サウナで温まったあと飛び込むのはバルト海!?ヘルシンキからフェリーで30分、夏限定の「Lonnna Sauna」が楽園すぎた。

サウナで温まったあと飛び込むのはバルト海!?ヘルシンキからフェリーで30分、夏限定の「Lonnna Sauna」が楽園すぎた。

野田クラクションべべー

野田クラクションべべー

こんにちは。
野田クラクションベベーです。

 

四国お遍路を体験したときに入った水風呂が気持ちよすぎて、それ以来サウナにドハマリしています。

そして好きを抑えきれず、サウナ発祥の地フィンランドにきて本場のサウナを体験しています。1日に2〜3つくらいサウナに入るので、お肌の調子も良くなり、自分でもわかるくらい可愛くなっていると思います。

〜これまでのフィンランドサウナについて〜

 

さて、これまで「ハッテン場サウナ」「ヒッピーサウナ」を体験してきたわけですが、今回はフィンランド・ヘルシンキからフェリーで15分ほどの場所にある「ロンナ島」にあるサウナをご紹介します。

2017年にオープンしたばかりのパブリックサウナ(公衆サウナ)で、5月4日〜9月29日の間のみオープンしています。ちなみに、ロンナ島にはカフェやレストランもあるので、デートなどで利用したらいい空気感になるかもしれません。

ロンナ島のサウナへの行き方

 

場所はこちら。

「Kauppatori」という場所にあるフェリー乗り場から行くことができます。所要時間は30分ほど。

ロンナ島にあるサウナへ行くためには予約が必要になります。

やり方は以下の手順で行ってくださいね!

 

① Webサイトから予約をする

専用のWebサイトがあるので、希望人数、希望時間、名前、メールアドレス、電話番号を入力後、クレジットカードの情報を入力して終了。

予約ページはこちら→予約フォーム

完了するとメールで予約完了のメッセージが届きます。

 

② 予約した時間の1時間前にフェリー乗り場に行く

「Kauppatori」のフェリー乗り場に行き、往復チケットを購入します。「I Go To Lonna」みたいな英語で大丈夫です。1人往復7ユーロ(約900円)です。

※ チケットはペラペラの紙切れなのですが、帰りも提示しないといけないので、無くさないように注意。
※ フェリーの時間は1時間に2本程度なので、予約時間を逆算して、ロンナ島に行きましょう。ちなみに、僕は時間を間違えて30分ほど遅れましたが、Facebookページから拙いメッセージを送ったら、「大丈夫だよ! 気をつけてきてね!」的なことを言われたので、少し遅れても融通を効かせてくれるかもしれません。

 

バルト海を眺むサウナ

ロンナ島のサウナですが、電気式のサウナが増えている現代に薪式のパブリックサウナを作ろうとしているのが素晴らしいです(フィンランドでは薪式がマストなのかなと思うほど多いです)。

建物も熱効率などがしっかり考えられていて、フィンランドの人たちのサウナに対する熱量はすごいな〜と実感させられました。本当に「いいサウナを作っていきたい!」という想いがひしひしと伝わってきましたね。

 

施設についたら、一度受付に行って「予約した〇〇です」と伝えてください。そうすると、ロッカーナンバーとお尻に敷くタオル、給水用のマグカップをもらうことができます。サウナは男女別、水着着用(サウナ室は裸でもOK)。

サウナの形が珍しかったので、店員さんに撮影したいと伝えると、難なくOKをいただきました。

建物は不思議な構造で、2階建てのような形になっており、1階はシャワールーム&水被り場、2階は10人くらいが座れる広めのスペースとなっていました。

 

驚きなのが、ふつうはサウナ室のなかにあるはずの1階のシャワールーム&水被り場が暑くないんですよ。むしろ、ちょっとひんやりしてる。

よくよく考えると、そもそもの熱源の位置が少し高くなっていて、2階エリアのみに熱が行き届く設計になっているんです。建物の「縦のスペース」をうまく活用していて、非常に参考になる設計でした。素晴らしい。

 

サウナストーブは、暖炉のような形になっていて、レンガの中には1.5トンほどのサウナストーンが入っていて、大量の薪で1日3回ほど温めることで1日中温かさをキープできるんだとか。この空間を温めるためには、やはり大量のサウナストーンがないと厳しいんだと勉強になりました。

