3. 結婚式についての基礎知識
最後に、結婚式の準備に関する段取りについて簡単に紹介していきます。具体的な手順などについてはウェディングプランナーさんが丁寧に教えてくれると思いますので、まずは予備知識としてチェックしておいてください。
結婚式のスタイル
結婚式のスタイルにはいろいろあります。両家の結婚式に対する考え方や宗教観などが最優先されますが、一般的には以下の3つが多いです。
- 教会式(キリスト教式)
- 神前結婚
- 人前結婚
一番多いのがこの形式です。純白のドレスを着て、ヴァージンロードを歩くスタイルになります。
和装といえばこちらの形式です。神社でおこなう和風な挙式スタイルで、神の前で三々九度の杯を交わします。
親しい人やお世話になった人の前で、結婚の誓いをおこなう形式です。最近よく選ばれるようになっており、形式については自由に決めることができます。
両家の間で特に問題がなければ、2人が好むスタイルを選ぶとよいでしょう。
日取りの決め方
本人たちはもちろん招待客の方の都合もあるので、土・日・祝日の中で、お日柄の良い日を選ぶのが一般的です。
お日柄とは、「大安」「仏滅」などの「六輝」と呼ばれるものを指します。「お日柄の良い日」とは「大安」「友引」「先勝」という3つぐらいまでで、記載した順番に良いとされます。
土・日・祝日の「大安」は当然ながら一番人気なので、早めの予約が必要になります。
予約の難しさ、式場によっては値段が高めに設定されていることなどから、最近では特にお日柄にこだわりを持たない人たちも増えてきました。
しかし、お日柄を非常に重視する家柄もあるので、日取りについては本決定の前に必ず両親にも相談をするようにしましょう。
当日までの準備について
結婚式のスタイルや来場者の数によっても変わってくると思いますが、ざっと挙げるだけでも以下のような準備が必要になります。式が迫ると本当に慌ただしくなるので、早め早めに準備しておきましょう。
- 会場選び
- 衣裳選び(ヘアメイク、ブーケ、インナー、小物など含む)
- 招待客のリストアップ(招待状作成・発送)
- 引き出物選び
- 結婚指輪の購入
- ブライダルエステ実施
- ペーパーアイテム作成
- 二次会手配
- 親族紹介の確認
- 司会者打合せ
- スピーチ、乾杯、余興、受付などの依頼
- お心づけ、お車代準備
などなど、他にも細かい確認や作業はたくさんあります。忙しいのはお互いさまなので、新郎新婦のどちらかだけに準備作業が偏らないよう、分担できるところは必ず分担するよう配慮してください。
また、結婚式後にも、追加料金の支払いやレンタル物の返却、媒酌人への挨拶、お祝い返しの手配、結婚報告はがきの発送など、作業は盛り沢山です。事前にリストアップし、1つ1つチェックしていきましょう。
結婚式当日
頑張って準備を進めてきた結婚式当日は、晴れやかな気持ちで、主役として一生に一度の舞台を楽しみましょう。
ただし、本人たちだけが満足するような式にするのではなく、両親をはじめ出席者の方への感謝を込めた「おもてなし」の式にするよう心掛けましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
2人の門出をより良い状況で迎えられるよう、今回はマナーや基礎知識などについて解説をしていきました。結婚については2人だけの問題というわけにはいかないことも多く、いろいろな方面に配慮する必要があります。しかし、一番大切なのは、これまでお世話になった人たちへの感謝の気持ちだということは絶対にお忘れなく。
それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました。このシリーズで、知っているようで知らない冠婚葬祭のマナーや基礎知識についてしっかりマスターしていきましょう。
▼冠婚葬祭関連シリーズ記事(随時更新)
- 結婚が決まったら最初に知っておくべき3つの基礎知識「婚約」「婚姻届」「結婚式」について
- 結婚式に招待されたときに準備必須のマナー4選「招待状」「ご祝儀」「服装」「スピーチ」
- 通夜や葬式の前に必須の5つのマナーと基礎知識「香典」「弔電」「供花」など
- 「通夜」「葬儀」「告別式」に参列するなら必須の5つのマナーと基礎知識