SEO対策におけるE-A-Tとは?効果を高める方法も徹底解説

SEO対策におけるE-A-Tとは?効果を高める方法も徹底解説

Shumpei Suzuki

Shumpei Suzuki

E-A-Tとは、Googleが質の高いコンテンツを選定するために定義している評価基準です。マーケティング担当者やSEO担当者には必須の知識であり、Webサイト運営の生命線といっても過言ではありません。

このページでは、「E-A-Tとはそもそも何?」という初心者の方から、「具体的なE-A-Tの対策方法が知りたい」という方に向けて、E-A-Tの基礎知識から対策方法まで徹底解説いたします。

ぜひ最後までご覧ください。
 

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E-A-Tとは

E-A-Tとは、Googleが定義する評価基準

E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)」の頭文字をとったものであり、Googleが定める検索品質評価ガイドラインで定義されてるWebサイトの評価基準です。「イート」と読む人も入れば、そのまま頭文字をとって「イー・エー・ティー」と読む人もいます。

E-A-Tはここ数年でより重要視されるようになった要素であり、特にYMYLと呼ばれるジャンルではこの傾向が顕著に現れています。

E-A-Tが特に重要視される「YMYL」とは

YMYLとは「Your Money Your Life」の略で、ユーザーの金銭・生命に重大な影響を与える可能性があるトピックのことを指します。

Googleの品質評価ガイドラインに定められた項目です。

Googleの検索品質評価ガイドラインでは以下の分野におけるE-A-Tを高める方法が詳しく言及されており、その重要度を物語っています。

  • 医学的分野
  • ジャーナル分野
  • 科学的分野
  • 法律や税務
  • 住宅のリフォーム(多額の費用がかかり、生活環境に影響を及ぼす可能性があるため)
  • 子育て
※非YMYL分野は対策しなくていい?
非YMYL分野でも、ユーザーにとって専門性や権威性・信頼性を重視する分野であれば、対策をするほうが無難です。

例えば大抵のビジネス系サイトでは、YMYL分野でなくともユーザーはE-A-Tを気にすることが多いはずです。

逆に旅行系の体験記や映画のレビューなどの個人ブログであれば、ユーザーは権威性や専門性はそこまで気にしないため、あまり気にしすぎる必要はないと考えられます。

参考:Googleのジョンミューラー氏が2021年10月のGoogle オフィスアワー

 

E-A-TがSEO対策において重要な理由

検索品質評価ガイドラインでは、以下のようにE-A-Tの重要性について言及しています。

The amount of expertise, authoritativeness, and trustworthiness (E-A-T) is very important. Please consider: 

  • The expertise of the creator of the main contents.
  • The authoritativeness of the creator of the main contents, the  main contents itself, and the website.
  • The trustworthiness of the creator of the main contents, the main contents itself, and the website.

出典:Google検索品質評価ガイドライン

日本語訳は次の通りです。

専門性、権威性、信頼性(E-A-T)がどれだけあるかは非常に重要である。

  • -メインコンテンツの制作者の専門性。
  • -メインコンテンツの制作者、メインコンテンツ自体、およびWebサイトの権威性。
  • -メインコンテンツの作成者、メインコンテンツ自体、及びWebサイトの信頼性。

文面からも重要度が伝わってきますね。なかでもコンテンツやその制作者だけでなく、Webサイト自体の権威性や信頼性も重要であることは留意したいポイントです。

Googleのアルゴリズムの根底にあるのは「ユーザーファースト」であり、無数にあるコンテンツの中からユーザーにとって質の高いコンテンツを選定するために、E-A-Tは重要な判断基準になります。

なお、E-A-Tはここ数年で重要度が増しているとお伝えしましたが、2020年5月のコアアルゴリズムアップデートでは特に医療分野で大きな順位変動が起こりました。当時は専門性や認知度が高いサイト、国が運営するサイトが順位を上げるといった傾向が見られ、2022年現在でもこの傾向は引き続き強く見られています。

ここまでE-A-Tとは何かや、重要性について紹介しました。では、具体的にはどのような対策をすればいいのでしょうか? 次項目では、E-A-Tを高める対策方法について解説していきます。

E-A-Tを高める具体的な対策ポイント

Googleが定める検索品質評価ガイドラインに基づき、E-A-Tを高める具体的な対策のポイントを解説します。

Webサイトの編集方針やレビュー方法などを公開する

SEO対策で上位表示をしているWebサイトの多くでは、編集ポリシーやレビュー基準などを公開しています。これらを公開することで、ユーザーは信頼感が高まり安心してコンテンツを読むことができます。

