色の視覚効果を使ってお部屋をさらに目的に沿った空間に!LIGの壁画制作《デジタルハリウッド 壁画》絵画解説vol.8

色の視覚効果を使ってお部屋をさらに目的に沿った空間に!LIGの壁画制作《デジタルハリウッド 壁画》絵画解説vol.8

田中ラオウ

田中ラオウ

うぬらこんにちは! 画家の田中ラオウ(@raoutanaka)です。


LIGのアート事業部で制作した過去の作品を振り返りながら、制作のプロセスやコンセプトなどを紹介するシリーズ《LIG美術館》の第8回目です。

LIG美術館シリーズ過去作品はこちら(クリックで開きます)

今日の一枚

こちらは御徒町のLIG社屋4階にあるデジタルハリウッドSTUDIO上野 by LIGの教室に描いた壁画です。大きさは約6×3mです。

絵のテーマ

デジタルハリウッドSTUDIO by LIG

今回の絵のテーマは【深い思慮】です。

この部屋は主に勉強や会議に使われる空間です。集中して作業をするときに決して邪魔にならず、落ち着けるような色合いの絵が良いと考えました。この部屋の利用者が作業中に壁画が視野に入ったときに気が散るような色は避けねばなりません。

色による視覚効果

壁画のメインの色を選ぶ際には以下のような視覚効果を意識しています。

これらの色の特徴から、今回の部屋の目的に沿った色として【青】を選択しました。モチーフは深海に佇むクジラに決めました。部屋にいる人たちを見守るような静かな存在感を放つ絵を目指しました。

作画手順&こだわりポイント

こちらが絵を描く前の壁。構図を考えるときに気にしたことは、真ん中に特徴的な横長の窓があることと、照明が当たる位置です。

窓の部分には絵が描けないので、一部分が描かれていなくてもクジラと認識できるように現場で構図を調整しました。また、今回は横長の照明が上から当たっていたので、クジラの絵の光源が実際に壁に当たる照明と同じ角度になるように図柄を調整しました。

構図が決まったらまずは水色で全体を塗り、もっとも暗い色でクジラの影から描いていきました。

段階的に明るい色を加えていきます。

ハイライトを塗って気泡を描いたら完成です。

DRAWING THE WORLD – 田中ラオウ インタビュー

LIGの動画制作チームに田中ラオウのアートに賭ける思いなどをインタビューしていただきました。動画後半では今回紹介した壁画の作業工程が見られます。

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いいオフィス上野の壁画

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うぬらこんにちは!画家の田中ラオウです。北海道造形デザイン専門学校(廃校)という伝説の学校出身です。【これ以上向上したくなければプライドが傷つかない場所にずっといればいい】という格言を戒めにして生きてます。夢は偉大な画家になってウイニングイレブンのオンライン対戦を夜通しやることです。あと自殺する若者を減らすことです。

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