CSR企業に学ぶオフィスに取り入れたいクールビズ・屋上緑化・省エネなどのeco対策まとめ

CSR企業に学ぶオフィスに取り入れたいクールビズ・屋上緑化・省エネなどのeco対策まとめ

そめひこ

そめひこ

こんにちは。マネージャーのそめひこです。

突然ですが、下の写真はどこのものだと思いますか?
木に囲まれた開放感のあるスペースで、おしゃれなカフェのようですね。

sansan

じつはSansan株式会社のオフィスなんです。
最近、このようにオフィスに緑を取り入れたり、屋上に庭園をつくって壁面を緑化したり、スーパークールビズを採用したりする企業が増えています。

このような環境や社会に配慮した活動が「CSR(シーエスアール)」と呼ばれるものです。

「あの会社って働きやすそう」「働いてみたい憧れの会社!」と思わせる企業は、多くの場合、このCSR活動を重視しています。
こうした活動をすることで、企業の信頼性を高め、ブランドイメージを向上させるだけでなく、社員のモチベーションを維持したり、社内のコミュニケーションを活発にさせることもあるそうです。

そもそもCSRってなに?

eco・環境

そもそもCSRとはどのような意味なのでしょうか?
英語では「corporate social responsibility」の略称となっており、日本語では「企業の社会的責任」という考え方です。

企業の経済活動は、顧客や従業員、取引先や仕入先、株主、そして地域社会全体に影響と責任を持ちます。
これらの利害関係者(=ステークホルダー)と良好な関係を保つために、さまざまなニーズを汲み取り「社会から信頼される企業になる」ために取り組むことをCSR活動と言います。

……といっても具体的ではないため、イメージが湧きませんよね。これまで推進されてきたCSR活動は、主に下記のようなものです。

CSR活動例

  • 法令厳守
  • 安心・安全な商品・サービスの提供
  • 地球環境の保護
  • 従業員の品質(資質・技能・能力)向上
  • 地域課題の解決

上記の「地球環境の保護」というCSR活動の括りの中に、「eco」というキーワードが内包されています。この記事では、「地球環境の保護」に焦点を当てて、CSR活動の一環としてのeco対策のメリットや事例を紹介します。

参照:CSR(CSR/しーえすあーる)とは – コトバンク

CSR活動におけるeco対策のメリット

さて、CSR活動の一環としてeco対策を行うことで、どんなメリットが得られるでしょうか?
顧客や地域社会への還元活動という枠にとどまらない、eco対策によってもたらされるメリットを4つ解説します。

1. 企業イメージが向上する

企業がCSR活動を重視する第一の理由として、企業イメージが向上することが挙げられます。「企業は利益を追求するだけではなく、社会への責任を果たす」ということがCSRの目的ですが、それを達成している印象を与えられるからでしょう。

日本ブランド戦略研究所が発表している「Eco Site Survey 2015 ランキング」によると、環境サイトの整備ランキングの1位は、サントリーホールディングス株式会社でした。

環境活動 サントリー

photo環境活動_サントリー

実際にサイトを見てみると、環境分野では「環境教育(水育)」「愛鳥活動」「森林保護」などの活動に取り組んでおり、文化・社会分野では「サントリー美術館」や「サントリーホール」の運営をはじめ、「東北サンさんプロジェクト」と銘打って、東日本大震災の復興支援活動をウェブサイト上で発信しています。

きっとみなさんもこれらの活動内容のどれかには、好感や共感を覚えるのではないでしょうか。このようにCSR活動を通じて、企業のブランドイメージに良い影響を与えています。

2. eco対策の推進=経費削減になる

CSR活動の一環としてeco対策を進めることは、そのまま経費削減にもつながります。
空調・照明・OA機器の節電をするといった省エネ活動や、出張をできるだけ抑制したり、ペーパーレスを促すecoな働き方を採用するなど、省エネ・eco対策を推進すればするほど、社内の経費削減効果が上がります
もちろんそうした活動は企業利益だけでなく、温暖化対策などの環境配慮にもつながりますね。

ecoな活動をしよう!という発想から、経費削減の方向に経営の舵を切るだけではなく、その逆からアプローチするのも良いでしょう。

3. 働きやすい環境になる

eco対策活動は多くの場合、社員の働きやすさに直結します。

ノーネクタイでクールビズ

例えばこれからやってくる、暑い夏の季節。
冷房を効かせれば、使う分だけ電気代は上乗せされます。そこで、最近では省エネ活動の一環として「クールビズ」が促進されていますね。ノーネクタイになれば首周りは涼しくなり、体感温度は下がります。

残業時間の低減

無駄な残業をしないように徹底すると、電気代をコストカットできます。従業員の働き方の満足度も向上していくでしょう。

雰囲気が華やぐオフィスの緑化

オフィスの緑化も、社内の雰囲気をパッと明るくさせます。
緑化には空気の浄化や湿度維持、リラックス、省エネ効果、視覚疲労緩和といった効果があり「会話がしやすい空間になった」「植物に囲まれていると安心する」といった、数字では見えづらいものの、働き方に良い作用を及ぼすでしょう。

4. 企業の採用活動にも相乗効果を見込める

  • 企業イメージが向上する
  • 社員が働きやすい環境になる

上記のメリットは、企業の採用活動にも良い影響を与えると考えられます。

応募者は、面接時に担当者から社員の働き方を聞いたり、オフィス環境や社内の雰囲気をチェックしたりして、自分が働きたいかどうかをチェックするはずです。そのときに好印象を与えられるか否かは重要ですよね。

また、リラックスできる空間で採用担当者と応募者が対話できれば、社風に合う人材を採用できる精度も高まるはずです。

eco対策の事例まとめ

「CSRの概念やそれに取り組むメリットはわかったから、どんな活動をしたらいいか早く教えてくれ!」という声も多そうですね。
そこで今回は、企業が実践している省エネをはじめとしたeco対策活動の実例を、賃貸オフィス仲介会社の三幸エステートさんにご紹介いただきました!

