こんにちは、LIGブログ編集部です。こちらは「初心者でも一眼レフカメラで綺麗な写真が撮りたい!」と思っている人に向けての全5回のシリーズ記事の第3弾となります。
前回の記事「ニコン?それともキヤノン?デジカメ初心者にオススメなデジタル一眼レフカメラの選び方」では一眼レフの選び方について紹介しました。今回は、カメラを入手したあと、撮影前に覚えておきたい知識と用語についての解説をします。
撮影前に覚えておきたい基本的なカメラの知識と用語解説
撮影を行う上で、カメラの性質、構造を理解するのはとても大切なことです。そのために、最低限、覚えておくべき重要な用語は下記の通りです。
- 露出
- 絞り値(F値)
- シャッター速度
- ISO感度
- 測光
- 画角・焦点距離
- 被写界深度
- ホワイトバランス
それでは、1つずつ説明していきます。
露出(露光)
カメラ用語の露出(露光)とは、イメージセンサーに光を当てることを言います。デジタルカメラでは“イメージセンサーにどのような光をどれくらいの量で当てるのか”によって写真の出来が左右されるため、露出を理解することがカメラ上達への近道です。
当てた光の量を露出値と言い、露出値は絞り値・シャッター速度・ISO感度によって決まります。これらを調整することで、明るい屋外でも暗い写真にすることや、夜の室内のような暗い場所でも明るい写真にすることができます。
また、カメラには自動露出機能(AE)があり、これは“できあがる写真の明るさが適正となるように光の強さを測った上で、絞り値、シャッター速度、ISO感度を自動でコントロールしてくれる”便利な機能です。なお、マニュアルモードで撮影する場合は、露出値を決めるためのこのような設定を全て自分で調整することができます。
絞り値(F値)
レンズには光の入り具合を調整できる穴があり、この穴の大きさを表す値が絞り値(F値)です。絞り値が小さい(絞りが少ない)ほど穴が大きく開いている状態となり、レンズを通ってイメージセンサーに当たる光量が多くなります。後述しますが、絞り値が大きいほど被写界深度が深くなり、被写体と背景を含む写真全体にピントが合いやすくなります。
逆に、下の写真のように、絞り値を小さくすることで意図的に背景をぼかし、被写体を際立たせることもできます。
また、絞り値を小さくすることで、カメラ内にたくさんの光を取り込むことができますが、このときオートモードではカメラが適正露出を維持しようとするために、シャッター速度が上がります。
※シャッター速度については後述します
シャッター速度
シャッター速度とは、光をイメージセンサーに当てる時間の長さ、つまりシャッターが開いている時間のことで、露出時間とも言います。
実はシャッターは常時閉じた状態ですが、シャッターボタンを押す(シャッターを切る)ことで一瞬だけ開き、その間だけイメージセンサーに光が当たるのが撮影の原理です。したがって、長い間シャッターが開いていると、その間に動いた分だけ被写体の像はブレます。
暗い場所でオートモードの撮影をする際には、カメラがシャッターを開けて撮影に必要な分の光量を取り込むのに時間がかかるため、シャッター速度が遅くなります。また、スピードライト(ストロボ)撮影をする際には、逆に十分な光量があることが保証されているため、シャッター速度は固定となります。