
Web記事の作り方を解説します!バチェラー小柳津林太郎さんの横浜ドライブデート@ホンダアクセス「カエライフ」の場合
こんにちは、エディターののぞみーるです。
わたしが所属している外部メディアコンテンツ制作チームでは、クライアント様のサイトの記事制作をしています。
自社のサービスをPRするために記事を作りたいけど、どう作ったらいいかわからない、おもしろいアイディアがほしい、リソース不足で社内では作れない……そんなご相談を受けて、制作することもあります。
目次
そう、一記事作るのに、実はけっこう時間がかかります。
一記事作るまでに必要な過程をあらためて書き出してみると、こんな感じです。
それぞれの過程でどのようなことをしているのかはこれまでもいろんな人が書いているので、ぜひ読んでください。
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基本的には、1記事が完成するまでぜんぶで25〜∞時間かかります(内容によっても異なります)。
時間がかかるところ(トラブル含む)は、
たとえば……
知識がないジャンルの調査だったり、
クライアントから企画案にOKが出なかったり、
急な取材日の場合、スタッフがぜんぜんつかまらなかったり、
出演依頼したい芸能人が多忙でなかなか連絡がつかなかったり、
取材後にクライアントからの要望が増えて、構成を考え直すことになったり……
などなどありますが、一番たいへんなところってどこだと思います?
今回は、そんな「コンテンツ制作にまつわる苦労」の話をしたいと思います。
わたしが所属している外部運用チームでは、クライアントのサイトの記事を制作しています。
LIGはこんなこともやっています! 外部メディア、Webサイトのコンテンツ制作実績
わたしが現在担当しているサイトのひとつ、BIC SIMコラムでの出来事です。
BIC SIMコラムで「格安SIMとはなにか?」という話を専門家に聞きにいく企画が立ち上がりました。
この企画は以前よりシリーズとして制作している「専門家トリビア」シリーズの第5弾です。
それはライターさんのこんな一言から始まりました。
という言葉とともに送られてきた、Amazonのリンク。
羽はともかく、ツノ……?
妖精ってツノあったっけ……?
いやでもあのSIM太郎さんであればおもしろくなり、そう……?
LIGはおもしろ記事で有名な会社だと思うのですが、わたしはどちらかといえば真面目系記事担当です!(です!)
わたしがおもしろが得意ではないぶん、ライターさんのおもしろいというアイディアは貪欲に叶えていきたいと思っているので、さっそくこの2つをAmazonで購入しようとしたら……
通常配送を利用した場合、最短で2〜3週間後のお届け予定です。
いやっ、取材日に間に合わないし!!
こうしてわたしの羽とツノ探しの旅がはじまりました……。
通常の撮影小物を買いにいくときは、東急ハンズやLOFT、100円均一や雑貨屋などをめぐります。
が、今回は羽とツノ……?
これがハロウィーン前だったらまだ仮装用のグッズが世の中にあふれてたはずなのですが、今回たまたまハロウィーン後……。
なので、わたしは思いつくままの雑貨屋やバラエティーショップ、手芸屋さんを回りました。それは池袋から新宿、秋葉原、ときに埼玉のほうまで……。
同じ店でも店舗によって取り扱いが違うので、何店舗も巡った店もあります。コスプレが趣味の友人にも相談しました。
同僚にやたら「撮影小物買い出ししてんな……」と思われながら、足を棒にして、そう出会ったのです。
ドン・キホーテ秋葉原店 5階コスプレ館で、羽に!! けっこう近い!!
しかも、SIM太郎さんが担当している格安SIMサービスのIIJ mioカラーであるピンク! 買いー!
