「好きなことは何でもやってみよう、という感じでしたね」
そう話すのは、教師という職業が身近にあり、大学で教職課程を履修しながらも、新卒で民間企業である弊社LIGに入社したるりさんです。
るりさん自身、学生時代は就活中が陥りがちな「自分は一体何になりたいんだろう……」という、キャリアの迷いを経験していました。
「新卒でしかできない経験を積みたい」という思いから、あえて新卒で民間企業への就職を決めたるりさん。LIGでのスクール運営を通じて、公教育とは異なる民間スクールの難しさと、人の成長を支えることへの大きなやりがいを見つけました。
そんなるりさんが現在働いているのが、Webクリエイタースクール「デジLIG」などを運営する「Digital Education部」です。
- Digital Education部ってどんな部署?
- クリエイタースクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG(デジLIG)」の運営や、オンライン動画学習サービス「リグアカ」、デザインメンタリングサービス「Deview!(デビュー)」など、法人・個人問わず、クリエイターの育成を多角的に支援する事業展開。加えて、転職支援サービスとして「LIGエージェント」も提供している。
Digital Education部では、LIGが長年Web制作会社として培ってきたノウハウを活かし、未来のクリエイターに向けて質の高い教育と手厚いサポートを提供しています。
そこで今回は、そんな環境で働くるりさんに、教員免許を持ちながらもあえて民間企業への就職を選んだ理由や、公教育と民間の教育の違いや難しさ、さらに現在の仕事で感じるやりがいについて、詳しくお話を伺いました!
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Digital Education部 スクールアドバイザー るり 大学を卒業後、LIGに入社。大学で教職課程をとり教員免許を取得した経験や、イラストや広告などクリエイティブなものを見たりつくったりするのが好きだった経験から『デザイン×教育』に携わることができるDigital Education部にて、「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」でのカウンセリング、スクール運営・企画、受講生のサポートを行う。 |
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「公務員になるか民間企業に就職するか迷っている」「教師以外にも、教育に関われる仕事を知りたい」など、キャリアについて悩んでいる方はぜひこの記事を読んでみてください!
教職、留学、子ども食堂、馬術まで……!興味のままに挑戦してきた学生時代
――るりさん、本日はよろしくお願いします! さっそくですが、まずは学生時代について教えていただけますか?
大学ではフランス文学を専攻していました。もともと海外と関わる仕事に興味があって、観光学部や国際学部も広く見ていたんです。
高校の先生に相談したときに「言語だったら自分のスキルとして身につけられるよ」とアドバイスをいただいて。純粋に本を読むのも好きだったので、フランス文学に進むことを決めました。
学生時代は「これを一つだけ頑張りました」というよりは、とにかくいろいろやってみたくて。馬が好きだったので体育会の馬術部に入ったり、大学のプログラムでイギリスに短期留学したりしました。
――体育会系馬術……!? 普段は落ち着いた雰囲気なので、ギャップに驚きです。本当にいろいろなことを経験されてきたんですね!
はい(笑)。本当に「好きなことは何でもやってみよう、挑戦してみよう!」というスタンスで、授業も最低限ではなく、取れるだけ取っていましたね。
――ちなみに教職課程を履修されていたということは、教師を目指されていたのでしょうか?
もともと私の家族は両親も親戚も教師をしていたので、幼い頃から先生という仕事はすごく身近な存在でした。そのため、漠然と「将来は教師になるのかな」と思っていたりもしました。
ただ、教職課程を履修したのは「大学で何かをやり遂げた、という証を残したい」という気持ちからでした。教職のボランティアで子ども食堂に参加して、子どもたちに日本語を教えたり宿題を手伝ったりしたのも、すごく貴重な経験になっています。
どんな出来事も、今の仕事に活きているなと感じますね。
――実は、「るりさんは文章力もすごい!」と、私たちLIGブログ編集部のなかでも話題に上がることがありますよ!
本当ですか! ありがたいです。大学ではレポートや論文を書く機会がたくさんあったので、そういう経験が今の仕事に活きているのかもしれません。
――これまでのさまざまな経験が、今の仕事にしっかりと活きているんですね!
