こんにちは。LIGフィリピン支社代表のせいと(@seito_horiguchi)です。
現在フィリピンの季節は「夏」ということになっているらしいです。毎日大体暑いので夏なのか夏以外なのかよくわかりません\(^o^)/
さて、前回はオフショア開発における「開発フロー」にまつわる記事を書かせていただきました。
アジア圏のエンジニアと仕事するうえで必要なオフショア開発メソッド【開発フロー編】
今回は、オフショア開発を成功させるうえで必要不可欠なエンジニアの採用、とくに採用施策に関して、LIGで普段行っている取り組みについて書いてみようと思います。
もくじ
1. 優秀なエンジニアとは?
採用するなら優秀な人を採用したい。では、そもそも「エンジニアとして優秀な人材」とはどんな人を指すのでしょうか。これを定義することは大変難しいのですが、この記事では僕なりの定義でお話しします。僕の定義は、国を問わず以下の4つがある方が、優秀なエンジニアだと思っています。
- プログラミングの基礎力がある
コンピューターサイエンスの素養がある、一般的なプログラミングのパターンを理解している……など - アウトプットが豊富
業務や個人で開発したプロダクト、ブログでの発信がある……など - 情報に敏感
開発者のブログを読む、セミナーに参加する、などして技術収集を随時行っている……など - コミュニケーション力がある
プロジェクトの進行や実装において、適時連絡や相談をおこなえる、気をつかえる、わかりやすい話し方ができる…など
この4つを持ち合わせている方はあまり多くはないでしょう。ではそうした優秀な人はどうすれば採用できるのでしょうか?
2. アウトバンドとインバウンド採用
僕らは大きく分けて2通りの採用を行っています。一つはアウトバンド採用。これは求人サイトにポストしたり、LinkedInでヘッドハントするといった方法です。
もう一つはインバウンドによる採用。採用に関しては大々的に打ち出しません。主に勉強会や交流会などのイベント主催、ブログ、SNSのポストなど行うことで自社を知ってもらい、ゆるく繋がっておくという比較的間接的な方法です。
このインバウンドによる施策が僕らにとっては大変重要なんです! アウトバウンドの採用と比べると、直接的な採用には繋がりませんが、並行して行うことで大きな相乗効果が生まれる可能性があります。
3. コワーキングスペース「iioffice CEBU」によるインバウンド採用
LIGでは、イベントも開いていますが、何よりブログで自社を知ってもらう機会が多いです。しかしフィリピンでは、日本語が通じない&ブログ文化が日本ほど盛んではないため、同様の施策で同じ効果は期待できません。
そこで活用しているのが自社オフィス兼コワーキングスペース「iioffice」です。
iioffice cebuのコンセプトは、「国籍を問わず、クリエイターやビジネスマンが集うコミュニティスペース」です。一般的なシェアオフィスのような立ち位置ではなく、お客様が「気軽に立ち寄り、交流できる」ような設計と雰囲気作り、料金設定にしています。
とくにイベントに関して、自分たちで企画するもの、社外からオーガナイザーを呼ぶものも合わせて、週2回程度行っています。ギークなものだとガチのハッカソン、大衆向けものものだと映画鑑賞会なども行っています。
またギーク系のイベントを行う際は、なるべく僕か社内の人間が登壇し、参加者に対し自分たちが積極的にエンジニアを採用している旨を伝えています。こうしておくと、イベントの懇親会などで求人に興味のある人から声をかけてもらえたり、あるいは友人を紹介してもらったりする可能性に繋がります。
さらに、イベントを開く理由はそれだけではありません!
- 勉強会や交流会に来られる方 = アウトプットが多かったり勉強意欲が高い人、である可能性が高いため、優秀なエンジニアに出会えるチャンスが多い。
- LIG Philippines Inc.自体のブランディングに繋げる。名のある大企業ではないが、認知度を拡大させることで「入社したい会社」と思ってもらう
- 自社の雰囲気を知ってもらいやすくし、応募への敷居を下げる。ミスマッチを減らす。
などなど、メリットは多いです。
さらにこうした活動をSNS上で頻繁にポストし、イベントに参加してない人にもリーチするように運用しています。今はあまり行っていませんが、まだfacebookページへのいいね! 数が少なかった頃は課金してfacebook広告を打つこともしていました。(フィリピンでのfacobook広告は非常に安価です!)
4. 相乗効果が乗っかったアウトバウンド採用
さて、先に述べたような状態で求人ポストを行うと、通常よりも良い反応がたくさんもらえます! 面接で来る人に、「iiofficeに一度は遊びに来たことがある」方も増え、スキルセットや社風にマッチする方の割合が多くなります。
ちなみに、弊社では隔月に 1 回くらいのペースで求人情報をポストしていますが、先月は応募者の実に55%がiiofficeに何らかの形で来たことがある人でした。ちょっと驚きです。
また、ポストする際は以下の2点を心がけています。
外資系の同業他社の求人を参考にする
英文で書くことになりますが、会社の信用にも繋がるため雇用条件などは慎重に書かなければいけません。Facebookのような大企業から、小規模の開発会社の求人数社を参考にしつつ文章を考えます。
給与は慎重に設定する
他社に直接話を聞いたり、他の求人を参考にしたり設定します。あまり高すぎると自分の首を絞める事になりますが、低すぎると応募が集まりません。僕らの場合、最低月給と最高月給になるべく幅を設けて設定しています。
まとめ
LIGは小さい会社で、とくに海外での知名度が大変低い会社ですが、独自のやり方で優秀なエンジニアさんを採用すべく日々努めています。
また、LIGでは「受託開発」と「ラボ型開発」の2つのパターンでお仕事のご依頼をお待ちしております。もしご興味があればぜひ、下記より気軽にご連絡ください!
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