フリーランスデザイナーがクラウドソーシングで仕事の発注をもらい、スキルアップする方法 

フリーランスデザイナーがクラウドソーシングで仕事の発注をもらい、スキルアップする方法 

たかし

たかし

こんにちは。ディレクターのたかしです。

デザイナーであれば、いつかフリーランスになって独立したい!と思ったことが一度はあるのではないでしょうか。

「次のステップにつながる仕事がしたい」「仕事をしながら新しいスキルを身につけていきたい」あるいは、「在宅で仕事がしたい」と考えたときにおすすめしたいのがクラウドソーシングです。
クラウドソーシングは、フリーランスのデザイナーとして仕事を発注してもらうのに有用な手段のひとつです。

そこで今回は、フリーランスのデザイナーがクラウドソーシングを利用するメリットと、受注前・納品時の注意点ランサーズ株式会社さんに教えてもらいました。

デザイナーがクラウドソーシングを使うメリット

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実はフリーランスのデザイナーがクラウドソーシングを使うことで、さまざまなスキルアップが期待できるのです。ということで、デザイナーがクラウドソーシングを使うことによるメリットを5つご紹介します。

  1. 実践でビジネスセンスを身に付けられる
  2. デザインのトレンドを知ることができる
  3. スキルアップのための仕事ができる
  4. 自分の個性や強みを発見できる
  5. 信用を獲得できる

1. 実践でビジネスセンスを身に付けられる

会社内での仕事よりも個人で請け負う仕事の方が、仕事の範囲が広がります。

フリーランスになれば、デザイナーとしての自分を不特定多数の会社または個人に売り込まなければなりません。最初は大変でも、続けることで顧客を獲得する力を身に付けることができます。

また、今まではディレクターが作成した仕様書に基づいてデザインとコーディングを行って完結していた仕事に、場合によっては自身でのディレクション業務が加わります。具体例としては取引先との窓口となってコンテンツの企画や見積書作成、スケジュール調整などを行うこと。これにより、クライアントの問題を素早く読み取り、解決に導くためのスキルを養えるでしょう。

このようにクラウドソーシングを活用して個人で仕事を受注すれば、デザイナーとしてだけではなく、ディレクターやビジネスパーソンとしてのセンスを磨くことができます。

2. デザインのトレンドを知ることができる

社内だけで仕事をしていると、じつはデザインの流行を追えていないかもしれません
例えばデザインの業務がいつも似通っていると感じる場合は、勤めている会社またはクライアントがトレンドよりも利益を求めている可能性があります。もちろん企業として売上を立てることは非常に重要ではありますが、スキルアップという観点で言うと、必ずしもベストではありません。

所属している企業では経験しないような仕事をクラウドソーシングで受注することで、デザインの流行をキャッチし、知見を広げることができます。

3. スキルアップのための仕事ができる

クラウドソーシングは自分で仕事を選べるので、「スキルアップのための仕事」ができます
正直なところ会社の場合、熱意を持って取り組める仕事と、そうではないものがあると思いますが、クラウドソーシングにはさまざまな仕事の依頼があり、クリエイター側から依頼者に「仕事をします!」と名乗り出ることができます。

これから自分が伸ばしていきたい分野の仕事や、会社では触れることがないような業務を試しに受注することで、デザイナーとしてステップアップしていくことができるでしょう。

4. 自分の個性や強みを発見できる

こうして普段とは違った仕事をすることで、自分の新しい一面に気づくことができるのもクラウドソーシングで仕事をするメリットです。
例えば会社ではHTMLとCSSのコーディングという一部分のみの業務に携わっているとしても、Webサイトのリニューアルやキャンペーンなどの大型案件の企画から携わることもあるでしょう。またWeb案件だけではなく、パッケージデザインなどの紙の仕事を受注できれば、仕事の幅が一層広がるはずです。

デザイナーとして新しい分野に一歩踏み出すことで、自分が「やりたい」「やりたくない」と感じる仕事が明確になっていきます。ひいては「どの分野の仕事が自分に向いているのか」が可視化されていくでしょう。レビューによって、自分の仕事に対する評価が必ず言語化されるからです。
また、企業の中にはクラウドソーシングサイトでの実績を見て、クリエイターを指名して依頼してくる場合もあります。自分の仕事のどのポイントが評価され、求められているのかを体感することができるでしょう。

5. 信用を獲得できる

デザインに関する仕事の経験を重ねていくうちに、前述した依頼者からのレビューによって、信頼が蓄積されていきます。
同時にデザイナーとしてのポートフォリオも増加していきます。クラウドソーシング内だけにとどまらず、社内や外の世界でも仕事の信頼が高まり、新たな仕事に挑戦できるような好循環が生まれるでしょう。

受注までの注意点

クラウドソーシングだからこそ気をつけたいポイントをご紹介します。

  1. 非対面だからこそ、クライアントに安心感を与えよう
  2. ポートフォリオなどの実績を必ず載せよう
  3. プロフィールページで、個性を押し出そう
  4. 作業項目と範囲で固定額を提示しよう
  5. クライアントの視点に立とう
  6. メール通知機能を活用しよう
  7. クライアントの好感を得やすい質問をしよう
  8. レスポンスは早くしよう

