こんにちは、ライターの安室(ヤスムロ)です。
どこの企業も直面しているであろう課題のひとつが「教育」。「過ごした年月ほど手応えを感じない」「他の企業に行った方がキャリアアップできそう」と、人材流出の要因になっているところも。以前にも増してスピード感が求められる時代となった今、企業によって差が開きつつある印象があります。
今回お伺いしたエンジニアのコンサルタント会社「株式会社ボールド」は、キャリアゼロの若者でも一人前のエンジニアへと成長させられる独自の育成システムを確立しており、研修期間を設けることなく正社員として受け入れるなど、教育という点について自信を漲らせる企業です。
そのボールドで、文字どおりキャリアゼロからエンジニアへと転身した上本さんにお話を伺いました。
上本 英(うえもと あきら) 1989 年 1 月生まれ、神奈川県出身。専修大学でマーケティング学部を専攻。卒業後、ウェブサイト制作会社にセールススタッフとして入社。「エンジニアとしてキャリアを積みたい」と退職、転職活動を経て現職に。今年で入社 3 年目を迎えた今、インターネットバンキングの保守開発事業に携わりつつ、社内勉強会で講師を務めるなど、着実なキャリアアップを図っている。 |
「以前勤めた会社と比べると、人との向き合い方が根本的に違います」
と、入社から 2 年間を経てボールドという会社を味わい尽くした上本さんに、知られざる取り組みや制度についてお話を伺いました。
キャリアアップへの意欲を強く刺激してくれたボールド
ー 前職からボールドまでの活動について お伺いさせてください。
前の会社を辞めてから、すぐに転職活動はせず、海外で働きたいという気持ちもあったので、英語を学ぶために語学留学をしました。帰国後に活動をはじめ、大学時代に専攻していたマーケディングを生かす職種を希望していました。
しかしその方面の求人が少なく、どうしたものかと思っていました。そんなとき、ある会社の面接で「これからはリサーチをするだけではなく、リサーチを行うツールを作り、分析し、答えを出していくという力が必要だ」という話に共感して、業界のシフトチェンジを図りました。
ー 数ある会社のなかからボールドを選んだ理由は?
業界をシフトチェンジしてから 5 社ほど受け、3 社から内定をもらいました。ボールドを選んだのは、「早く現場で技術を身に付けたい」という希望を実現してくれる可能性が高かったこと、また研修期間というものがなく、待遇も良かったところからでした。
ー ボールドには試用期間というものがないのですか?
代表の澤田 敏が社員登用に対して強い思いを持っており、採用時点から一人前の社会人として扱ってくれているところが大きいですね。
「感動ship」というコンセプトのボールドのエントランスは、大海原を行く船をイメージしたデザインに。[/caption]
ー 澤田社長の人柄が窺えるようです。
ボールドの名物が 2 時間に及ぶ澤田との面談です。いろいろと難しいことも言われるんですが、こうしたじっくり話し合える場があることで、納得しての入社となるんです。これによって不安はなくなり、より頑張ろうという気持ちが高まりました。
ー 上本さんもキャリアアップに強い意欲をお持ちだったんですね。
会社そのものが「現場で経験を積ませることが良い」という考えを持っていることもあるのですが、「早く現場で仕事をして、技術を身につけたい」という気持ちが強かったのは確かです。そうして現場で実際に働きながら経験を積み、さらに社内での研修を受けて、スキルアップをしていく体制となっています。自分にはすごく合っていると思いますね。
ー 強い信頼関係を感じますね。
ボールドの強みである「営業力の強さ」が土台になっているんだと思います。僕のように経験のない人でも受け入れられる現場を揃えているので、それが安心感につながっているんです。
ー 澤田社長との面談で心に残っているエピソードはありますか?
