「1日職場体験」から未経験で入社!求職者と企業が互いを理解できるWin-Winの採用

「1日職場体験」から未経験で入社!求職者と企業が互いを理解できるWin-Winの採用

Shohei Osawa

Shohei Osawa

こんにちは、デジLIGの大澤です。

▼デジLIG(デジタルハリウッドSTUDIO by LIG)とは?
株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携をしてはじめたクリエイター養成スクールのこと。Webデザイナーや動画クリエイターを目指す方向けのカリキュラムを展開しており、制作会社運営であることを生かした「プロ基準」の支援が強み。

デジLIGでは受講生の就職活動をサポートしているのですが、「自分が本当にこの仕事に向いているかわからない」「職場の雰囲気がわからず不安」といった声をよく聞きます。特に未経験者はただでさえ募集が少ないのに、激戦を勝ち抜いて入社した後に合わないとわかるのはつらいですよね。

そんな不安を払拭し、未経験からクリエイターになったデジLIG卒業生がいます。
株式会社GRACE社のコーダー木村さんとデザイナー津志田さんは、同社とLIGが合同で企画開催した「1日職場体験」に参加。互いを知ったうえで相思相愛となり、入社に至りました。

今回は同社を訪問し、二人と同社担当者にインタビューを実施。職場体験の内容や実施のメリット、採用・入社理由などを伺いました!

株式会社GRACEとは?
「Reuse」「Rebuild」「Refresh」の3つの再生をテーマに幅広い事業を展開する「再生カンパニー」。リサイクルショップ「錬金堂」、中古楽器買取販売の「UNISOUND」などを運営。地方創生、産官学連携にも力を入れている。

ミスマッチ防止につながる「1日職場体験」

LIG大澤:2022年冬、デジLIGの受講生・卒業生から希望者を募り、簡単な選考を経て、約10人に御社オフィスで1日働いてもらいました。御社では今までこういった取り組みをしたことはあるのですか。

▲株式会社GRACE システム開発部 北畠さん

北畠:いえ、初めてですね。ただ以前から、採用のミスマッチを防ぐために何かできることはないかと考えていました。面接の際に簡単な課題を出すことも考えたのですが、それだけで求職者のスキルやほかの社員との相性をみるのは難しい。悩んでいたときに、たまたまデジLIGさんから職場体験のご提案をいただいたんです。1日一緒に働けばわかることも多いと考え、やってみることにしました。

LIG大澤:書類と面接だけで判断する選考に課題を感じていたのですね。初の試みだったと思いますが、実施した率直な感想を教えてください。

北畠:1日かけて求職者の方を知ることができ、非常によかったと思っています。既存の社員と同じように働いてもらったことで、その方が入社したときの姿が具体的にイメージできました

LIG大澤:今度は二人から話を聞きたいと思います。まずは職場体験の内容や、参加の感想を聞かせてください。

▲株式会社GRACE コーダー 木村さん
デジLIGで「Webデザイナー専攻」コースを受講後、2023年1月にコーダーとしてGRACEに入社。

木村:僕はWebページの一部差し替えや追加作業をやりました。仕事の内容はイメージしていたものに近くて、ここならデジLIGで学んだことが活かせそうだと思いましたね。それに実際に仕事を体験したことで一緒に働く方々の雰囲気をつかむことができ、「GRACEでクリエイターとして働きたい」という思いが強くなりました。

津志田:私はWebサイトのメインビジュアルを制作しました。それまでスクールなどで現役のWebデザイナーの方々からいろんな話を聞いてきたのですが、仕事の内容はフワッとしたイメージしか持っていなかったんです。でも職場体験で自分の目で現場を見て、さらに実際にやってみることで、1日のスケジュールや一つの工程にかける時間など細かなことまでわかり、Webデザイナーという仕事が身近に感じられるようになりました。

LIG大澤:やはり体験に勝るものはありませんね。モチベーションがアップした、想像でしかなかった仕事がリアルになったというのは、職場体験の大きなメリットだと思います。

1日かけてお互いを理解し選考へ

LIG大澤:職場体験参加者のなかでも二人を採用した理由を教えてください。

北畠:スキルは後からでも身につけられるので、会社との相性をより重視しました。木村さんは周りの話を素直に聞き、きちんと確認しながら仕事を進めていた姿勢がすばらしいと思いました。社員とのランチでもすぐに打ち解けていて、人柄も魅力的でしたね。

津志田さんは自分が作ったデザインを説明する際に、考えをきちんと言語化できていたことがとても良かったですね。デジLIGさんの卒業後も勉強を続けていたと聞き、入社後も自発的に学んでスキルを高めていってくれると期待できました。社員とのコミュニケーションも円滑でしたね。

LIG大澤:まさにさきほど御社が課題だとおっしゃっていた、面接ではつかみにくい人柄や周囲との相性の部分がポイントになったのですね。職場体験の様子が採用に直結していますね!

