こんにちは、ライターの小林香織です。
今日は渋谷・道玄坂にある株式会社ワンキャリアのオフィスにおじゃましています。センスの良さが光る同オフィスでは、社員のみなさんが和気あいあいとお仕事をされています。
「データをテクノロジーによって可視化し、透明性のある社会を創る」、そんなビジョンを掲げて、ワンランク上のキャリアを目指す、学生のための就職活動サイト「 ワンキャリア 」を運営する株式会社ワンキャリア。2015 年に創業し、目覚ましいスピードで成長してきた同社が今一番求めているのは、成長を後押ししてくれる人材です。
今回はワンキャリアの若手経営陣から、取締役の長澤有紘さん、執行役員の北野唯我さんがご登場くださいました。ワンキャリアのこれまでのストーリーと同社が目指す未来、そして求めるエンジニア像についての熱いクロストークをどうぞ。
長澤有紘(ながさわ・ありひろ) 1986 年 兵庫県神戸市出身。京都大学農学研究科卒業。2011 年株式会社イトクロに入社しインターネット広告のコンサルティング営業に携わる。2014 年 11 月株式会社ワンキャリアの前身となる株式会社トライフに入社。WEB マーケティング事業部部長に就任し、就職活動サイト「ワンキャリア」をはじめとする WEB サービス全般の舵取りを行う。2015 年 1 月、取締役 COO に就任。2015 年 8 月、株式会社ワンキャリアを設立、取締役に就任。 |
北野唯我(きたの・ゆいが) 1987 年 兵庫県西宮市出身。2010 年広告代理店・博報堂に入社。経営企画局・経理財務局にて中期経営計画の推進、組織改編業務、M&A、子会社統合業務等の全社戦略に関わる業務を担当。海外留学を経て、The Boston Consulting Group (Japan)に転職。情報通信・パブリックセクター・総合商社等のコンサルティング業務を経験し、2016 年 1 月、株式会社ワンキャリアにメディアの編集長として参画し、同年 4 月、執行役員に就任。 |
目次
ワンキャリアが目指すのは採用業界の「食べログ」
ー まずは会社立ち上げのエピソードから聞かせてください。
ワンキャリアの創業は 2015 年と、まだまだ新しい会社ですが、前身となる会社は 2010 年よりスタートしていました。
その後、2013 年末に現在のメディアサービスを立ち上げました。僕がジョインしたのが 2014 年、北野は 2016 年。直近 3 年で社員数を急速に拡大してきました。
ー 「ワンキャリア」のサービス概要をお伺いさせてください。
学生に向けて就活を支援するサービスで、企業と学生のマッチングが成立したときに企業から対価をいただくというビジネスモデルです。国内には同様の就職活動サイトがたくさんありますが、ワンキャリアが他社と決定的に違うのは、学生が本当に知りたい情報を開示している点です。
既存の就職活動サイトは企業側が載せたい情報が中心で、学生が知りたい裏側の情報は一切載っていない。「どうすれば志望企業に入れるのか」「どんな人が働いているのか」といったリアルな情報を学生は求めているはずなのに、既存サービスには企業にとって都合のいい情報だけがあふれています。そうではなく、「採用業界の食べログ」をつくりたいんですよね。
徹底的なユーザーファーストの姿勢を貫く
ー コンテンツはどのように制作されているのですか?
メディア事業の責任者として一番意識しているのが、学生と企業のパワーバランスを整えることです。これまで企業側が優位だった世界を平等に導く。まさに食べログが実現している世界観と同じです。食べログが生まれたことでユーザーがレストランを選びやすくなったように、学生にとって企業を選びやすい就活マーケットに変えていきたい。
実際のコンテンツ制作では学生サイドから情報収集していて、有名企業の ES (Entry Sheet / エントリーシート)や体験談なども掲載しています。インタビューコンテンツだと僕が執筆を担当した「 『ゴールドマン・サックスを選ぶ理由が、僕には見当たらなかった』トップの就活生が今、外銀・外コンを蹴り商社へ行く 3 つの理由:前編 」という記事は、かなりシェアされてそこそこバズりました。
ー 企業側にとってはポジティブな情報でないだけに、企業からクレームが入りそうですが……。
もちろんご意見はありますが、ワンキャリアはユーザーファーストの姿勢を徹底しているので、企業から削除依頼が入っても基本的にはお断りさせていただいています。最終的に良いユーザーがたくさん集まってくれれば、そこで得た信頼度がメディアとしてのバックボーンになるからです。
最終的に多くの企業が継続的にクライアントになってくださっているのは、我々がただ企業を誹謗中傷しているわけではなく、真実を包み隠さず伝えているだけなんだとご理解いただいたからこその結果だと思っています。
ー 質の良いサービスを提供すれば、企業側を味方につけることもできるんですね。
企業側の願いは、質の良い人材をなるべく低コストで雇うことですからね。それが達成できるならクレームは出ないはずです。それに、現状弊社がターゲットにしている上位層の学生が志望する企業の人事の方は、相当な割合でワンキャリアを見てくれていますね。
サービス拡大の核となる中途エンジニアに求める素養
ー 現在の会社規模は、どのくらいでしょうか?