 

ここではセルフロウリュが可能で、窯の蓋を開けてそこにゆっくりと水を入れていきます。普通だと、直接的に蒸気を感じるのですが、大量のサウナストーンとサウナストーブの位置により、ゆっくりじんわりと熱が広がっていくような体験を楽しむことができます。

 

ロウリュについて
サウナは、「電気、薪、ガス」などの熱源で、石(サウナストーン)を温めつつ、空間全体を温かくしていきます。日本だと90度〜100度くらいまで温めますが、フィンランドでは75度〜80度くらい。熱々になったサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させます。これのことを「ロウリュ」といい、これがめちゃくちゃ気持ちいい。

サウナスートンは多ければ多いほど室内全体に熱が広がりやすくなりますし、ロウリュしたときもかなり反応が変わってきます。空間に対してサウナストーンが少なかったら、ロウリュをしても熱が広がりにくくなりますし、水を掛ける度に石の温度が下がり、室温がどんどん下がってしまうのです。つまりは、石の温度をキープしつつ室温を保つことが重要。

なので、「ロウリュ」を定期的にいい温度で楽しむためには「大量のサウナストーン」と「サウナストーンを温める熱源」が必要になってくるわけです。日本ではなかなかそういった施設は多くありません。近頃、施設のサービスとして「ロウリュ」をする場所も増え、ロウリュが好きだからサウナも好き! というお客さんも増えてきていると思います。本当に素晴らしいことです。ただし、施設が許可を出していないのに、「他の店でやってたからここもきっといいだろう……」と、むやみやたらに、サウナストーンに水を掛けると、石の温度が下がってしまい、サウナ室全体の温度が下がることもありますし、ロウリュに対応していないサウナストーブもたくさんあるので、故障の原因にもなりかねません。なので、日本でセルフロウリュをする際は、お店でOKを出しているところ以外は基本的にやらないようにしましょう。あとは、水をバシバシかけないで、石と石の間にゆっくりと入れるのがよいでしょう。

もちろん、サウナ室にはテレビも音楽もありません。

ロウリュの音を聴きながら、窓からバルト海を眺める、贅沢な時間。また、日本では難しい体験ですが、フィンランドスタイルだとキンキンに冷えたビールを呑めます。もう、これが最高なんですよ。

 

70度〜80度くらいのマイルドなサウナで海を見ながら、キンキンに冷えたビールを呑む。ロウリュで適度に体温をあげているところに、冷えたビールがカラダの内側から冷やしてくれるんですよ。

 

水シャワーで汗を流し、冷えたお水を飲み、海にプカプカと浮かんだら……そりゃ、サウナの価値観が変わりますよ。これを体験するだけでも、フィンランドに行く価値ありと思わせてくれるます……。

最高の気分で、ロンナ島を後にしました。

 

まとめ

中心街からフェリーで行くことができ、アクセスもいいロンナ島。夏の時期しかやっていないパブリックサウナですが、タイミングが合えばぜひ一度は訪れてほしいサウナの一つです。サウナ自体も素晴らしいですが、日本人が来ることが珍しいらしく、サウナに訪れたフィンランド人にめちゃくちゃ絡まれる体験もロンナ島ならではかもしれません。

詳細
名称:Lonna Sauna
住所:Ravintola Lonna, Lonna Island, 00190 Helsinki, フィンランド
営業期間:2018年の場合、5月4日〜9月29日
営業時間:火曜:15:30~19:30
水曜:15:30~20:30
木曜〜土曜:14:30~20:30
定休日:日曜日、月曜日
その他:要予約

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野田クラクションべべー LAMP野尻湖 支配人 / 野田 クラクションベベー

初めまして。野田クラクションベベーです。 以前はアメリカ横断をしたり、Tシャツ販売したり、日本一周をしながらLife Is Goodな仕事や人に出会う旅をしていました。 現在は長野で「The Sauna」というアウトドア・サウナが楽しめる施設を作っています。サウナを通して、一人でも多くのサウナー(サウナ好きの人)を増やしていきたいです!

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