「完成したアプリが想像と違う……」「仕様書だけでは細かい動きが伝わらない……」
UI/UXにこだわるアプリ開発で、このような課題に直面したことはありませんか?
従来の開発プロセスでは、デザインの意図を開発チームに正確に伝え、クオリティの高いUIを実現するまでに多くの時間と手間がかかっていました。
その解決策として注目を集めているのが、FlutterFlowを活用したアプリ開発です! デザインとコードの垣根を超え、「MVPアプローチによるアジャイル開発」を加速させるツールとして、多くのプロジェクトで採用されています。
今回は、UIデザイナーの視点から、FlutterFlowの具体的なメリットと活用事例を解説します。
目次
FlutterFlowとは?
FlutterFlowは、Flutterをベースにしたノーコードツールで、コードを書かずにアプリのデザインや動作を構築できるのが特徴です。デザインとプロトタイプの作成だけでなく、コード生成も可能で、拡張性・カスタマイズ性にも優れています。
FlutterFlowを使えば、UIデザイナーが視覚的なプロトタイプを作成し、エンジニアがバックエンド開発を並行して進められる環境を構築できます。ウィジェットが豊富に用意されているため、デザインの統一感を保ちながら効率よく作業を進められます。
- FlutterFlowの主な特徴
-
- デザインとインタラクションを一括で設計可能
- 自動生成されるデータ構造やコードでエンジニアとの連携がスムーズ
- 操作が簡単で、非エンジニアでも短期間で完成度の高いプロトタイプを作成可能
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
ノーコード開発ツール「FlutterFlow」とは?機能や特徴を解説
なぜFlutterFlowで優れたUI/UXデザインができるのか?
従来のアプリ開発では、デザインとコードの間に大きな壁があり、理想のUI/UXを実現するのに多くの時間と調整を要していました。しかしFlutterFlowは、デザインからプロトタイプ、そして実装までをシームレスにつないでくれる、UIデザイナーにとって嬉しい機能が満載です。
UI/UXデザイン観点でのFlutterFlowの機能をもう少し深堀りしていきます。
Figma感覚で直感的に操作
FlutterFlowでは、Figmaのようにインタラクションを設定でき、デザインしたプロトタイプがそのまま実装に直結するのが最大のメリットです。デザイン意図も完全に再現することができます。
豊富なウィジェットでUIの構築が簡単
「デザインの統一感を保ちながら、効率的に開発を進めたい」というニーズに応えてくれます。
FlutterFlowは、GoogleのMaterial Designに準拠したボタンやフォームなどがデフォルトで用意され、細部までスタイルを調整可能です。さらに直感的なドラッグ&ドロップで簡単にコンポーネントを組み立てられます。
豊富なウィジェットとドラッグ&ドロップによる直感的な操作により、従来のコーディングと比べて大幅に開発工数を削減できます。
インタラクションの設計が自由自在
ユーザー体験の要となる動的な要素も、コードを書かずに実装可能です。
画面遷移やタップ時のアクション、アニメーション効果を設定可能です。LottieやRiveのファイルもインポートでき、リッチな動きを実現します。
リアルタイムプレビューとプロトタイプ共有
リアルタイムプレビューはあらゆるデバイスサイズでの確認はもちろん、エンジニアに実際の動作を見せて、バックエンドとの連携も考慮した相談ができます。
また、FlutterFlow版としてプロトタイプを共有できるので、開発段階でもクライアントテストが可能な点も大きなメリットです。
実装段階での手戻りも激減しますし、クライアントとの認識齟齬を防止することもできます。
FlutterFlowでこう変わる!爆速開発プロセス
ここまで見てきたように、FlutterFlowは優れたUI/UXデザインを実現する機能がそろっています。では、これらの機能を活用することで、実際の開発プロセスはどのように変わるのでしょうか?
