▲エリー(写真:左)と佐藤さん(写真:右)。顔の雰囲気が似ていますが血のつながりはありません。
よってらっしゃい! みてらっしゃい! STUDIO上野 by LIGの白井エリーです!
- デジタルハリウッドSTUDIO by LIGとは
- 株式会社LIGとデジタルハリウッド(通称:デジハリ)が業務提携をしてはじめたクリエイター養成スクールのこと。現在、上野と池袋にて受講生を募集しています!
さて本日は、STUDIO上野の「ネット動画クリエイター専攻」を受講し、在学中でありながらフリーランスの映像クリエーターとしても活躍していた佐藤洋輔さんのインタビューをご紹介します!
「地域と映像」をテーマにフリーランスとして活躍する佐藤さんの、STUDIO活用方法やお仕事受注の秘訣などを聞いてきましたよ!
目次
よくある普通のスクールじゃない感じがおもしろそうだった
――STUDIOに入学するまでの経歴を教えてください。
大学卒業後、テレビ番組の制作プロダクションでビデオエンジニアを経験したあと、コミュニティFMラジオ放送局でディレクターをしていました。
コミュニティFMは地元の放送局なので、取材する側もされる側もみんな知り合いという非常に狭い世界でした。
地域と映像が鍵になっているところで働きたいと思っていて、ラジオ局を辞めてからは転職活動もしていたんですけど、地元で映像というメディアを使って地域を活性化させたり、人と人との繋がりをつくるような企業っていうのは見つかりませんでした。
映像制作の経験とコミュニテイFMで培ってきた人と人を繋げるようなことが実現できる場がないかなぁと思っていたときにたどり着いたのが、STUDIO by LIGだったんです。よくある普通のスクールじゃなく、デジハリとLIGがコラボレーションしているというか、ちょっとなんか形がまだ見えていない感じがすごくおもしろそうだなと思って。
STUDIOを仕事場として利用
――STUDIOにはどのように通っていましたか?
「ネット動画クリエイター専攻」は6ヶ月のカリキュラムだったんですけど、後半はフリーとしての仕事もはじまっていたので、STUDIOを仕事場のように使わせてもらってましたね! トレーナーがいるときは質問できるし、すごくいい環境でした。
――STUDIOが仕事場に?!
そうですね。先月なんか20日以上STUDIOに通っていました。家でやるとなるといろいろと塞ぎこんだり煮詰まってしまうこともあるのですが、そんなときにSTUDIOに来て勉強したり仕事をしたりしていました。フリーランスとして駆け出したばかりだったので、企画の立て方だったり、請求書の作り方だったりと、授業で教えてくれないところに僕の疑問がたくさんあったんです。ひとりでは到底解決できないような話とかもしてもらえてこのお値段って、明らかにどのスクールに比べても安すぎる。
――安いですか?
安すぎる。ほんとに。ほかの映像スクールとかは何十時間で何万円とかそんな感じなんですよね。それで言ったら僕なんか先月100時間は超えてるんです。いつもSTUDIOにいたので離れがたくて……実は、卒業後1ヶ月延長したんです。
最後の1ヶ月はある意味ここから離れることに慣れるための1ヶ月だと思っています。
――親離れみたいなものですかね?
そうそう。ほんとうにそうなんです。STUDIOは自分がフリーランスとして活動している礎(いしずえ)みたいなものですね。
――そういうふうに思ってもらえてうれしいです!
そういえば、一番はじめのSTUDIO説明会のときに「発信はすごく大事ですよ」とダダさんに言われたことがあって。それがすごく心に残ってますね。
あの人、すごいチャラくてテキトーで、でもなんか憎めないんですよね(笑)。
人物紹介:岡田ダダLIGセールスチームで白井エリーの上司。STUDIO受講生の成長を心から願っており、生徒からの信頼も厚い。インプットの量が足りないと「職務怠慢だ」と言う。口癖は「ちなみに」。 |
あるとき課題で作った道案内動画をFacebookに出してみようと思ったんです。それが、たまたま反響がよかった。シェアが22件、再生数も2,000回を超えて、ダダさんが言っていたのはそういうことなんだ! と思ったんですよね。やっぱり発信ってすげー大事なんだと。
そのあとも次々に作品を公開していくうちに、お仕事をもらえるようになってきて、いまに至るって感じですね。
フリーランスとして行動しながら学んでいけた
▲在学中トレーナーに相談し購入した佐藤さんのカメラとジンバル
――ほかにはどんなふうにSTUDIOを活用されていたのですか?
