こんにちは。ディレクターのJack (@y_kazuhiko) です。ディレクター連載「いいWebつくろう〜クライアントと制作会社〜」の第12回は、Web制作を発注する際にお客様に準備していただくものに関してです。
担当ディレクターとの課題の洗い出しやヒアリングの際に、発注側でも事前に準備するものがたくさんあります。本記事では、制作フローに沿って、お客様に事前に準備していただきたいものを説明いたします。
制作フローに関して
Webサイトの制作フローは、下記5つのステップを踏みます。
- ヒアリング・市場調査・分析
- 要件定義・画面設計
- デザイン制作
- システム開発
- 検証
第8回の記事でもご紹介させていただきました。
この中でお客様の事前準備が必要なフェーズは、「ヒアリング・市場調査・分析」フェーズと「システム開発」フェーズとなります。
お客様に事前に準備していただくもの
「ヒアリング・市場調査・分析」フェーズと「システム開発」フェーズで準備が必要なものをひとつずつご紹介させていただきます。
「ヒアリング・市場調査・分析」で用意するもの
ヒアリングや市場調査フェーズで実施する作業は下記になります。
- 数回のヒアリング
- インタビュー(お客様、クライアント様)
- マーケティング(SWOT、3C分析、ポジショニングマップなど)
LIGを含む制作会社は、ヒアリングやインタビューなどを実施し、お客様の課題の洗い出しを行います。
例えば、下記のような質問がディレクターから質問されるケースが多いです。
- Webサイトをつくろうとしたきっかけを教えて下さい。
- そのWebサイトはどんな課題を解決するのですか?
- Webサイトのメインターゲットは、どんな人達ですか?
- 現行のWebサイトはターゲットにどう思われているか?
- 今回のリニューアルを通してターゲットにどう思われたいですか?
- ターゲットに何を一番伝えたいですか?
Webサイトの制作を依頼する前に、事前に上記項目を明確にしておく事でお互いヒアリングの打ち合わせがスムーズに行うことができ、Webサイトを制作する目的をお互いすり合わせる事が可能になります。
LIGでは口頭でヒアリングを実施するケースが多いですが、事前にヒアリングシートを送付する事もあります。
ヒアリングシートとは、Webサイトを制作する目的や競合サイト、ターゲット層などの質問項目をまとめた資料になります。
口頭のヒアリングではなく「これから制作するWebサイトの目的をじっくり時間を掛けて考えたい!」というお客様は、ヒアリングシートの送付を担当ディレクターに依頼してみるのも良いでしょう。担当ディレクターはお客様のヒアリングシートの回答結果をもとにご提案をさせていただきます。
また、参考サイトを準備するのもヒアリングを円滑に進める手段の1つです。
参考サイトを用意するメリットとして、デザインの方向性や想定ページ数を把握できるなどが挙げられます。もちろん、参考サイトを挙げることが難しい場合は、無理して挙げる必要はありません。担当ディレクターがしっかりとヒアリングをさせていただきますので!
最後に、社内の承認・確認フローを明確にする事も必要です。
制作会社から送られてきた要件定義書や画面設計書、制作したデザインなどを社内の誰に確認したら良いのかを整理しておくことをおすすめします。
承認・確認フローが明確にならずに発注をし制作を進めてしまうと、承認者への確認に時間を要するため納期やリリース日や工数が延びてしまう可能性もありますので注意が必要です。
- お客様に準備していただくもの①
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- 打ち合わせの前にサイトを作る目的を明確にしましょう!
- 参考サイトをリストアップしてみよう!
- 社内の承認・確認フローを明確にしましょう!
「システム開発」前に準備していただくもの
システム開発には大きく分けて、下記に大別されます。
- フロントエンド開発
- バックエンド開発
フロントエンド開発では、設計はもちろんマークアップ制作やJavaScript実装など、ユーザーの目に見える機能を実装していきます。バックエンド開発では、目に見えない土台となるシステムの開発をおこなっていきます。
実際に制作した納品物をインターネットに公開する際は、サーバーというシステムに格納する必要があります。
サーバーを準備しよう
そもそも、サーバーとは何でしょうか?
サーバーとは、コンピューターネットワークにおいて、ほかのコンピューターに対し、自身の持っている機能やサービス、データーなどを提供するコンピューターのこと。また、そのような機能を持ったソフトウェア。(サーバーとは – IT用語辞典)
要約すると、サーバーとは「HTMLやJavaScriptなどの制作物を格納する箱」です。その箱に色んな人がインターネットを経由して情報を閲覧できるようになります。
自社内にシステム開発部門やインフラ部門がある会社は、その担当者に確認をしサーバーを用意してもらえるかどうか確認をすることをオススメします。
もし、サーバーを自社内で用意する事ができない場合は、サーバーをレンタルする必要がありますので、担当のディレクターと確認してみましょう。自社内にインフラ担当者がいない会社は、事前に担当ディレクターに相談することでサーバーの準備がスムーズにおこなえます。
- お客様に準備していただくもの②
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- 自社内のインフラ担当者に相談してサーバーを準備してもらいましょう!
- 自社内にインフラ担当者がいない場合は、担当ディレクターに事前に相談しましょう!
ドメインを取得しよう
さて、サーバーの準備が整ったら、次はドメインを取得しましょう。
ドメインとは何でしょうか?
ドメインとは、領域、範囲、分野、領土、定義域などの意味を持つ英単語。ITの分野では、ネットワークの管理単位や、ディレクトリーサービスなどで同じ資源を共有する利用者やコンピューターのグループ、インターネット上でコンピューターやネットワークを識別する名前の体系(ドメイン名、インターネットドメイン名)などの意味で用いられる。(ドメインとは – IT用語辞典)
専門用語ばかりで難しいですね。
要約すると、ドメインとは「サーバーに付与する名前」です。取得した名前(ドメイン)にアクセスすると、サーバーにアクセスできるようになり、情報を閲覧できるようになります。
こちらもサーバーと同様で自社内にインフラ担当者がいる場合は、ドメインを取得してもらえるかどうか相談してみましょう。自社内にインフラ担当者がいない会社は、担当ディレクターと一緒にドメイン名を決定し取得してもらう必要があります。
ドメインを取得する際もお金がかかりますので注意が必要ですね。
- お客様に準備していただくもの③
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- 自社内のインフラ担当者に相談してドメインを取得してもらいましょう!
- 自社内にインフラ担当者がいない場合は、担当ディレクターに取得したいドメイン名を相談しましょう!
おわりに
本記事では、発注側で事前に準備していただくものをご紹介させていただきました。
下記項目を事前に準備していただく事で、制作を円滑に進めることができます。
- サイトを作る目的や社内の承認・確認フロー
- サーバー
- ドメイン
今回ご紹介させていただいた項目は「あくまで必要最低限の項目」になります。制作を進めていくにつれて、準備しなければならないことがたくさん出てくることでしょう。疑問点や不明点があれば、すぐに担当ディレクターに相談することをおすすめします。担当ディレクターと都度コミュケーションを取りながら、必要なものを必要なときに準備できる体制づくりをしてきたいですね!
一緒にいいWebつくりましょう。
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