一番心に残っているのは「仕事の評価をするのは自分ではなく、人だ」と言われたことです。よく考えれば分かることなのですが、仕事に没頭していると つい独りよがりになってしまいますよね。でも、自分ではなく人に評価してもらってこその仕事だと、その言葉を思い返しながら 日々取り組んでいます。
現場で鍛えられて積み重ねたキャリア
ー ボールドでどのようにスキルアップしていったのでしょうか。
最初に派遣された現場で、いきなり「プロジェクト管理をしてほしい」って言われたんです。さすがにこのときはビックリしましたが、それでも「自分がやれることから一歩ずつやっていこう」と、現場の人と話す時間をたくさん設けたり、会社(ボールド)に戻ってから先輩や周りの人に状況を聞いてもらったうえで対応方法を教えてもらうなど、少しずつ経験を積み重ねていきました。
ー いきなり現場から始まって、スピード感をもって身につけていく感じですね。
そうですね。そうした経験を重ねていくうちに仕事に慣れてき、さらに新しい資格を取得してスキルアップを図っていきました。
ー 自ずと対応力もスピードアップしていったのですね。
入社まもない頃は「自分自身のために」と励んでいたのですが、営業担当といろいろ話をするようになって意識に変化が出てきたんです。今では自分がやりたい仕事をするため、そして社内での勉強会で活かせるための資格取得に勤しむようになりました。そうしてひとつひとつプロジェクトをこなしていくと、次第に営業サイドが僕に合うプロジェクトをアサインしてくれるようになって、着実にステップアップしているって実感が得られるようになってきたんです。
ー 社員同士のコミュニケーションも良さそうですね。
社員同士の交流が少なかった前職と比べると、ボールドの交流はかなり活発です。社員が務める現場はバラバラなんですが、アプリを使って情報共有をしたり、仕事以外でも部活や勉強会がコンスタントに開催されるんです。僕は勉強会の講師を務めていて、そこでは勉強以外の話でも大いに盛り上がります。
また、月に一度開催される「 BOLDay 」という帰社日では、部署の枠組みに縛られないグループが組まれ、そのグループ同士でテーマを決めてのディスカッションを実施するんです。こうすることで、新しく入社した人たちとも自然にコミュニケーションが図れるようになっています。この仕組みは社内交流を高める良い仕組みになっていますね。
大手企業を渡り歩いてきた人のアドバイスが得られる「コーチ制度」
澤田社長自ら年間MVPを表彰する「BOLD AWARD」[/caption]
ー ボールドでは「コーチ制度」というものが導入されているそうですが、どういったものなのでしょうか。
誰もが耳にしたことがある大手企業で役員や取締役を経験してきた方々で構成されるコーチから成る「コーチ制度」は、そのコーチがエンジニアひとりひとりについていて、仕事やキャリアについての相談に乗ってくれるというボールドならではの制度なんです。
ー これはいいですね! こうした方々との面談は好影響がありそうです。
僕も月に一度、コーチとのミーティングを設けています。半年に一度、会社の評価制度に目標を設定するのですが、その目標の立て方や取り組み方を細かにアドバイスしてくれるんです。僕自身は比較的細かく目標をまとめる方なので、アドバイスをしてもらうというよりは、コーチの人生訓的なことを聞くことが多いんです。普段聞くことができない貴重な話も多く、響いた逸話は心に刻まれていますね。
ー 上本さんの今後の目標は?
まず、30 歳までにこなせる仕事の幅を広げていきたいと思っています。自分自身のレベルアップはもちろん、勉強会における講師としての経験値も高めていきたい。
ー 役職や肩書きについては?
今はあまり考えていません、30 代半ばまではプレイヤーでいたいんです。ボールドに入った以上、まずは自分の力をしっかり伸ばしていきたくて、その先に さらにやりたいことが出てくるといいな、って思っています。
明確な目標を持つ人にとってボールドはうってつけ
ー ボールド向きな人物像を教えてください。
自分の考えと向上心を持っている人ですかね。「自分はこうしたい」「こうなりたい」という しっかりしたビジョンのある人が向いていると思います。目標を持って頑張っていれば、会社がいろんな可能性を示してくれるので、そのなかから自分が一番乗りたいレールを選択すれば、楽しく仕事をしながら成長もしていけるはずです。
ー 明確な目標を持った人を全面的にバックアップしているボールドだからこそ、上本さん自身が成長を実感されているのだと感じ入りました。ありがとうございました!
人間力と技術力をアップさせるボールドの育成システムに驚嘆
「技術力さえあれば、人間力は問わない」と考えられがちな IT 業界に異を唱え、確かな技術力とともに人間力も備えるエンジニアを育て、世に送り出すことをテーマとしている株式会社ボールド。現場で仕事を覚えて経験を積み、研修で自身を高め、そして社内の豊富なコミュニケーションの場や独自のコーチング制度によって人間力も養うことができるなど、育成システムの充実が印象的でした。しっかりと自分の考えを持ち、確かなビジョンのある人であれば、未経験でも一人前のエンジニアになれ、そして活躍できる場を与えてくれる企業なのだと感じました。「未経験だけど IT 業界に挑戦したい!」「エンジニアとしてキャリアアップを図りたい!」という上本さんのような願望が強い人に、ぜひチェックしてほしいですね。