こんにちは。長野チームライターののっち(@nocci_84)です!
人物紹介:のっち 2015年9月からLIG長野チームでライターをしているアラサー。変な物と変な人と牛乳がだいすき。 |
突然ですが、女性みなさまは、自分の”キャリアプラン”ってどのように描いていますか?
「将来は絶対東京でバリバリやったるで!」とか「のんびり田舎でカフェがやりたい♩」とか、描き方は百人百様ですよね。
ただ女性の場合、結婚や出産などの様々な外的要因に左右されたとき「自分の好き」を仕事にし続けること、そして夢を諦めてしまう女性が多いのも、また事実です。
今回は、泣く泣く好きな仕事から離れてしまったママさんたちを応援する、素敵なコワーキングスペースがあると聞いて足を運んでみました!
じゃじゃじゃーん♩ それがこちらの女性のためのコワーキング「HanaLab.UNNO」です♩
それではさっそく行ってみましょう!
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おおおおおおおおおめっちゃ広〜い! ざーっと見た感じ、5、60人以上余裕で座れそうです!
しかも、右も左も女性、女性、女性〜!(とちょこっと男性の方) 心無しかいい匂いさえします♩
ウロチョロしていると「こんにちは〜」と、柔らかい声が。後ろを振り向くと、施設を案内してくださるマネージャー「高木さん」でした。
人物紹介:高木奈津子(以下、高木さん) 「地方で女性が活躍できる場を増やしたい」という思いを胸に、長野県に移住。現在はマネージャーとして、バリバリ働いているカッコいい女性。いい匂いがした。 |
「高木さん、同い年だ。女性マネージャーって響きがかっこいいな〜」
「嬉しい(照)よろしくお願いします♩ さっそくご案内します!」
「レッツゴー♩」
その1. スキルアップの情報が、豊富にキャッチアップできる
入り口の横に、大きな棚が設置されていました。そこにチラシがずらずらずらり。近寄ってみて見ると……
ママ向けの勉強会やワークショップの情報が、ところ狭しと並んでいます。エクササイズやアルバム作り、SNS教室やお料理教室まで、レパートリー豊富!
「うおー! すごい量! これ、ママ友がほしい人とか、何か新しいことを始めたいひとにはめっちゃありがたいですね」
「そうなんです。町の人にもここが働く女性が集う場所として認識されてきているのか、こういったチラシが自然と集まる場所になりました」
「何か新しいことを学びたいと思ったらここに来てみるって流れが出来上がっているんだろうな。
「というか、お料理教室いいな……料理破滅的にへったくそなんで、わたしも習いたいわ……」
その2. 子育てママ必見!開放感たっぷりの託児施設
2Fに上がるとこれまた広い空間が。両側はシェアオフィスとして、さまざまな会社が入っているのだそうです。その奥へと進んでいくと……
このカラフルな施設は……!
なんと託児所でしたーーーーーー! 日当たり良好♪ 遊び道具もたくさん♪ 思いっきり子供がかけっこできそうです!
「すごーい! ひろーい! きれーい!(ゴロゴロ)」
「うちの自慢の施設です♩ 普段は保育士さんが常駐してくれているので、1Fで働くママたちや2Fのシェアオフィスの人たちが子供を預けて、安心して仕事に打ち込めるんですよ」
「えー! 保育士さんいるんだ! しかもママは近くで仕事してるから、何かあったらすぐ駆けつけられますもんね」
「安全だし、子供同士も交流できるし、なんなら子供を通じてママ友もできるし。理想的だなあ」
その3. 心にもお腹にも優しい「ママランチ」制度
下のコワーキングスペースに戻ってくると、何やらキッチンでママさんが大鍋で料理をはじめました。
「あれ? 今から何かイベントでもあるんですか? おっきい鍋からいい匂いが……」
「これは上田市に住むママたちがランチを提供する「ママランチ」という制度なんですよ」
「400円でどなたでも食べられるので、近所の方も食べにきてくれるんです。私たちは「社食」として利用しています」
「ママさんには、キッチン利用料だけ払っていただいて、あとはご自分の収入にしてもらってます♩」
1食400円で家庭の味が楽しめるなんて、めちゃめちゃ嬉しいですよね。しかも利用料以外は自分の収入にしてOKだなんて! 料理好きのママさんが殺到しそうです。
さっそくいただいてみました♩
「えっ……めっちゃうまああああああ! 何だかわかんないけどめっちゃうまああああ!」
「日替わりでいろんなお母さんがきてくれるので、毎日ご飯が楽しいんですよ」
「将来はカフェを開きたいとか、お料理教室を開きたいとか、そういうママさんが積極的に活用してくれています」
「ううう……実家のお母さんの味がするうううう(感動)」
その4. 企業とママを繋ぐ、仕事支援「ママカラ」 制度
ママランチを食べながらHanaLab.UNNOの壁に目をやるとところどころにこんなパネルが飾られていました。