デザインからコードまでシームレスに開発できる
FlutterFlowはノーコードのため、デザイナーがフロントエンドの多くの領域を担当することができます。これによりデザイン通りにエンジニアが再現するコーディングの時間がなくなるため、開発工数の大幅カットに繋がります。
以下のような役割分担が可能です。
デザイナー | UI/UXデザイン、画面遷移、インタラクション設計 |
---|---|
エンジニア | FlutterFlowで生成されたコードを拡張し、バックエンド連携や高度なロジックを実装 |
また、プロトタイプを通じてデザインの意図を正確に伝えることで、コミュニケーションコストも削減できます。
アジャイル開発に最適
FlutterFlowは、スプリントを迅速に進めるアジャイル開発との相性が抜群です。その理由は、プロトタイプの作成から実装、テスト、改善までのサイクルを高速で回せる点にあります。
ゼロベースから始めるアプリ開発において、すべての機能を完璧に作り込んでからリリースする従来型の開発は、大きなリスクを伴います。なぜなら、実際のユーザーニーズとのズレが判明するのが遅くなるためです。
そこでFlutterFlowを活用したMVP(Minimum Viable Product)開発が効果を発揮します。
- 最小限のコア機能を素早くプロトタイプ化
- 実際のユーザーに触ってもらい、フィードバックを収集
- 得られた知見を基に迅速に改善を重ねる
- 本当に必要な機能から段階的に実装を進める
このサイクルにより、ユーザーニーズに確実に応えるプロダクトを、効率的に開発することができます。
ユーザーテストを効果的に行える
FlutterFlowはデザインのクオリティや操作感を実際に検証する場面でも効果的です。
実際のデータベース(Firebase)と連携することにより、バックエンド構築を含む実際の動作をユーザーに体験してもらうことが可能です。
たとえば、「商品を選択→カートに追加→決済手続き」という一連のフローを、実際のデータを使って検証できます。ユーザーは本物のアプリを使っているかのような体験で操作できるため、より正確なフィードバックが得られます。
これはFIgmaのプロトタイプだけでは再現できないすごいところで、よりUXデザインに重点を置いたリアルなユーザーテストを開発段階から並走することが可能になります。
エンジニアの制作事例はこちらの記事もご覧ください。
FlutterFlowのAI Genでチャットアプリを爆速開発してみた【動画解説付】
FlutterFlow導入実績
あるプロジェクトでは、すでにUIUXの基本方針は検証済みでベースとなるFigmaデザインデータがある状態でした。そこへ、MVP開発のパートナーにLIGを採用いただきました。
FlutterFlowを採用することで初期プロトタイプを1ヶ月で開発し、クライアントと並走してユーザーテストを実施。その結果、短期間で改善を重ね、想定以上の成果を得られました。
課題
- アルゴリズムの検証を行うため、Figmaのペーパープロトタイプではなく、実際に動くアプリでユーザーテストを行う必要があった。
- 作って終わりではなく、クライアントが実施するユーザーテストのフィードバックを反映してブラッシュアップするため、アジャイル開発を希望。
成果(プロジェクト期間:8ヶ月)
- ユーザーアプリのプロトタイプ開発が1ヶ月で実現
- タブレットアプリ3種、管理画面2種の関連ブロダクトも並行して開発・リリース
- ユーザーテストを重ね、3回の大幅アップデート
クライアントからの評価
- 「完成した状態のプロダクトが常にあることで、テストと改善を同時並行できました」
- 「スピーディーに改善が進むため、当初の計画を超えた成果を実現できました」
といったコメントをいただきました!
FlutterFlowを活用した効率的なアプリのMVP開発なら……
アプリの成功はUI/UX次第。開発メンバーだけでなく、よりユーザーに近いクライアント自身が主体的にユーザー体験にこだわることで、他社との差別化を目指し効率的に成果を出すことが重要です。
弊社のFlutterFlowを取り入れたMVP開発は、デザイナーとエンジニアがそれぞれの強みを活かし、スピーディーに高品質なアプリを開発できます。
UI/UXにこだわったMVP開発をお考えの方は、ぜひ私たちにご相談ください!
- あるマッチングアプリの開発では、スクラッチ開発と比較して工数を50%削減
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Web上では非公開の事例や見積もり例もお話させていただきますので、ぜひ一度ご相談ください。