▲株式会社GRACE 広報 黒木さん

黒木:あとは職場体験のときに、新しいことに取り組むことに抵抗がないかという点もチェックしました。弊社は変化が多い会社なので、たとえば新しいツールを導入した際に、「とりあえず使ってみよう」と挑戦する方に仲間になってほしいんです。

LIG大澤:創業間もない会社や成長著しい会社では、新しい業務に前向きに取り組めるかどうかは大事だと思います。とはいえ面接の短い時間でそれを確認するのは簡単ではありません。1日職場体験は一緒に仕事をしながらそこを見極められるので、ぜひほかの企業でも導入してほしいですね。

ちなみに、そもそも御社はなぜ未経験者を積極的に採用しているのですか。

北畠:弊社はWeb制作会社ではなく事業会社であり、インハウスの制作部門は事業部と連携して仕事を進めていく必要があります。そのため過去に制作会社で働いていた人よりも、まっさらな状態の未経験者の方がこういった仕事の進め方に適応しやすいと考えています。それに2012年の創業当初から未経験者を採用してきたので、弊社にとってはそれがスタンダードなんですよね。

LIG大澤:通常、人材の募集は求人媒体を活用しているのですか。

北畠:いえ、職業訓練校に募集をかけることが多いですね。私が職業訓練校出身なので、職業訓練校にいる人材のポテンシャルを見極めやすいんです。採用人数は年によって違いますが、多いときは年間で7人くらいですね。

LIG大澤:北畠さんも未経験からクリエイターになったんですね!職場に北畠さんのようなロールモデルとなる方がいると「自分も頑張ればあんな風になれる」とやる気につながりそうです。

現場とのコミュニケーションが入社のカギに

LIG大澤:次は二人の就職活動やGRACEさんに入社を決めた理由を教えてください。

木村:僕は派遣の仕事をしながらデジLIGに通っていて、就職活動で応募したのはGRACEだけでした。職場体験ではみなさん丁寧に仕事を教えてくれて、休憩時間にはいろんな話を聞かせてくれました。仕事を進めていくうえでコミュニケーションは大事だと考えていたので、「ここで働きたい」と思ったんです。

黒木:弊社は社長との距離も近いんです。社長はよく「“誰が”言ったかではなく、“何を”言ったかが大事だ」と話しています。年齢や入社時期に関係なく、意見を言いやすい環境があるので、とても風通しがいいんですよ。

LIG大澤:代表が率先して全員の意見を求めてくれるのは、ステキですね。社内のコミュニケーションが活発なのも納得です。津志田さんは、どうしてGRACEに入社することにしたんですか。

▲株式会社GRACE Webデザイナー 津志田さん
デジLIGの「Webデザイナー専攻」コースを受講後、2023年2月にディレクターとして株式会社GRACEに入社。その後Webデザイナーに。

津志田:私も派遣社員として事務系の仕事をしながらデジLIGに通っていました。実際の現場の雰囲気を知りたいと思って職場体験に参加したのですが、GRACEがすごくしっくりきたんです。そこで選考を受けたところ、採用していただけました。だから私も他社は受けていません。

LIG大澤:GRACEさんのどんなところがしっくりきたんですか。

津志田:一番は人間関係の良さですね。Webデザイナーとしての実務経験がない中で、就職できたとしてもちゃんと活躍できるのか不安でした。でもGRACEは職業訓練校出身者やデジLIGの卒業生など、未経験者の方が多く、みんな境遇が似ていました。それにランチでご一緒した社員の方が「最初はできなくて当たり前だから大丈夫だよ」「不安なことがあれば何でも聞いて」と言ってくれたんです。私は人間関係を気にするタイプなので、フレンドリーに接してもらえてすごく心強かったですね。

デジLIGでの学びが即現場で使えた

LIG大澤:入社してから約半年が経ちましたが、二人は現在どんな仕事をしているんですか。デジLIGで学んだことは現場で生かせていますか。

津志田:私はサイトのメインビジュアルやバナーを作ることが多いですね。HTMLやCSS、WordPressも使っていて、デジLIGで得た知識が即実践に使えています。またコーディングを学んでいたことで、コーダーの負担も考えてデザインできるので、そこは私の強みにもなっていますね。ただコンペで選ばれなかったり、マーケティングの用語がわからなかったり、まだまだ力不足で悔しい思いもしています。

LIG大澤:津志田さんならその悔しさを学習のモチベーションにしてくれそうな気がします。

木村:僕もデジLIGで学んだHTMLやCSSなどの知識をフル活用しています。PHPやWordPressも使い始め、最近はマーケティングにも携わるようになって、どんどん知識が増えてレベルアップしている気がします。

北畠:私と木村は同じチームなのですが、徐々に任せられる仕事は増えています。すぐに誰かに聞くのではなく、まず自分で考えて解決方法を探るようになるなど、成長を感じますね。それに職場にも溶け込んで、良い意味でフランクになってきています(笑)。

LIG大澤:木村さんのことはデジLIG入学説明会のときから知っていて、GRACEさんの選考前には何度も面接練習をしたのですが、仕事で自信が付いたからか頼もしくなったと感じます。未経験者がここまでさまざまな業務に携わり、成長していける環境があるのはすばらしいですね。僕も二人には期待しています! 本日はありがとうございました。

さいごに


求職者側は、応募先企業の仕事内容や職場の雰囲気をつかむことができる。一方で企業側は、スキルや人柄を直接見ることができて、ミスマッチや早期退職防止につなげられる。1日職場体験はデジLIGにとっても初めての取り組みでしたが、まさにWin-Winの施策だと感じました。

現在デジLIGでは、GRACE様をはじめ他社様でも、企業と求職者の双方にとって安心できるよりよいマッチングの機会を提供しています。WebデザイナーやデジLIGに興味がある方は、ぜひ説明会にお越しください。

デジLIG公式サイトへ

またクリエイターを採用したい企業さまからのご相談もお受けしております。どうぞお気軽にお問い合わせください。


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Shohei Osawa
Shohei Osawa Digital Education / School Adviser / 大澤 昇平

大学卒業後、大手テーマパークホテルへ新卒入社。人事として中途・新卒・パートアルバイト採用業務に従事。その後転職し、ホテル・観光業特化型の採用支援を行う人材事業に携わり、国内のみならずワールドワイドに人材採用支援を経験。同社にて経営企画責任者を経験後、2022年2月からLIGへ入社し、人材に関する経験から「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」のクリエイター育成とキャリアサポート、事業企画に携わる。

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