ポーズに動きを加えよう
ここまでは、撮影前のロケハンなどで決めておきたいポイントです。
撮影と同時にカメラの設定・レンズの焦点距離・光の向き・背景に加えて、モデルさんのポージングやシチュエーション作りの撮影指示までおこなうとなるとかなり難しくなります。
これらはできるだけ撮影前に準備し、ポーズに動きを加えることを意識して撮影します。
1. 歩きながら撮影すると自然な動きに
会ってすぐのモデルさんとは、緊張のせいか不自然になってしまうことがあります。そんなときは、歩いてもらうと自然な動きを写真に加えることができます。
「隣に友達がいて恋バナしている感じで」など、表情を崩す一言を喋りながら撮影するのがポイントです。
2. くるりと回ってもらうと動きのある表情が撮れる
その場で振り返ってもらったり右回りや左回りに回ってもらうと、体の動きやライン、髪に動きのある表情が撮れます。
動いてもらっている中でモデルさんの好きな角度や素敵に見える角度を見つけたら、その位置で何回も繰り返し撮影をしてみましょう。モデルさんがそのポーズに飽きたりして、いろいろな表情が撮れます。
「笑顔で振り向いて! 次、目線はずして! 今度はフラれて寂しそうにゆっくり振り向いて!」など、喜怒哀楽の表情や振り向くスピードを変えるとリズムが変わるのでおすすめです。
表情の作り方については、ゆうさんの記事「女の子のポートレートをちょっとの角度でかわいく撮影してみたよ♡」をどうぞ!
全身・半身・アップの3パターンを撮ろう
待ち合わせして出会った場所から、モデルさんの好きな物や食べ物などをいろいろ聞いておくと、緊張を和らげるだけでなく自然に話しながら笑顔を引き出せます!
緊張が取れないうちに近距離で撮影すると余計に表情が強ばってしまう場合があるので、全身→半身→アップなど、徐々に近づいていくと自然な表情を引き出すことができます。
- 撮影のポイント
- 全身時に左向きでハイライトが強かったため、右向きに修正して手の動きを加えています。
ポートレート撮影は準備が大切
これからポートレートを撮影したい方は、
- 100mmマクロ(フィルム換算)など、100mmくらいの焦点距離
- カメラの設定(マニュアル 1/250 f2.8 ISO AUTO AIサーボorコンテニュアス)
- 斜め背景と光の向きとロケーション
上記3点を事前に決めましょう。さらに、モデルさんと会ったらどんな雰囲気で撮影したいかを元にシチュエーションや会話で動きを伝えて、モデルさんの良さを引き出しながら撮影を行ってみてはいかがでしょうか。
外部ライターつるたまがお届けいたしました。
モデル:田中陽南(@__nyaaaan__)
▼デジタルカメラ関連シリーズ記事(全5回)