1. 非対面だからこそ、クライアントに安心感を与えよう

クラウドソーシングでクライアントとなる企業は、仕事を依頼するデザイナーの顔見知りではありません。そのため数多くいるフリーランスのデザイナーの中から仕事の外注先を選ぶにあたって重要視するのは、第一に安心感です。
非対面だからこそ真摯な態度を心がけ、文面などを通じて、相手に安心感を与えられるようにしましょう。

2. ポートフォリオなどの実績を必ず載せよう

顔の見えない相手に「このデザイナーに仕事をお願いすれば安心して任せられる」と思ってもらうために、自分の過去の実績をクラウドソーシングのポートフォリオ欄に掲載しましょう。クライアントはポートフォリオを入口として、その人がどのようなデザイナーなのかを確かめに来ます。

ポートフォリオ=家の入口のドアと認識しておけば、扉を用意しないわけにはいきませんよね。

3. プロフィールページで、個性を押し出そう

ポートフォリオのいいところは、何を、どのような思いや背景で作ったのかをビジュアルで説明できる点です。でも、ポートフォリオだけでは人柄が見えてきませんよね。
そこで自分の個性を打ち出していくために、プロフィールページを充実させましょう。例えばアイコン画像を顔写真にすると、顔が見えることで信頼感が増しますし、顔出しが難しい場合でもアイコンのデザインで個性を出すことで、目に留まりやすくなります。
また、自己紹介文でデザインに関する経験や思考を開示したりしていると「この人は自社の案件にマッチしている」と思ってもらうことにつながる可能性があります。

クライアントの中には、デザインに関してチンプンカンプンな人が意外とたくさんいます。ポートフォリオだけを見ると、他のフリーランスのデザイナーと一見代わり映えがしないため、どちらのデザイナーに仕事を依頼するか決めかねている……という場合でも、デザイナー自身の人柄が見えやすいと信頼して声をかけてくれることが増えていくはずです。

4. 作業項目と範囲で固定額を提示しよう

クライアントは発注予算があるため受注金額もよく見ています。過去の実績を掲載した上で、金額についてもクライアント側にわかりやすく説明しておくと受注に繋がりやすくなるでしょう。

「サイト構築で10万円です。内容によって変わります」というような曖昧な提示だと、自分が発注する側だったら即決できませんよね。「WordPressで5万、テンプレートで10万円です」といったように、金額がただ安い・高いではなく、明確な作業項目・範囲と固定額を提示すると、クライアントの納得感を得られるでしょう。

一方、クライアントの希望に合う価格感の提案にプラスαで、「さらにこのぐらいの金額なら、ここまでプラスでできます」というような、アップセルの提案も一緒にすることも重要です。予算に限りがあっても、より良いものを作るための提案として納得をしてもらえれば、予算を増やして発注されるケースもあります。

5. クライアントの視点に立とう

フリーランスのデザイナーが仕事を受注するときは、クライアントの視点に立つことから始めましょう。
クラウドソーシングのサービス上から自分を見つけてもらい、「この人に仕事をお願いしたい」と思わせるためには、上述したような「自分を知ってもらう入口」を作っておくことが大切です。

6. メール通知機能を活用しよう

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クラウドソーシングを利用するメリットは、仕事を選べること。自分のやりたい仕事をこなして経験を積んでいきたいけれども、仕事がないときには本来やりたくない仕事を受注している人もいると思います。しかし、それではもったいないですよね。

そこでおすすめしたいのは「メールの通知機能」を活用すること。
クラウドソーシングのサービス上では仕事がカテゴリ分けされているので、カテゴリや金額帯、仕事の方式などで絞り込みつつ、フリーワード検索も利用できます。
今回お話を伺ったランサーズさんの場合、検索条件を保存しておけば、条件にマッチした仕事が依頼された段階で「メール通知する機能」があります。自分のやりたい仕事をするためにも、検索条件を保存しておきましょう。

7. クライアントの好感を得やすい質問をしよう

案件の詳細ページを確認すると、仕事の依頼目的や背景から、依頼するにあたって重視する点などの情報が記載されています。これを参考にしながら、提案する案件を選んでみてください。

こちらからクライアントに提案するにあたって情報が不足している場合は、クライアントに直接質問をする機能を活用すると良いでしょう。
「クライアントに質問するなんて……」と思われる方もいるかもしれませんが、より良い提案を受けるためであれば、クライアントも快く答えてくれるはずです。むしろ的を射た質問であれば、積極的に質問してきたほうが好感を持たれることもあります。
そうは言っても、何でもかんでも質問すればよいというわけではないので、さじ加減に注意しましょう。

8. レスポンスは早くしよう

クライアントに仕事の提案をする間に、質問や業務内容、スケジュールなどのやりとりが行われます。
そのときのクライアントに対するレスポンスの早さや文章の書き方は、複数いるフリーランスのデザイナーから選ばれるためのポイントでもあります。