「新卒」という一度きりの機会を有効活用したかった。教師ではなく、あえて民間企業へ就職した理由
――教職課程も履修されていたるりさんですが、最終的にはLIGに入社されていますよね。教師ではなく民間企業を選んだ理由を教えてください。
「今しかできない経験を積みたかった」からです。
家族を見ていて感じたのは、一度公務員になったらその道をずっと進むことになるということ。それなら若いうちに、公務員では得られない経験を積んでおきたいと思いました。
――就職活動中は迷いもあったのでしょうか?
はい、本当に迷走していました。教職ボランティアで子どもと関わる中で「やっぱり教職もいいな」と感じることも多くて。公務員試験の勉強をしながら民間企業の選考も受けて、「自分は一体何になりたいんだろう」と悩んでいました。
いろいろ悩みながらも、最終的には「若いうちにさまざまな経験ができる選択はなんだろう」と考えた末、民間企業への就職を選びましたね。
――最終的に民間企業に決めた決め手は何だったのでしょう?
行動の自由ですね。本業を続けながら、他の興味分野にも挑戦できる。公務員だと副業に制限があるので、自分の行動の幅を狭めたくなかったんです。
家族のようにいつか教師になるとしても、まずはいろいろな世界を経験しておこう。そう考えて民間企業への就職を決めました。
――たくさん悩まれた結果、将来のことも見据えて民間企業への就職を決めたんですね!
「興味関心」で仕事を選んだ先にあった、人の成長を支えるという大きなやりがい
――就活ではさまざまな企業を見ていたとのことですが、LIGに決めた理由は何ですか?
大学入学時には国際や観光の道を目指していましたが、コロナ禍もあり、なかなかその道に進むのは難しいタイミングでした。もともと興味の幅が広く、絵を描くことも好きだったので、デザインや広告、そして教育の分野に興味がありました。そんななかLIGは「デザインに強みのある会社で、しかも教育事業部もある」という、自分の興味がどっちも重なっている会社でした。
最終的な決め手は、人の温かさですね。面接の前に人事の方が主催してくれた説明会があって、そのときの和気あいあいとした雰囲気がすごく好きだったんです。
――るりさんをはじめ、多くの方がLIGの「人の温かさ」を挙げていますね。内定後はスクール運営のインターンにも参加されていましたよね。
そうですね。入社前に先輩のことや仕事の様子を知ることができたので、社会人になることへの不安が入社前にかなり取り除かれました。
スムーズにスタートを切れたのは、入社前のインターンシップのおかげですね。
――とはいえ、教師とは違って民間スクールでは営業的な視点も求められますが、るりさんはギャップを感じましたか?
それはすごく感じました。特に数字の部分ですね。
教育実習で行った中学校は、生徒たちにとって「当たり前に来なければいけない場所」でした。でも、私たちのスクールであるWebクリエイタースクール「デジLIG」は、「選択肢として来てもらう場所」で、いつでも辞めることができる。前提がまったく違うことに気づかされました。
そのため、会社の目線で考えると、入学してもらうための営業的な働きかけや、満足度を高めて他の講座にも興味を持ってもらう、という視点が必要になります。
――最初は戸惑いも大きかったのではないですか?
もともとこれまで営業は経験したことがなかったので、入社当初は少し苦手意識がありました。
しかし、先輩のアドバイスもあり、営業自体にフォーカスするよりも、受講生一人ひとりと向き合い、丁寧なコミュニケーションを取ることを大切にしてきました。そうした寄り添い方が信頼につながり、受講生のキャリアチェンジや転職といった、本来の目標の実現にも近づけると思っています。
日々たくさんの受講生とお話するなかで、それぞれの目標や状況に寄り添いながら、その方に合った形で背中を押せるよう心がけています。
――公教育と民間教育は人をサポートするという点では共通していますが、役割は違いますね。民間スクールで感じたやりがいは何ですか?
特に受講生サポート業務で大きなやりがいを感じています。
私は今、受講生サポートをメインに担当しているのですが、入学時の説明会から日々の学習相談、そして卒業まで、一人の受講生さんをずっと見届けられるところに大きなやりがいを感じています。
――特に印象に残っている出来事はありますか?
