせることで、記事コンテンツ企画のアウトラインを完成させていきます。
当然、3つの要素それぞれのケース事例が多ければ多いほど、記事コンテンツの企画案も大量に生み出せるのです。
ここからは、この3つの要素について具体的にどんなケース事例があるのか、LIGブログでの実例も交えつつ、紹介していきたいと思います。
「コンテンツの目的」は3つのケースに大別
まず「コンテンツの目的」ですが、これはコンテンツマーケティングとしての目的でもあります。つまり、ターゲットユーザーをどのような状態に導くためのコンテンツであるか、ということです。
オウンドメディアでは、この「コンテンツの目的」は大きく次の3つに大別できます。
- ブランディング
- サービス紹介
- 採用
それぞれの詳細については以下をご参照ください。
ブランディング
企業イメージやサービスにおけるブランディングを目的とするケースです。LIGの場合ではおもしろ系コンテンツを筆頭に、各メンバーが日々の業務から学んだナレッジを記事として紹介することで、独自性と多様性を打ち出しています。
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サービス紹介
自社サービスの認知拡大を目的とするケースです。新サービスを開発した際に、その概要を紹介するといったケースから、サービス導入事例というかたちで実際の利用者に導入目的や使い勝手をインタビューする、といったケースまで多彩なアプローチが可能です。
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採用
社員のリクルート活動を目的とするケースです。LIGの場合では、自社の社員インタビューなどを発信することで、採用応募者へ向けたコンテンツを充実させ、募集要項だけではわからない社風などの理解を促進しています。
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ヒト(出演者)はコンテンツの肝
「コンテンツの目的」に合わせた最適なキャスティングは、企画の成否に関わる最重要ポイントです。ヒト(出演者)は大きく次の5つのタイプに分類できます。
- 専門家
- タレント
- インフルエンサー
- 一般人
- サービス関係者
記事コンテンツでは、Googleからの評価軸で考えた場合、「E-A-T」と呼ばれる、Expertise(専門性)、Authoritativeness (権威性)、TrustWorthiness (信頼性)が重要とされていますが、それらを担保してくれるのも、このヒト(出演者)に依存するところが大きくあります。
では、具体的にどんな人物で、彼らを起用することでどのような効果・狙いを得ることができるのかを以下にまとめてみました。
具体的な人物 | 効果・狙い | |
---|---|---|
専門家 | 特定の分野に対して専門的な知見を持つ、資格を有した人や大学教授、研究者など | ・メディアの信頼性向上 ・最新の情報を提供 |
タレント | テレビなどのマスメディアに出演する、俳優や文化人、お笑い芸人など | ・メディアの認知拡大 ・パブリックイメージの借用 |
インフルエンサー | TwitterやInstagramなどのSNSで多くのフォロワーを持つ、情報発信者 | ・高い拡散力 ・フォロワー属性への訴求力 |
一般人 | 街頭インタビューでのヒアリング対象者や、顔出しで登場するライターなど | ・読み手が自分ごと化しやすい |
サービス関係者 | 何かしらのサービスを提供する企業の社員、同業界の他社員、サービス利用ユーザーなど | ・リアルな実情紹介 |
「コンテンツのタイプ」を決める
最後に「コンテンツのタイプ」ですが、これは記事コンテンツの最終的な調理方法みたいなものです。素材(目的、ヒト)を最大限に活かす方法を考える、エディターの腕の見せどころと言っても過言ではないプロセスです。
「コンテンツのタイプ」について、7つのケースに類型化したものをご紹介しますのでぜひ参考にしてください。もちろん、こちらは一例です。ほかにもオウンドメディアによって、さまざまなタイプがありますので、いろいろなメディアに触れて、自身の引き出しを増やせるよう日頃から心掛けると良いかと思います。
インタビュー記事 | ・1人がメイン ・対談、鼎談 ・座談会、討論会 |
---|---|
調査・検証記事 | ・街頭取材 ・やってみた ・行ってみた ・アンケート |
パロディ記事 | ・ドラマやアニメなどをモチーフとしたストーリー仕立て |
マンガ記事 | ・エッセイ ・体験インタビュー |
HowTo記事 | ・キーワード解説 ・作り方や対処法の紹介 |
一人称ブログ記事 | ・日記 ・ナレッジ解説 |
寄稿記事 | ・コラム ・エッセイ |
忘れちゃいけない、ターゲットペルソナに合わせた企画案のチューニング
上述したようなケース事例を整理し、「コンテンツの目的」×「ヒト(出演者)」×「コンテンツタイプ」を掛け合わせれば、企画案は無限に生み出せるはずです!
ただし、最後に忘れてはいけないのが、ターゲットペルソナを念頭に入れた企画案のチューニングです。誰に向けた企画か、という点を最後にもう一度点検するようにしましょう。
例えば、「ヒト(出演者)」にインフルエンサーをアサインしようと考える場合、そのフォロワー属性が本当にターゲットペルソナとマッチしているのか、改めて見直してみましょう。
極端な例だと、ターゲットペルソナが女性ユーザーなのに、ファン属性が男性メインのインフルエンサーを起用した企画では、ミスマッチが生じてしまいます。せっかくのコンテンツが本当に伝えたいユーザーには届いていない状態、となってしまうからです。
アレクサじゃなくてLIGに頼って!
いかがでしたでしょうか? 企画案の作成に行き詰まったときや、藁をも掴む思いで
「アレクサ、記事コンテンツの企画案を考えてよ」
「ごめんなさい、今はわかりません」
と素っ気なく返答されてしまったときなどに、参考にしてもらえると嬉しいです!
LIGでは自社のオウンドメディア運営によって培われたノウハウを活かし、オウンドメディアの立ち上げから記事コンテンツの運用・制作代行まで、フェーズに合わせて総合的にサポートしています。外注化をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください!