こんにちは、バックエンドエンジニアのリョウタです。
先日スタートした「すべての『売れたいバンドマン』におくるWebツール活用術!」。第1回目の記事は、予想に反して多くの方に読んでもらえたようで嬉しいです。ありがとうございます。 すべての「売れたいバンドマン」におくるWebツール活用術!【第1回:紹介編】
前回書いた通り、この連載は何もバンドマンのためだけのものではありません。チーム、集団組織で運営されるもののほとんどに有用だと思います。
たとえば劇団、スポーツチーム、合唱団やブラスバンド、サークル、そしてもちろん自営業や会社まで、ざらっと運営を改善できるはずです。バンドっぽい用語になっている箇所は、自身の集団組織の何かに変換して読んでいただければと思います。
さて、これからいよいよ連載の本編がスタートするわけですが、今日は「G Suiteの導入」についてお話しします。
ちなみに本記事に続く第3回、第4回〜の記事では、あなたが独自ドメインを持っているか、あるいはまだ持っていないかで読むべき内容が変わってきます。ご自身の状況にあわせて、以下の順で進んでください。
目次
G Suite導入
「Google先生」という言葉が出来たように、あるいは「Googleが宗教を作ったら入る」と断言する人が散見されるように、Googleとそのサービスは本当に素晴らしいです。私はといえば、この十数年間でGoogleのサービスを利用しなかった日はない、と言っても過言ではありません。完全に生活の一部です。
とはいえ私がいくら褒めちぎったところで特に何も出てこないので、さっそくG Suiteとはなんぞやというところを、ざっくりとご説明します。
G Suiteとは?
独自ドメインを使用して、Googleの各種サービスを最大限に活用する有償プランです。
info@band-man.comのようなメールアドレスを、gmailの機能で使えると便利ですよね?
逆に、band-man@free-mail-example.comのようなフリーメールを使ってると、ちょっとカッコ悪いですよね?
頑張って設定すると、無償版のgmailでも独自ドメインの運用をすることはできますが、G Suiteを導入するとできることは飛躍的に増え、同時に運用のストレスを減らせます。
この連載の肝は「健康的で効率的な運営」です。運営がスムーズで楽になることを是としています。浮いた時間的リソース、楽になって生じた精神的余裕で、Webツールにかけた金銭的コストをどう回収するかを考える方が健全です。CDが1枚でも多く売れれば、お客さんが一人でも増えれば、この記事で提案する費用はまかなえるでしょう。
キャッシュフローをどう回していくか。そういったビジネス的な観点を持ってバンド運営をすることで、次第と活動や回すお金の規模が大きくなってくるはずです。
料金プランに見るG Suiteで出来ること
まずは料金表です。
各プランとも無料期間がありますし、Basicプランだと月額¥600からなので、導入のハードルは低いと思います。
しかし、私はBusinessプランをお勧めしたい。なぜなら、Google Driveが容量無制限に使えるから!!(※5アカウントまでは1アカウントあたり1TB)
- Google Driveとは
- クラウドストレージサービスです。平たくいうと、インターネット上にファイルを置いておけるということです。PDFや写真、動画、レコーディングスタジオから上がってきたProtoolsのセッションデータまで、なんでも入れることができます。
無制限ということは、もう外付けハードディスクなんか要らないんです!
データ量のかさばるライブ映像のアーカイブや、写真、そして失くしちゃいけないレコーディング・マスタリングのマスターデータなど、どんどん入れられます。1アカウントでも1TBの容量があるので、ちょっとやそっとで無くなりませんし、バックアップ用のHDDを増やしていくコストより、安く上がると思います(特に精神的に)。
大きなデータを扱わないのであれば、Basicで十分です。
「俺の部屋より……もっと安全なところはあるんだよ……。」
そう言って、各種データたちを今日も送り出しています。
複数アカウントと権限について
バンドをはじめ集団組織においては、そのユーザーのロール(権限)によってアカウントを複数作る必要性が出てきます。
たとえばバンドだと、
- 管理者
- メンバー
- サポートメンバー
- スタッフ
このような感じに切り分けることができると思います。
前述のGoogle Driveで実践例をあげますと、
- ユーザーアカウントの発行や削除 → 管理者のみ
- 売り上げを集計しているデータ → メンバー以上の権限
- 楽曲製作中のスタジオ音源 → サポートメンバー以上の権限
- ステージセット図やセットリスト、プロフィールの紙資料など → スタッフ以上の権限
- アー写やロゴデータなど → URLを知っている人は誰でも見られる
のように共有・公開範囲を設定できます。
使う頻度でいうと、Google Driveが多いですが、カレンダーの共有・権限切り分けなどもよく使います。
共有すべきデータ(情報)と、知らなくていいデータはしっかり切り分けておきましょう。
こまかいところは置いておいて、とりあえず14日間の無料試用をしてみよう!
ざっくりと概要をお話ししましたが、G Suiteのサービス・出来ることというのは多岐にわたるので、それぞれのサービスの詳細については、これから回を分けてじっくりご説明してきます。
なので、まずはお試し無料期間を使って始めてみましょう。
皆さんがその恩恵をいつ感じられるかはわかりませんが、そのうちG Suiteなしでは生きられない身体になってしまうはずです。便利すぎて。
いざ、G Suiteの世界へ!
まずはG Suiteへアクセス!
「無料試用を開始」をクリックしてください。
団体名と人数、国を入力して「次へ」をクリック。
姓と名、メールアドレスを入力して「次へ」をクリック。
そして分岐点。
……と、今日はここまで!
こんないいところでやめてしまって申し訳ない! 長くなったので、ここから先は別記事にてご説明します(おそらくこのエリアが、該当記事へのリンクに置き換わるはず)。
次回予告
間髪入れずに次の記事を出さないと、皆さんの宙ぶらりんな気持ちは、あっという間に離れていってしまうことも理解していますので、すぐに書きます!
次回は「独自ドメインの取得」。
独自ドメインを持っていない方は、最後の分岐点で「ドメインを購入」を選択することになります。既に持っている方はその次の記事でご説明しますので、少しだけ待っていてください。
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ここまでたどり着いたということは、意識の高いバンドマン認定ですね。おめでとうございます。
道は長く、険しいが、私について来れば明るい未来が……そう……。
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