「世界王者になっても幸せになれなかった」天才ゲーマーまちゃぼーの葛藤と新たな挑戦

「世界王者になっても幸せになれなかった」天才ゲーマーまちゃぼーの葛藤と新たな挑戦

紳さん

紳さん

皆さんはe-sportsという言葉をご存知でしょうか。近年、ビデオゲームは単なる娯楽ではなく「競技性の高いスポーツ」として認知されるようになり、国内外で賞金制の大会が開かれたり、様々なイベントが行われるようになりました。

それにともない、ここ数年では大会に出場して賞金を稼いだり、企業からスポンサードを受けて生計をたてる「プロゲーマー」と呼ばれる職業も誕生しました。

 

以前、当ブログでもプロゲーマーの方にインタビューを行ったことがあります。


多くのファンに夢を与えるプロゲーマーという職業。

しかし!

e-sportsの世界はそんな甘い話ばかりではありません。e-sportsを競技として、そしてエンターテイメントとして広く普及し、長く盛り上げ続けるには解決しなければならない課題がたくさんあります。

 

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そこで今回はギルティギアという対戦格闘ゲームでEVO2016世界王者(※1)に登りつめた有名プレイヤーの「まちゃぼー」さんをお招きし、業界のことを色々と聞いてみたいと思います。

※1:EVO=Evolutionの略。年に1度ラスベガス(アメリカ)で開催される大規模な格闘ゲームの世界大会。

まちゃぼーさん、よろしくお願いします!

 

格闘ゲームと出会い、その名を馳せる

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-まちゃぼーさんが格闘ゲームを始めたきっかけはなんでしょうか?

高校生のとき、友達とゲームセンターに行って「絵が綺麗な格闘ゲームがあるな」と思ったのがギルティギアとの出会いでした。当時は学校がどうしてもつまらない場所に感じてしまい、何か夢中になれるものを探していたんです。すぐにギルティギアにハマり、ひたすら対戦を重ねて腕を磨いていきました。「どこどこのゲーセンに強いやつがいる」という情報を聞いたら、道場破りみたいに遠征して毎日のように刺激的な戦いの場を求めたり。たまに学校をサボることもありましたね(笑)

格闘ゲームで強くなるために人生を懸けていた気がします。

 

-その時の少年が十数年後、ギルティギアの世界王者になるんですね!

ゲームセンターにいる時は自分でもかなり強い方だという実感はありました。しかし、いざ大会に出てみると実力不足を痛感したんです。当時(2004〜2005)、闘劇という全国規模の大きな大会が年に1度のペースで開催されていて、そこで優勝するのが大きな目標だったのですが、1〜2年目の結果は地域予選敗退。闘劇本戦に出場することができたのはゲームを初めて3年目の2006年のことです。練習を重ねて少しづつ成績を上げていった感じですね。

 

-ゲームをやるだけでなく、競技性の高い大会に出るようになったのはなぜですか?

いくら好きでも、ただ友達と遊ぶだけではモチベーションが保てなかったんです。何か人生を懸けるのに値する目標が欲しくて。闘劇のような「一番強いやつを決める」みたいな大会で勝つことは名誉ですし、熱くなりたかったんですよね。

ただ、今でこそプロゲーマーという職業がありますが、当時は「ゲームに勝ってお金を稼ぐ」という感覚で大会に出た人はいないと思います。そもそも賞金制の大会がなかったし、あったとしても「個人で優勝して5万円」とか。単純に名誉とか腕だめしのために戦っているプレイヤーがほとんどでした。プロを目指す、という選択肢がなかった時代です。

 

-やがて大会でも好成績を収め続け、「まちゃぼー」の名が全国のプレイヤー達に知れ渡ることになりました。勝ち続けることで何か心境に変化はありましたか?

大会でライバルに勝てたことは満足感がありました。しかし、腐ってしまう瞬間もあったんです。実は世界一になる前の2014年にゲームを完全に引退したことがありました。未練が残らないようにTwitterのアカウントまで消して。

引退した理由はこんなに努力して、人生の時間を費やして、ギルティギアで勝つことに何か意味があるのか?と考えてしまったからです。毎日最低8時間はゲームの練習をしながらも、お金が稼げるわけでもない。生活の糧にならない。

「強いやつに勝った。大会で優勝した。 それで?」

と。 自分が成し遂げたこと全てに対し語尾に「それで?」がつく、葛藤の毎日でした。それからゲーム漬けの日々が終わり、アルバイト中心の生活が始まったんです。

 

-なんと。そんな状態から格闘ゲームの世界に復帰したきっかけとは?

