プロのフィードバックってどんな感じ?動画編集スクールのクラス授業に密着!

プロのフィードバックってどんな感じ?動画編集スクールのクラス授業に密着!

Haruna Okumura

Haruna Okumura

動画編集スクール「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG(通称:デジLIG)」運営スタッフのはるなです!

動画編集スキルをもっと高めたい! 本日はそんなみなさんにおすすめの内容となっております。

デジLIG(デジタルハリウッドSTUDIO by LIG)とは?
株式会社LIGとデジタルハリウッドが業務提携をしてはじめたクリエイター養成スクール。動画クリエイターやWebデザイナーを目指す方向けのカリキュラムを展開している。現在、上野・池袋・大宮・北千住・川崎にて受講生を募集中!
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スクールに通うメリットってなんでしょうか?

……それはズバリ、プロの指導を受けられることだと思います! 動画編集のスキルは独学でも得られますが、プロから直接フィードバックを受けられるのはスクールならでは。とくに動画制作会社で働きたい、副業で稼いでいきたいという方にとって、プロの視点を身につけることは必要不可欠といえるでしょう。

じゃあ、スクールでは具体的にどんな指導が受けられるの?

そんな疑問を抱いた方に向けて、本日はプロからのフィードバックが受けられるデジLIGのクラス授業の模様をお届けします。

クラス授業では、受講生の作品に対するプロ目線での評価や指摘がてんこもり。「こんなことが学べるんだ~」という授業の疑似体験とともに、なにか一つでも役立つ動画編集のTipsを得ていただければ幸いです!

本記事はこんな方におすすめです。

  • 動画のクオリティを上げたい!
  • プロがどんな視点で動画制作を行っているのか知りたい!
  • スクールでどんなことが学べるのか気になっている

おすすめの動画編集スクール15校を比較した記事はこちらから

デジLIGのクラス授業って?

3ヶ月で動画編集スキルを身につけることを目指す「ネット動画ディレクター専攻」でおこなわれているクラス制の授業です。トレーナー(講師)1人に対して受講生複数人が参加し、受講生一人ひとりの課題作品に対してトレーナーがフィードバックをおこなっていきます。また客観的な視点を身につけるために、受講生自身も他の受講生の作品の感想や意見を求められます。

クラス授業は、トレーナーからの指導だけでなく、学習で不安を解消したり、受講生同士トピックの共有をし合ったりするコミュニケーションの場でもあります(現在はオンラインでおこなっています)。

ネット動画ディレクター専攻って?
プロの動画クリエイターとなるために必要な基礎が身につくカリキュラム。実際の現場で導入されている「Adobe Premire Pro」や、付随するほかのソフトを使い、プロの講師からフィードバックをもらいながら実践的に動画制作について学ぶことができます。企画やシナリオライティング、ネット動画マーケティングなどクリエイターに必要な考え方も学習します。

プロ目線のフィードバックを紹介

今回は、ここ最近で実際におこなわれたクラス制授業の模様をお届けします。1ヶ月目、2ヶ月目、3ヶ月目、それぞれのフェーズでの受講生さんの作品とそれに対するトレーナーのコメントをご紹介していきます。トレーナーによるフィードバック内容だけでなく、参加されている受講生さんが3ヶ月間でどれだけ成長されているかにも注目です!

受講1ヶ月目の場合(初級編)

1ヶ月目の課題は「ロゴアニメーション作り」。動画を学んで1ヶ月目の受講生さんたちは、どんな作品を作り上げたのでしょうか……?

ico トレーナー紹介:河村 達彦(軍曹)専門学校卒業後、撮影特機(クレーン、ドリー台車)オペレーターとしてMV、CM撮影を経験。趣味のVJで得た知識で遊技機(パチンコ等)のエフェクト制作に転職。派遣社員として5年ほど数社に勤務。いろいろあって今に至る。MV、コーポレートビデオ、舞台背景、コンサート背景映像を手掛ける。

受講生Iさん(以下Iさん):デジLIGのロゴを作りました。冒頭はロゴを強調させるために中心に配置。最後にもダメ押しで強調させるために、バウンドさせています。

軍曹トレーナー(以下軍曹):なんかよき。それっぽい。すごい動きなわけじゃないけども、シンプルかつおしゃれめな選択。アニメーションとしてはお手本に近いですね。

Iさん:YouTubeみながらエフェクトつけてみましたがうまくいきませんでした……。

軍曹:最初だから仕方ないです。でも、はじめはエフェクトを盛り込んでしまったり余計なことをしがちだけど、ここに着地できたのはセンスありますね。動きの丁寧さや統一感がある。ちなみに「みらい」はなんで斜めから流したの?

