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2020.06.05

リモート時代の新人教育!質問しづらい問題にどう立ち向かう?わたしがどうやって「心理的安全性」と「関係値」を確立したか

てらみ

はじめに

みなさんこんにちは、あなたの心のおともだち、Webディレクターてらみ/てらみん/てらみょん(@teramin_min)です! LIGに入社してはやくも1年と3ヶ月が経ちました。社会人もといWebディレクターとしては4年目になりました。中堅感がでてきてしまったので緊張しています。

リモートで働く新卒のみなさん、中途入社のみなさん! 先輩社員に聞きたいことを質問できていますか? 質問しづらいですよね。

新しく部下や後輩を持つことになったみなさん! しかもリモートで顔がみえない新人の教育を任されたみなさん! 質問してもらえていますか? 「わからないことない?」って聞くと、「いえ、大丈夫です!」って返事されちゃいますよね。

わたしはWeb事業部のちゃんれみグループのたらこチームに属しているのですが、2月から同チームに2名の新人ディレクターがアサインされ、このたびめでたく後輩を持つことになりました!

なんとなくこんな感じの座組です!

わたし:てらみ
EXILE AKIRAをはじめとして、様々な男性芸能人が好き。新卒でディレクターとしてキャリアをスタートし、4年目。LIGに入社してから1年と3ヶ月ほどたち、会社の体制やルールにはすっかり馴染み、バッチリ活躍している、はず。
新メンバー1:リリィ
高橋一生が好き。デジハリLIGの卒業生で、ちゃんれみさんがbosyuしていたアシスタントディレクター募集から応募しLIGにジョイン。未経験からスキルアップ目指して修行してるがんばりやさんなディレクターです。
新メンバー2:めぐみ
山田孝之が好き。さまざまなWeb制作会社や事業会社で就業形態があり、Webディレクターとしての歴はしっかり。しかし、そのぶん会社ごとのルールや文化の違いに戸惑いやすそう。お茶目でコミュニケーション上手なディレクターさんです。

ゆかいで頼もしい新人さんたちが登場してくれて、とても嬉しいかぎりです。社歴が近い、いち先輩としてもしっかりフォローしてあげたいところです。

なんと入社1ヶ月でリモートワークに

そもそもWebディレクター未経験で仕事内容もわからなすぎるリリーさんと、歴はあってベテランだけど会社のルールや体制がわからないめぐみさん。それぞれにオタオタするポイントがある新人さんたちですが、入社して1ヶ月後には新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響でリモート勤務に……!

(後輩ができたぜ、やったぜ嬉しい!)と思い、「いつでも質問していいよ!」と言ってみたもののその気配はなく、じゃあ大丈夫なのかっていうと、まだ在宅と出社が半々ぐらいだったころ、会社で顔を合わせると、「あっ、つらそう……!」。やはり、なにかしらかのなにかしらで困っていそうな雰囲気でした。よくわかります、わたしもちょうど1年前はそんな感じでしたから。

そこでわたしが新人が質問しづらい問題に対して行った前提の分析と、課題の定義、そして実際に行った解決策をご紹介したいと思います。

【1】えらい人には質問しづらい問題

前提:上司、マネージャーが教育を行っていた

もともと彼女らの教育は、わたしではなく、チームリーダー兼マネージャーのちゃんれみさんがメインで請け負っていたような状況でした。上司が直接教えるような体制は決してめずらしいものではなく、たいていの中小企業ではそのようになっているのではないでしょうか?

これは教育の正確性を担保するというのもありましたし、彼女たちがアサインされているプロジェクトは彼女の配下にあるものだったからというのもあります。

課題:聞きづらいうえに忙しそうだから余計に聞けない

もちろんちゃんれみさんもとても丁寧に教育してくれる方なんですが、まぁ、ほらマネージャーですからね、聞きづらいじゃないですか。わたしとかはあまり地位も年齢も考えずに人と接しちゃうタイプなので()気にしませんが、新人さんからしたら、質問しづらいんじゃないかと思います……!

それに、LIGでは各自の予定をGoogleカレンダーで共有しあう文化があるのですが、朝から晩までミーティング、ミーティング……でみるからに忙しそうですからね、うん、聞きづらい。

解決策:立場が近い先輩ほど聞きやすい

ふつうに考えても、社外や会議に出っぱなしの人よりも会社にいる人のほうがよいし、立場が遠い人よりも似たような立場の人のほうがよいし、年齢や社歴も上すぎるよりも近いほうがいいでしょう。異性よりも同性のほうが相談もしやすいかもしれません。

そこで、新人の面倒をまず見るべきなのは一番社歴が近い同じ職種の先輩! という自論をもとに、自分でもめんどうみるぞい! という気持ちで勝手にどしどし教育・研修していくことにしました。