入学からサポートしていた受講生さんが、無事にスキルを身につけて卒業できた姿を見たときです。受講生の方から、最後に「清水さんのおかげで目標達成できました」と、お手紙をいただいたことがあって。
その方が動画制作未経験で入学されてから、スキルをつけて卒業されるまでの過程をずっと見てきたので、本当に嬉しかったです。
デジLIGは民間のスクールなので、受講生さん自身のモチベーションがないと通い続けるのが難しくなります。そのため、日々積極的に声をかけるなどコミュニケーションを大切にし、学習が継続できるようしっかりサポートしてきました。
目標達成には受講生さん自身の強い意志やモチベーションが不可欠のなか、最初から最後まで学習の伴走をして、その人の目標達成を支えられたことは、大きなやりがいに感じましたね。
▲実際に受講生から、卒業の際に受け取った手紙
――それは大きなやりがいですね! 今振り返ってみて、民間企業であるLIGで働いてみてその選択は正解だったと感じますか?
はい、そう思っています。さきほどの受講生さんの話もそうですが、受講生サポートだけでなく、LIGブログの記事を書かせてもらったり、数字を見たり、さまざまな業界から転職を目指す受講生の方とお話ししたり。公務員ではなかなかできないような、本当に幅広い経験ができています。
会社の流れが早いぶん、チャレンジできる機会も多いので、この選択をして本当に良かったなと感じていますね。
今までの経験が教えてくれた、将来のキャリアビジョン
――るりさんは学生時代からLIGでの業務に至るまで、さまざまな経験を積まれてきましたが、そんな今だからこそお聞きしたいことがあります。元々迷われていた教師の仕事については、心残りはないですか?
教師である家族の働き方を身近で見てきましたし、自分自身も教育実習でやりがいを強く感じたので、教師への興味はまったく薄れていません。将来のキャリアとして、具体的な選択肢の一つとしてはあります。
ただ、今はまずデジLIGを「日本一のクリエイタースクール」にすることが一番の目標です。
――日本一のクリエイタースクール! 素晴らしいですね。るりさんの今までの経験が、これからの仕事にもきっと活きていきますね。
ありがとうございます。そのために今、部署内でさまざまな施策を考えているところです。まずは目先にあるデジLIGでの受講生サポート業務はもちろん、スクール全体をよりよくするための施策にも積極的に挑戦していきたいですね。
それに、デザインやコピーなど、日々クリエイティブに触れるなかで「自分でももっと深く学んでみたい」という気持ちも強くなっているんです。自身のスキルアップも目指していきたいですね。
――どんな環境でも自分の興味に鋭い嗅覚を持つるりさん! 学ぶ意欲と姿勢に尊敬です。
回り道もいつか、自分だけの強みになる。
――最後に、就活中の方へアドバイスをお願いします!
もし、就職活動中自分のキャリアに迷ってしまったら、「将来どんなキャリアを進みたいか」を考えてみるのもよいかもしれません。
私自身、LIGのさまざまな業務を通して、それまで気づいていなかった興味や学びに出会うことができました。こうした経験や気づきは、たとえ将来教師になる道を選んだとしても、必ず活かされると思います。
LIGで働いてみて感じるのは、さまざまな年代や業界、バックグラウンドの方と関われる環境に身を置くことで、「やっぱり人をサポートするのが好きなんだな」とか、「広告よりもコピーに惹かれるかも」など、自分の新たな関心や得意なことに気づく機会が日々あるということです。
もちろん、教師のように専門分野を深く極めるキャリアも素晴らしく、心から尊敬しています。でも、もし少しでも自分の進路に迷いがあるなら、一度視野を広げて、興味のある業界に飛び込んでみるのも、きっと大切な経験になるはずです!
さいごに
るりさんの優しく安定感のある雰囲気の中に、学びに貪欲で興味にまっすぐ挑戦する、素晴らしいバイタリティの持ち主であることが、このインタビューを通して強く感じました。
実はるりさん、3年前に執筆者である私がデジLIGの受講生だった頃、内定者インターンとして日々サポートしてくださっていました。
当時から変わらない優しい雰囲気はそのままに、この3年間でさまざまな業務を通して大きく成長されている姿がとても印象的でした!
就職後も変わらず積極的に興味関心を掘り下げ、成長を止めないるりさんの姿が、学生の皆さんの今後のキャリアを考えるうえで参考になれば嬉しいです。
るりさんのように、主体性を持って成長したい方にLIGは最適な環境です。基礎知識や経験がなくても、意欲と行動力があれば、入社後に大きく成長できる実例をたくさん見てきました。
「自分の興味が活かせる業務に携わりたい」「人の成長に伴奏できるような仕事がしたい」と思われた方は、ぜひ一度カジュアル面談や会社説明会にお越しください。あなたの可能性を一緒に広げていきましょう!
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