【プロ厳選】アジャイル開発でおすすめのシステム開発会社11選

Michitoshi Kudo

Michitoshi Kudo

開発スピードが速い・臨機応変な対応ができるなど、メリットの大きいアジャイル開発。今回は、アジャイル開発を始めさまざまな開発案件に携わってきたテクノロジーコンサルタントの私が、そんなアジャイル開発に強みを持つシステム開発会社を厳選して11社厳選し、2024年の最新情報でご紹介します。
アジャイル開発を検討しているみなさま、ぜひ参考にしてみてください。
 

アジャイル開発会社の依頼先でお悩みの方へ
アジャイル開発は仕様変更にも柔軟に対応できる分、プロジェクトマネジメントを徹底しないと無駄なコストがかかったり、成果物が完成しなかったりと様々な問題が起こる可能性があります。マネジメントに優れた会社を選びたい気持ちはわかりますが、国内には数多くの会社があるため迷ってしまいますよね。

はじめての相談相手として、業界歴10年以上のベテランPMがプロジェクトに伴走する弊社LIGはいかがでしょうか?
ベテランPMが企画、設計など上流工程からワンストップでサポート
AIプロダクトのアジャイル開発など高難度の開発実績も保有
オフショアでのラボ契約など、アジャイルに適した柔軟な開発体制を構築
貴社のご要望やコスト・機能面の具体的な話など、ビジネスの壁打ち相手としてぜひお気軽にご相談ください。

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ico 著者:株式会社LIG テクノロジー事業部 部長 工藤 充世アクセンチュア株式会社にて、スクラッチ・パッケージ開発のデリバリー部隊に所属。100人規模のSIプロジェクトを多数経験。SI経験15年以上。経験領域はアプリ、IF、データ基盤、インフラ。クライアントファーストを信条にソリューションの提案からデリバリーまで幅広く実施。


※編集部注:2024年9月に最新情報に更新しました。

 

アジャイル開発を依頼する企業の選び方

まず初めに、アジャイル開発を依頼する企業の見極めポイントをご紹介します。ポイントは「得意領域」「開発実績」「担当者の相性」の3つです。

得意領域

これはアジャイル開発に限ったことではありませんが、一口にシステム開発といっても、やはり企業により得意不得意があります。

例えば、デザインや上流工程に強みを持っていたり、戦略策定に強みを持っているなど、その企業が特に強みとしている技術は何かをぜひ確認してみてください。

また、最近では日本だけでなく海外チームと一緒にプロジェクトを組む会社も多くなっています。そのため、日本と海外拠点のそれぞれの強みを確認してみるのもよいでしょう。

開発実績

アジャイル開発は、従来のウォーターフォール開発とは根本的な考え方が異なります。

そのため、自社で開発しようとしているシステムに近しい実績が依頼する企業にあったとしても、それがアジャイル開発を用いた実績なのかどうかは確認しておきましょう。

ちなみに、「システム開発を依頼するなら大手のほうが安心」というイメージがあるかもしれませんが、大手企業は大規模なウォーターフォール型の案件を得意とする傾向があります。要件が明確ではないなどウォーターフォール型の開発が難しい場合、

アジャイル開発を強みとしている企業のほうが適しています。

そのため、会社規模にこだわらず実績ベースで探すことをおすすめします。

担当者との相性

開発を進めていく上では、担当者との相性も重要です。特に、同じプロジェクトを進めていくメンバーが信頼できる人物なのかどうかは発注前にしっかりと確認しておくべきでしょう。

チェックポイントとしては、例えば以下のようなものがあります。

担当者のチェックポイント
  • こちらの要望をしっかりとヒアリングしてくれるか
  • レスポンスのスピードは問題ないか
  • 専門知識があるか、また専門的な内容をわかりやすく伝えてくれるか
  • ビジネスに対する価値観が一致しているか
  • 仕事の進め方が似ているか
  • メリットだけでなく、デメリットも伝えてくれるか