LED化で「スマートオフィス」の実現

ニッセイ

ニッセイ基礎研究所では、室内環境の快適性やオフィスワークの生産性を損なうことなく節電ができる「スマートオフィス」の実現に取り組んでいます。

「LEDを使ったタスク(作業領域)とアンビエント(周辺領域)照明器具をデスクに設置することにより、業務に必要な机上照度を確保しつつ、夏の節電強化時などには蛍光灯の既設天井照明の点灯を不要にしました」

引用元:ニッセイ基礎研究所-オフィス事例

ニッセイ基礎研究所では、全フロアの53%に相当するエリアに、既製品のタスクライト111台、特注のアンビエント照明79台を設置しています。
LED化による照明の電気使用量は、最大7割削減可能と試算しているとのこと。加えて照明器具から発生する熱負荷の低減効果も期待しているそうです。

照明を変えるだけで、eco対策としてかなり効果がありそうですね!

ペーパーレス化

オプト

シンクライアントの導入で、フリーアドレスペーパーレス化が上手く運用できているという株式会社オプト。

「基本的に書類は手元に置かず、必要な書類は紙で保存するのではなく、PDF化をしてデータ保存をしています。その結果、紙の出力枚数は対昨年比4カ月平均で約15%の削減、それに伴いチャージコストも約19%削減できました」

引用元:オプト-オフィス事例

シンクライアントの導入で、どの端末からでも自分のパソコン環境同様に使うことが可能に。今では会議でもシンクライアントを活用して、ペーパーレスの会議を当たり前のように行っているとのこと。

ペーパーレスを推進すると、オフィスで幅を取っていたキャビネットが不要になり、空いたスペースを会議や打合せスペース、リフレッシュコーナーとして有効活用できるようになります。これまで紙の資料が積み重なっていたデスクのスペースも広くなり、仕事の効率化にも繋がりそうです。
情報の電子化により、個人のデスク(=働く場所)にとらわれなくなったのもメリットでしょう。

スーパークールビズ

エアコンの設定温度を1℃上げるだけで、消費電力を約13%減らすことができます。近年取り組まれている省エネ活動「クールビズ」は、空調に使用する電気代を節約するべく、ノーネクタイやノージャケットなどの夏場の軽装を推奨していますね。

それでは、「スーパークールビズ」はご存知でしょうか?

環境省は5月から「クールビズ」を推進していますが、6月からは「スーパークールビズ」を推進しています。具体的な推進内容は「更なる軽装の奨励」「勤務時間のシフト」など。
株式会社サイブリッジが実施している「かき氷食べ放題」制度や、伊藤忠商事株式会社が実践した「朝型勤務」制度が話題になりましたね。
朝の時間帯に仕事をすることにより、電気使用量の削減(昨年度比6%減)に加えて、ひとりあたりの時間外勤務時間の月平均値を4時間も削減する効果があったそうです。

オフィスビルにおける取組み

近年、郊外に比べ都心の中心部の気温が高くなる「ヒートアイランド現象」が問題となっていることから、オフィスビルそのもののeco意識も高まっています。
最近よく耳にする屋上緑化や壁面緑化も、屋上や壁の表面温度の低下のみならず、光合成による二酸化炭素の軽減など、あらゆる面から省エネ効果が期待されています。

オフィスビル全体でeco対策をする例として紹介したいのは、三井不動産が運営している千葉県柏市の柏の葉キャンパス駅前のイノベーション創造拠点「柏の葉オープンイノベーションラボ(KOI L)」
街全体でエネルギーコストを抑えようという「柏の葉スマートシティ」の中核に位置しています。

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「環境性能に優れたビルとして電力などに頼らず自然の熱や空気を活かして地球への負担を減らす『サスティナブルデザイン』を採用しています。これによりオフィス単体では50%のCO2排出量削減を実現。その他にも最新型の環境設備を導入しています」

引用元:柏の葉オープンイノベーションラボ(KOIL)

建物の仕組みから、施設の内容まで「人への優しさ」を追求した取り組みです。

eco対策は、取り組みやすいCSR活動

この記事ではCSR活動の中でも、eco対策に関する取り組みを紹介してきました。CSRという言葉の定義が広がりつつある現在において、eco対策は大企業や中小、ベンチャー企業を問わず取り組みやすく、かつecoを通じてCSR活動に対する意識が深まり、働く社員の誇りやモチベーション向上にもつながります。

eco対策も含めたCSRの観点からオフィスを変えたいと思ったら、まずは専門家に相談してみると良いでしょう。

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三幸エステートの特徴

  • 年間1,600件に及ぶ豊富なオフィス仲介実績
  • 全国10万棟のオフィスビル情報をデータベース化
  • 「1社1担当者制」で営業職が長期にわたって担当しクライアントを知り尽くす

今まで紹介した企業のほかにも色々な企業のオフィスを掲載しており、大手からベンチャー企業までどのようなオフィス環境で働いているのかを知ることができます。

次にオフィス移転をする際には、eco対策をはじめとしたCSR活動を重視したいですね。

今日もecoの意識を持って、はりきって仕事をしましょう!

 

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そめひこと申します。京都で生まれ、京都で育ちました。母の名は直子、父の名前は明でございます。LIGに来る前は藍染師として生きていました。京都の四富会館二階にあるBAR「アイエン」が大好きです。

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