ウメハラさんという方がいらっしゃるのですが、格闘ゲームの世界では知らない人がいない超有名な方で。ストリートファイターというゲームで日本初のプロゲーマーにもなったレジェンド的存在なんです。当時、ギルティギアのプロプレイヤーは居なかったのですが、ストリートファイターのプロはウメハラさん以外にも何人か存在していました。

僕は引退する前にウメハラさんとも交流があったのですが、ある日バイト中にLINEでメッセージが来たんです。しかもたった一行だけ。

「ギルティ教えてくれ」

って。

 

引退からの復活、世界王者になるまで

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-ウメハラさんから突然のメッセージ。何が起きたのでしょうか?

最初はビックリしたのですが、よくよく話を聞くと「インターネットの特別番組でギルティギアの現役世界王者と戦うことになったから、特訓に付き合って欲しい」という内容だったんです。その番組は面白いことに、普段ギルティギアをやらないプロゲーマー達が短期間の特訓をし、現役プレイヤー達と真剣勝負をするという企画でした。

…そして、話はそれだけで終わりませんでした。「10人対10人のチーム戦をやるからプロゲーマー連合軍としてこちらの陣営に参加して欲しい」って言われたんです。2015年の話なのですが、これが転機でした。

 

-2015年に再び、戦いの場に舞い戻ったと。

今思えば、ウメハラさんは僕が引退していたことを知らなかったと思います(笑) ただ、尊敬するウメハラさんからのオファーを断るつもりはありませんでした。やるからには勝って欲しいし、僕も勝ちたい。それからバイトが終わったらウメハラさんの家に行くという生活が続きました。

そして迎えた本番、僕はプロゲーマー連合軍の一員として試合に出たんです。

 

【その時の試合の模様】

番組に出て、改めてゲームで真剣勝負をすることの楽しさを思い出したんです。なにかしら勝負事に関わりたい、もう一度この世界に戻りたいと。

ちなみにウメハラさんの試合もめちゃくちゃ盛り上がりました。ギルティギアは十数年の歴史があるゲームで、いくらプロゲーマーといえど1ヶ月練習したくらいでは現役プレイヤーのやりこみにはかなわないと考えるのが普通です。ところがウメハラさんは世界王者を相手にフルセットの勝負にもつれるほどの善戦をしたんです。

 

-プロゲーマーってすごい。そのウメハラさんがきっかけでゲームを再開し、それから世界への挑戦が始まるのですね!

2016年の5月、KSBと呼ばれる関西で有名なゲームの大会で優勝しました。この大会に優勝するとアメリカで行われる格闘ゲームの世界大会「Evolution(通称:EVO)」に招待されるんです。渡航費とかも出してくれて。EVOの正式種目にギルティギアが選ばれるまで、ここまで大規模な大会はありませんでした。

ちなみに僕は学生時代にサッカーをやっていたのですが、サッカーにはワールドカップがあるじゃないですか。世界中の人々が注目する場にすごく憧れていて、「日本対○○」とかすごく良いなって。そういう舞台で優勝して世界王者になることは僕の最大の夢だったんです。

 

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-そして迎えたEVO2016。見事に優勝し、ギルティギア世界王者の称号を手に入れます。その時の心境はいかがでしたか。

夢が叶い、人生で一番嬉しい瞬間でした。「もっと余裕のある生活が送れるようになる」と、これからの人生についても考えましたね。

余談ですが、優勝して賞金を手に入れると誰かに「おごってくれ」って言われそうじゃないですか。でも祖母は逆にお金をくれました(笑) 祖母の祝いたいという気持ちが伝わり、すごく嬉しかったですね。

 

-お祖母さま、良い人!世界王者になったことで、環境に変化はありましたか?

周囲の目が変わりましたね。いろんな人から祝福のメッセージが届いたり、両親の職場の方が僕のことを知っていたり。家族の目が変わったことも大きくて、これまでゲームに関心の無かった父親がe-sportsの番組を見るようになったりしました。前までは「ゲームばかりして!」と怒られたのに、最近では「ゲームの練習しなくていいのか?」と言われたり(笑)

それと、ゲーマーとしてのバリューが上がったのでテレビ番組やゲームのイベントに呼ばれるなど、仕事がもらえるようにもなりました。

…ですが、現実は順風満帆とはいきませんでした。

 

世界王者の葛藤。厳しい現実

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-世界一になったのに、順風満帆ではなかった?