アジャイル開発ができるシステム開発会社11選

まずは今回紹介する会社を表でまとめました。社名をクリックすると、各社の詳しい紹介までジャンプします。

会社名 特徴
株式会社LIG
  • 120名以上の海外人材を活用し、アジャイルなど柔軟な開発体制を構築
  • 長年のWeb制作事業で培ってきたUI/UXデザインのノウハウ
  • 要件定義から実装後の品質保証まで一貫して担当
スパイスファクトリー株式会社
  • アジャイル開発に最適な開発管理体制を保有
  • 費用は月額定額制を採用
株式会社エイブリッジ
  • 研究開発支援や生産・業務効率改善のシステム開発・アプリ開発を支援
  • アジャイル開発やウォーターフォール開発を状況に応じて適切に使い分け、柔軟な開発をおこなう
株式会社STOVE
  • クラウド・ソフトウェア・ツールを最適に組み合わせスピード感ある開発を実現
  • 開発開始1ヶ月程度で、プロトタイプを製作
株式会社デジタルフォルン
  • 国内・海外に多数のグループ会社を持つ実績のある独立系企業
  • アジャイルでの開発チーム立ち上げから開発を
アイレット株式会社
  • 「アジャイル開発」の手法のひとつ「スクラム開発」を採用
  • インフラ構築やユーザーの使いやすさを考慮したデザイン
株式会社アジルコア
  • アジャイル開発を活用したシステム開発、保守サービスを提供
  • 金融系システムを中心に10年以上の実績
株式会社Odd-e Japan
  • アジャイル・スクラム開発の実践経験20年以上
  • アジャイル開発の内製化も支援可能
株式会社アジャイルウェア
  • 幅広い分野で開発から運用保守まで実績有
  • 契約形態は準委任にも対応可能
株式会社BlueMeme
  • ローコード開発とアジャイルを組み合わせた開発体制
  • 大規模なアジャイル開発にも対応可能
株式会社ウルシステムズ
  • プロジェクトの企画段階から伴走して支援
  • 大規模開発からPoCまで対応

株式会社LIG

株式会社LIG株式会社LIGの問い合わせフォーム

株式会社LIGのおすすめ理由
  1. 120名以上の海外人材を活用し、アジャイルなど柔軟な開発体制を構築
  2. 長年のWeb制作事業で培ってきたUI/UXデザインのノウハウ
  3. 要件定義から実装後の品質保証まで一貫して担当

① 120名以上の海外人材を活用し、アジャイルなど柔軟な開発体制を構築
弊社LIGの強みは、大手外資系コンサルティングファーム出身のコンサルタント、デザインアワード受賞歴のあるデザイナー、人材豊富な海外エンジニアチームがタッグを組み、一気通貫でクライアントのDXや事業開発をご支援できることです。ベトナム、フィリピンに海外拠点を持ち、計120名超の人材を活用したアジャイル開発や、ハイブリッド型開発にも対応しています。 >>開発メンバーはこちら

② 長年のWeb制作事業で培ってきたUI/UXデザインのノウハウ
数々のデザインアワードを受賞するなど、長年のWeb制作事業で培ってきたノウハウから、UI/UXデザインに優れたシステム開発に強みを持っているのも特徴。2023年からはノーコード/ローコードツールを導入し、これまでと同等のクオリティを保ちながら、低コストでの開発を提供できるようになりました。

「ユーザーにとって使いやすいデザインにしたい」とお考えの方にはぴったりです。

③ 要件定義から実装後の品質保証まで一貫して担当
高品質なシステムを開発するためには、要件定義から納品時までしっかりとサポートしてくれる企業選びがとても重要になります。弊社LIGでは業界歴10年以上のベテランPMが伴走しながら、プロジェクトの上流から下流までトータルサポート。企業独自の課題に応じた高品質なシステム開発を実現できます。

サービス開発やアプリ開発、ECサイト構築、AWSクラウド構築など幅広くサポートしていますので、「費用感だけ相談したい!」という方でもお気軽にご相談ください。
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実績例

