リターゲティングも可能!Facebook広告のターゲティング設定を最大限に活用しよう

リターゲティングも可能!Facebook広告のターゲティング設定を最大限に活用しよう

すみー

すみー

こんにちは! マーケターのすみーです。

前回、Facebook広告のクリエイティブでABテストを行った結果を紹介しました。

今回は、Facebook広告のもっとも大きな特徴である「詳細なターゲット設定」にフォーカスをあててみます。
前回のクリエイティブに関する記事とあわせてお読みいただければ、Facebook広告運用の基本的な部分は理解できるようになると思います!

まだまだ進化が予想されるFacebookのターゲット設定

Facebookは、言わずもがなアメリカ発祥のサービスです。新しい機能が発表されても、日本での公開は後発になることもしばしば。
そのため、Facebook広告のターゲット設定もまだ日本市場に最適化されているとは言えない状態だなぁと感じることも多々あります(2016年8月現在)。

私は、ターゲティング方法の正解が分からず悩んでいる人に言いたいのです。

「みんな迷ってるから安心してね!!」と。

というわけで、今後のさらなる進化に期待しつつ、Facebook広告のターゲット設定について解説したいと思います。

実名制SNSの特権を生かした詳細なターゲティング項目

スクリーンショット 2016-08-04 20.01.49

Facebook広告(以下FB広告)は、Facebookに登録されているユーザー情報やページ情報を活用して配信することが可能です。
リスティング広告がキーワードに入札する形式であるのに対して、FB広告は特定のユーザー層に入札する形式というイメージです。

そのようなユーザー情報を細かく選択できるように、FB広告のターゲット設定には非常に多くの項目が存在しています。
あまりにも多すぎてすべてを掲載することはできないので、ここでは主要な項目を設定例とともに紹介します!

ユーザー情報

people,

地域

ユーザーが登録している居住地や、過去住んでいた地域、旅行中の地域などを指定・除外することができるので、全世界、市区町村レベルまで絞り込むことが可能です。
日本国内・首都圏限定サービスの広告を配信する場合は、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県を指定したり、逆に「その他の道府県をすべて除外」と設定することにより、無駄な配信(予算消化)を防ぐことができます。

また、特定の地域を中心として半径○kmの範囲内( 17~80kmが選択可)という指定・除外も可能です。つまり『沖縄県那覇市を中心に、半径20km以内の地域に配信』という設定を行えば、那覇市近郊に居住しているユーザーを対象に極めてローカルなアプローチができるのです。

年齢

ユーザーが登録している年齢を1歳ごとに指定することができます。選択可能範囲は13歳〜65歳以上(65+と表記)です。
例えば大学生向けサービスの広告を配信する場合は、18〜23歳あたりを選択しておくと効率的な運用が可能です。

性別

ユーザーが登録している性別を指定できます。選択可能な項目は「すべて」「男性」「女性」の3つです。
例えば女性用化粧品の広告を配信する場合は、男性に配信しても効果が薄いと考えられますので、配信を「女性」のみに絞ると良いでしょう。

言語

ユーザーが登録している世界各国の言語を指定することができます。
この項目は、その国でベーシックに使われている言語を指定する必要はありません。

つまり、「地域」項目において日本国内への配信を設定している場合は、わざわざ「日本語」を指定しなくてもOKということです(多くのユーザーは出身国を離れていない限り言語の項目を登録しないため)。
ただし、日本国内に住んでいる外国語話者などにアプローチしたい場合は、日本に地域設定した上で言語を指定しましょう。例えば、日本に留学している外国人に向けた広告を配信する場合などには有効ですね。

ちなみに「日本語」を入力すると、「日本語」と「日本語(関西弁)」という選択肢が出てきます。
試しに日本・全年齢・全性別設定の上「日本語(関西弁)」を選択してみたら、潜在リーチが1400万人と表示されました。関西ローカルなPRをしたいときには十分有効な数だと言えます。

※自分のプロフィールを「日本語(関西弁)」に設定すると、あなたのFacebookが関西弁仕様になりますよ!( ”いいね!” が ”ええやん!” 、 ”コメントする” が ”つっこむ” になる などなど……)

詳細な利用者層

01

ユーザーのFacebook上での登録・行動データなどから抽出された細かい選択項目です。
ただし、そのアルゴリズムはよく分かっていないので、広告として利用する際には効果測定がしづらいというデメリットがあります。

以下はカテゴリ別の選択可能項目一覧です。
選択するとターゲットになるユーザー数が表示されるので、利用する場合は母数の多い項目を選ぶと良いでしょう。

利用者層

・学歴
・民族
・世代
・住宅
・ライフイベント
・子どもがいる人
・交際
・仕事
・政治(米国のみ)

趣味・関心

・スポーツ・アウトドア
・テクノロジー
・ビジネス・業界
・フィットネス・ウェルネス
・レジャー施設
・家族と交際関係
・買い物・ファッション
・趣味・アクティビティ
・食品・飲料品

行動

・シーズンとイベント
・デジタルアクティビティ
・モバイル機器ユーザー
・旅行
・海外駐在者
・消費者の分類

これらの項目は、はっきりいって発展途上だなぁという印象です。
上記で提示した項目からさらに下層の項目を選択できるのですが、ラインナップにばらつきがあります。主な理由は下記の3点です。

  1. ユーザーがFacebookに自発的に入力しているデータが元になっている
  2. ユーザーのFacebook上でのアクションが元になっている
  3. そもそも日本国内だけで取得したデータではない

ユーザーが虚偽の入力をしている可能性もあるし、そもそもすべてのユーザーが自分の属性を隅々まで入力しているかと言えば、決してそうではないはず。
また、日本国内では自分の属性を入力する人が少ないためか、外国のデータが混ざっています。試しに適当な項目を選んで「地域」を日本に限定すると、母数がぐっと少なくなるのが確認できると思います。

そのため、これらの項目に依存した広告出稿はあまりおすすめできません。
ここで紹介した「詳細な利用者層」項目はあくまでもサブとして、その他の項目と組み合わせた上でターゲティングしましょう。

つながり

02

「つながり」は、自分のFacebookページ・イベントをはじめとして、Facebookと連携しているアプリを利用している層にアプローチすることができます。

・Facebookページ
・アプリ
・イベント

自社で運営しているページやアプリのユーザーに広告を出したいときなどには必須の項目ですね。

 カスタムオーディエンスで独自のターゲット層に配信

Fotolia_92423930_Subscription_Monthly_M

ここまで長くなりましたが、カスタムオーディエンスはFacebook広告のターゲット設定で一番使えると言っても過言ではない項目です!
設定方法などに慣れるまで少し時間がかかるかもしれませんが、仕組み自体は簡単なのでぜひ活用してください。

Facebookページやサイトのユーザーデータを利用(リターゲティング)

管理権限のあるFacebookページをはじめとして、Facebookピクセルを設置したウェブサイトのデータを蓄積して利用できる「行動ターゲティング広告」です。

リスティング広告などでおなじみの行動ターゲティングですが、Facebook広告でもこれが可能です。ユーザーの行動を追跡し、ユーザーの行動範囲で再度広告を表示させることができます。

※Facebookピクセルとは?
リターゲティングとコンバージョン測定ができる、Facebook広告専用のタグです。効果測定・コンバージョン最適化・オーディエンスの生成がこのピクセルひとつですべて可能になります。

類似オーディエンス(Look a like Audience)を利用

リターゲティングと同じく、Facebookピクセルで蓄積したユーザーデータを利用します。
類似オーディエンスは、「収集したユーザーデータに類似している」オーディエンスデータをFacebookが自動的に生成してくれる優れものです。
つまり、LIGブログにピクセルを埋め込んでいる場合は「LIGブログに訪れる人に似た層」などへのアプローチが可能になります。

  • 自分たちの抱えているユーザーには配信しつくしてしまった
  • 自分たちの抱えている顕在層だけではなく、同じ業界に属している潜在層にも配信したい

という場合などに活用できますね。めちゃくちゃ便利!

指定だけじゃなくて除外も可能

カスタムオーディエンスは、この記事の冒頭で紹介した「ユーザー情報」項目と同様に除外設定も可能です。
例えば「一週間以内に自サイトに来た人と似た層」に配信して、「一年以内に自サイトに来た人」を除外する、という組み合わせの設定を行うこともできます。

まとめ

ここまで、主要なターゲティング項目を紹介してきました。最初のうちは少し複雑に見えますが、慣れると「こういう設定はどうかな?」と楽しみながら設定することができるようになります。

ターゲット設定のコツは、ざっくり言うと以下の3点です。

  • 最初は広範囲を対象に配信して、徐々にターゲティングを狭めて狙い撃ちする
  • 「詳細な利用者層」項目に依存しないようにする
  • 自社で集めたデータをフル活用。カスタムオーディエンスを使いまくる

また、どんなに良いターゲット設定を見つけ出しても、その効果はいつか必ず薄れます。一人あたりの広告の表示頻度(フリークエンシー)をこまめにチェックすることを徹底して、有効な組み合わせを複数確認しておくことをオススメします。

Facebook広告を運用していて思うのは、とにかく試行錯誤の連続だということです。
お金を使うことなので「トライアンドエラー」とは言いにくいのですが、配信してみないとわからないんですよね、本当に。

これからどんどん精度が高くなっていくことを期待しています!
それでは、また。

【Facebook広告運用サポートも実施中!】
LIGでは、各種広告のお手伝いや運用も行っております。
記事広告との組み合わせでFacebook広告を配信したい場合など、ご要望に応じて対応させていただきます!

LIGの記事広告、バナーなどの成功事例はこちらから。

お気軽にお問い合わせくださいね! お待ちしております。

広告のお問い合わせはこちら

この記事のシェア数

ランボー 怒りのマーケティング | 21 articles
デザイン力×グローバルな開発体制でDXをトータル支援
お問い合わせ 会社概要DL