ゲームを娯楽以上にやりこんで、世界一になれました。そこまでは良かったのですが、結局は安定した生活が手に入るほどの幸せには巡り会えなかったんです。

世界一になったら勝手にスポンサーがつくというわけでもなく、僕の場合はまだ、そういう話もきていません。

 

-なるほど。プロゲーマーの厳しい現実ですね。

そもそも僕はプロゲーマーなのかどうか分かりません。業界的にまだ「プロゲーマーという職業の定義」がないんですよ。大会の賞金だけで生活できたらプロゲーマーなのか。企業からスポンサードを受けたらプロゲーマーなのか。

それに、やり込むゲームのタイトルって本当に重要なんです。ギルティギアは素晴らしいゲームですし、これからも続けていくつもりですが… ギルティギアだけで生きていくのはかなりキツくて。そのことですごく悩みました。

…実は、つい最近の話でいうと5月に「賽」という大きな大会がありました。この大会はEVOの日本版(EVO japan)のテスト大会という位置付けで、ギルティギアもメインタイトルに選ばれ、僕たちプレイヤーにとって重要な意味を持つ大会だったのですが、あえて出場しなかったんです。

ギルティギアの大会に出ること自体に疑問を感じてしまって。その葛藤を振り切れず、エントリーを見送りました。ファンの方の応援や期待もあるので、裏切る形になることがすごく苦しかったですね…。

 

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-世界一になったギルティギアに関して、そこまでの葛藤があったと。

瞬間的に腐ってたと思います。でも世界王者という立場に甘えないで、自分を変えないといけない。今はどんどん新しいことに挑戦していこう、という考え方に変わりました。

今の僕のメンタルなら「賽」にエントリーしていたはずです。

 

-メンタルが変わり、さらに強くなったと。今年はどんな挑戦を考えていますか?

今年はストリートファイターにも力を入れて、とにかく実績を残していきたいと考えています。ストリートファイターはギルティギアよりも世界的な競技人口が多く、賞金の額も高い。まだまだ実力不足ですが、EVO2017はギルティギアとストリートファイターの両方にエントリーするつもりです。ギルティギアに関しては自信がありますが、ストリートファイターは本当にこれからが勝負だと思っています。

 

-世界一を目指して新たな挑戦の始まりですね!EVO2017は7月中旬に行われます。2連覇に向けて、ライバルはいますか?

ギルティギアのプレイヤーで名を挙げると、おみとさんです。2016年以降に行われたギルティギアの大会ってだいたい僕が優勝してるんですが、僕が負けた大会や出場していない大会は彼が優勝していることが多いです。去年のEVOも決勝で戦いましたし、最大のライバルとなりそうですね。2連覇できる可能性は50%ぐらいだと思います。

ストリートファイターにおいては僕より強い人が多すぎるので、まだライバルとかは… 優勝できる可能性は0.2%ぐらいですかね。

 

-とても楽しみに応援しています! EVOに向けて観戦の楽しみ方などあれば、教えてください。

ギルティギアの見所は、キャラが攻撃を受けてダウンした後です。「起き攻め」といって、ダウンしている側がかなり不利な状態で攻撃を受けることになるのですが、この起き攻めだけでゲームが終わることも少なくありません。またギルティギアの女性キャラクターは軒並み、起き攻めの攻撃パターンが多彩で強力なものが多いです。その攻撃を凌ぎきる防御のテクニックなどにも注目して見ると楽しいと思います。

また、ストリートファイターの見所はシンプルでスピーディーなゲーム性です。展開が早く、初心者の方でも見ていて分かりやすいと思います。トッププレイヤー同士の攻撃の当て方、体力の減らし方などを見ているだけでも楽しめると思います。

 

e-sportsがエンターテイメントとして成功するために、解決すべき課題とは?

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-今回まちゃぼーさんから色んな話を聞いて、やはり悩みとか葛藤も多い業界だと感じました。e-sports業界はこれから、どんな課題と向き合うべきだと感じていますか?

この業界に関わる人は「ファンを増やす、大切にする」という感覚がもっと必要だと考えています。

例えばプレイヤー側はもっとファンを楽しませるという意識を持ちたいです。ゲームに勝つことは大事なんですが、僕たちのプレイを見て楽しんでもらえなかったら意味がない。ありがたいことに、僕のファンにはまったくゲームをやらない方や超初心者の方もいます。そういう方に喜んでもらうために、初心者向けのゲーム講座みたいな内容の動画配信を続けているのですが、これが結構好評で。

それと、もっと「人となり」を発信したほうがファンの方に喜んでもらえるはず。

例えば、僕はMAXコーヒーという甘いコーヒーが好きだったり、アニメや声優が好きだったりします。そういう情報をブログやSNSで発信すると、ファンの方との交流がたくさん生まれるんですよね。対戦の合間に差し入れとしてMAXコーヒーをもらったり、共通の趣味の方が話しかけてくれたり。親しみやすさってすごく大切だと思うし、もっとプレイヤーのことを知ってもらって、好きになってもらわないとエンターテイメントとしての人気って出ないと思います。