株式会社ヤマハコーポレートサービス様:業務アプリケーション保守運用と改善開発

株式会社ACES様:ハイブリッドアジャイルを採用した営業支援AIプロダクトの開発支援

会社概要

会社名 株式会社LIG
URL https://liginc.co.jp/
設立年 2007年6月
従業員数 230名(2023年4月1日時点 連結)
得意領域 事業戦略など上流工程からのサポート、UIデザインに優れたWebサービスやアプリの開発

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スパイスファクトリー株式会社

スパイスファクトリー株式会社出典:スパイスファクトリー株式会社

スパイスファクトリー株式会社のおすすめポイント
  • アジャイル開発に最適な開発管理体制を保有
  • 費用は月額定額制を採用

スパイスファクトリー株式会社は、顧客のDXを支援する会社として、UIデザインからサービスのグロースを推進するマーケティング支援まで、一貫したサポートを行っています。

創業以来、アジャイル開発に最適な開発管理体制や契約手法など独自のノウハウを蓄積している企業です。具体的には経験豊富で生産性が高いトップクラスのリードエンジニアが他エンジニアのタスクと所要時間を細かく分析し、タスクの難易度に応じた最適な作業時間に調整(Adjust)しています。

これにより、生産性格差に悩むことなく、契約内で安定した品質が期待できます。また、費用は月額定額制を採用。1人月の契約でも、プロジェクトのフェーズや作業内容に応じて複数メンバーをアサインすることが可能です。

実績例

株式会社SmartHR:サブスクリプションビジネス支援プラットフォーム「Zuora」導入支援

会社概要

会社名 スパイスファクトリー株式会社 (SpiceFactory, Inc.)
設立年 2016年
従業員数 75名 (2023年12月時点)
得意領域 UIデザインを意識したサービス・システムの開発

株式会社エイブリッジ

株式会社エイブリッジ出典:株式会社エイブリッジ

株式会社エイブリッジのおすすめポイント
  • 研究開発支援や生産・業務効率改善のシステム開発・アプリ開発を支援
  • アジャイル開発やウォーターフォール開発を状況に応じて適切に使い分け、柔軟な開発をおこなう

株式会社エイブリッジも、アジャイル型開発に対応したシステム開発会社です。

AI(機械学習)やIoTなどの最新技術も積極的に活用し、研究開発支援や生産・業務効率改善のシステム開発・アプリ開発を支援しています。

幅広い業界に対応していますが、なかでも家電や医薬などのメーカーの実績が多い会社です。

アジャイル開発やウォーターフォール開発を状況に応じて適切に使い分け、柔軟な開発が可能です。

会社概要

会社名 株式会社エイブリッジ
設立年 2012年
従業員数 119人
得意領域 生産・業務効率改善のシステム開発
実績例 要問い合わせ

株式会社STOVE

株式会社STOVE出典:株式会社STOVE

株式会社STOVEのおすすめポイント
  • クラウド・ソフトウェア・ツールを最適に組み合わせスピード感ある開発を実現
  • 開発開始1ヶ月程度で、プロトタイプを製作

株式会社STOVEはクラウド・ソフトウェア・ツールを最適に組み合わせ、よりスピード感のあるアジャイル開発を得意とする会社です。

特徴は、ノーコードツールとフルスタックエンジニアを動員して、開発開始1ヶ月程度で、プロトタイプを製作できることです。本格的な開発に入る前に、完成イメージをつけることができるのは大きなメリットと言えるでしょう。

同社では、この手法を “高速アジャイル開発手法” と名づけ、最もコストパフォーマンスが高い開発手法としてクライアント課題の解決を支援しています。

実績例

大手雑貨小売業:受注生産システム設計・開発

会社概要

会社名 株式会社STOVE
設立年 2015年
従業員数 公式サイト上に記載なし
得意領域 業務システムの開発

株式会社デジタルフォルン

株式会社デジタルフォルン出典:株式会社デジタルフォルン

株式会社デジタルフォルンのおすすめポイント
  • 国内・海外に多数のグループ会社を持つ実績のある独立系企業
  • アジャイルでの開発チーム立ち上げから開発を

1961年設立、国内・海外に多数のグループ会社を持つ実績のある独立系企業です。システム開発事業は1981年から開始と今回紹介している企業のなかでも歴史があります。