迅速に、丁寧な返信を心得ておきましょう。

納品時の注意点

納品時こそ、次の仕事が生まれやすいチャンスのタイミングです。以下のことに気をつけて、次につなげましょう。

  1. 仮入金を確認してから仕事をはじめよう
  2. クライアントの要望を汲み取ることを重要視しよう
  3. プロダクトは2つ以上パターンを用意しよう
  4. 提案に対するリスクとベネフィットを説明しよう
  5. 納品時には、関連する仕事をこちらから提案しよう

1. 仮入金を確認してから仕事をはじめよう

プロジェクト方式の場合、案件の受注が決まり、クライアントが仮入金(エスクロー)をした段階から仕事が始まります。
仮入金前に仕事をしてしまうと、キャンセルなどがあっても報酬が受け取れない場合があるので、必ず仮入金を確認してから仕事を始めるよう注意しましょう。
もしプロダクトの進行中で不明点や問題が発生した場合は、できるかぎり早く、メッセージ機能を使って確認を取りながら進めることが重要です。

2. クライアントの要望を汲み取ることを重要視しよう

まず第一に、クライアントの要望を汲み取ることに重点を置いてプロジェクトを進行していきましょう。実際に私がクライアントとして、サイトのバナー制作の依頼をした際に優秀だと感じたフリーランスデザイナーの方は、クライアントが言語化できていない部分、つまり心の中にある要望を形にしてくれました。

そこで、なぜこちらから伝えきれていないことをプロダクト化できたのか聞いてみると、依頼の目的やゴールを確認した上で、会社概要や理念、活動指針などのクライアント側のコンセプトを入念に調査して理解を深めていったそうです。
クラウドソーシングでは顔を合わせた打ち合わせはありません。だからこそ事前に入念な調査をして、「クライアントがどのような会社なのか」というステップから理解しておきましょう。言語化されていないクライアントの要望を汲み取ることができるはずです。

3. プロダクトは2つ以上パターンを用意しよう

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プロダクトは2つ以上パターンを用意して提案しましょう。というのも、具体的なイメージを持って外注したクライアントの場合、想像通りのプロダクトと、デザイナーの個性が出たプロダクトのどちらも見てみたいと思うからです。

クライアントの要望に沿ったパターンと、要望を汲み取った上で、このパターンの方がクライアントの目的とゴールを達成できると思われるプロダクトを合わせた複数のパターンを提案しましょう。
私自身が仕事の依頼側になった経験でも、複数のパターンをデザイナーから受け取り、私の意見を汲み取った上で期待値を超えてくるプロダクトを納品されると、「このデザイナーさんのオリジナリティを採用したい」と思えるものでした。

4. 提案に対するリスクとベネフィットを説明しよう

クライアントに仕事を発注してもらうためには、提案するプロダクトを採用するメリットと合わせて、デメリットについても説明できるようにしておき、求められれば迅速に解答しましょう。
クライアントは納品されたプロダクトだけではなく、そのプロダクトを採用することによる影響を知りたいと思っているからです。デザイナー視点の意見をクライアントに伝えることにより、信頼を得られる可能性がグンと上がるでしょう。

5. 納品時には、関連する仕事をこちらから提案しよう

依頼された仕事を納品したら終わりだと思っていませんか? クラウドソーシングではリアルのような営業はできないとはいえ、決めうちで営業できます。そのタイミングは、納品時です。

プロダクトの納品時に、クライアントに関連する仕事をこちらから提案してみましょう。例えば、ロゴ制作の仕事が完了したら、「このロゴを使ったバナーや名刺の制作もいかがですか?」と、お礼のメッセージに一言付け加えるだけでも、次の仕事につながる可能性は広がります。

実績を積んだフリーランスデザイナーは指名依頼で仕事を受けている

以上が、クラウドソーシングにおける仕事の受注前からプロダクトの提案、納品までのポイントになります。

日本最大級のクラウドソーシング「ランサーズ」

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ランサーズでは、これらを実践して実績を積むことによって、受注実績やポートフォリオが積み重なり、企業から指名依頼をもらうことができるようになります

実際私も、いつもクラウドソーシングで頼りにしているフリーランスのデザイナー・イラストレーターさんがおり、指名依頼しています。
その方の受注実績や過去のプロダクトのテイスト、作業スピードが把握できているので、繰り返しお願いしやすいのです。

さらにランサーズが認定したハイスキルなクリエイターを認定ランサーとして掲載しているので、実績を積んで認定ランサーになれば、指名依頼をもらえる機会が増えそうですね。

まずは少額でも実績を積んでおくことが、指名依頼で継続的に安定した仕事を発注してもらうためには重要です。
気になったら、まず覗いてみると良いかもしれませんね!

次のステップに進みたい、仕事をしながら新しいスキルを身につけたいというデザイナーさんにおすすめのスキルアップ術でした。
それでは、また!

 

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