社員が 20 名、アルバイトが 15 名ほどの組織になります。編集、デザイナー、ディレクター、管理、マーケティング、営業、事務、経営陣という構成です。
ー 今回の中途採用によるエンジニアの募集について、伺わせてください。
これまでは外部のエンジニアに委託してサービスをつくっていたのですが、今後はより柔軟に開発に取り組みたいと思ったことが一番の理由です。「スピードアップ」「開発のノウハウの蓄積」「エンジニアの知見を取り入れたサービスづくり」という現状、弊社が持つ3点の課題解決を図ることができれば、より良いサービスが提供できるのではと考えています。
ー これまでエンジニアはまったく募集されてこなかったのですか?
実は 1 年ほど前から本格的にエンジニアの採用活動はしているのですが、なかなか良い出会いに恵まれず……。とはいえ、そこまで高いスキルレベルを求めているわけではないんです。スキルが高いに越したことはないですが、ある程度 Ruby の実務経験をお持ちであれば。
一緒にビジネスをつくっていけるようなエンジニアとの出会いが理想ですね。何より大事にしたいのが、ビジネスへの指向性の一致です。弊社はまだ立ち上げ期であり、このタイミングで入社される方には、一緒にビジネスを育てていっていただきたいな、と。ディスカッションしながら、ともに良質なサービスをつくっていけたら理想的ですね。
新卒マーケットってまだまだアナログなんですよ。膨大にある学生の属性や行動データを解析して活用できれば、企業と学生のマッチングの制度を高めることはできるはずです。それを叶えるためのサービス向上をエンジニアの方に担っていただけたら。
同じ目線で組織を盛り上げてくれる仲間を求む
ー 社員のみなさんは、普段どのように働かれていますか?
オフィス環境も整っていますし自由な雰囲気なので、伸び伸びと仕事ができているのではと思っています。アルバイト、インターン生に関わらず、積極的に意見が言えるような風通しの良さも特徴です。
大事にしているのは、「誰が言うかより何を言うか」。大企業でありがちな「上層部の命令だからやるしかない」みたいなことは一切ありません。それって論理も何もないじゃないですか。弊社ではアルバイトやインターン生であっても正しいことを言えば、意見を反映させます。コンテンツをつくるときも、アルバイトの子に「北野さん、これはないと思います」とハッキリ言われるんですよ(笑)。
ー 社内に根付いている文化というと?
外資系出身の人間が多いので、どちらかというとロジカルな考え方を好む傾向がありますね。ただ、代表の宮下を筆頭に「相反するものを持っている人のほうが魅力的に見える」という考えも浸透していて、ロジカルとパッションのどちらも大事にしています。
ー 福利厚生はどんなものが?
上司と 1 対 1 で面談できるワン・オン・ワン制度のほか、社員旅行や BBQ などのイベントも設けています。ただ家庭がある社員も多いので、頻度としては少なめです。
現状、フレックスやリモートワークといった働き方の制度はありません。ただ、だんだんと組織が大きくなってきたので、随時仕組みを整えていくつもりです。これから入社していただく方には、ぜひ一緒に基盤づくりに取り組んでいただけたら嬉しいですね。
ー 今後の展望を聞かせてください。
ひとつは先ほど申し上げたように膨大な就活データを使って、マッチングの最適化を図ります。新卒マーケットで実績を積んだら、それを中途に生かす。さらには大学や学生の両親など、就活に関連する人たちに新たなサービスを提供するといった展開を目指しています。
もうひとつの課題は、ターゲット層を広げたときに起こり得るノイズの解消です。現状は上位層の学生にターゲットを絞っていますが、これから下位まで層を広げていったときに、ユーザーにとって必要ないコンテンツまで届いてしまう。要は学生にとってメディアの価値が下がってしまうことになりかねません。
それを防ぐにはユーザーの属性に対して、適切なコンテンツを割り当てるレコメンドシステムの構築が必要不可欠です。ぜひ、意欲あるエンジニアの方に仲間になっていただきたいですね。
ー 新たなシステム構築をスピーディに進めるうえでも、前のめりに関わってきてくれるエンジニアという存在は不可欠になりますよね。理想的な方との出会いがあるよう祈念しております。本日はありがとうございました!
情熱を持って本質を追求できる環境
これまでの就職活動サイトが成し得なかった、本当にユーザーにとって価値のある情報だけを提供する。ユーザーファーストの信念を勇敢に貫く姿勢こそが、株式会社ワンキャリアの一番の強みと言えるでしょう。多くの優秀な学生が、同社のサービスを活用していることも頷けます。
風通しの良い社風のなかで良質なサービスをつくり上げていく過程は、きっとやりがいに満ちあふれているのではないでしょうか。まだまだ完成されていない発展途上だからこその、おもしろさも感じられるはず。
このインタビューを読んで株式会社ワンキャリアに興味を持った方は、ぜひ応募ページをご覧ください。