2019年からDX事業にも進出しており、DX導入のコンサルティングからDX推進基盤の導入、アジャイル開発チーム立ち上げ・開発支援までサポート可能。

開発チームには、ビジネス要件・コンセプトを決めるプロダクトオーナー、UI/UXに強みを持つプロダクトデザイナー、ビジネス要求やデザインを把握して実装まで落とし込む開発エンジニアがタッグを組み、クライアントと一体になってビジネス課題の解決まで並走します。

OutSystemsと呼ばれるローコードプラットフォームを活用した開発も行っており、コーディング作業や人為ミスを減らし、より高速での開発が可能です。

会社名 株式会社デジタルフォルン
設立年 1961年
従業員数 単体343名 (2024年5月1日現在、役員含む))
得意領域 アジャイル型の開発・基盤構築を中心としたDX戦略
実績例 要問い合わせ

アイレット株式会社

アイレット株式会社出典:アイレット株式会社

アイレット株式会社のおすすめ理由
  • 「アジャイル開発」の手法のひとつ「スクラム開発」を採用
  • インフラ構築やユーザーの使いやすさを考慮したデザイン

アイレット株式会社は、開発の効率化やクライアントのビジネス拡大を目的として、アジャイル開発を導入しています。

アジャイル開発の手法のひとつである「スクラム開発」を採用しており、スピーディな開発を実現。インフラ構築やユーザーの使いやすさを考慮したデザインなども一貫して支援できる企業です。

アジャイル開発におけるクラウド基盤の構築・運用だけでなく、AIや音声DXといった同社が培ってきた先端技術のノウハウを活用した、新規事業の創出支援も得意としています。

実績例

ソフトバンク株式会社:「スポーツch by SoftBank」システム開発
株式会社バンダイナムコエンターテインメント:オフィシャルショップアプリの開発

会社概要

会社名 アイレット株式会社
設立年 2003年
従業員数 1168名(2024年4月末時点)
得意領域 AWSを活用したシステム基盤の構築

株式会社アジルコア

株式会社アジルコア出典:株式会社アジルコア

株式会社アジルコアのおすすめポイント
  • アジャイル開発を活用したシステム開発、保守サービスを提供
  • 金融系システムを中心に10年以上の実績

企業の情報システム部門向けに、アジャイル開発を活用したシステムの保守サービスを提供しています。

金融機関のシステムを中心に、10年以上の実績がある企業です。

近年では特に、モバイルアプリ領域での実績が多く、電子決済、電子マネーアプリ、口座開設アプリなどの開発を手掛けています。

実績例

金融関連システム保守、空港関連システム開発基幹システムなど
※詳細は要問い合わせ

会社概要

会社名 株式会社アジルコア
設立年 1997年
従業員数 公式サイト上に記載なし
得意領域 エンドユーザー向け業務アプリの受託開発、保守運用など

株式会社Odd-e Japan

株式会社Odd-e Japan出典:株式会社Odd-e Japan

株式会社Odd-e Japanのおすすめポイント
  • アジャイル・スクラム開発の実践経験20年以上
  • アジャイル開発の内製化も支援可能

株式会社Odd-e Japan(オッドイー・ジャパン)は、アジャイル・スクラム開発の実践経験20年以上の企業。受託開発のような開発手法ではなく、一緒にチームを組み、共にプロダクト開発を推進する独自の「共創スクラム®」を強みとしています。