(本当は途中クレアーズで羽を見つけていたのですが、ベージュカラーだったので一旦保留しました)
しかし、ツノはいまだ見つからず……。これだけ探して見つからなかったので、さすがにひよって、見つからなかった場合のためにライターさんにお伺いをしておくことに。
そうしたら、追加で「白い布」を頼まれました。
白い布の用途を聞いたら、妖精が上半身に羽織るものとのことだったので、白いタンクトップを購入し代用しました。
ツノ以外の撮影小物は集まりました。
そして近づいていく撮影日……。
わたしは、もう諦めてもいいかなと思い始めていました。
花の冠良いですね! ってライターさんも言ってくれてるし。とくに今回の場合、ツノがなくても花の冠があれば、記事は成立します。
で、でも……もしかしたら、ツノのほうがおもしろい、かもしれない…………。
撮影小物にこだわっているのは、わたしが雑誌出身の編集者だからという理由があると思います。
グラビアを担当しているときに、編集長から撮影時の撮影小物の重要性を教わりました。
撮影における「撮影小物」は、記事のテーマを象徴するものであり、デザインの方向性を決めるものであり、背景を彩るものでもあります。
たとえば、かわいいページにしたいのに、撮影小物がかわいくなかったらかわいくなりませんし、表現したい世界観とマッチしていない撮影小物にしてしまったら、違和感を与えてしまうという逆効果になることも。
今回でいえば、花冠の妖精さんと、黒いツノの妖精さんだと、キャラクターが変わる可能性もあるのです。
(グラビアの場合は、出演者の表情・魅力を引き出すためのものでもあります。ふだん笑顔をあまり見せない俳優さんに猫ちゃんと遊んでもらって笑顔を引き出すシチュエーションを思い浮かべてもらえばわかりやすいかも?)
また、俳優さんの映画の宣伝などの撮影になると、撮影時間5分ということもあります。1秒たりとも無駄にできない環境では、あらゆることを想定して、撮影小物なども複数用意します。
今回だって貴重な他社の方のお時間をいただいて、取材にご協力いただいているのです。なるべく無駄なく簡潔に、かつ最善を尽くした撮影にしなければなりません。
悩んでいても仕方ないので手作りすることにしました。
ないなら作る、これクリエイティブの基本です。
いろいろ調べたのですが、ツノの作り方というのはどこにも載ってないし、YouTubeにもないので、世界初!!
せっかくなので、ここでご紹介したいと思います。
完成図は最初のほうに出てきたこれです。
一握りの紙を核として、黒い毛糸を丸くなるように巻きつけていきます。最初の部分はセロハンテープで貼ったほうがよいかも! ツノは2つなので、同じポンポンを2つ作ります。
モール1本では強度が足りないので、2本くるくる巻いて補強しつつ、ポンポンにも巻き付けます。
あとはツノ2本を左右対称の位置になるようにカチューシャに巻き付けていきます。モールの強度が足りなくて、垂れてしまう場合はさらにモールを巻きつけて、ツノが立つまで巻きます。
ちなみにこれらの材料は100円均一で買ったり、バラエティーショップで100円程度で買ったので、経費的には300円程度でした。
もちろん、撮影小物は制作費の中の経費を使用するので、無駄遣いはしないようにしていますが、今回は300円だったので作ることにしたという事情もあります。使いたい撮影小物が制作費に収まらない場合は、泣く泣く諦めることも……。
撮影前にライターの紳さんに撮影小物の相談として、花の冠とツノを見せました。
紳さん:え……すごく渋滞してません?
わたし:すごく……しています。
SIM太郎さんに当日の衣装を着付けてもらったのですが、素晴らしいことにキャラクターとして成立していました……!
念のためクライアントの担当者様にも確認しましたが、ご満足されているようでしたので。
わたし:(これはツノの存在言い出せないな……)
こうしてツノの出番はなかったのですが、結果撮影はうまくいったのでよかったです。
いや、もともとその予定だったから、なんの問題もないんです、ほんと。
ここまで読んでSIM太郎とは??? と頭の中がハテナになった方は、ぜひわたしのこれまでの努力の結晶でもある、以下の記事を読んでくださいね!
「格安SIMってなに?」格安SIMの専門家がすべての真実を暴露した。【世界一わかりやすい格安SIM・スマホ入門】
結局出番のなかったツノどうしよう……とフラフラとLIGの社内をさまよっていたら、広報のたびちんさんに「なんです? それ」と声をかけられました。
せっかくなのでツノをつけてもらいました(かわいい!)。
近くにいたメディアディレクターのバンビさんにも(心なしかバンビさんの顔が嫌そうなような……)。
たびちんさん、バンビさんありがとう!!! これでツノも浮かばれたと思います!
とある記事制作中におきた、撮影小物をめぐるあれこれを語ってみました。決して、わたしはこんなに苦労しているということを言いたいわけではないんです。
「そんなことより、わたしの作った記事読んで!」
コンテンツを制作している編集者の言いたいことはそれだけ!