ゲームだけの魅力で勝負しようとすると、ゲームが爆発的に売れない限りは人気が出ません。そこに人間の魅力を足していくことが大切だと考えます。

 

-ファンからすれば、応援しているプレイヤーの情報ってもっと欲しいですよね。

メディアを見ていても、現状のe-sportsってプレイヤーを紹介するときに「○○というキャラクター使いで有名な○○さん」ぐらいの情報しか出せてないと思うんです。「この人とこの人は仲が良い」とか「かつて師弟関係だった」とか、「因縁の対決」とか、そういったゲームと少しはずれた人間同士のストーリーを紹介すれば、ファンはもっと試合を楽しんで見ることができる。

プレイヤー側もそういうストーリーをもっと色んなところで喋った方が良いと思います。こいつとはかつてこんなことがあったとか、誰かを褒めるとか。

とはいえ、ここにも課題があって。すべてのプレイヤーがe-sportsを盛り上げたいと考えているわけではないですからね。ただ純粋にゲームを楽しんでいたのに、いきなり「e-sportsを盛り上げるために頑張ろう」とか言われても困惑することになるかと思います。

 

-なるほど。そこはゲームを仕事にする人なのか、ただのプレーヤーなのか、区別する必要がありそうですね。ちなみに格闘ゲームのファンって現在は減っているんですか?

よく「格闘ゲームのプレイヤーの人口が減っている」っていう話を聞きますが、個人的にはそういった印象はないです。ギルティギアって家庭用ゲーム機でも遊べるのですが、オンラインで同時接続中のプレイヤー数が見れるんですよ。それを見る限りでは、むしろプレイヤーの数は増えているように思います。イベントとか動画配信がある時はすごい数のプレイヤーが接続していますよ。

それと、最近は女性のプレーヤーや観戦者も増えているように思います。ゲームセンターの格ゲーコーナーは女性だけだと入りづらかったけど、今はオンラインで対戦ができる。対戦動画もネットにたくさんアップされているので、気軽に触れやすいですよね。

 

-インフラの発達はe-sports市場にとって追い風になりそうですね。最後に、まちゃぼーさんが今後目指したいことについて教えてください。

ファンが増えれば確実に業界全体のバリューが上がるので、プロゲーマーにしても大会運営者にしても、もっと市場価値が上がっていくと思うんです。ファンが多いコンテンツは注目されやすく、企業のスポンサードも受けやすくなります。ファンが多いプレイヤーが増えれば、e-sportsの大会、イベント、番組なども増えるはずです。

…前述の通り、今の僕の市場価値はそこまで高くないと思っています。でも、腐っている場合じゃない。

大会で結果を残すこと、動画配信、ブログやSNSの更新、ファンとの交流。これから色んなことに挑戦して、自分のファンをもっと増やし、ゲームのファンも増やしたい。自分の得意なゲームで人を楽しませることを心がけながら、業界に貢献できる人間へと成長していきたいです。

 

-全力で応援しています! まちゃぼーさん、ありがとうございました!

 

インタビューまとめ

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「ファンをつくること」

これはe-sportsに限らず、すべての業界において一番大切な思想だと思いました。

今回、まちゃぼーさんの話を聞いていて思ったのが想像以上に格闘ゲームには「人間ドラマ」があるということ。単純に競技としてのゲームの魅力だけではなく、そこに関わる人たちの想いや執念が垣間見え、ゲーマー同士のコミュニティには強いつながりのようなものも感じます。

少なくとも私はEVO2017でまちゃぼーさんとおみとさんの激闘を見守りたくなったし、ウメハラさんとまちゃぼーさんが世界の舞台で戦う場面を想像すると胸が熱くなります。

これはもう、完全にファンになっちゃったパターンのやつ。

 

この人間ドラマがつくりだす魅力は、新たなファンを生み出すには十分な力があると感じます。

e-sportsがこれから目指さないといけないこと。それは「ビジネスとして現状をどうやってマネタイズするか」ということではなく、1人でも多く私のようなファンを生み出すことなのではないでしょうか。

とりあえず7月のEVO2017の開催が超楽しみです! 紳さんでした。

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メディアクリエイターの紳さんです。 商品やサービスの宣伝、PRの為の効果的な企画、マーケティング手法を0ベースから考え、最良な予算の使い方をご提案するような人物に憧れています。 最近、Twitterを始めました。 クライアントに寄り添い、抱える悩みを自分ごとのように消化できるような、そんなクリエイターを目指しなさい、と母に言われて育ちました。

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