Iさん:「未来をつくる」ってことで流れ星感を出したかったんです。単調だったので、違う動きをつけたかったっていうのもあります。

軍曹:なるほどね~! 「なんとなく」じゃなくて、ちゃんと考えられていていいですね。そうしたら、今度はたとえば「流れ星」など一つのテーマに沿って動画を作っていけるといいですね。

他の受講生:最初のロゴがバンッてでてくるところが、動きの強弱があってみていて気持ちいいです。スッと入ってくる感じ。

軍曹:「見ていて気持ちいい」をつくるのは大変なこと。すばらしいです。

💡動画編集のポイント(初級編)
  • エフェクトを盛り込みすぎない(初心者がやりがち)
  • アニメーション一つひとつに意図をもたせる
  • 統一感を出すために、動画にテーマやモチーフを設定してみる

 

受講生Kさん(以下Kさん):プロ雀士です。フリーで活動していきたいと考えていて、自身のPR動画を作ってみました。

軍曹:雀牌の並びには意味があるんですか? 雀牌は自分で作ったのかな?

Kさん:「5884」でこばやしに。雀牌はIllustratorで作りました。はじめて触ったのですが、Illustratorの動画講座を見ながら1日ちょっとで作りました。

軍曹:一発で麻雀ってわかっていいですね。差し色で赤が入るのもかわいい。個人的に好きです。もっとぴょんと伸びたところで上に飛ばすとよいですね。

他の受講生:ポップでかわいい。麻雀っておじさんがやるイメージがあるなかで、女子っぽくて良いですね。最後が赤くなっているのは意味があるのでしょうか?

Kさん:5の牌には2種類があって、赤い牌は点数ボーナスみたいなものがつくんです。なので嬉しい気持ちになるし、視覚的にもいいかなと。

💡動画編集のポイント(初級編)
  • パッと見でテーマがわかるように、象徴的なオブジェクトをチョイスする
  • オブジェクトの配置に意味を持たせる
  • 見る人が見ればわかるような、裏設定・お楽しみ要素があるとGOOD!

初月ということもあり、みなさん「こういうのが作りたい」というイメージはあるものの、実現するためのスキルが追いついていない……という印象でした。その他にも、おすすめの勉強方法として「プロの動画のトレース」が挙げられていました。エフェクトのタイミングや細かい色の具合も学べるので大事とのこと。そのまま使うのはNGですが、3つくらいアイデアを組み合わせて新たに作ることは、やり方としては間違っていないそうですよ!

受講2ヶ月目の場合(中級編)

2ヶ月目は、あらかじめ用意された動画素材を編集するという課題。ECサイトの商品を動画でPRする番組作りに取り組まれていました。

ico トレーナー紹介:坂野 裕映像ディレクター/演出。新卒で番組制作会社に入社しキャリアスタート。その後、Web動画コンテンツ制作の会社、フリーを経て法人成り。現在は外資自動車メーカーなどの広告映像を多く手がける。

ここからはフィードバックのボリュームも増えていきます。ぜひ実際に動画をご覧になりながら見てみてくださいね!

坂野トレーナー(以下坂T):全体的にテロップの日本語が整理されていてさすがです! たとえば「炒めたものを」→「炒めた鶏肉を」、「作ってもらって」→「作っていただいて」など、喋り言葉から読み言葉に変換できています。喋っている方の印象にかかわってくるので、表現の調整は大切ですね。

受講生Tさん(以下Tさん):ありがとうございます。

 

坂T:人物紹介のテロップが大きいですね。情報の優先順位をつけましょう。細かいフィードバック続きますが、一気にいきますね。

動画6分は長く感じるので、BGMがあったほうがよいです。本来BGMは意図が先にあって入れるものですが、たとえば長さやクーラーの音などの違和感を和らげる、のように後付の事情で入れたほうがよい場合もあります。

 

坂T:テロップで遊べるところは遊びましょう。「パクチーも……(間)入っていないです」とあえて間を作っているので、テロップもタイミングに合わせて2つに分けるといいですね。同時に入れるとネタバレになっちゃいます。

 

坂T:場面の切り替わりで同じ構図(2ショット→2ショット)は気持ち悪く感じます。どちらかを1ショットに変更するか、ガパオのインサートを入れてもよいですね。

 

坂T:遊び心があっていいですね! ちなみにどうしてゾウにしたんですか?