コーチ役としてアジャイル開発をサポートするプランもあり、自社でプロダクト開発を進めながらスクラムを習得したいという企業のニーズにも応えています。

実績例

株式会社トラストバンク:スクラム導入チームへのワークショップ、サポート

会社概要

会社名 株式会社Odd-e Japan
設立年 2009年
従業員数 23人(2020年10月現在)
得意領域 製品開発企業向けのコーチング、コンサルティング

株式会社アジャイルウェア

株式会社アジャイルウェア出典:株式会社アジャイルウェア

株式会社アジャイルウェアのおすすめポイント
  • 幅広い分野で開発から運用保守まで実績有
  • 契約形態は準委任にも対応可能

株式会社アジャイルウェアでは、業務支援システムやSaaSのプラグイン開発など、アジャイル開発を用いた受託開発を行っています。

リリースごとに契約・納品をする契約になっていますが、希望により準委任での契約も可能です。

実績例

プロジェクト管理ソフトウェアRedmineのプラグイン
※実績一覧ページはこちら >>開発実績

会社概要

会社名 株式会社アジャイルウェア
設立年 2012年
従業員数 60名(2024年2月現在)
得意領域 業務支援システムやSaaSのプラグイン開発などの受託開発

株式会社BlueMeme

株式会社BlueMeme出典:株式会社BlueMeme

株式会社BlueMemeのおすすめポイント
  • ローコード開発とアジャイルを組み合わせた開発体制
  • 大規模なアジャイル開発にも対応可能

株式会社BlueMemeは、次世代プラットフォームに特化した業務システムの受託開発業務を事業としています。

OutSystemsというローコード開発プラットフォームを利用しプログラミングを簡易化、また独自の開発手法を活用することで、SIerに頼らないシステム開発の内製化をサポートします。

また、大規模アジャイルを実現する開発方法論「AGILE-DX」を活用した、大規模な開発にも対応しています。

実績例

前田建設工業株式会社:25年運用したNotesのマイグレーションを OutSystemsによるアジャイル開発で実現

会社概要

会社名 株式会社BlueMeme
設立年 2006年
従業員数 142名(連結:2024年8月22日時点)
得意領域 ローコードとアジャイルを中心としたDX支援

株式会社ウルシステムズ

株式会社ウルシステムズ出典:株式会社ウルシステムズ

株式会社ウルシステムズのおすすめポイント
  • プロジェクトの企画段階から伴走して支援
  • 大規模開発からPoCまで対応

大手テクノロジーコンサルティング企業として知られる株式会社ウルシステムズ。これまでエンタープライズに対して基幹業務システムを開発してきた経験を活かし、大規模システムからPoCまで幅広く対応しています。

プロジェクトの企画段階から支援してくれるのも強みで、要件が固まっていない場合でもビジネス課題の抽出からサポートしてくれます。

実績例

大手保険業:DXを加速するセキュアなPoC基盤構築

会社概要

会社名 株式会社ウルシステムズ
設立年 2011年10月3日(創業日2000年7月25日)
従業員数 559人(2024年8月1日現在)
得意領域 戦略的ITコンサルティング事業

アジャイル開発の費用について

アジャイル開発の費用は契約形態や依頼する会社、要件によって異なります。スクラム開発の一例としては、たとえば以下の要素で決まります。

  • 人件費(チーム単価):開発チームの人数や経験によって費用が異なる。費用のなかでもっとも比重を占める要素
  • スプリント数:スプリントの数によって費用が異なる
  • 使用する技術:使用する技術によりアサインするメンバーの費用や、ツールの利用費などが影響
  • 進捗管理、品質管理の費用:スプリントにおける定期的なレビューなどの費用

上記のうち、開発費用のほとんどを占めるのが人件費とスプリント数です。概算するなら開発費用=人件費(チーム単価)×スプリント数といえるでしょう。

スプリント数は開発するシステムにより異なるため、見積もりで具体的な金額を知りたい場合は可能な限り要件を明確にしておくことも重要です。

関連記事:システム開発の費用相場や抑え方のポイント

開発費用を抑えるならオフショア開発を活用する

システム開発を外部パートナーに委託する場合は、エンジニアの人件費が開発費用に直結します。

開発費用を抑えたい場合、日本より人件費の安い海外のエンジニアをアサインする「オフショア開発」がおすすめです。とくにアジャイル開発の場合は仕様変更を前提とした開発になるため、オフショア開発の中でもエンジニアのリソースを確保する「ラボ契約」が適しているケースが多いです。

