こんにちは。LIGで人事をやっているあきとです。
プライベートでは音楽レーベルを運営しながらDJをしております。
LIGに興味を持ってくれた方々に、少しでもLIGのことをより深く知っていただけるよう、いろいろな記事を書いたり、社員へのインタビューをしています。
今回の「ちょっとお時間いいですか?」では、Web制作事業部のマネージャーをしている、さっさんに話を聞きました。さっさんは、いつも穏やかで優しくメンバーのことを常に気にかけているマネージャーという印象。業務のあれこれというよりは、さっさんの人柄がわかるようなお話が聞けました。
実はLIGの創業メンバー
あきと:さっさん、LIG歴は相当長いですよね? 通算で9年くらい。あと、出戻りを経験されているとのことで、その経緯もぜひお聞きしたいです。
さっさん:LIG歴長いですか? ぜんぜんそんな気がしないんだけどね。LIGは2007年に前の代表と高校の友人と3人ではじめました。そのころもいまと変わらずWeb制作のお仕事をしていました。
あきと:え! さっさんってLIGの創業メンバーだったんですね……。今の今まで知らなかった。
さっさん:実はそうなんだよね。いまの時代ではもう珍しくないけど、学生のときから趣味でWebの制作をやってて。Flashやったり、プログラム書いたり、3Dのモデリングやったり、いろんな遊びをしていました。新卒で入った会社では、3年半携帯の3G関連の開発をやって、めちゃくちゃ働きましたね。
あきと:昔からWebのものづくりに興味があったんですね。
さっさん:そうだね。社会人になっても四六時中パソコンに向き合っているような感じだった。当時同居していた姉からは「オタクみたい」と言われた記憶もあります。否定できなかったです。
新卒のときにやっていた3Gの開発は、どちらかというと裏側(サーバー、ネットワーク、プロトコルの処理まわり)を担当することが多くて、趣味でやっていたような目に見えるWebサイト制作を仕事としてやりたいなという気持ちが強くなりました。
そんなときにLIGの前社長の岩上さんと出会って、LIGが始まるんだよね。
一度はLIGを離れ……
あきと:なるほど、そこでLIGにつながるんですね。創業期は大変でしたか?
さっさん:そうだね。最初のころは業務でのWeb実績がほぼなかったので、とにかくいろんな方にお会いして仕事をいただきました。とにかく「良いものを作ろう」という気持ちで日々制作に没頭したね。自分ができることであれば、経験値を積みたい一心でなんでもやった。
創業当初のLIGは順調ではなく、夜にコンビニに買い出しに行ったと思ったらなぜかそのままコンビニ前で数時間話し合いがおこなわれることもあったし。
あきと:スタートアップって感じですね。大変そう……。
さっさん:大変だった(笑)。まぁそれで結果として、一旦2009年に離れることになったんだけど。
あきと:どうして離れることになったんですか?
さっさん:いわゆる、バンドでいう「音楽性の違い」的な感じ(笑)。良いものを作ることと、お金を稼ぐこととのバランス。よくあるやつだよね。
そのあと岩上さんが当時アストロデオという会社をやっていたゴウさん(現LIGの社長)とづやさん(現CTO)に出会って、LIGとアストロデオが合併して、いまのLIGになった。
あきと:なるほどなるほど。さっさんはLIGを辞めたあとはどうされたんですか?
さっさん:半年程度フリーランスをしていたけど、ひとりで制作しているのが不安になって、2010年6月に制作会社にディレクターで入社しました。
「困っている人がいたら力を貸す」出戻りの打診に二つ返事でOK
あきと:いったん別の会社に就職されたんですね。で、そのあとまたLIGに戻るまでに、どんな経緯があったんですか?
さっさん:たしか上野のTGIフライデーズ(※アメリカンレストラン&バー)だったかなぁ。2013年4月末くらいに、岩上さんとゴウさんに会って話したんだよね。オーダーとしては、ディレクターチーム全体のまとめ役と育成だった。
あきと:戻って欲しいと打診されて、実際のところどうだったんですか?
さっさん:二つ返事でOKしたよ。
あきと:え、そうだったんですね! どうして即答したんですか? 一度辞めたのに……
さっさん:単純に困っている人がいるなら力を貸そう、っていう感じで。昔からそういう感じだったからね。
あきと:なんと……。
さっさん:でも当時前職で大きなプロジェクトを担当していたから、入社したのはそれから11ヶ月後の2014年4月ですね。
「こういう大人にはならないぞ」
あきと:昔から「困っている人がいたら力を貸そう」という考えだったそうですが、そうなったのになにかきっかけがあったんですか? 悟りの境地に片足突っ込んでいるような人って、なにかしら大変で辛い経験やどん底に落ちた経験を持っている気がしてるんですけど……?
