#27
セブ島日記

ASEAN最注目国、急激な経済成長が始まったフィリピンについて

もとき


ASEAN最注目国、急激な経済成長が始まったフィリピンについて

Hello everyone! セブ支社のもときです。

みなさんセブ島と聞くと何を思い浮かべますか? 青い海、白い砂浜、マンゴーなどの南国フルーツといった、リゾートのイメージでしょうか。
ではフィリピンはというと、どうでしょう? アジアの発展途上国、貧困、犯罪などを思い浮かべる人もいるのでは?

最近発表された、電通の「ジャパンブランド調査2017」で、日本のことが好きな国と日本に行ってみたい国の両方でフィリピンがトップでした。

現在、フィリピンは発展著しいASEAN主要国の中でもトップクラスの経済成長率を見せていて、世界中から注目が集まっています。今回はそんなフィリピンについて書いてみたいと思います。

フィリピンについて

Makati skyline (Manila - Philippines)

フィリピンの地理

地図を見ると、フィリピンは台湾のすぐ南にあり、成田から飛行機で4時間半、時差はたったの1時間と、東南アジアの中でもかなり日本に近いところにあります。

大まかに首都マニラのあるルソン島、セブ島のある中部ビサヤ諸島、南のミンダナオ島の3つにわかれ、言語もそれぞれ違います。基本的には常夏で、雨季と乾季があります。

最近では日本人留学生の増加もあり、日本各都市から直行便のLCCが飛んでいるので、アクセスはすごくよくなりました。金額も往復で4万円~6万円ほど。キャンペーン期間中はさらに安く、実際僕は昨年末、片道2,000円の格安チケットで帰国しました。

日本に出稼ぎにきているフィリピン人にとって日本は、家族のいるフィリピンとほとんど変わらない時差、行き来しやすい距離なので、魅力的な出稼ぎ先なのです。

フィリピンの公用語

国語はタガログ語で、公用語は英語とタガログ語です。僕がいるセブはもともとビサヤ語を話すので、ビサヤ語、タガログ語、英語の3種類を話せることになります。ノンネイティブの中でビジネス英語力 1 位という調査もあり、実際コールセンターの売上高はインドを抜いて世界 1 位です。

ノンネイティブで、かつ英語力が高いこともあり、英語初心者にとってはすごくわかりやすい英語を話してくれるので、セブを始めフィリピン各地で英語留学が盛んです。

エリート層に限らず英語ができるのは、僕らのようにBPOなどで進出する外資にとっては大きなポイントです。実際に生活していくなかで、タクシーに乗っても、街を歩いていても、誰とでも英語で話せるのはすごく助かります。フィリピンから他国への出稼ぎも(語学の面では)障壁が低いです。

フィリピンの人口

日本は平均年齢46.5歳で人口1億2700万人です。フィリピンは、最近人口 1 億人を超えASEANの中ではインドネシアに次ぐ2位。平均年齢が24歳と若く、人口ボーナスが2045年まで続く見込みです。

ピラミッド

こうやって見ると、日本の人口分布と、フィリピンのきれいな形がはっきり見て取れますね。今のフィリピンのこの形は1955年ごろの高度経済成長に入る直前の日本の人口ピラミッドとよく似ていて、フィリピン経済が今後発展するであろうひとつの重要な根拠になっています。

実際にセブの街を歩いていると、(ストリートチルドレンを含め)いたるところに子どもがいて活気があります。

フィリピンの宗教

国民の83%がカトリックでです。それ以外はキリスト教が10%、南部ミンダナオを中心にイスラム教が5%ほどです。もともと先にイスラム王国があったのですが、スペイン統治時代にキリスト教化が進んだ結果、フィリピンはASEAN唯一のキリスト教国になりました。上記の子どもが多い理由のひとつに、宗教上、避妊や中絶をしないためもあります。セブでは街のいたるところに教会があり、商店ではサントニーニョという幼きイエス像が飾られているのをよく見ます。

フィリピンの歴史

1521年にスペインの支援を受けて、世界一周中のポルトガル人マゼランがセブ島に上陸し、キリスト教を布教しました。その際にマクタン島のラプラプ王と戦闘になり、マゼランは戦死しています。なので初めて世界一周をしたのはマゼランと思われがちですが、成し遂げたのは彼の艦隊であり、実は彼自身はセブで亡くなっているのです。

その後、スペイン統治時代が300年少し続き、独立運動が盛んになったところで1898年に米西戦争が勃発、その結果アメリカ統治時代が始まります。第二次世界大戦を経て念願の独立を果たしますが、1965年から約20年間続いたマルコス独裁政権時の政治不安により、日本を含めた他国の企業進出が進まず、他のASEAN諸国に比べて発展が遅れていました。

フィリピンの経済

マルコス政権による混迷と、第二次オイルショックにより、1983年に対外債務のデフォルトに追い込まれ、「アジアの病人」とまで言われたフィリピンは、1990年代まではASEAN主要国の中で最下位の経済成長率でした。アジアの中でも貧しい国というイメージは、おそらくこの頃に付いたのかと思います。ですがそこからは着実に成長を重ね、アキノ前大統領が就任した2010年には経済成長率が7.6%まで上がりました。

2012年以降の経済成長率はASEAN主要国のなかでもトップクラスで、今年には一人あたりの名目GDPが3,000ドルを超えると予想されています。この3,000ドルというのはひとつの経済指標で、ここを超えると一気に家電や自動車などの消費市場が一気に加速するとされているようです。

現在のGDPは、約3,000億USドルで、世界190カ国中36位(日本は3位)、経済成長率は直近でだいたい6%台後半(日本は1%ぐらい)です。GDPの半分以上を占めるのがサービス業で、それを牽引しているのがインドを抜いて世界一位になったコールセンターや、僕達がセブでおこなっているオフショア開発などのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)産業です。また、OFW(オーバーシー・フィリピーノ・ワーカーズ)と呼ばれる国外出稼ぎ労働者からの送金がGDPの 1 割になっており、個人消費を支えています。実は日本の在日フィリピン人の数は、中国、ブラジルについで第3位で、約25万人となっています。

フィリピンは上述の政治混乱期があったため、これまで他のASEAN諸国に比べて直接投資が少なく、外資系の製造業の発達が進んでおらず、貿易収支がよくないです(インフラが弱いのはこのあたりも理由だったりします)。その分の赤字をこのOFW送金による所得収支黒字がカバーして、トータルで黒字になっているというのが他の国との大きな違いです。

セブで働いていて実感するのは、月に2回給与の支払いがあるのに給料日前には全て使い切ってしまうような、非常に旺盛な購買意欲です。個人消費がGDPの8割と言われており、これはアメリカの約7割、日本の約6割を大きく超えます。給料日にレストランが大盛況になっていたり、月給よりも高額なスマートフォンが一気に普及しているのを見ると、経済が回るってこういうことなんだなーと思います。

まとめ

高い英語力を持った人材が豊富なうえに、他のアジア諸国と比較しても若く、今後も長く人口ボーナスが続くことで今後の成長を約束されたといえるフィリピン。
もちろん依然高い失業率や貧富の差、脆弱なインフラなど懸念する点は多々ありますが、それを吹き飛ばせるほどのポテンシャルを持っています。ビジネスや投資を行う環境としては絶好の環境と言えるでしょう。

最初は英語留学からでもいいと思いますし、一度視察に来てみませんか? 急成長している熱い空気を感じたい、そこに入っていってビジネスがやってみたい!という方はiioffice CEBUというスタートに最適な場所があるので、ぜひ検討してみてください!

もとき
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