オフショア開発を検討中の場合は、以下のポイントは必ずチェックしておきましょう。

  • エンジニアのスキルやコミュニケーション能力
  • 自社の案件と類似した開発実績があるか
  • 日本人スタッフのアサイン可否など、安心できる開発体制か
相談先に迷われている方へ
フィリピン・ベトナムに拠点を持ち、約10年のオフショア開発経験がある弊社LIGにご相談してみませんか。

  • 業界歴10年以上のベテランPMがプロジェクトに伴走
  • 難易度の高いAIプロダクトにおけるアジャイル開発実績もあり
  • ラボ契約など柔軟な開発体制で開発を支援

まずは開発実績を聞きたいなど、どんなことでもお気軽にご相談ください。
▶LIGにアジャイル開発を相談する

アジャイル開発の流れ

アジャイル開発の流れについて、主要フレームワークであるスクラムを例にして解説します。

スクラムとは?
  • 小さな単位の開発を繰り返して顧客ニーズに沿ったプロダクトを完成させる方法論。この「小さな開発単位」をスプリントと呼びます。
  • スプリントは通常1〜4週間の短期間で設定され、その間にプロダクトを作成します。
  • 一般的には少人数のチームを組み、スプリントに取り組んでいきます。
  1. プロダクトバックログの作成
  2. バックログのイメージ画像出典:https://backlog.com/ja/features/
    顧客の要求(追加したい機能や改善点)などを記述したものをプロダクトバックログといいます。まずはプロダクトバックログを作成し、タスクを可視化させていきます。

  3. スプリントのプランニング
  4. プロダクトバックログから、スプリントで達成するべきタスクを選出し、さらに細かなタスクに落とし込んでいきます。

  5. 開発とレビューを繰り返す
  6. その後、スプリントごとに開発を進めて各スプリントのレビューをおこない、別のスプリントに取り組む流れを繰り返すのが基本です。

詳しい工程については、以下の記事でも解説しています。
アジャイル開発の工程例を見る

アジャイル開発のよくある失敗と対策

開発の目的が不明瞭

アジャイル開発は、試行錯誤を繰り返しながらゴールに近づいていく開発手法といって差し支えありません。そのため仕様変更も柔軟に対応できて、素早く開発ができると誤解されがちですが、プロジェクトによっては従来のウォーターフォール型開発が向いている場合もあります。

たとえばスクラム開発はスプリントで開発をまわしていく特性上、システムの規模が大きい場合は却って時間がかかってしまうこともあります。結果としてウォーターフォール型より納期もコストも増えてしまうことも考えられるでしょう。

対策

なぜアジャイル開発を選ぶ必要があるのか、発注者側・開発側で目線をあわせましょう。

「テストをしながら要件を詰めていく」「PoC目的でプロトタイプ開発をおこなう」といった場合にはアジャイル開発が有効です。何をゴールとしているのかを開発開始前に十分に協議しておきましょう。

コミュニケーション不足

アジャイル開発では開発チーム内のコミュニケーションも重要ですが、発注側と開発側のコミュニケーションも大切です。

もし発注側が丸投げにしてしまうと、必要な機能が十分に反映されずに納品まで進んでしまう可能性があります。仕様変更に強いとはいえ、ある程度開発が進むと後戻りが難しくなってしまいます。

対策

実際にシステムを利用する立場である発注側から、定期的にフィードバックをおこなう機会を設けることをおすすめします。

発注側も含めた定期的なレビューを設けるなど、「発注側が開発側の意見をただ聞いている」という状態をできる限りなくすようにしましょう。

弊社LIGでは上記のようなポイントを押さえつつ、プロジェクトの上流工程からワンストップで支援しております。「開発前に何をどこまで決めておけばいいの?」「最適な開発体制が分からない」などお悩みの場合は、ぜひご相談ください!
▶LIGに相談してみる

アジャイル開発のメリット・デメリット

アジャイル開発は機能単位での開発を繰り返していく開発手法であり、柔軟に計画の変更・修正が可能です。

一方でデメリットもあるので、ここでまとめてご紹介します。

メリット
  • 不具合が発生しても修正がしやすい
  • 開発スピードが早い
  • 顧客やユーザーの意見を反映させやすい
デメリット
  • 見積もりの見通しがつきづらい
  • コミュニケーションが複雑になりやすい

詳しくは以下の記事で解説していますので、あわせてご覧ください。
アジャイル開発のメリット・デメリットを見る

アジャイル開発に関するよくある質問

アジャイル開発とスクラム開発の違いはなんですか?