基本的にはデジハリの動画教材で「Premiere」の基本動作を学びました。あと自分の場合は、地域で動画を撮りたかったので、まずはカメラを買うところからトレーナーに相談しましたね。
購入したあとはもうバンバン地域のいろいろなイベントに行って撮って、そしてSTUDIOに来てトレーナーに作品を見てもらっていました。
教わったことを知識だけじゃなく経験にして、さらにフィードバックをもらいながら学んでいったというような勉強の仕方なのでかなり特殊だと思いますよ。カリキュラムも進めてはいたけど、フリーランスとしての活動に沿って先生に聞いていった感じですね。
トレーナーのみなさんは現役で映像の仕事もしていてさまざまな知識を持ってるから、的確なアドバイスを貰えるんです。この構図はこうだよとか、こうしたほうがもっと抜けのいい構図になるよとか、動画のリズム感を出すにはこうしたらいいとか。それが僕にはめちゃめちゃよかった。
秘技! 「押し売り商法」
――佐藤さんの作品って、実はSTUDIOのトレーナーにアドバイスをもらいながら作った作品だったんですね!!
まったくそのとおりです。フリーランスとしていちばん最初に表に出した道案内動画は、カリキュラムをそのまま出しただけです。
発信することで、必ず誰かが見てくれているので、それで声がかかってきたり、イベントへ行ってお仕事をもらえたり……。そう! 卒業制作発表のときにも話したんですけど「押し売り商法」って技があって。
――「押し売り商法」??
たとえば知り合いである地元の企業などがどこかでイベントをやるとします。おそらく映像を撮ってほしいはずだと勝手に仮説を立てて、イベントに出向いてまず映像を撮ってしまうんです。
当日知り合いに挨拶しつつ撮る様子を見せて、「これよかったら買ってくださいよ」って冗談めかして言うんです。
後日映像作品を作ってから、「本気で買いませんか?」って提案してみると、さすがにびっくりはされますが、欲しかったら買ってくれることもあるんです。昔の写真屋さんもとりあえず撮って、「欲しかったら買ってね」って仕組みだったみたいなんですけど、同じですね。
もちろん、それでうまくいかないときもあります。そもそも撮影許可が下りないこともありますし。
それでも、「代わりに自分のポートフォリオとして撮らせてください」とお願いをすれば自分の作品として発信できるので、そのイベントに出てた人とかが興味をもってくれて、仕事につながったりとかもするわけです。そのおかげで年間で仕事をしようという話が舞い降りてきたりしたこともありましたね。
▲とっさのポーズが昭和になるエリーと撮影になるとキャップをかぶりだす佐藤さん(二人とも昭和生まれ)
――すごい行動力!!!
なんだか、自分でも想像がつかなかった場所にいまはいる気がしています。
STUDIOに通っていなければ、いまの自分はいないというか。変な話ですけど、入学時に僕はこうなっていることを僕は想像できなかったんですよ。ほんとうに。今はそこまで超激務ってわけではないんですけど、でも仕事が定期的にもらえていて、撮影スキルも自分なりには高まっているのを感じる。
確実に、STUDIOのおかげだし、トレーナーの方々のおかげだしっていうのはすごく思ってますね。
――STUDIOを活用し尽くしてくれましたからね!
ほんとにすごくありがたい環境です。なんでみんなもっと活用しないんだろう? って思ってます。
――誤解を恐れずにいうと、機械ばっかいじってないで撮ったものをみてもらえばいいのに……みたいな?
