こんにちは。鯛茶STANDのスタッフとして働いています、陶芸家のだけこです。
鯛茶STANDではお客様においしい鯛茶漬けを食べてもらうために奮闘し、お休みのは日が暮れるまで陶芸をする日々を過ごしています。
陶芸ってとっつきにくい?
突然ですが、みなさんは「陶芸」と聞いてどのようなイメージを思い浮かべますか?
甚平を着たおじいちゃんが山にこもってろくろを回し……
こんなんじゃなあああああい!!!!(バリーン粉砕)
そんなイメージを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
なんだかとっつきにくい感じがするけれど、それは「陶芸が日本の伝統工芸である」ことが理由なのではないかと思います。
でもちょっと考えてみましょう。
「あーあ。パソコンばっか見てたら疲れちゃったなあ。コーヒーでも飲んで休憩しよう」
……そのコーヒーカップ、何でできてますか?
そう、陶器です!!!
陶芸って、なんだか自分からは遠いもの、そんな気がしている方も多いと思います。でもじつは陶芸って、日々の生活にも関わりの深い、とっても身近なものなんです。
多くの人は意外とそのことに気づいていないし、関心がない……。
陶芸の作家って、山奥にこもってる甚平着たおじいちゃんじゃないんです。最近は若くてイケイケな作家さんもたくさんいるんですよ!
陶器のことをもっとよく知ってこだわりを持ったら、毎日がもっと優雅で楽しいものになると思いませんか?
わたしが作った器を紹介します!
「そんなこといきなり言われたって、陶器のことなんてよくわからないよ……」と思ったそこのあなた! 大丈夫です。私の働いているお店「鯛茶STAND」ではこだわりの器をたくさん取り揃えているので、器の素晴らしさを身近に感じるにはピッタリの場所なんですよ!
そして、実はお店にはわたしが作った器も置いてあります! せっかくなので少しご紹介を……。
ちなみに、今回紹介する器はすべて電動ろくろで作った作品です!
※電動ろくろとは……陶芸と聞いてみんなが思い浮かべるういーんってやるあれです。
「鎬(しのぎ)」の技法で仕上げた器
ろくろで基本の形を作ったあとに、鎬(しのぎ)という技法で模様をつけています。
表面を削ることで表情が豊かになりますね! でも、こつこつと模様をつけるのは、意外と地味な作業です。
溝に釉薬(ゆうやく)が溜まるので、色の変化も楽しめます。今回はあめ釉という釉薬を使いました。
2018年の元旦に窯を焚いた、思い出深い作品のひとつです。
※釉薬……陶器の表面にかけるのコーティング剤のようなもの。釉薬によって器にさまざまな表情を出すことができます。
▲実際に盛ってみるとこんな感じ。なかなかおいしそうです。
ゆったり、かつ爽やかな印象の器
この子は私のお気に入りの器。
こだわりポイントは高台といわれる足の部分と器の部分の境界線をなくし、ゆったりをした形に仕上げたところです!
白い生地を使用し、さらに真っ白な釉薬で全体を覆い、フチの部分だけ異なる青い釉薬を使っています。
▲実際に盛ってみるとこんな感じ。間違いない。うまい。
予想外の色に焼き上がった器
お茶碗として作った深めの器になりますが、鯛を盛りつけたり、お米を盛ったりしています。
最初に紹介した作品と同じ鎬(しのぎ)を使っていますが、釉薬は透明のものを使用し、顔料も別の色を使っています。当初のイメージとは違う色に仕上がったのですが、焼いてみないとどうなるか分からないのも陶芸の面白いところのひとつですね。
この子も元旦に焼かれたおめでたい作品です。
おわりに
そういった感じで! 「鯛茶STAND」ではわたしの作品を含め、いろいろな器を取り揃えております!
看板メニューの鯛茶漬けをはじめ、どのメニューもめちゃめちゃおいしいのでぜひ一度来てみてくださいね~!
ご来店時に私がいたら、お気軽に陶芸について質問してみてください!
ぜひもっと陶器に関心を持って、こだわって、毎日をもっともっと豊かにしていきましょう!
にこにこ笑顔でお待ちしております!
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