こんにちは。海外事業部長のコージです。
LIGではこれまでのフィリピン(セブ島)における開発拠点に加え、7月よりベトナム(ホーチミン)に海外2拠点目となる開発拠点を設立しました。バックエンドエンジニア中心に20名ほどのメンバーで業務を開始しております。
目次
ベトナムで拠点を立ち上げた理由
フィリピンよりスタートした開発業務ですが、お陰様でビジネスは順調に伸びており、開発人員の拡充が急務となっていました。その中で、ベトナムを第2の開発拠点として選んだ理由は以下となります。
毎年5万人の豊富なIT系新卒エンジニアの供給
ベトナムでは13歳より全学生がプログラミングを学び始めるなど、国家戦略としてIT教育を推進しており、毎年約5万人の学生がIT系学部を卒業しています(日本は約3.5万人)。将来にわたって若く優秀なIT人材の供給が保証されているベトナムは、開発拠点を立ち上げるにあたってまさに最適な人的インフラを保有しているといえます。
LIGベトナムにも若くて優秀な人材が集まっています
飲み会好きな社員も多く、飲みニュケーションのカルチャーは普通にあります
日本人と親和性の高い国民性
ベトナムでは第一外国語の一つとして日本語が採用されるなど、親日国として知られているでしょう。また真面目で責任感が強く、向上心が旺盛という特徴があります。勤務後に語学学校やITコースに通う勤勉な若者も多いです。
こうした資質は共にITプロジェクトを進めるにあたり、非常に重要な資質といえます。実際LIGベトナムでも、業務終了後に英会話のクラスに通って自分への投資を行なっているメンバーも多いです。
またIT企業や日系企業(LIGベトナム含む)、外資系企業は週休2日制を取っている企業が多いですが、一般的なベトナムの企業では土曜の午前は出勤日となります。戦後の高度成長期の日本のようですね。
社内での勉強会風景
時差なく協業可能
ベトナムと日本の時差は2時間ですが、ベトナムでは始業時間が日本よりも早い会社が多く、LIGのベトナム拠点では午前8時半が始業となります。そのため、時差を感じることなく協業時間が取れ、相互理解が進みミスが少なくなります。
ちなみにベトナム人の朝は早く、午前6時には市場や屋台、食堂などがオープンします。朝早くに働き始め、夕食は家族と食事を取るワークスタイルが好まれています。
LIGベトナムのオフィス内風景
まだまだ競争力のある人件費
近年、需要の高まりとともに、ITエンジニアの給与はベトナムでも上昇傾向ですが、日本や中国、インドの給与相場感と比べると、まだまだ競争力の高い人件費といえます。
結果として、オフショア開発先の人気国ランキングでは、近年、人気ナンバーワンとしてベトナムが選ばれ続けています。2020年には実に52%の企業がオフショア開発先としてベトナムを希望していたというデータもあります。
コロナ禍での拠点立ち上げ
ベトナム拠点立ち上げはコロナ禍での立ち上げということで、当初、想定していなかった様々な出来事がありました。これまでコロナ感染を押さえ込んできていたベトナムは、「優等生」と言われてきましたが、5月以降、変異株がホーチミン中心に拡大を始め、6月以降、ロックダウンの段階的な強化や入国時の制限が進んでいます。
通院やスーパーマーケットへの買い出し以外の不要不急の外出が禁じられ、7月後半からは18時以降の外出が理由を問わず原則禁止となりました。当面はオフィスへの出勤も難しい状況です。スーパーマーケットの商品も、在庫補充が十分にできておらず、空きの棚を多く見かける状況になりつつあります。
空きの棚の目立ち始めたスーパーマーケット
同時に入店できる人数が制限されており、スーパーの入り口では行列ができている
そのため、現在、LIGベトナムでの業務は100%リモートです。直接会えない分、コミュニケーションを密に取ることを今は心掛けており、Slackでの会話、社員との定期的なOne on Oneなどのコミュニケーションは意図的に増やすようにしています。
リモートワークで業務上の大きな問題は生じてはいないものの、チームのみんなと直接会って、話をして、食事をして、という日常を早く始めたいですね。
今後のベトナム拠点の展望について
まだまだ立ち上げたばかりのベトナム拠点ですが、今後、採用を強化し、お客様に提供する人材とソリューションの幅を広げていく予定です。システム開発のご要望があれば、是非、お気軽にお問い合わせください。