Tさん:なにを配置するのか迷ったのですが、「タイっぽいものランキング」で調べたらゾウが1位だったんです(笑)。

坂T:なるほど! 演者が意識的におもしろくしようとしているシーンは、しっかり汲み取って編集することが大事ですよね。

 

坂T:10袋→20袋は変化をつけたいですね。やはり商品の魅力を届けるための動画なので、商品情報についてはもっと注意を引くようにしたいところです。

2ヶ月目になると、一気にフィードバックの粒度が高くなります。他の受講生さんの作品も含めると、以下のようなフィードバックをされていました。

💡動画編集のポイント(中級編)
  • テロップについて
    • 重要度を考えて大きさを決めること
    • 喋り言葉は読み言葉に変換しておく
    • 名前と苗字の間は半角にする。半角にすると野暮ったい印象が薄くなる
    • サイドテロップは、視聴者の興味を引き、かつテーマが具体的にわかる文言にする
  • カットについて
    • 視聴者を飽きさせないように、内容に応じた絵変わり(インサートなど)を入れる
    • 場面の切り替わりでは構図に変化を加えると自然になる
    • カット前後の不要な「間」に注意
    • ブリッジ(場面間のつなぎに用いられる短いモーションや効果音のこと)の間隔は適切に保つ。短すぎると見にくくなる
  • その他
    • 演者の意図を汲み取った編集をする
    • PRする商品情報は目立つように表示する
    • 動画の内容に関係ない情報は極力削る
    • 演者さんの肌の色が不自然になるほど明るくしすぎない
    • 演者さんの顔に写真を被せるのはNG
    • PhotoshopやIllustratorが使えると、よりクオリティの高いグラフィックが作れるようになる

さらにこの日は、受講生さんからの質問に答えて、Premiere Proでのシーケンス(動画や音声などの素材が並んだ編集データ)の整理のコツについてもお話しいただいたのでご紹介しますね!

💡Premiere Proでのシーケンスの組み方のコツ
▲坂野トレーナーの実際のデータ。美しい……

  • 見やすく整理整頓すること。どこになにが入っているかわからないと修正が入ったときに困る
  • キツキツに配置せずに、種類ごとに空間を空けよう
  • 下の方に素材、上の方にテキスト、のようにマイルールを設けよう(例:v1は何も入れない、2~3で1カメ2カメ、1つ空けてインサートのカット……などなど)
  • ラベル機能を使って種類ごとに色で分けよう。人物ごとに色を変えたりすると、あとで音声修正するときに楽

バリバリの現役で活躍されているトレーナーさんならではの、実務的なお話が聞けました!

受講3ヶ月目の場合(上級編)

3ヶ月目は、架空のアプリのPR動画制作が課題となっていました。みなさんどんな作品が作れるようになっているのでしょうか……?

受講生Sさん(以下Sさん):小中学生がターゲットのアプリのPR動画を作りました。

坂T:いい感じです! ビヨーンとかSEをつけるともっとよさそうですね。

 

Sさん:ここはChromeのロゴを回している演出をしてみました。

坂T:アイデアはおもしろいけど、これだけ動いているとテキストを目で追いきれないというのもありますね。広告的な見方をすると、ナレーションが入ってるとよいです。

 

坂T:細かいところですが、スマホが伸びたほうに増えるといいかもしれないですね。物理法則に則るようにしましょう。

全体的には、バラバラには見えないですが登場する色数が多い印象です。また、ターゲットに合わせて漢字のルビは振ったほうがよいですね。難しい漢字はひらがなに。

 

Sさん:「検索」も振ったほうがよいでしょうか?

坂T:これはデザインなので、振らなくてもよさそうです。どこまでデザインとするかによるので、判断は分かれるところかなと。

💡動画編集のポイント(上級編)
  • 視認性を保てないときはナレーションを入れる
  • オブジェクトの動きは物理法則に則るようにする
  • 色を多用しすぎない
  • 子ども向けは漢字にルビを振るなど、ターゲットに沿った動画作りを

受講生Iさん(以下Iさん):子ども向けアプリ制作ツールのPR動画を作りました。

坂T:デザインはさすがです(IさんはWebデザイナーです)。質感が統一されていて違和感ない。ただ、広告としてどうかというと入ってこないかな……。

Iさん:見せ方が難しかったです……。今回は「カンタン」というところをピックアップしたのですが、先生だったら3つある特徴のうちどれを選びますか?

坂T:尺にもよりますが、15秒あれば3つ入れてしまいますね。また、僕の場合はカンタンということをそのままカンタンと言うことは避けると思います。「月が綺麗ですね」のように、直接的じゃなく、あえて記憶に残るようなフレーズを考えると思います。

他の受講生さん:冒頭のフォントはどうやって作ったのですか?