【2】みんなの前で質問するのは恥ずかしい問題

前提:質問はオフィシャルな場でしないといけない

LIGでは、生まれた子どもは村のコミュニティ全体で育てよう的な文化があって、お互いに質問しあったり教え合ったりするマインドが根付いています。

また、それぞれの価値観や考え方で意見を交わして答えを考えたほうが良いとされているのもその理由になっています。質問するとわりと即レスで本当にみんな親切なんですよね。

また、社内体制としては、同じ職種同士でユニットという横の繋がりをもって、週次でミーティングを行うなどの活動をしています。Slackでディレクションに関する質問をする際には、ディレクターユニット全員が入っているチャンネルで行いましょうという文化もあります。これはオープンな場所で質問をすることで、スキル感や知識の共有ができるという意図もあります。

課題:知らない人の前で無知を公言するのは恥ずかしい

とはいえ、そのSlackの「ディレクターユニット全員が入っているチャンネル」は、先輩ディレクターだけでなく、まことさんづやさんなどの事業部長や役員、それ以外にも他ユニットリーダーなど、数々のえらい人&知らない人も属しています。

そのなかで全方位に向かって「すみませ〜ん!」って質問するのハードル高杉内……? なんて聞けば的を得た質問で、自分の求める回答が得られるかもわからないのに、そんでもって勇気を出して聞いてみたら「それってどういうこと?」なんて聞かれたり、ややスルーされちゃったときには恥ずかしくて泣いちゃいます。もう二度と質問なんてできません。

解決策:場をクローズドにして「心理的安全性」を確立

恥ずかしがるなよっていったって無理なんですよ、恥かきたくないもの。人間だもの。いわば心理的不安全状態ってやつです。不安すぎる。どうにかして「心理的安全性」を作る必要があると感じました。

心理的安全性とは、「一人ひとりが恐怖や不安を感じることなく、安心して発言・行動できる状態」のことを指します。アメリカGoogle社のリサーチチームが、“チームのパフォーマンス向上のためには、心理的安全性を高める必要がある”と発見・発表して以来(参照:Google re:Work『「効果的なチームとは何か」を知る』より)、多くの企業が関心を示しています。
引用:心理的安全性の作り方・測り方。Google流、生産性を高める方法を取り入れるには | d’s JOURNAL(dsj)- 採用で組織をデザインする | 採用テクニック

ということで、わたしはリリーさんとめぐみさんの心理的安全性を担保するために、一時的なスレとして、同じグループメンバーの先輩ディレクターのわたしとセイタ、そして新人さんのリリーさんとめぐみさんオンリーの「#ささいなことを聞いてもいいスレ」を作成しました。

うん、すごく質問しやすそうなワーディングだ! 知ってる人しかいないからめちゃ安心・安全……!

【3】会社の空気読めないし、輪の中入り込めない問題

前提:会社の空気感を推し量りきれない

入社1ヶ月で早々にリモート勤務になって、大概の社員と顔を合わせることもなく、日々Slackでやりとり……。コミュニティがウェ~イな感じなのか、真面目にいかないと怒られが発生するトーンなのかとか、それぞれの社員がどういう感じのキャラなのかとか……、文面だけで推し量ることは大変に難しい……! ともかく空気というものが読めないわけです。

課題:質問のために急に話しかけるハードルが高い

業務連絡がびっしりと並ぶなかで、え? これ突然質問してもいいのかしら、質問するときって結構かっちりまとめないとよくないかしら、そもそもメンションつけても大丈夫かしら、なんて堂々巡りのAir Reading.

やっぱり会話の流れをぶった切って、突然に質問するってハードルが高い。これも心理的不安全ってやつですね。

解決策:「雑談」で質問しやすい空気感を醸成し、「関係値」をつくる

なので、もうどんどんうるさいくらいに雑談を仕掛けることにします!

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おはよう! 月曜日はだるいね!
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おつかれ! しいたけ占いみた!?
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佐藤健のLINEまじ彼氏……

 
ええ、賛否両論あるかもしれませんが、これが背中を見せる(?)ってやつでしょうか。

弱音を言っちゃいけないとか、ふざけちゃいけないって思いながらずーっと真面目モードで仕事するのってめちゃくちゃしんどいと個人的に思うんですよね。とくにこのリモートというご時世では。家で1人でつらいな〜つらいな〜って思いながら仕事してほしくない!!