例えば商品レビューのページに以下のような表示があったとします。

商品Aのレビュー
機能性:★★★☆☆

このとき、機能性が星3つと記載されていても、ユーザーからしてみればどのような基準で評価されたのかわからないので信頼できません。

しかし以下のような評価基準が明記されていれば、そのレビューへの信頼につながります。

※機能性は以下の機能の有無で加点をし、評価しています。
  • ○○機能
  • ○○機能
  • ○○機能
  • ○○機能
  • ○○機能

専門知識を持つ人や組織がコンテンツを作成する

検索品質評価ガイドラインでは、高いE-A-Tが必要とされるYMYL分野においては、専門性を持つ人や組織によって書かれるべきだと明記されています

これが難しい場合、専門知識を持つ人に監修者として協力してもうという方法も有効でしょう。

医療分野なら医師が執筆または監修していれば、そのトピックに対して権威があり、ユーザーも安心してそのコンテンツを読むことができます。

サイト内で1つの専門的な内容を扱う

例えば同じサイト内でさまざまなトピックのコンテンツを扱っていた場合、そのサイトがどのトピックに対して専門性を持っているのか判断がつきにくくなる可能性があります。

結果として、1つのトピックでしか評価されない、またはすべてのトピックで評価されないといった悪影響を及ぼすかもしれません。

サイト内で扱うトピックは1つに限定することで、サイトの専門性を高めるようにしましょう。同一サイト内で複数のトピックを扱いたい場合は、明確にカテゴリ分けをし、1つのカテゴリに1つのトピックを扱うことが重要です。

SEO対策における適切なカテゴリ分けについてはこちらの記事で解説しているので、合わせてご覧ください。

Webサイト内で専門性のある情報を網羅する

Webサイト内で専門性のある情報を拡充していくことも有効な対策です。例えば、以下の2つのWebサイトがある場合、後者のほうが専門性が高いと評価される可能性が高いです。

  • WebサイトA:1つのトピックに対し、1ページで詳しく解説している
  • WebサイトB:1つのトピックに対し、1ページで詳しく解説している。加えて、ページ内の情報をさらに具体的に解説したページが下層ページに配置されている。

社会的認知度を向上させる

企業名や製品名、サイト名などの認知度を向上させることで、権威性の向上につながります。また認知度が向上すると指名検索が増えて流入が増えるという効果も見込めるでしょう。

例えばこんな施策があります
  • メディアへの露出を増やす:SEO対策で重要な被リンク対策も同時に行える
  • SNSを運用する:SNS上での評判も、SEO対策に影響すると言われています

 

運営企業や執筆者などの情報を公開する

E-A-Tを高めるには、運営企業や執筆者などの情報を公開するようにしましょう。このような情報を公開すれば、ユーザーも信頼しやすくなります。

開示の仕方はそれぞれですが、執筆者情報はページ内のわかりやすい場所に、運営者情報についてはフッダーなどにページリンクを貼っているサイトが多いです。

信頼できるソースを引用元として明記する

世間一般で言われていることでも、信頼できるソースを引用することで、信頼性を高めることができます。

例えばただ単に

E-A-Tは重要です

というよりも、

Googleが定める検索品質評価ガイドラインでは、E-A-Tについて次のように語られています。

〜〜〜〜〜

以上のことから、E-A-TはSEO対策において重要な要素であることがわかります。

というように、Google公式のガイドラインを基に説明したほうが信頼できますよね。このような形で、信頼できるソースを引用元として明記することで、ユーザーにとって有益なコンテンツを作成することができます。

信頼できるソースとは?
公的機関が公表しているデータや、論文などのデータを引用しましょう。一般の方が運営しているブログなどを引用しても、信頼性を高くなることは考えにくいです。

コンテンツを適切に更新する

トピックによっては、その情報がいつ書かれたものなのか(更新されたものなのか)が信頼性を左右することがあります。例えばサービスの口コミや評判を調べるとき、その情報が10年前であればあまり信頼できる情報とは言えません。

逆にいえば、「クリスマス いつ」などの不変的なニーズに対するコンテンツは、高頻度で更新する必要はないと考えられます。また、コンテンツの公開日や更新日を表示することも大切です。

コンテンツの適切な更新頻度についてはこちらの記事で解説しているので合わせてご覧ください。

まとめ

E-A-Tとはどんなものなのか、具体的にはどのような対策をすればいいのか解説してきました。この記事の内容が、E-A-Tについて理解する手助けになれば幸いです。最後に、ここまでの内容をまとめます。

  • E-A-Tとは
    E-A-Tとは、Googleが定める評価基準の一つです。「Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、 Trustworthiness(信頼性)」の頭文字をとったものであり、特にYMYL分野では重視されています。
  • E-A-Tを高めるには
    専門知識を持つ人やWebサイトがコンテンツを作成すること、信頼できるソースを基にコンテンツを作成すること(ソースを明記すること)といった対策方法が考えられます。

    E-A-Tの根底にあるのは、「ユーザーに安心してもらえるコンテンツであること」です。自社のWebサイトでこれを実現するにはどうすべきか考え、質のよいコンテンツを目指しましょう。

E-A-TはWebサイト運営における重要な知識です。現状はYMYL分野で特に重視されていますが、さらに対象分野が広がる可能性もあるでしょう。ぜひこの記事の内容を参考に、E-A-Tの対策に取り組んでみてください。

長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました!
 

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Shumpei Suzuki
Shumpei Suzuki Digital Marketing / Account Planner / 鈴木 舜平(イチロー)

1996年生まれ。大学在学中に個人事業として営業代行を開始。後に教育系スタートアップ企業を立ち上げ取締役に就任。初年度で年間200名が通うスクールへとスケールさせる他、ファイナンス、新規事業、法人提携などを経験し2019年にLIGに入社。顧客のマーケティング支援や広告コンテンツの企画、オウンドメディアの運用支援を行う。「ユーザーの喜びはクライアントの喜びに、クライアントの喜びは我々の喜びに」をモットーに活動中。

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