そうそう。僕の場合は最初に発信が大事って言われたのがすごく良かった。それはもうみなさんに言いたいですね。
いまは個人でもメディアをもてる時代で、正直ひとり会社みたいなのはすごくしんどいんですけど、これからは僕と同じようなやり方で生きて行く人がもっと増えていくと思います。
普通の就職活動をしていたときに「キャリアがないからダメです」って言われて、「なに? じゃあ自分で撮ってやればいいじゃないか」って思って、現にいまできているんで。ゼロから耕して行く道っていくらでもあるし、それこそSTUDIOを活用すればできるじゃんと。
――でも……自ら道のないところを開拓していくのって私はすこし怖いと感じます。失敗するかもしれないし……。
そうですね。僕の場合は、前職で芝居の経験しかなかった人間がぽっとディレクターになって、朝も夜も関係なくゼロから学んでいった経験がありましたから、そこで勇気はつきましたけどね。
――その基盤があってこそ開拓できたんですね。
そうですねー。でも、経験がないからやらないじゃなくてやればいいだけっていうシンプルな話じゃないですかね?
――いや、私はなかなか飛び出せないのですごいなと思います。
そう言われると自信がつきますね。
「地域と映像」というテーマを思いついたきっかけ
▲自慢のカメラとにっこり
――佐藤さんは作品のテーマを「地域」に絞っていますよね。
制作プロダクションにいたときは、ただ取材に行って2〜3カット撮って帰ってきていました。まぁ世の中に伝える意味はあるんですけど、ただそれだけじゃないですか。
でも地域の情報になってくると、それだけじゃないんですよね。撮っている側もそこに関わっている人間のひとりだから熱意がぜんぜん違います。
ただ畑を耕しているおばちゃんを映しているような、一見何の情報にもならないものも、発信する意味は個人的にすごくあるって思っています。自分がある光景を映像で撮ることによって、その映像が口コミで人に広まるかもしれない。自分の知っている人たちのことを知らない人たちに届けるというよりは、知っている人たちの輪を広げていくみたいなことのほうが喜びを感じます。
「意味」のないものにある美しさ
――いまはどんなポリシーで仕事に取り組んでますか?
綺麗に撮りすぎないということ。いろんなものの雑多な綺麗さを表現したいです。いまの世の中、「意味」を強烈に求めているようになっている気がしていて、意味のないものはばっさり切り捨てる、みたいな風潮があると思うんですよね。
でも、何気ない日常がすごく綺麗だなと感じることもありませんか? なんでもかんでもフォトジェニックな撮り方をするだけが素晴らしいものではないし。撮らせてもらった方に「シワを消して」とか言われるんですけど、まったく必要ない。だってシワが綺麗なんだもん。ほんとうに。みんな忙しすぎて気がついていないんですけど、普通に人って美しいよねってすごく思ってますね。
あとは、今後映画っぽいものを作っていきたいです。日頃見ている景色がそれだけで美しいんだよということを伝えていけたら、地域振興とかにもなるのかなと思いながら、いろいろとやっています。
――これからSTUDIOで学ぼうか迷っている方にひとことお願いします。
「なんで来ないの? もったいないよ」ということです。
僕はここに来て人生がすごく変わったんですよ。こんな場所、滅多にないです。
自分ひとりでは仕事が思うようにいかなくて迷っている人がいるなら伝えたいです。僕がSTUDIOにきていろんな人たちの助けを借りて、フリーランスとしてここまで来て、これからも頑張っていきますけども、あなたもその中の輪の中に入りませんか?
――ありがとうございました。
まとめ
佐藤さんのSTUDIOの超有効活用方法はとても興味深かったですね! みなさんもどんどんSTUDIOを有効活用してくださいね!
都内に住んでいると、地方の小さなコミュティに関わることが少なくなってきますが、映像を通して人と人を繋ぐことができるというのには驚きました。ここには書ききれなかったことがまだまだあるのですが、地域に根ざした関わりを大切にする佐藤さんの今後のご活躍が楽しみです! 自然が作り出す何気ない映像を見て、忙しい生活で気が付かなかった「自然の美しさ」に触れてみませんか? ぜひ、佐藤さんのFacebookページも覗いてみてくださいね!
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それでは、白井エリーでした!