弱音や愚痴ったりしてもいいし、どうでもいい話もしてもいい「空気感」づくりに取り組みました。

ときどき、「いまってどんな仕事やってるんですか〜?」なんてジャブを打ってみたりすると、「見積を作っているのですが、これって何が基準になっているんですか?」とか、「画面設計を作っているんですけど、レビューするときどうやって共有したらいいですか?」とか、スッと質問が出てくるようになりました。

気軽にものを言ってもらえるような関係値を築く土台をつくれたんじゃないかなぁと思っています。

【4】だいたいの社員は知らない人問題

前提:会社の人みんな知らない

とはいえとはいえベストなのは、同じチームやグループの先輩だけでなく、いろいろな社員とコミュニケーションをとれたり、質問できたりすることです。ディレクターの場合だとデザイナーやエンジニアに質問をするシーンも多いですし。案件の特性上、似たような実績がある人に相談したほうがいいだろうと、社内の過去ドキュメントを漁ってみたら、担当していたのは知らない先輩だった! ってこともあると思います。

でもねぇ、これまでも書きましたが、顔も名前も知らないし、接する機会もないから、本当に知らない人、なんですよね、Slackのアイコンが何かのキャラだったり物だったりするとまじでこいつ誰なんだ……? っていう。

課題:気軽に話せる人がいない

会社に出勤していれば、すれちがって世間話したり一緒にランチに行ったりすることもありえますが、そうもいかないわけです。

まあ、初対面の人にはなかなか質問しづらいですよね。LIGの人たちはみんな親切なので、初対面でもめちゃくちゃ丁寧に教えてくれちゃったりするんですが。

解決策:直近の先輩がチャネルになって「関係値」を広げる

ということで、どんどん他の社員も巻き込みます。これは教える内容の公平性や客観性を保つためでもあります。

ちょっと慣れてきたなって段階で、ほかのチームの女子ディレクターや、ほかにも困っていそうな新人さんを上司と一緒に加えたり。そうしているうちに、リラックスした雰囲気かつ、フラットな関連性のチャンネルになりました。

これを行ったことで、ほかの先輩社員ともよい関係値が築けると同時に、新人同士の横のチャネルも強化されました! 同期は大事!

新人同士でも、すでに自分が知っていることは教え合うような流れもできてとてもいいことだなぁって思います。Give and Takeな関係性を早期に作り上げることができました!

いい感じに盛り上がっているので、まだしばらくはこのチャンネルを運用したいと思います。

【余談】質問のあとはアウトプットして情報をストックしよう

質問とアンサーで明文化されたものは、スレ流ししてしまうのではなく確実にストックできたほうがいいやつです。必ずその後入ってくる新人さんも同じような部分でつまづきます。

やはりLIGのディレクターユニットでも新人研修や教育に関する問題はあるので、質問や知識をストックするWikiや新人オリエンテーションのドキュメント整備を進めています。LIGではこれらをふだんプロジェクトマネジメントに使用しているツール「Asana」の中で行っています。

ノウハウ集積地としてのWikiの整備

たとえば、ユニットリーダーのともぞうさんが発起人となり、みんなで整備しているディレクターWiki。

ここにありがたいノウハウや、暗黙知にされてしまいやすい会社のルールがまとめられています。ときどきわたしも「ウヒョ、便利なこと知っちゃったぜ」ってときに書き足しています。

こういうものもできるだけ更新の心理的なハードルが低いほうがよいですよね。

研修を平準化・自動化するオリエンプロジェクトの整備

新人研修では、ほそさんが整備してくれた新人ディレクターオリエンテーションのプロジェクトテンプレートがあります。

タスクを順序よくこなしていくと、社内ルールやディレクターの仕事の概要を知ることができる優れものです。より詳細な説明や解説が必要なものはディレクションWikiにリファレンスされています。

新人さんたちには、これらで説明が不足していた箇所やわからなかったことは、積極的にフィードバックし自らアウトプットをしてもらうようにしています。自分でアウトプットをするとより身につきますし、中長期的に組織にも貢献できるのですばらしいですね。ぜひともおすすめしたいです。

まとめ「#ささいなことを聞いてもよいスレ」をつくろう

この記事では、「心理的安全性」と「関係値」という観点から、リモートワーク中に入社した新人さんがぶつかる課題と、その解決策を考えてみました。

アフターコロナでは、こういった離れた場所で仕事を始める新人さんたちをいかに研修・教育し、フォローできる体制をつくるかが組織を盤石にするカギになると考えています。

わたしがおすすめしたいのはどんな職種でも、「#ささいなことを聞いてもよいスレ」をつくること! 明日からでもできる即効性のある解決方法です。

これをさっとつくれたあなたは、後輩たちからは神のごとく感謝され、上司からはすばらしい行いだと評価されることでしょう。おすすめです。

LIGではリモートワークでも安心安全な教育体制を整えて、仲間になってくれる方をお待ちしております! とくにディレクターのみんな〜!

それではよい生活、よい仕事を!

以上、最近小林直己さんの笑顔が気になるてらみ(@teramin_min)でした! よかったらツイッターで遊んでね!