「HanaLab.がママと企業の間に立つってなんですか?」
「実はうち、働きたいママさんに企業からのお仕事を紹介する支援制度をやっていて。子育てによってブランクが空いてしまう人も多いので、仕事を通してスキルアップを図る制度を導入しているんです」
「どんなお仕事があるんですか?」
「主にPCを使うものが多いです。デザインとか、データ入力とか、ライティングとか。スキルは特に問わず、責任感と向上心を持って取り組める方に仕事を振らせていただいて、一緒に頑張っています♩」
「レパートリーがすごいな……多種多様の仕事がありますが、これってとりまとめてる方もいるんですか?」
「わたしです」
「え! ……全部高木さん!? ひえええええええめっちゃ仕事いっぱいいいい」
「めっちゃ大変なんです(笑)でも、頑張った分ママさんたちの笑顔を見れるのが、めちゃくちゃ嬉しいんです」
「(天使……天使がいる……!!!)アートディレクションや編集経験のあるママさん、みんなHanalab.UNNOに集合! 高木さんを助けてあげてくださ〜い!!」
ステキな場所を作った創業者さんに、話を聞いてみました
思った以上に充実したママ支援に、「どんな想いでこの場所を作ったのかなぁ」と気になったので、創業者の井上さんにもお話を伺ってみることにしました。
人物紹介:井上拓磨(井上さん) 結婚を期に長野県上田市に移住。地方の働き方の変革をテーマとして活動している、ゆるーい雰囲気が魅力の人。創業支援やインターンシップを通して、若者がチャレンジできる環境づくりにも取り組んでいる。 |
「突然ですみません。よろしくお願いします!」
「オッケー」
(ゆるい……)
みんなの「あったらいいよね」が集まって、自然と女性のためのコワーキングができた
─ 女性に的を絞ったコワーキングを作ろうってなったキッカケは?
2012年に上田に「HanaLab.」っていう1号店を開いていたんですけど、そこが2,3年目でやっと軌道に乗り始めていたんです。じゃあ次何しようかな〜と考えていたときに、たまたまHanaLab.に来ていた女性がポツッと「託児所があって、大きなキッチンがあってさ〜。女性が集えるような施設があったらいいよね」って、理想の施設を語ってくれたんです。
僕も話を聞いていて「あ、いいな」って思って。それを会う人会う人、色んな人に話をしていたら、やっぱりみんな「それいいね」って言ってくれるんですよね。「なら作ろう!」ってことで、そこから予算確保して、あれよあれよと「HanaLab.UNNO」ができあがりました。
そうこうしていくうちに「地方には優秀な女性層が眠っている」ってところに気付いたのが「ママ支援」を始めたキッカケでした。
都内から移り住んできた女性って「東京でバリバリやっていたんですけど、旦那の都合で」って方、結構いるんですよね。やる気はあるけど、働く場所が地方だとなかったり、スキルが活かせる場所がなかったり。この層をちゃんと活用できるような場所があれば、地域がもっともっと元気になるんじゃないかって思ったんですよね。
そんな思いから「Hanalab.UNNO」が始まりました。
─ なるほど〜! ちなみに井上さんにとって上田ってどんな町ですか?
正直に言ってしまうと、一番最初は「つまんない町」でした(笑)ここで子育てするのか。ちょっと不安だなあって。
地方の最大の問題点って「キャリアの多様性が見えない状態」にあることだと思ってるんですけど、嫁さんの関係でUターンしてきた上田は、学生時代に住んでいた頃と同じように、刺激を受けられるような、面白い場所がないように感じられました。
「面白い場所が、あればいいのにな〜」って、思うだけではできないのは分かってるんです。それなら、自分が動くしかないなって。
上田に僕らが閉じて、上田でのモデルを作ろうってところが、僕の目指しているところです。一時的に濃度を高めて、ぐっと3年間くらいで地場を固めていきたいなと。また、東京の企業やフリーランスが、地方で子育てをしながら、東京の仕事ができるような環境になれたら……と考えています。
まだまだ僕ら、「何かやりたい」って思っている層もそうだし、ママさんたちと協力して「上田最高!」ってところまで、ガンガンいっちゃいますよ〜!
─ えいえいおー! わたしもまた遊びにきます♩
いつでもどうぞ〜♩
まとめ
いかがでしたでしょうか。思いがけず、超大作になってしまいました。最後まで読んでくださった方、ありがとうございます……!
ということで、HanaLab.UNNOは頑張るママさんにとっての「オアシス」のような存在でした♩ こういう形で、子育てをしながら頑張る女性を支えてくれる施設が増えると良いなあと感じました。
……ちなみに取材の後、ママランチが本当に本当に美味しかったのでおかわりして帰りました。
今度はタッパー持っていこうっと!
それでは、また♩