アジャイル開発とは、素早く開発を進めるという考え方そのものを指す言葉です。

一方スクラム開発とは、そのアジャイル開発を進める上でのフレームワークのひとつです。スクラム開発では、プロジェクトをスプリントと呼ばれる短い期間に分割し、優先順位が高いものから開発を進めていきます。

スプリント単位でチームを組んで毎日メンバー同士で確認しあうため、プロダクト開発の管理に長けたフレームワークと言えるでしょう。

関連記事:アジャイル開発とは?ウォーターフォールとの違いや手法について

スクラムとXPの違いはなんですか?

そもそもの目的が異なります。スクラムが開発サイクルを管理することを目的としたワークフレームであるのに対し、XPは柔軟なプロセスで高品質な開発をすることを目的としたフレームワークです。XPでは、12のプラクティスに沿って、高品質なソフトウェアを迅速に開発していきます。

アジャイル開発ではどのようなツールを使用しますか?

プロダクトバックログの管理・タスクや課題の追跡を行うためのツールや、コミュニケーションツールなどを活用して開発を進めていきます。

アジャイル手法の開発スピードが速いのはなぜ?

アジャイル開発では、スクラム開発のようなフレームワークを活用し、小さい単位での開発を繰り返すことでプロジェクトを進めていきます。

開発途中で変更が生じても、影響範囲が小さく対応しやすいことや、ユーザーにフィードバックを得ながら開発を進めることができることから、従来のウォーターフォールモデルよりもスピード感のある開発が可能です。

さいごに

今回は、アジャイル開発に強みを持つ会社を紹介しました。

今回紹介したシステム開発会社は、アジャイル手法を用いた開発のなかでも、ビジネス設計やUX設計などの上流工程に強みを持つ会社や、業務改善システムなどの日常業務に根付いたシステムの開発に強みがある会社など、さまざまです。気になる会社があれば、一度問い合わせをして詳しい情報を聞いてみてください。

この記事の著者

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システム開発のご相談は弊社LIGにお任せください!
株式会社LIG テクノロジー部部長 工藤充世

アクセンチュア株式会社にて、スクラッチ・パッケージ開発のデリバリー部隊に所属し、100人規模のSIプロジェクトを多数経験してきました。経験領域はアプリ、IF、データ基盤、インフラとSI経験15年以上になります。クライアントファーストを信条にソリューションの提案からデリバリーまで幅広く実施しております。ぜひいつでもお気軽にご相談ください。

システム開発で大切なのは企業の課題を正しく認識し、解決する最適な方法を提案してくれる会社を選ぶことです。そのためには豊富な経験とスキルを持った人材が多い企業に依頼するのが安心といえます。

弊社LIGでは、
・業界歴10年以上のベテランPMやコンサルタントがプロジェクトに伴走
・海外人材を活用したアジャイル開発を始め、柔軟なチーム体制を構築
・BubbleやFlutterFlowなどノーコード/ローコードツール開発にも対応


などの強みを活かし、ベテランPMや経験豊富なメンバーが貴社のニーズに応じたご提案をいたします。「とりあえず見積もりをお願いしたい」「とりあえず話しを聞いてみたい」という場合でも、ぜひ気軽にご連絡ください。さまざまな角度からアジャイル開発についてお話しさせていただきます。

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アジャイル開発について詳しく

▼アジャイル開発の工程や流れ、メリットやデメリットなどの基本情報が知りたい方はこちら

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