さっさん:うーん……記憶から消そうとしていたかもしれない。思い返してみると、幼少期の出来事かなぁ。悪い記憶と良い記憶どっちもあるね。
悪いほうは、中学校時代の塾での出来事。たまたま授業中に友だちに貸していたお金を返してもらってたんだよね。そしたら、なぜか講師の怒りスイッチが入ってしまったみたいで、ボコボコに殴られてしまって。それまで勉強好きな子だったんだけど、そこから勉強しなくなっちゃったねぇ。もちろん授業中っていうのはよくなかったかもしれないけど。で、そのときから「こういう大人にはならないぞ」って思ったのはあるね。
あきと:おぉ……それは辛かったですね……。
さっさん:良いほうの話は、小学校時代のサッカーかな。クラスの担任がサッカーの顧問でもあって、未経験からはじめて4年で全国大会に行くようなチームになったんだよね。で、その先生にも大声で怒鳴られることとか日常茶飯事だったんだけど、それに対しては愛を感じていたんだよなぁ。。幼いながらもそれは感じていた。
この2つの経験は自分の人格形成に影響しているかもしれないね。
あとは、もうこの世にはいないけどおじいちゃんが言っていた「長生きの秘訣は人に優しくすること」という言葉を信じているから、というのもあるかもしれないね。
実は武闘派、だけど人に合わせたマネジメントを
あきと:おじいちゃんの名言……刻んでおきます。
指導をするときは基本的には責めずに、優しく諭すような感じですか? あまりさっさんの口から人を責めるような言葉を聞いたことがないように思います。
さっさん:もちろん人を責める人には責めるなりの理由があるんだと思いますよ。考え方は人それぞれですから。でもね、人を責めても意味がないんですよ。なにが原因でそうなったのか、次はどうするのかを考えたり、実行したり、そっちに時間を使ったほうがストレスもないし良いと思うんですよね。
あきと:たしかに。起きたことを責めるより、今後どうするのかってことを考える方が前向きですよね。
新人社員から「さっさんは教えるのがうまい」という声をよく聞きますが、きっと優しく教えてあげているのだろうなぁというのが目に浮かびました。
さっさん:そうなの? 嬉しいけど、「自分で失敗した方が早く成長する」って考えなんだよね。「最近の人は……」っていうとあれだけど、みんなすぐに正解を欲しがって、失敗したがらない。
さっさん:あと俺、実は武闘派なんだよね。
あきと:え! 武闘派? って手が出ちゃうってことですか(笑)?
さっさん:いまはさすがに違うけど、昔はそうだったかも。
あきと:そうなんですか! ぜんぜんイメージがないです。
さっさん:いま武闘派やっちゃダメっていうのはもちろんあるし、あとやっても意味がないからやらないって感じかな。基本、マネジメントスタイルはぜんぶその人に合わせるよ。入社してかなり早い段階で、その人がどういう人なのかは掴みにいっているね。
たとえば、「あ、この人はあんまりいじられたくない人だな」とか「この人はロジカルな伝え方よりエモーショナルな方がいいな」とか。この前もメンバーを指導することがあったけど、あえて突き放すような言い方をしたりとかね。もちろんうまくマネジメントできなかった人も過去にはいたけど。
あきと:なにを伝えるかじゃなくて、どう伝えるか、その結果きちんと伝わるか、ということが大事ということですね。
さっさん:そうだね。
支えてくれる人がいろいろなところにいる
あきと:さっさんから見てLIGはどういう会社ですか? 良いところと悪いところを教えてください。
さっさん:場所がねぇ(笑)。上野、御徒町って、山手線でいうと、渋谷のほぼ真逆の位置にあるから実際不便だよね。往訪が多いスタッフはきっと同じことを思っているでしょうね。あとは成長したメンバーが独立してしまったりで、旅立っていってしまう瞬間はさびしいですね。
でも、良いところは、人が優しくて、仲がいいところだよね。それにチャレンジできる環境もある。あと椅子がいいので椎間板ヘルニアの自分はほんと助かっています。バックオフィスのスタッフも親切です。支えてくれる人がいろいろなところにいますね。
あきと:(そういう言葉をちゃんと言える大人になりたいなぁ……)
ありがとうございます。さいごに、さっさんはどういう人と一緒に働きたいですか?
さっさん:謙虚な人を尊敬しているので、そんな方と一緒に働きたいですね。
あきと:今日のお話を聞いて、とても納得感があります(笑)。ありがとうございました!
まとめ
話を聞いていて感じたのは、さっさん自身がとても謙虚な方なんだろうなということです。「いい感じで書いといてね」という雰囲気や傲慢さを一切感じませんでした(上から目線ですみません)。
いろいろなマネージャーのかたちがありますが、やはり人の上に立つ立場の人は人柄もきちんとしているんだな、と再認識いたしました。
LIGでは、Web制作事業部のメンバーを随時募集しております。この記事を読んで、「さっさんと一緒に働きたい!」と思っていただけた方は、下記のリンクからエントリーしてくださいね。それでは、また屋上で会いましょう!