Iさん:Illustratorでフォントのアウトラインを作成。ナイフツールで切って、ダイレクト選択ツールで選択して着色すればできます!

坂T:アウトライン化は覚えておきたい機能ですね。アウトラインを作成しておけばフォント情報が図形化されるので、フォントを持っていない方の環境でも同じフォントが表示されます。

💡動画編集のポイント(上級編)
  • 直接的な表現よりも、あえて記憶に残るようなフレーズを
  • フォントはアウトライン化しておく

3ヶ月目になるとクオリティもぐっと上がり、表現の幅も広がっていらっしゃるのがわかります! やろうと思ったことができているのはスキルがついている証拠。テニスボールを右から左に動かすところからここまできたと思うと感慨深いです……。すばらしいです!

その他受講生さんの作品に興味のある方は、ぜひ以下の記事もどうぞ! 過去の卒業制作課題の作品をご覧いただけます。

受講生のお悩みやトピックを紹介

授業内で出た、学習や進路に関するお悩みや質問、お役立ち情報をご紹介します!

動画学習に関するお悩み

「動画を見ると簡単そうなのに、いざ手を動かすと時間がかかります……」

動画を視聴しただけでいきなりオリジナルのものを作ろうと思うのは難しいでしょう。わからないところがあったら時間をかけて何度でも動画を見返すで問題ありません。いろいろな受講生さんを見てきましたが、作りたいものがあって、それを作れるということはスキルがある(ついている)ということです。いまはできなくても、いずれはできるようになります。とにかく手を動かす時間を増やすことが大事で、作りたいものがあるのであれば早々に着手したほうがよいです。

「動画教材を見ているだけで身についているのかがわからないです……」

動画教材は操作を身につけるための時間です。一方で、動画を作ることは操作スキル+考える力両方を使います。必ず動画学習とアウトプットをセットでおこなってください。

「動画教材がつまらないです……」

動画教材は教科書のようなものです。教科書がつまらなくて当然。ただし、教科書で基礎力をつけておかないと、いざというときに用語や機能がわからずに先へ進めなくなります。教科書でしっかり下地を作っていきましょう。

将来のお悩み

「これから制作する動画の具体的なビジョンがありません……」

すごいなと思う動画はありますか? 嗜好性をトレーナーに教えてもらえると、「じゃあこういうのも見ておいたほうがいいね」というのを共有することができます。ぜひうまくトレーナーを使ってください。

「具体的なゴールがなくてぶれてしまっています……」

みんながみんな明確なゴールがあるわけではありません。たとえば動画教材を進めるなど、まずは眼の前のことから進められればいいと思います。

みんなの共有コーナー

「After Effectsのおすすめ本を共有します!」

受講生さんが最近買った本を紹介してくださいました!

チュートリアル動画もあるが、本のメリットは? との問に、「本は全体的にざっくり知りたいときによい、こういうエフェクト使いたいな~ってときに探せたりするので、ネタ帳的に使える」と答えてくださいました! 動画と本は、必要に応じて使い分けるのがよさそうですね。

「最近のおすすめのフォントを共有します!」

坂野トレーナーから、『鬼滅の刃』でも使われた「鬼書体」のセール情報についての共有がありました。

フォントに関する情報は常に調べておいたほうがよいとのこと。とくにAdobeフォントについてはライセンス切れで使えなくなることがあるので注意が必要です。

※2022年8月現在、セールは終了しています。

「絵コンテライターって知ってる?」

映像業界ではイラストが得意な方は重宝されるそうです。絵コンテ専門の「絵コンテライター」という職業もあるそう。イラストが得意な方は目指してみるのもありでは?

少しでも気になった方は個別説明会へご参加ください!

さいごまでお読みいただきありがとうございました。今回のクラス授業の内容について少しでも気になった方は、ぜひ無料の個別説明会へどうぞ! 動画クリエイターを目指すみなさんの学習・キャリア相談や当スクールのご紹介ができればと思います。みなさんにお会いできるのを楽しみにしております! はるちゃんでした。
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Haruna Okumura
Haruna Okumura Digital Education / School Operator / 奥村 春菜

1995年生まれ。大学卒業後、シェアハウスを扱う不動産会社の海外事業部で賃貸営業を経験。その後学生時代にアルバイトをしていた縁でLIGのコワーキングスペース「いいオフィス」に出戻りし、運営・管理業務に従事。現在は「デジタルハリウッドSTUDIO by LIG」で受講生の入学後のサポートを行う。コミュニティ運営が大好きで、話しかけやすいオーラを出すのが得意。

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